【企業研究】三菱UFJFGの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】三菱UFJFGの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年11月10日更新

はじめに

三菱UFJFG(株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ)は、三菱系の金融グループの中核的企業です。グループ企業に日本三大メガバンクである三菱UFJ銀行などを有しており、また海外の銀行も傘下に置くなど、グローバルで大規模な事業活動を展開しています。

 

今回はそんな三菱UFJFGの企業研究を行います。事業内容や業界内での立ち位置などとともに、就職難易度・採用大学など選考対策に活かせる内容も紹介します。

金融業界

三菱UFJFGが属する金融業界とは、預金・貯金・投資など、お金にまつわるさまざまな事業を通して、社会の経済を循環させ支える業界のことです。幅広いユーザーに適切な金融商品を提案するお金のスペシャリストであると言えます。銀行・証券会社・保険会社などさまざまな種類の企業が存在します。

 

金融業界について詳しく研究したい方はこちらの記事もチェックしてみてください。

【業界研究】金融業界とは?業種から仕組み,代表的な職種まで大解剖!

 

なお、金融業界に関連する業界に消費者金融業界もあります。こちらは個人に向け、小口の融資を行う企業が属する業界であり、預金や為替などの取扱いがないことが特徴です。消費者金融業界については、次の記事で詳しく説明しています。

【業界研究】消費者金融業界とは?志望動機・ビジネスモデル・職種を徹底解説

 

金融業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

事業内容

三菱UFJFGはグループを管理する持株会社であり、その傘下に三菱UFJ銀行を始めとし、さまざまな会社が存在します。グループ全体で次のような事業を主に展開、事業ごとに本部を設置し業務に対応しています。

 

デジタルサービス事業

 

非対面のデジタルサービスを利用する顧客に向けての事業です。利便性向上やサービスの拡大などサービスの充実を意識しながら提供します。また、三菱UFJFG社内のDX化を担当しているのもこの事業です。

 

法人・リテール事業

 

個人・法人に向け、幅広い金融商品・サービスを提供する事業です。具体的には、貸出・資金決済・相続など多岐に渡ります。また、事業・資産承継関連のソリューション提供もこの事業で対応しています。

 

グローバルCIB事業

 

グローバルな大企業向けに、商業銀行機能と証券機能を組み合わせた高品質なソリューションを提供する事業です。世界中に有する拠点をベースに張り巡らせたグローバルなネットワークを活用、また現地での優秀なグローバル人材の採用・育成などにも力を入れながら、ビジネスの強化に取り組んでいます。

 

グローバルコマーシャルバンキング事業

 

三菱UFJFGが出資している海外のパートナーバンク(タイ・インドネシアなど)に関する事業です。パートナーバンクを通じて、現地の企業・個人に三菱UFJFGの金融商品・サービスを提供します。

 

受託財産事業

 

顧客の財産に関する業務を担当する事業です。具体例としては、法人向けの企業年金や投資信託、個人向けの資産運用や資産管理などが挙げられます。顧客のニーズを汲み取りマッチする金融商品を提案、顧客の資産形成をサポートする業務です。

 

コーポレートバンキング事業

 

主に日系大企業に向けて営業を行う事業です。企業向けのより専門性の高い金融商品・サービスなどを提供するもので、三菱UFJグループの強固な組織体制を活かした総合的なソリューションが可能である点が大きな強みです。三菱UFJFGの業績において最も大きな割合を占める事業でもあります。

 

市場事業

 

顧客及び自社について、市場に関連する業務全般を担う事業です。顧客向けしては、金利・為替などの各種金融商品のセールス、銀行間や市場での取引などを行います。また、三菱UFJFGにおける資産・負債のリスク管理を含めた運営なども担当しています。

 

参考:事業内容 三菱UFJフィナンシャル・グループ

新卒選考フロー

三菱UFJFGでは、職務内容などが異なる各コース別の新卒採用を行っています。また、新卒採用が実施されているのは、三菱UFJ銀行を始めとしたグループ内の企業です(親会社である株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループの新卒採用情報は見受けられません)。

 

エントリーシートの提出

 

まずはリクルートページからエントリーを行います。エントリーが完了したら、受付期間内にエントリーシートを作成・提出します。これまでの選考のエントリーシートでは、幼少時(小学生の頃)の過ごし方・思い出や、働く中で大切にしたいことなどが問われたようです。

