【企業研究】株式会社アカリクの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】株式会社アカリクの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年11月25日更新

はじめに

株式会社アカリクは、大学院生や研究者のキャリア支援を中心に人材業を行うベンチャー企業です。

研究を通して生まれる「知恵」や「優秀な研究者」を様々な業界とつなぐことでより良い価値が生まれる、というビジョンのもとで、多様化する研究者のキャリアに幅広く貢献できるよう積極的にサービスを展開。

人材紹介に加え、ナビサイト運営・採用イベント実施などを実施し、各サービスで高い評価を得たことから、2023年には取り組みが評価され「ベストベンチャー100」に認定されています。

本記事では、そんな人材業の中でも「研究者向け」という独自路線で事業を行う株式会社アカリク会社概要や就職難易度などについて就活生向けに紹介していきます。

株式会社アカリク、そして人材業界のベンチャー企業に興味を持つ学生は、ぜひこの記事を参考にしてください!

また、人材業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください!

【業界研究ガイド】業界一覧

会社概要

株式会社アカリクの会社概要は以下になります。

 

会社名株式会社アカリク Acaric Co., Ltd.
URLhttps://acaric.co.jp
創業2006年11月
設立2010年5月
代表者代表取締役社長 山田 諒
資本金1億1500万円
決算月9月
所在地〒150-0002

東京都渋谷区渋谷2-1-5 青山第一田中ビル2階

電話番号03-5464-2125
主な事業内容1. 有料職業紹介業

2. 労働者派遣業

3. 教育研修セミナーの企画及び実施

4. 各種宣伝広告の取扱業務

5. 求人・人材の採用に関するコンサルティング

6. 官公庁その他法人による委託事業の請負

7. オンラインLaTeXコンパイルサービスの開発及び運営管理に関する一切の業務

8. 地図情報、建物情報、イベント情報並びに求人等に関するアプリケーション開発及び

運営管理に関する一切の業務

有料職業紹介事業許可番号13-ユ-304697
顧問弁護士牧野法律事務所代表弁護士牧野 裕貴

引用:株式会社アカリク (acaric.co.jp)



事業内容

株式会社アカリクは「Academy(アカデミー・大学院)」と「Recruit(リクルート・就職)」という2つの単語を組み合わせて誕生した言葉ですが、企業名の由来に準じて15年以上にわたって研究者の支援事業を行っている歴史を持ちます。

具体的には4つの事業を行っているため、下記で紹介します。

 

①採用コンサルティング事業

【求人広告・スカウトサービス アカリク】

大学院生(修士・博士)、ポストドクター、理系学生のための就職活動サイトです。専門能力・基礎能力が高い人材に向けた採用情報の掲載や、研究内容等のプロフィール情報で絞り込んで直接スカウトを送ることが可能です。

【就職イベント・セミナー アカリクイベント】

「アカリクイベント」では、大学院生(修士・博士)、ポストドクター、理系学生を対象とした、採用イベント・就活セミナーを開催しています。

 

引用:事業内容一覧 | 株式会社アカリク (acaric.co.jp)

 

②人材紹介事業

【新卒向け人材紹介 アカリク就職エージェント】

大学院生(修士・博士)やポスドクの求職者に対してキャリアアドバイザーがカウンセリングを実施し、マッチした方をご紹介するエージェントサービスです。

【中途向け人材紹介 アカリクキャリア】

企業勤務の経験を持つ大学院出身者や、博士研究員、大学教員に対して転職活動に関するカウンセリングを提供し、研究活動で培った能力と社会人として仕事で培った経験の両面を活かせるような顧客企業の求人をご紹介するエージェントサービスです。

 

引用:事業内容一覧 | 株式会社アカリク (acaric.co.jp)

 

③研究・教育・キャリア支援事業

【オンラインLaTeXコンパイルサービス Cloud LaTeX】

Cloud LaTeXは日本語などのマルチバイト言語に初めて対応した無料のLaTeXオンラインコンパイルサービスです。LaTeX は、多くの研究者や学生にとって研究の資料や論文を作成するツールとして愛用されてきました。しかし LaTeX はインストールするのが面倒な上、複数のPCを用いて編集しようとするとファイルの移動が面倒でした。本サービス「Cloud LaTeX」を用いることでこのような問題は全て解決されます。Cloud LaTeX にアクセスしてあなたの LaTeX 文章を打ち込めば、数秒後にはプレビュー画面が表示され、PDFとして文章をダウンロードできます。帰宅しても、続きの作業は自宅のPCから同様に行うことができます。

