【企業研究】株式会社マプリィの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】株式会社マプリィの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年11月28日更新

はじめに

株式会社マプリィは、2019年に兵庫県で設立された、アプリ開発を中心に行うベンチャー企業です。

特に地理空間情報アプリ「mapry」は、人口不足や労働環境が問題視される農業分野での課題解決の一助を担う存在として、大きな注目を集めています。

また社会貢献性の高さやサービス力が評価され、金融業界大手「住信SBIネット銀行」と業務提携を行うなど、他業界との融合でさらなるサービス力向上が期待されています。

自治体関係者をはじめとして多くの方々から支持され、2023年には「ベストベンチャー100」も受賞しています。

本記事では、そのように今後さらなる注目が集まっていくであろう株式会社マプリィの事業内容や選考フローなどについて、就活生向けに紹介していきます。

株式会社マプリィ、そしてアグリテック業界のベンチャー企業に興味を持つ学生は、ぜひこの記事を参考にしてください!

また、アグリテック業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください!

【業界研究ガイド】業界一覧

 

参考・引用

株式会社マプリィ 山口 圭司 | ベストベンチャー100 (v-tsushin.jp)

株式会社マプリィ 代表取締役 山口 圭司|ベンチャー通信Online (v-tsushin.jp)

 

農業業界の現状と注目される「アグリテック」

農業業界で代表的なのは「畑で野菜などを育ててそれを販売していく」という内容ですが、それに加えて

 

・種苗:野菜の種子などを研究して生産や販売を行う

・酪農:牛や羊の飼育を育てつつ、乳製品の製造・販売を行う

・畜産:牛や豚などの食肉を生産・販売する

・農業資材会社:農業を行う上で必要になるトラクターなどの機材の製造・販売を行う

 

など幅広い分野をカバーしている業界です。

そして近年は農業業界の全体売上高が減少傾向にあり、また高齢者問題や後継者・従事者不足が深刻化しています。

特に農業従事者の平均年齢は「68歳」と、他業界と比較してもかなり高齢化が進行してしまっています。

2009年に農地法が改正され農業への参入が緩和され、農業法人が増加した時期もありましたが、従来から抱えている課題は未だに解決せず。

そんな中、農業業界の課題解決のために注目されているのが「アグリテック」です。

アグリテック(AgriTech)とは、

 

・農業(Agriculture)

・技術(Technology)

 

を組み合わせてできた言葉であり、最新のIT技術やビッグデータ・IoTを農業と融合させることを指します。

日本ではアグリテックを「スマート農業」と呼ぶこともあり、アグリテックを導入することで以下のメリットが期待できます。

 

【アグリテック化のメリット】

・生産性の向上

・人件費を抑えられる

・農業業界未経験でも参入しやすい

・労働環境の改善

 

一方、農業業界に従事する方々の大半が高齢者であることなどが影響し、デメリットもいくつか存在します。

 

【アグリテック化のデメリット】

・既存の農業従事者たちがアグリテックの技術を使いこなせるか不明瞭

・導入のコストがかさむ

 

参考・引用

農業業界の動向や現状、ランキングなど-業界動向サーチ (gyokai-search.com)

アグリテックとは?意味・市場規模・メリットをわかりやすく解説 – 新たな市場を創造するマーケティング・パートナー:sellwell(セルウェル)



会社概要

株式会社マプリィの会社概要は以下になります。

 

会社名株式会社マプリィ
代表取締役山口 圭司
設立2019年1月4日
本社〒669-4125

兵庫県丹波市春日町多田165

事業内容・GISアプリケーションの開発

・LiDAR製品の開発

引用:会社情報 | 株式会社マプリィ| 地理空間情報のアプリプラットフォーム (mapry.jp)



事業内容

株式会社マプリィの事業内容については、ベンチャー企業を紹介するメディア「ベンチャー通信」にて社長の山口氏が回答しているため、以下で紹介します。

・アプリ『mapry』の開発

iPhoneやiPadといったデバイスで簡単に立木を測量することができ、それらのデータを「森林情報」として一元管理できるアプリ『mapry』の開発を行っています。

