【企業研究】東京海上ホールディングスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】東京海上ホールディングスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年11月15日更新

はじめに

損保業界に興味があり、業界の中でも大手の東京海上ホールディングスへの就職を検討している人もいるのではないでしょうか。

この記事では東京海上ホールディングスの会社概要や選考対策について詳しく解説しています。

就活に役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。

東京海上ホールディングスの会社概要

名称東京海上ホールディングス株式会社

Tokio Marine Holdings, Inc.

社長取締役社長 小宮 暁

(東京海上日動火災保険株式会社取締役会長)

所在地〒100-0004

東京都千代田区大手町二丁目6番4号

設立日2002年(平成14年)4月2日
資本金1,500億円
従業員数971名
株式上場取引所東京証券取引所
事業内容当会社は、保険持株会社として、次の業務を営むことを目的とする。

1.損害保険会社、生命保険会社、証券専門会社、保険業を営む外国の会社、その他の保険業法の規定により子会社とした会社の経営管理

2.前号の業務に附帯する業務

3.前2号の業務のほか、保険業法の規定により保険持株会社が営むことのできる業務

 

引用:東京海上ホールディングス会社概要

損害保険業界

損害保険業界は、私たちの日常生活における予期せぬトラブルへの対策として、保険商品を開発し、提供している業界です。

これらのトラブルに含まれるのは交通事故や火災など多岐に渡りますが、損害保険は日々の生活に根差した身近な商品を扱っているといえるでしょう。

 

この業界の独特な構造として、損害保険会社とその商品を顧客に届ける保険代理店との間には、業務を委託する契約が結ばれています。

代理店が顧客と直接関わりながら保険を販売する一方で、損害保険会社は代理店の販売活動や経営に対してサポートを提供することが主な役割となっており、これが業界の顕著な特徴の一つです。

 

なお、損害保険業界について詳しくは以下の記事で解説しています。

【業界研究】損害保険会社について徹底解説!特徴や向き不向きは?

 

損害保険業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

東京海上ホールディングスの事業内容

東京海上ホールディングスは国内損害保険事業、国内生命保険事業、海外保険事業、金融・一般事業の4つの主要事業分野を持つ保険業界の持株会社として位置づけられています。

 

保険業法の規定に基づき、損害保険会社、生命保険会社、証券専門会社、海外の保険会社、およびその他子会社とされる企業の運営と管理を行っています。

東京海上ホールディングスの新卒選考フロー

東京海上ホールディングス自体の選考フローは非公開となっているため、参考としてグループ会社である東京海上日動の新卒選考フローを記載します。

 

STEP1 マイページ登録

STEP2 エントリーシート提出・適性検査(WEB)受検・大学成績データ登録・送信

STEP3 書類選考

STEP4 面接(複数回)


STEP5 内々定

 

それぞれ詳しく解説します。

エントリーシート

エリア総合職のエントリーシートの質問内容としては

 

 

  • 大学時代に力を入れて取り組んだことを3つ挙げてください。(150文字以内)
  • 上記(1)でお答えいただきました3つの取り組みのうち、最も⼒を⼊れた取り組み1つを選択してください。(リストより選択)
  • 上記(2)でお選びいただきました取り組みに関して、活動期間、役割、⼈数等具体的なイメージが できるように内容を教えてください。(400文字以内)

 

 

引用:東京海上日動2024年度新卒採用(春選考)応募方法

 

上記の質問内容に対する回答例は下記の通りです。

 