【キャリアマガジン ACARIC JOURNAL】

2007年に創刊したフリーペーパー「アカリク」が、より研究者の生き方にフォーカスしたキャリアマガジン「Acaric Journal」として新創刊しました。大学で勉学・研究に励む大学生・大学院生や、彼らを教え導く大学教員の皆様、学生たちの未来を真摯に支えるキャリアセンターの皆様、各種研究機関や企業にて知を活かし活躍される専門家の方々など、国内・国外を問わず「知の流動」に携わり続ける方々を「研究」し、その流れを加速させることを目指すマガジンです。

 

引用:事業内容一覧 | 株式会社アカリク (acaric.co.jp)

 

④ジョブ型研究インターンシップ推進事業

【ジョブ型研究インターンシップ推進協議会】

産学連携のインターンシッププログラムを推し進める「ジョブ型研究インターンシップ推進協議会」において、大学・学生・企業それぞれを総合的にサポートする事務局(マッチング支援機関)としてプログラム全体をコーディネートしています。長期・有給・ジョブ型のインターンシップを普及させることで、大学院生に実践力を涵養する機会を提供します。

 

引用:事業内容一覧 | 株式会社アカリク (acaric.co.jp)

新卒選考フロー

株式会社アカリクは、最終面接に至るまで終始「穏やか」な雰囲気のもとで面接を進めてくれるようです。

また一次面接の前には個別での会社説明会を行い、また最終面接前には社員との面談を実施するなど、選考前に株式会社アカリクという会社をより深く知ることができる機会を設けている特徴があります。

①個別会社説明+面談

通常は集団で会社説明会を実施するケースが大半ですが、株式会社アカリクの場合は個別で実施します。

また学生と社員が面談する機会も同時に設けているため、株式会社アカリクの風土が自身の就職活動の軸と一致しているか、また自身が行きたい会社の風土をアカリクが持ち合わせているかなどをこのフローで確認しましょう。

②一次面接

学生1名に対して、面接官は2名で一次面接が進められます。

穏やかに最後まで面接が進んでいったから「上手くいった」という誤った判断をしてしまう学生が中にはいますが、実際は発言する内容がしっかり的を射て、一定以上の評価を受けられなければ、次のステップには進めません。

そのため、個別の会社説明会や面談をもとに得られた情報と自身の強みなどを結びつけて、正当な内容で面接官の質問に答えられるようにあらかじめ回答を練っておきましょう。

③現場社員面談+適性検査

現場社員面談では、学生ごとの「こういう社員と話してみたい」という希望に基づいて社員を選定し、面談を実施してくれます。

そのため、社員の希望を出す際は最終面接を見据えて「自身の理想のキャリアを歩んでいる社員」を選ぶことをオススメします。

最終面接でキャリアプランなど「未来」について聞かれた際に面接官の印象に残る回答ができるよう、社員と相談しながら万全の準備をするのがいいと考えるためです。

また適性検査についての詳細はネット上で確認できませんでしたが、ベンチャーの場合は「パーソナリティ」を確認するための試験が多いため、株式会社アカリクの場合も同様ではないかと予想します。

④最終面接

学生によって役員面談、または社長面談であることもあるため、少なくとも役員以上の社員と面接を実施することになります。

最後までアットホームな雰囲気で面接が進められるようですが、「なぜ株式会社アカリクを志望する?」というような志望度を確認するための質問が多いようです。

そのため競合他社などと比較しながらアカリクにしかない特徴を見つけつつ、自身の経験や価値観を交えて志望動機を説明できるように事前の対策を徹底しましょう!

 

参考・引用

アカリクの22年新卒募集中!何になりたいか、何をすべきか考えている就活中のあなた。「誰と」働きたいかで決めませんか? | アカリク広報 (wantedly.com)

アカリクの就活速報-内定時期・面接通過情報-【就活会議】 (syukatsu-kaigi.jp)

社風

株式会社アカリクの社風は、以下2点で表すことができます。

①ワークライフバランスを重視できる

イベント時は忙しくなるケースもあるようですが、基本的に休みがとりやすく定時で帰る社員が多いようです。

また長く残業した場合は翌日の出勤時間をその分遅い時間にずらせるケースがあり、そしてリモートワークも推奨している企業のため、ワークライフバランスを意識した生活ができると言えます。

②自由度が高い

アカリクは大学院生を積極的に採用していた時期があるようで、会社の雰囲気も大学院の研究室のような雰囲気だと表現する方もいます。

若いうちから裁量を持って働きたい学生にとっては良い企業といえますが、その企業風土には賛否両論があるため、人によって良し悪しが別れそうなポイントになっています。

求める人材

株式会社アカリクの採用HP内「アカリクが目指す未来」には以下の記載があります。

 

