銀行業界のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024年1月20日更新
はじめに
この記事では銀行業界への就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。
特に銀行業界ならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。
また、銀行業界が求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについて知りたい人は、最後までお読みください。
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銀行業界の概要
出典元
一般社団法人 全国銀行協会
初めに銀行業界とはどんな業界なのかを簡単に紹介します。
銀行業界とは
銀行業界は、都市銀行、地方銀行、信託銀行など異なる種類の銀行があり、それぞれ異なる役割と事業内容を有しています。
都市銀行は全国展開し、主に一般の個人や法人に対して金融サービスを提供します。
地方銀行は地域密着型で、主に地元の企業や中小企業に対して融資を行い、地域経済の発展に寄与します。
信託銀行は大きな資産を持つ個人を対象に、不動産や有価証券を活用した資産運用をサポートします。
銀行の主な事業内容には、預金の取り扱い、融資、資産運用、金融商品の提案などがあります。
銀行業界における職種は、営業、事務職、資産運用アドバイザーなどがあり、それぞれが役割を分担して業務を遂行します。
銀行業界で働くことのやりがいは多岐にわたり、お客様の夢を実現できることや地域経済に貢献できることが挙げられます。
また、仕事を通じて金融に関する知識を身につけ、自身の成長に繋げることも可能です。
銀行業界は多様な仕事があり、それによって得られるやりがいも魅力の一部です。
参照ページ
マイナビAGENT
銀行業界の採用難易度
銀行業界の採用難易度はかなり高いとされています。
これはキャリタス就活の「2024年卒の学生が選んだ金融業界注目企業ランキング」でも三大メガバンクがTOP3を独占していることから明らかとなっています。
東京大学や京都大学のような一流大学から多くの応募があるため、ライバルのレベルも高く採用への道は険しいといえます。
これらのことから、銀行業界への就職を目指す場合、非常に高いレベルのスキルと熱意が求められているといえるでしょう。
参照ページ
銀行業界の採用大学
<大学院> 大阪大学、京都大学、慶應義塾大学、筑波大学、東京大学、 <大学> 慶応義塾大学、早稲田大学、東京大学、一橋大学、神戸大学、上智大学、名古屋大学、大阪大学、明治大学、同志社大学、立教大学 |
採用実績のある大学を見ると最低でもMARCHレベルの大学となっており、偏差値の高い大学の出身者ばかりであることが分かります。
採用大学の偏差値が高いことからも分かるように、学問的な厳しさや知識の豊富さが求められる環境であることがわかります。
学歴が高かったり豊富な知識を持っていたりすることが、銀行業界の採用対象とされています。
銀行業界への就職を志望する場合、有名大学や偏差値が高い大学の学生の方が有利かもしれません。
しかし、個々の学生の能力や経歴も評価の対象とされるため、学歴以外にもスキルや経験を積むことで内定を勝ち取れます。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
【徹底解説】学歴フィルターはどこから?実態(エピソード)と突破方法
参照ページ
銀行業界が求める人材とは?
銀行員は、顧客から預かった資金を融資や有価証券投資などで運用し、その過程で責任感が重要です。
金融業務においては、慎重かつ迅速で正確な処理が求められ、一切の間違いは許されません。
銀行業務は厳格な手順に基づくため、手順に従って仕事を進めることが重要であり、発生した間違いに対しては改善策を考える能力も求められます。
銀行員には、大切な財産を預かる責任が伴うため、強い責任感と誠実さが不可欠です。
また、顧客と直接やり取りする機会が多いため、良好な人間関係の構築も要求されます。
銀行業界では入行後も絶え間ない学びが求められます。
担当部署の法令や知識の吸収、資格の取得、新しい金融商品への理解、英語力の向上など、勉強への意欲が銀行員には不可欠です。
金融業界は変動が激しいため、常に最新の情報を把握し、柔軟に対応できる勤勉性が重要です。
参照ページ
銀行業界の採用方向性は?