(1)回答例:サークル活動。国際交流サークルで、留学生との交流を促進するイベントの企画・運営に取り組みました。

ボランティア活動:児童養護施設で、子供たちの遊び相手や学習支援を行いました。

研究活動:コンピュータービジョンの研究に取り組み、画像認識の精度向上に貢献しました。

(2)回答例:サークル活動

(3)回答例:活動期間は2年間で、メンバーは約20人でした。

私が担当した役割は、イベントの企画・運営全般です。具体的には、イベントのテーマや内容の決定、会場の手配、広報活動などを行いました。

私が最も力を入れたのは、イベントの企画・運営におけるコミュニケーションです。

留学生と日本人学生が交流できるようなイベントを開催するためには、両者のニーズを理解し、双方にとって魅力的なイベントにすることが重要です。

そのため、留学生と日本人学生の意見を積極的に聞き、両者の意見を尊重しながらイベントを企画・運営しました。

この活動を通じて、私はコミュニケーション能力やリーダーシップ力を身につけることができました。また、留学生との交流を通じて、異文化理解の大切さを学びました。

この経験を活かして、東京海上日動では、お客さまとのコミュニケーションを大切にし、お客さまに寄り添ったサービスを提供していきたいと考えています。

 

この回答例のポイントは、以下の通りです。

 

・取り組んだ内容を具体的に説明する

・取り組みを通じて得た成果や学びを明確にする

・企業の求める人材像と結びつける

 

適性検査(WEB)受検

 

※適性検査(WEB)の受検科目は言語・計数・パーソナリティです。エントリーシートの提出完了後に受検することができます。

※適性検査(WEB)の所要時間は約90分となり、締切までに全科目の受検が「完了」している必要があります。お早めにエントリーシートの提出、適性検査(WEB)の受検をお済ませください。

※適性検査(WEB)において、虚偽の申告または集団受検・替え玉受検、解答集の使用などの不正行為が発覚した場合には、合格を取り消しとする場合があります。

 

引用:東京海上日動2024年度新卒採用(春選考)応募方法

 

口コミによる対策方法としては

 

  • 参考書を一通り解いて、間違えた問題を完璧になるまでやった。
  • 参考書を何度も解いて解き方を覚えていった。
  • 先輩からコツを教わり、Webサイトにて練習を行った。

 

といった内容が多くなっています。

 

東京海上日動の選考を通過した先輩がいる人は、どういった問題が出たのか、どういった対策を行ったのか教えてもらうとよいでしょう。

 

周りにそういう人がいない場合はSPIや玉手箱の問題でWEBテストの対策を万全にしてください。

面接(複数回)

東京海上日動が過去に行った面接を参考に解説します。

1次選考〜4次選考まで分かれているため、それぞれ区切って紹介します。

ただ、現在の選考内容とは大きく変わっている可能性もあるため参考程度の情報としてください。

1次面接

学生1人と面接官1人の個別面接が行われます。

面接は約30分間で、リラックスした雰囲気の中で、学生時代に力を入れた事柄について詳しく話す場です。

 

具体的な質問は力をいれた活動の活動期間、活動の動機、組織内での役割、発生した課題への対処方法、工夫した点などが聞かれています。

質問は迅速に連続して飛んでくるため、明快でわかりやすい回答を心がけましょう。

 

東京海上日動の選考では、面接の回答や個人の性格などの情報が次の選考段階に伝えられます。

前回の面接と異なる回答をするとすぐに気づかれてしまうので、一貫性を持つよう心がけてください。

2次面接

受付後、学生は待機部屋で小論文を書きます。

テーマはその時々で異なり、例えば「日本の国際競争力向上のため、大学生活半年間の海外留学を義務化すべきか」などの議論について、賛成か反対かの根拠を30分で書き上げることが求められます。

 

時間制約があるため、論理的に素早く結論を導くことが大切です。

その後、担当の面接官が待機部屋にやって来て、学生は面接室に案内されます。

 

面接は学生1人と面接官2人の個別面接で、約30分間行われ、学生の生い立ちに焦点が当てられます。

小学校から現在までの人間性や家族関係、大学生活についての質問がされます。

また、競合他社やOB訪問についても質問がありますので、強い志望動機を示すためにOB訪問を事前に行うことをおすすめします

3次面接

学生1人と面接官2人の個別面接で、約40分間かけて自身の生い立ちに焦点を当てた質問がされます。

面接は事務的な雰囲気で進行し、2次選考よりもさらに詳しく過去の経験について深掘りされます。

 