大学院生やポストドクターを中心とした人材サービス事業の枠を超えて、研究者向けの人材サービスやITサービスなど、研究支援事業へ枠を拡げていきます。さまざまなテクノロジーを用いて「知恵の流通の最適化」をさらに加速し、より良い研究やサービスが世の中にいきわたるプラットフォームを目指します。研究に関わる事業を多方面で展開することで、日本の研究レベルが上がり、大学院生のキャリア選択肢が増え、さらには研究者を目指す人が増えることで優秀な研究者が増え、世の中の企業活動が活発化し、ユニークなサービスがたくさん産み出されていく…そんな世界のプラットフォームになることを目指します。

引用:アカリクの理念 | アカリク採用特設サイト | 株式会社アカリク (acaric.co.jp)

 

アカリクは今後のビジョンとして、「知恵」の流通のためには事業の枠を広げ、またユニークなサービスをさらに展開していくことを掲げています。

そのため、上記の内容を踏まえると

 

・挑戦

・積極性

・新たな価値の創造

・クリエイティブ

 

などが求める人物像におけるキーワードになると予想します。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

株式会社アカリクが業界内でどのような立ち位置にいるのか、競合他社と比較しながら明らかにしていきます。

売上高に関しては、アカリクは公表していませんでした。

一方純利益は公表しており、2021年度は1億円以上の赤字でしたが2022年度は2000万円の黒字に上方修正しています。

またアカリクの平均年収については、例えば「採用コンサルタント」の場合は募集要項に想定年収が「370万円~500万円」という記載があります。

そして転職サイトなどを見ても一般社員の場合は上記の数値が平均水準になるケースが多く確認できたため、平均年収は約450万円と予想。

就職難易度は、プレゼンテーションやグループディスカッションなど、学生にとって特に難易度の高い選考は採用せず、個別面接で学生1名1名に対して親身に向き合っていくスタイルのため、「普通」と評価しています。

 

就職難易度や偏差値について詳しく知りたい方は、【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキングを参考にしてください。

 

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
アカリク非公表約450万円普通ワークライフバランス重視可、自由
LULL約10億円約500万円~600万円普通多様性がある、風通しがいい
テクノウェイブ約24億円約500万円~600万円普通体育会系、社員を大切にする

参考・引用

【在宅勤務併用可 / インセンティブ充実】採用コンサルタント(株式会社アカリク 営業本部)の採用情報 | 株式会社アカリク (jobcan.jp)

株式会社アカリクの情報 | 官報決算データベース (catr.jp)

採用大学

株式会社アカリクは、採用大学を公表していませんでした。

2024年度では新卒の学生を「15名」採用予定であり、2023年も「10名」程度しか採用していないため、採用人数は毎年少数で設定されています。

また大学院生や研究者向けに各種支援事業を行っている特徴から、大学院や研究を経験している学生が重宝される可能性があります。

そのため、学歴フィルターは設けていない可能性が高いですが、文系よりも研究に触れる機会の多い理系の学生が割合として多く採用されているのではないか、と考えます。

参考・引用

株式会社アカリク 山田 諒 | ベストベンチャー100 (v-tsushin.jp)

まとめ

本記事では、【企業研究】株式会社アカリクの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説というテーマで、就活生向けに役立つ情報をまとめました。

「知恵の流通の最適化」という理念のもと、独自路線のサービスを追求し続けてきたことが功を奏し、現在はベストベンチャー100にも選ばれるなど数々の実績を残しています。

またワークライフバランスを意識して仕事をすることもできるため、仕事とプライベートのどちらも全力で楽しみたい学生にとっては最適な企業といえます。

アカリクはエントリーした学生に対して個別の説明会を行うなど、選考の中で企業を知る機会を多く設けているため、エントリーしようか迷っていたり、よりアカリクを知りたい学生はぜひ一度新卒採用にエントリーしてみてください!

この記事を参考にしてくれた学生の方々が、志望する企業から内定をもらえることを祈っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者情報

印出実生

キャリアアドバイザー

株式会社Bboにカスタマーサクセスとして二年所属したのち株式会社ナイモノに入社。
現在キャリアアドバイザーとして勤務。 学生と直接向き合い、心おきなく相談できるアドバイザーとして日々奮闘中。 ただの「エージェント」ではなく、自分でしか出来ないことは何かを見つめなおし、 学生の将来に対して献身的に取り組んでいる。