銀行業界は、お客様の資金を預かる重要な仕事を担っており、そのためには高い正確でスピーディーに仕事を遂行する力が不可欠です。
常に正確さとスピード感を心掛け、同時に責任感と誠実さをもった人が求められます。
また、ネット銀行などの電子化が進んでいるため、急激な変化がある業界です。
柔軟性があり、新しい知識やスキルを積極的に学びながら対応できる人材が高く評価されます。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、企業が就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。
企業は、就活生がどのような人物であるか、そして自社でどのように力を発揮できるかを知りたがっています。
これは、個々の能力や性格が、企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。
また、就活生がその企業で働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントです。
常に高いモチベーションで働ける社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業に貢献する傾向があるからです。
そして、「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは、結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- まず結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 最後に再び結論を強調する
この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。
以下の例文を参考にしてください。
結論:私は、影響力のある銀行業界で働き、資産運用や融資によってお客様の役に立ちたいです。 理由:そのために、実際に足を動かしてお客様の生の声を聴くことや、信頼関係を築けるように心掛ける貴社の方針に強く共感しています。 具体例:貴社は業界内で常に先進的な商品を企画して提案し、お客様からの高い信頼を得てきました。 情報の正確性とお客様によりそったサービスの提供は、今後の銀行業界においても重要な要素となります。 結論:銀行員として、社会に貢献し、新しい報道の形を模索することで、社会への影響力を発揮し、貴社に貢献したいと考えています。 |
エントリーシートは、企業が就活生の人柄や能力を判断するための重要な書類です。
そのため、言葉遣いには特に注意が必要です。
以下の点に注意して、言葉遣いを正しくしましょう。
- 話し言葉や「ですます調・である調の混在」はしない
- 誤字脱字に注意する
- 主語と述語はなるべく近いところに置く
- 不要な接続詞(そして、また、なぜなら等)は省く
- 面接で同じことを聞かれることを想定し、盛った話を書いてはいけない
- 一文を長くしすぎると読みにくくなる
- 学生言葉は使わない
それぞれ解説します。
また、話し言葉は、相手と親しい関係性の中で使われる言葉遣いです。
エントリーシートは、企業と就活生の関係性がまだ浅い段階で提出する書類です。
話し言葉を使うと、「常識がない、社会人としてのマナーが身についていない」といった印象を与えてしまいます。
「ですます調・である調の混在」も、読みにくく、誤解を招く原因となります。
誤字脱字にも注意必須です。
誤字脱字は、不注意や勉強不足の印象を与えてしまいます。
また、就活生の語彙力や文章力も疑われてしまうため、エントリーシートを作成したら必ず誤字脱字がないか、丁寧にチェックしてください。
つぎに、主語と述語が離れていると、文章がわかりにくくなります。
そのため、主語と述語はなるべく近いところに置くようにしましょう。
接続詞は、文章をつなぐための役割がありますが、不要な接続詞を多用すると、文章が冗長になり、読みにくくなります。
そのため、不要な接続詞は省くようにしましょう。
面接では、エントリーシートの内容について質問されることもあります。
そのため、エントリーシートには、事実に基づいた内容を正直に書きましょう。
盛った話を書いてしまうと、面接で嘘がばれる可能性が高くなるでしょう。
一文が長すぎると、読みにくく、内容が理解しにくくなります。
そのため、一文は40字〜50字程度を目安に、短くわかりやすい文章を心がけましょう。
銀行業界の価値観やカルチャーを文章に取り入れれる
金融業界は、金融ビッグバンや資金調達の方法の変化などで大きく変わってきました。
最近では、IT化が進み、常に新しいことに対応できる柔軟性やチャレンジ精神が大切です。
またなぜ「銀行業界」なのかも、はっきり伝えましょう。
銀行はお客様の大切な預金を扱っていて、ミスが許されません。
しかし「その分地域密着型で住民の生活を支える」ことができ、やりがいも大きい仕事です。
銀行業界特有の強みを、しっかり理解して志望動機や自己PRを書いてみてください。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートを書くとき、企業は主に「就活生が考える力」を見ています。
質問に対して、コピペを使いまわさず、ちゃんと考えているかどうかや、話の流れがきちんとしているかどうかを気をつけて作成しましょう。
文章の内容も大切ですが、一番注目しているのは「文章の組み立て方」や「考え方」です。そのためエントリーシートを書く前に、必ず文章の順番や考え方をチェックしてください。
それぞれの質問に対して企業が注目している点は、以下のとおりです。
(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)
(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質)
(c) 未来目標系(見られている点:大局観、未来志向、社会貢献性)
(d) 価値観系(見られている点:個性的か、コンサルタント適性があるか)
(e) その他(長所・研究内容)
設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。
また、対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっていますので、そちらも参考にしてください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
銀行業界の選考においてエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
自己PR
・困難な状況のなか、達成できた経験について教えてもらえますか?