特に中高時代に部活動を経験した学生は、その経験について詳しく尋ねられることがあるでしょう。

そのため、事前に行動や意思決定の動機を整理しておくことが重要です。

過去から現在に向かって軸が一貫していることが大切なので、自分の人格形成に影響を与えた出来事や人生の大きな分岐点なども振り返って準備しましょう。

4次面接

学生1人と面接官1人の逆質問形式の面接で、時間は約40分です。

この選考は東京海上日動の最終面接であり、「絶対に入社したい」という意思を強調することが求められます

 

面接官は志望度を厳しくチェックしますので、第一志望であることを強調しましょう。

また、質問の意図について問われた場合、自信を持って答えられるように、質問の背後にある意図を事前に考えておくことが重要です。

面接は緊張感のある雰囲気の中で進行しますので、準備をしっかりとして臨みましょう。

東京海上ホールディングスの社風

社員の口コミによると

 

  • 残業が少なくて働きやすい
  • 仕事のプレッシャーがきつくて休みの日も仕事のことが頭から離れない
  • 経営企画や海外経営管理を中心にインターナショナルな環境

 

といった声があるようです。

これらの口コミから、東京海上ホールディングスは、効率的な勤務時間の管理とワークライフバランスを尊重していることが分かります。

 

ただし業務における責任が重くプレッシャーがかかる仕事であるとの声もあるので、ストレスを上手く処理できる能力が必要になると考えられます。

 

また、グローバルな視野を重んじる職場環境を持つ企業であると理解できます。

東京海上ホールディングスが求める人材

東京海上ホールディングス自体は求める人材について公表していないため、東京海上日動の情報を参考に解説します。

 

会社の採用情報を参照すると、「自己課題を把握し、行動に移す主体性」が重要視されていることが読み取れます。

この能力は、顧客の要望や必要性を自己主導で理解し、適切に行動するビジネスの核といえる部分であり、東京海上日動では特にこれを重視しています。

 

また、「多様な個性が集まり、協力してビジネスが成立する」ということも重視しているため「異なる価値観を尊重する人材」を求めています。

これは、社員同士で協力関係を築き、チームワークを大切にしながら業務を遂行できる能力を意味しているといえるでしょう。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
東京海上ホールディングス4兆4,699億1,412万円68ワークライフバランスを重視している
MS&ADグループ3兆9,344億円1,097万円5点満点中4.1点真面目な社員が多く福利厚生がしっかりしている
SOMPOホールディングス3兆6,707億円1,128万円67保守的な社員が多く新しいことを始めるにはハードルが高い

 

東京海上ホールディングスは3メガ損保の中でも売上高、平均年収共にダントツでトップとなっています。

 

なお、就職偏差値については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

東京海上ホールディングスの採用大学

東京海上ホールディングスの採用大学は公開されていないため東京海上日動の採用大学を記載します。

 

北海道大学、小樽商科大学、東北大学、筑波大学、東京大学、一橋大学、東京工業大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、国際基督教大学、立教大学、明治大学、中央大学、法政大学、名古屋大学、南山大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学、広島大学、九州大学、西南学院大

 

難関大学が多くMARCH以上のレベルの大学ばかりが採用されているため、学歴フィルターは存在すると思われます。

東京海上ホールディングスのホットニュース

東京海上ホールディングスは、2022年度もグループ全体(国内・海外)の事業活動において「カーボン・ニュートラル」を達成し、これで10年連続の達成となりました。

まとめ

東京海上ホールディングスは、東京海上グループの損害保険、生命保険、証券専門会社、海外の保険会社の持株会社です。

このグループでは、顧客の要望や必要性を適切に理解し、素早く行動できる人材を求めています。

そのため、自分がそのような人材であることを示すエピソードを採用担当者に伝えることが重要です。

あなたが東京海上ホールディングスの内定を得られることを心から願っています。

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