【企業研究】MS&ADインシュアランスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】MS&ADインシュアランスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年11月15日更新

はじめに

3メガ損保の中の一つであるMS&ADインシュアランスへの就職に興味を持ち、この記事にたどり着いた人もいるのではないでしょうか。

 

損保業界はAIやビッグデータの活用など、最新技術を活用しつつ、日々進化をしています。

この記事ではMS&ADインシュアランスの就職難易度や選考対策などを徹底解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

MS&ADインシュアランスの会社概要

商号MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社

略称:「MS&ADホールディングス」(エムエスアンドエイディーホールディングス)

英語名MS&AD Insurance Group Holdings, Inc
設立年月日2008年(平成20年)4月1日(2010年(平成22年)4月1日に社名変更)
本社所在地〒104-0033

東京都中央区新川2丁目27番2号 東京住友ツインビルディング西館

代表者取締役社長 グループCEO 原典之(はらのりゆき)
資本金1,010億円  (2023年7月25日現在)
従業員数418名(2023年3月末現在)
事業内容保険持株会社として、次の業務を行うことを目的とする。

損害保険会社、生命保険会社、その他保険業法により子会社とすることができる会社の経営管理

その他前号の業務に付帯する業務

上場証券取引所・東京証券取引所(プライム市場)

・名古屋証券取引所(プレミア市場)

損害保険業界

損害保険業界とは、火災、自動車事故、自然災害など、さまざまなリスクによる損害を保障する保険を提供する業界です。

 

現在の損害保険業界では、「3メガ損保」として知られる主要3社(東京海上HD、MS&AD、SOMPO HD)が市場のほぼ9割のシェアを占めており、これらの企業は、各保険会社の運営を監督し、業績向上の戦略を練っています。

 

損害保険業界は、自動車の安全性向上に伴う事故減少や、増加する自然災害など、新たな環境に適応する必要性に迫られています。

これらの変化に対応するため、各社は新しい保険商品の開発や海外展開を進めています。

 

さらに、保険金の支払いに関するリスク管理は、業界内で重要な課題です。

大規模な自然災害が発生した場合、巨額の保険金が必要になり、保険会社の財務状況に影響を及ぼす可能性があるからです。

このリスクを管理するため、各社は「異常危険準備金」の設置など、あらゆる対策を講じています。

 

なお、損害保険業界について詳しくは以下の記事で解説しています。

【業界研究】損害保険会社について徹底解説!特徴や向き不向きは?

 

損害保険業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

MS&ADインシュアランスの事業内容

MS&ADインシュアランスは、三井住友海上火災保険やあいおいニッセイ同和損保を傘下に置く、保険持株会社です。

国内損害保険事業

幅広い営業チャネルと顧客層に適した、魅力溢れる商品とサービスの開発に注力し、提供しています。

また、経営の統合を経て事業の効率性も向上しています。

国内生命保険事業

営業基盤を広げ、損害保険製品のクロスセルを販売の軸にし、魅力的な商品やサービスを顧客に提供しています。

特に個人年金保険の分野では、独自の商品開発能力を駆使して業界のリーディングカンパニーとしてのポジションを固めています。

海外事業

アジアを中心に世界49カ国及び地域に渡る強固なネットワークを生かし、グローバルに事業を推進しています。

金融サービス事業

進化する市場ニーズに応えるべく、金融・資本市場の様々な領域でビジネスを広げています。

デジタル・リスク関連サービス事業

保険商品だけではなく、お客様のリスク管理に貢献する多様なサービスを提供しています。

MS&ADインシュアランスの新卒選考フロー

MS&ADインシュアランスグループの中核会社であるMS&ADシステムズの新卒選考フローを紹介します。

 

STEP1 会社説明会

STEP2 エントリーシート・適性検査

STEP3 1次面接

STEP4 2次面接

STEP5 最終面接

STEP6 内定

 

それぞれ解説します。

エントリーシート

過去の選考での質問内容と回答例を紹介します。

 

①今まで一番困難だったこと・苦労したことは何ですか?また、それをどのように乗り越えましたか? ※(周囲と協力したエピソードがあれば、その点も盛り込んでください)

 

回答例:私が直面した最大の困難は、大学3年生の時に行われた学内プロジェクトでのリーダー経験です。

プロジェクトの目標は、地域の伝統工芸品の魅力を若い人に伝えることでしたが、チームメンバー間で意見が対立し、プロジェクトが停滞しました。

 

この困難を乗り越えるために、私はメンバー一人ひとりの意見を丁寧に聞き、共通の目的意識を再確認するワークショップを開催しました。

そして、メンバーのスキルや興味を活かした役割分担を提案しました。

例えば、デザインに長けたメンバーにはビジュアル制作を、コミュニケーションが得意なメンバーには地域の方々との連携を任せました。

 

また、私自身も伝統工芸品の知識が不足していたため、専門家に助言を求めることで知識を深め、プロジェクトに活かしました。

 

結果として、プロジェクトは成功し、地域の伝統工芸品に対する若者の関心を高めることができました。

この経験から、異なる意見を調整し、一つの目標に向かってチームを導くリーダーシップや、自己学習の重要性を学びました。

②趣味や特技を教えてください

回答例:私の趣味は登山です。

登山を通じて、計画性、適応性、そしてリスクマネジメントの能力を高めてきました。

それは、登山をするにあたり、天候やルートの事前調査、適切な装備の準備、体調管理など、細かな計画を立てることが不可欠だからです。

 