デバイスに標準搭載されているリモートセンシング機能を活用したもので、デバイスを立木にかざすだけで木の直径や高さなどを瞬時に測量できます。

測量にあたっては、当社が特許を有する独自開発の「3次元データ解析技術」を活用しています。

この技術は、立木以外にも、たとえば作業道の幅や長さ、池の周囲の長さなどさまざまな対象物の測量に適用できます。

さらに、それらの測量データは地理情報システム(以下、GIS)にそのまま落とし込めるため、「森林情報」として一元管理できるのです。

引用:株式会社マプリィ 代表取締役 山口 圭司|ベンチャー通信Online (v-tsushin.jp)

・『mapry』開発の狙い

いま林業の世界では、森林の効率的な管理に向けてDX推進の機運が高まっていますが、そこで当社の技術は「データ基盤の構築」という重要な役割を担うものと考えています。

立木測量では従来、高額な機器が使われ、その操作も難しく、測量できる人が限られているのが実情です。

そのため、十分な量の測量データを集めにくく、そのことがDX推進の障害になっていると言えます。

それに対して『mapry』は、私たちが日頃使っているデバイスで簡単に測量でき、アプリをダウンロードするだけなので価格も当社の試算では従来の30分の1程度と安価で済みます。そのうえ、独自の特許技術による測量で精度は高い。林野庁の「令和3年度スマート林業構築普及展開事業報告書」では、スマート林業の実現に向けた先端技術の一つとして紹介されました。

こうした高度な測量技術が評価されている『mapry』は、じつは林業以外にも建設業などで導入されており、さらにさまざまな分野でも導入の検討が進んでいます。

 

引用:株式会社マプリィ 代表取締役 山口 圭司|ベンチャー通信Online (v-tsushin.jp)

 

新卒選考フロー

株式会社マプリィの新卒選考フローについて、インターネット上に情報は載っていませんでした。

一方で新卒採用は行っており、2023年度の新卒採用人数は「2名」です。

またベンチャー企業を紹介するメディア「ベンチャー通信」の社員紹介ページで紹介されている社員も、皆中途採用で入社した経歴を持っています。

中途採用で即戦力になる人材を優先して行っているため、卒採用でも同様に即戦力になると判断された学生を積極的に採用すると予想します。

 

他のベンチャー企業では、即戦力を判断するために特徴的な選考フローを設けている事例があるため、下記で紹介します。

①インターンシップ選考

即戦力を積極的に採用を行うベンチャー企業の中には、最終面接前にインターンシップ選考を設けている企業があります。

具体的には、数週間の期間で学生に現場で働いてもらう機会を与える選考で、企業側は学生の実力をしっかり認識でき、逆に学生側は「自身の目指す企業風土を持つか」を実際に自分の目で判断できるため、双方にメリットがあります。

また学生にとってはいきなりベンチャー企業の環境に身を置くことになるため、インターンシップで仕事をする中で、上手くいかない機会が多く訪れるかもしれません。

しかしそれはどの学生も同じことで、差が出るポイントは「失敗をどのように捉え、改善のためにどのように行動していくか」という点です。

失敗を受け入れて、謙虚に行動を継続できる学生こそ「伸びしろ」があると評価される可能性が高いため、失敗してからが勝負だと思って食らいついていきましょう!