具体的なエピソードを交え500字以内で記述してください。
【記載例】
高校時代にバレー部のキャプテンを務め、チームの目標の「夏の静岡県大会初戦突破」を達成するために積極的に行動しました。当時、部員たちのやる気はあったものの、コーチの不在や体育館の改修工事などで練習環境が整わず、モチベーションが下がりかけていました。 この課題を解決するために、私は以下の2つの行動を起こしました。 まずは部員たちのプレーの弱点についてアンケートをとり、それを克服するためのトレーニング方法を調べました。部員たちとミーティングを開催しながら、調べたトレーニング方法をもとに、練習メニューを一からつくりました。 また地元の公民館の体育館や、近隣高校のバレー部に連絡をして練習場所を確保しました。 私は、全員で完成させた練習メニューにうまく取り組めていない部員に対して、励ましを送ったり、個々の悩み相談に応じて練習の雰囲気改善に努めました。これらの行動を1年間続けることで、良い雰囲気のもとで質の高い練習を実現し、モチベーションを維持することに成功しました。最終的に夏の県大会では3戦目まで勝ち進めることができました。 環境にとらわれずに、自分のできることを行い周りを巻き込めることが私の強みです。 |
ポイント
「部員の士気がさがっている」「体育館の改修工事で通常通りの練習ができない」といった困難な状況を具体的に紹介しています。
自分が行ったことだけでなく、最終的にどんな結果をだせたかを明記している点も分かりやすいです。
・銀行でどんな目標を達成したいでしょうか?目標を達成するために、あなたのこれまでの経験や強みをどのように活かせますか?(500文字以下)
【記載例】
私は銀行での仕事を通して「融資や資産運用によって、地元の良い事業を残して街の活性化に貢献すること」を実現したいです。やりたい事業や経験を続けるためには、お金の問題は不可避です。私は浜名湖の牡蠣事業を復活させるための、クラウドファンディングに参加したことがあります。当初はなかなか資金が集まらず、復活は難しいと言われていました。 しかし飲食店のアルバイト先や、老人ホームでのボランティア先で牡蠣の美味しさを語り、クラウドファンディングへの参加を呼びかけました。 大学の文化祭では、サークルで地元の海産物をつかった出店を出店しました。 次第にクラウドファンディングの資金はあつまり、無事に牡蠣事業の復活に貢献できました。 私が育った静岡のお客様と密な関係を築き、地元の良い事業などをみつけて、真の課題やニーズを引き出し、活性化に貢献できると思います。最初は個人渉外を担当し、足を運んで生のお客様の声をきいて、寄り添い力になり、その後法人渉外を担当して、この目標を達成していきたいです。 |
ポイント
地域を大事にする人柄が伝わる点が、高評価です。
目標で「融資や資産運用によって、地元の良い事業を残して街の活性化に貢献すること」を掲げており、自らが取り組んだクラウドファンディングの事例を通じて、地元の事業に貢献したい気持ちが伝わります。
支店でお客様と関わる銀行にはピッタリです。
特に都市銀行や信用金庫のエントリーシートで評価されます。
銀行の業務につながるようなエピソードを選んでいて、採用担当者にとって入社後のイメージがしやすい点が親切です。
また入社後にやりたい業務を具体的に記している点も良いです。
志望動機
・志望動機を教えてください。(500字以内)
【記載例】
私は課題解決型の業務に挑戦したいという思いから、貴行を志望しています。大学時代にはラクロス部の部長を務め「部員が全員朝練に遅刻しない」ことを目標に掲げ、部員同士で電話で起こし合うシステムを提案するなどして目標達成に取り組んできました。自分のアイデアで課題解決に挑戦することでやりがいを感じ、これをビジネスの場面にも活かしたいと考えています。 入社できましたら周りの声を聞きながら、課題解決に必要なことを探り、アイディアを積極的にだして、お客様にとって本当に必要な商品を企画したり、業務を行いたいです。貴行で法人営業に携わり、お客様の企業課題を発見し、自分のアイデアを駆使して様々な手段で解決に導く仕事に情熱を注ぎたいと考えております。 先日の説明会で「財務諸表などのデータだけで方針をきめない」「お客様にとって融資を受ける+αの営業を心掛ける」とお話されていたことから、過去のデータだけにとらわれず、お客様との会話や信頼からお仕事をされている点に共感しました。これらの特徴が魅力的であり、私の志望動機が合致すると感じ、貴行への入社を切望しています。 |
ポイント
目標であった「夏の静岡県大会初戦突破」を達成したエピソードから、結果にコミットできることがアピールできています。
結論ファーストで書かれている点が、読み手にとって分かりやすいです。
学生時代の経験を活かしつつ、具体的に魅力を感じた点についている点も良いです。
実際に、説明会でのエピソードを語っているところも、本気度が高いことが伝わります。
まとめ
この記事では、銀行業界の会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。
銀行業界は、都市銀行、信託銀行、地方銀行などに種類が分かれており、それぞれ役割がちがいます。
銀行の大まかな仕事内容や、預金の管理や企業への融資、資産運用に関わる商品企画や、お客様への販売など多岐にわたります。
金融業界はネット銀行などが広がっており、今後IT化が進んでいくことが予想されます。
また営業職や事務職、資産運用アドバイザーなどの業種があり、応募フォームがそれぞれわかれていることも多いので、それぞれの業務をよく調べて自分にあった業務を決めてから、説明会に参加すると志望動機が書きやすくなります。
自己PRなどでは金融商品に関する知識やスキルを書くのではなく、学生時代に行った部活動やアルバイトで成し遂げたことを整理しましょう。
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