実際の登山では予期せぬ状況に直面することもありますが、そうした場合には迅速に状況を見極め、計画を修正しながら目的を達成する柔軟性が求められます。

また、安全を常に最優先に考えることで、リスクを見極め、それを最小限に抑える判断力を身につけました。

 

これらのスキルは、ビジネスの世界においても応用できると考えております。

1次面接~最終面接

過去の選考での質問内容と回答例を紹介します。

 

①なぜ保険業界を目指しているか

回答例:私が保険業界を目指す理由は、その社会的な役割とテクノロジーの進化がもたらす可能性に魅力を感じているからです。

 

保険業界は人々の生活を守り、社会の安定に貢献しています。

自然災害や事故、病気など、予期しないリスクから人々を守る役割を果たしており、私はこのような社会的な役割を果たす業界で働くことに大きな意義を感じています。

 

また、近年のテクノロジーの進化は、保険業界に新たな可能性をもたらしています。

AIやビッグデータの活用により、より精緻なリスク評価や個々の顧客に合わせたサービス提供が可能になっています。

私は、これらのテクノロジーを活用して、革新的な保険商品を開発することに大きな魅力を感じます。

 

貴社は、AIやビッグデータなどの先端技術を活用した保険サービスの開発に積極的に取り組んでおり、今後もさらなる成長が期待できると考えています。

私は、貴社の一員として、保険業界の未来を切り拓く仕事に貢献していきたいと思っています。

 

②企業研究で行ったことを教えてください

回答例:MS&ADシステムズについて深く理解するために、私はまず公式ウェブサイトを徹底的に調査し、企業の歴史、ビジョン、提供するサービス、そして最新の経営計画について学びました。

 

また、年次報告書や四半期報告を読み、財務健全性、市場での成長戦略、新しい事業への投資など経営層が重視しているポイントについて理解を深めました。

 

さらに、業界の動向にも目を向け、保険業界の現在の課題とMS&ADシステムズがそれにどう対応しているかを知るために、業界紙や専門家のコラムをたくさん読みました。

加えて、SNSやオンラインのフォーラムを通じて現在および過去の社員の意見を参考にし、社内文化や実際の業務環境についても理解を深めることができました。

 

このような幅広い研究を通じて、MS&ADシステムズの持つ強みや挑戦、そして未来の可能性について詳細に学び、自分がこの企業でどのように貢献できるか、どのように成長できるかを考えることができました。

MS&ADインシュアランスの社風

社員の口コミでは

 

  • 福利厚生が充実しており、他社と比べると恵まれている
  • 事務職だったが、やることが多く忙しかった
  • 大手ならではの信頼や基盤がしっかりしていて安心感がある

 

といった声があります。

 

仕事はそれなりに大変なものの、それに見合った待遇があることが分かります。

MS&ADインシュアランスが求める人材

MS&ADホールディングス採用情報によると「経営戦略と連動し、事業環境の変化にも機敏かつ柔軟に対応できる人財」を求めていることがわかります。

 

会社の大局を理解し、それに沿った実務能力を持ち、不確実な状況にも迅速かつ柔軟に対応できるような適応力の高い人材が必要とされています。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
MS&ADグループ3兆9,344億円1,097万円5点満点中4.1点仕事は大変だがそれに見合った福利厚生がある
東京海上ホールディングス4兆4,699億1,412万円68ワークライフバランスを大切にしている
SOMPOホールディングス3兆6,707億円1,128万円67保守的な社員が多く、新しいことを取り入れづらい雰囲気がある

 

3メガ損保の中では東京海上ホールディングスに次いで二位の売上高があります。

 

なお、就職偏差値については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

MS&ADインシュアランスの採用大学

MS&ADインシュアランスグループの中核会社であるMS&ADシステムズの採用大学は以下の通りです。

 

【大学院】

九州大学、京都産業大学、東洋英和女学院大学、東海大学、群馬大学、工学院大学、甲南大学、芝浦工業大学、横浜国立大学、早稲田大学、お茶の水女子大学、高知工科大学など

【大学】

青山学院大学、金沢工業大学、関西大学、國學院大學、立命館大学、立正大学、明治学院大学、横浜市立大学、弘前大学、江戸川大学、高崎経済大学、阪南大学、山口大学、東京外国語大学、東北大学など

 

幅広いレベルの大学から採用されていることが分かります。

MS&ADインシュアランスのホットニュース

MS&ADインシュアランスグループホールディングスは、2025会計年度の終わりまでに、日本国内の保険事業におけるスタッフを約6,300人削減するという大胆な計画を発表しました。

 

この人員削減は、グループ全体の従業員数の約16%に相当する大規模なものです。

これは、国内市場における人口減少の影響と、世界的に増加している自然災害による保険金の支払い増加に直面しているための戦略的な決定とされています。

 

この計画は、効率化を図るためのもので、特に情報技術の導入に注力することにより、経費の節約を目指しています。

現代のビジネス環境において、デジタル技術の活用は業務効率化の鍵となっており、MS&ADインシュアランスグループホールディングスもこの流れに乗る形での経営戦略の転換を図っているのです。

まとめ

この記事ではMS&ADインシュアランスの就職難易度や選考対策について解説しました。

MS&ADインシュアランスは三井住友海上火災保険やあいおいニッセイ同和損保を傘下に置く、保険持株会社です。

 

この企業では対局を理解し、どんな状況でも柔軟かつ迅速に対応できる人材が求められています。

自身の人生経験から、この要件を満たす具体的なエピソードを見つけ出してしっかりアピールしてください。

 

あなたがMS&ADインシュアランスの内定を獲得できることを願っています。

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