②プレゼン選考

プレゼン選考とは、実際に学生が企業を訪問し、面接官から出されたテーマ(課題)に即座にその場で回答していき、その回答で学生の能力を判断する選考です。

学生が回答する内容は、例えば

 

・テーマ(課題)のどの部分が一番の問題点か

・問題点を解決するための施策

 

などです。

テーマは選考を行う会社に関する内容(経営・事業内容)で定められることが多いため、株式会社マプリィの選考でプレゼン選考が設けられた場合は、農業やアグリテックについての知識を持っておくことが必須になります。



社風

企業紹介サイト「Wantedly」では、株式会社マプリィで働く社員が働く中でやりがいを感じる部分についての紹介があります。

 

<社員はこんなところにやりがいを感じています!>

・いろいろな仕事に挑戦できるところ

・社会改革に役立つ自社アプリの展開を担えるところ

・自分のスキルやアイデアで仕事を進めていけるところ

・1人1人に与えられる裁量が大きいところ

引用:IT×農業×林業!アグロフォレストリーを立ち上げてくれる仲間を募集! – 株式会社マプリィのその他の採用 – Wantedly

 

上記内容を見る限り、社会貢献性の高い事業に携われることに対するやりがいに加えて

 

・挑戦的な社風

・裁量権をもって仕事に取り組むことができる

・自身の発想をもとに仕事を進められる

 

という株式会社マプリィが持つ社風の部分についても連想できます。



求める人材

株式会社マプリィの求める人物像については、インターネット上に情報が載っていませんでした。

一方、先ほど述べた通り株式会社マプリィは「挑戦的」「裁量を持っって仕事できる」社風を持つため、その内容を踏まえると

 

・失敗を怖がらずに挑戦できる

・強い当事者意識をもって仕事に取り組める

・自発的に考え、行動することができる

 

といった点が求める人物像になってくるのではないか、と予想します。



就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

株式会社マプリィが業界内でどのような立ち位置にいるのか、競合他社と比較しながら明らかにしていきます。

今回は、ベストベンチャー100に選ばれた、アプリ開発事業を行う2社と株式会社マプリィとを比較していきます。

売上高に関しては、株式会社マプリィは公開していませんでしたが、H&Kと同様に創業して間もなく「ベストベンチャー100」を受賞していることから、すでに数億円の売上高を達成している可能性があると考えます。

平均年収は、転職サイト「レバテックキャリア」によると想定年収が「300万円~600万円」だったため、多くの社員がその数値の中で年収を得ていると予想。

また就職難易度について、実際の選考フローは紹介していませんが、中途採用をメインに実施する企業で採用人数もとても少ない特徴があり、「即戦力」な学生同士で少ない枠を争うことになるため「難」と評価しています。

 

就職難易度や偏差値について詳しく知りたい方は、【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキングを参考にしてください。

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
マプリィ非公開300万円~600万円挑戦的、裁量権を持って仕事できる
インプル5億円非公開やや難風通しがいい、自由、充実したワークライフバランス
H&K約2億700~800万円顧客第一、挑戦、粘り強い

参考・引用

株式会社マプリィの求人/転職/年収情報 | IT・Web系求人ならレバテックキャリア (levtech.jp)



採用大学

立命館大学、神戸大学、龍谷大学など

参考・引用

株式会社マプリィ 代表取締役 山口 圭司|ベンチャー通信Online (v-tsushin.jp)

 

採用大学を見る限り、株式会社マプリィに学歴フィルターは「ない」と考えます。

神戸大学・立命館大学などの難関大学や、龍谷大学などの中堅大学出身の社員が在籍していることを確認できたためです。

また兵庫県で活動するベンチャー企業のため、関西圏の大学出身の社員が多い特徴があります。



まとめ

本記事では、【企業研究】株式会社マプリィの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説というテーマで、就活生向けに役立つ情報をまとめました。

農業業界が抱える社会問題にアプローチした事業を展開しているため、働く中で「やりがい」を感じることができると考えます。

また、創業して間もない企業にも関わらず「ベストベンチャー100」にも選ばれているため、今後さらにやりがいのある仕事を行っていく企業になるでしょう。

社会的意義のある事業を行っていきたい学生にとっては特に適している企業のため、本記事を読んで興味が出てきた学生は、ぜひ株式会社マプリィにエントリーしてみてください!

この記事を参考にしてくれた学生の方々が、志望する企業から内定をもらえることを祈っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。