 

WEB適性検査受検・応募書類提出

 

エントリーシートの提出が完了したら、WEB適性検査の受検やほかの応募書類の準備・提出が必要です。WEB適性検査は玉手箱形式、ほかの応募書類としては顔写真や履歴書などを求められるようです。

 

面接の実施

 

最後のステップは面接です。1次・2次・最終と複数回行われます。面接ではエントリーシートに記載した内容に関する質問が多いようです。ほかには、自分が大切にしていること、自分の強み・弱み、周囲が見る自分についてなどを問われたという口コミもありました。

 

参考:エントリースケジュール 三菱UFJ銀行 Recruiting Information

社風

金融業界に関しては基本的に固い仕事というイメージが強く、実際三菱UFJFGも真面目・堅実など金融業界のスタンダードな社風があるようです。ただし、近年は変革を起こそうというスタンスもあり、挑戦の機会が増える、積極的に後押しする空気があるなど、これまで

と少し異なる文化になっていく可能性も。企業の規模がかなり大きいので、時間はかかっているようですが、時代に合わせた変化の兆しをポジティブに捉えている口コミが複数見られました。

 

なお、大企業ならではの安定感は抜群です。実力主義の職場ではないので、自分の業務としっかり堅実に向き合えば安定した働き方が継続できるでしょう。

求める人材

三菱UFJFGが求める人材については、公式採用サイトで明確に示されています。例えば三菱UFJ銀行は「一人ひとりが将来の『金融のプロとしての自分』を思い描きその姿に向かって『成長』と『挑戦』を続けられる人」を求めています。三菱UFJニコスは「事業領域全般における広範な業務知識・経験や特定事業領域における高度な専門性に基づく高い職務遂行能力を発揮すること」「組織や業務を牽引し、新たな価値の創出や社会・顧客の課題解決を通じて、当社の中長期的な成長に貢献すること」を新卒採用の期待要件にしています。

 

グループ会社各社の求める人材像を見ると、自分が携わる事業についてのプロフェッショナルを目指すこと、その実現のために自らの成長を怠らないこと、課題解決や新たな価値の創造を通して社会・顧客に貢献していくこと、このような素養を持つ人物が期待されていると考えられます。

 

参考:人材育成 三菱UFJ銀行 Recruiting Information募集要項 三菱UFJニコス採用情報

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

ここからは、業界内の大手企業と比較しながら、三菱UFJFGの立ち位置を考えていきます。また、就職偏差値や難易度なども解説します。

 

会社名売上高(経常収益)平均年収就職偏差値・難易度社風
三菱UFJFG9兆2,810億円1,042万円66真面目で堅実・変革の兆しあり
第一生命HD9兆5,194億円978万円66風通しが良い・女性が多い
三井住友FG6兆1,421億円1,087万円66チャレンジできる機会が多い
みずほFG5兆7,787億円1,044万円67若手からやりがいが得られる

 

財務情報の比較(売上)

 

三菱UFJFG、そして比較対象としてあげた企業はすべて金融業界における売上トップクラスで国内屈指の大手です。中でも三菱UFJFGと第一生命HDは抜きん出た存在と言えます。なお、三菱UFJFGは海外の金融市場の影響などを受け、好調な業績を記録しています。

 

社風の比較

 

こちらで挙げた4社は、どの企業も社員の力を発揮できる場や挑戦できる場を設けようという、ポジティブな方向性が見られます。規模の大きな企業であるほど、社内の風通しなどもなかなかすっきりしないことがありますが、こちらの4社は軒並み風通しが良好で、職場における情報伝達やコミュニケーションについて、満足度の高い社員が多いことも特徴です。

 

なお、金融業界は固い業界というイメージがあり、実際金銭を取り扱う仕事であるため固い部分も存在しますが、保守的な空気感がどの程度あるかは各社によりけりです。

 

就職偏差値

 

三菱UFJFGは日本を代表するメガバンク、その他比較対象としている企業も国内有数のメガバンクや保険会社です。安定感抜群、平均年収も一般的な水準を大きく上回るレベルとあり、就活生からの人気も絶大で、就職の難易度はどの企業もかなり高めです。

 

ただし、各社ともまとまった人数を例年採用しているため、特別高学歴な大学の出身でなくともチャンスはあります。三菱UFJFGは、三菱UFJ銀行の新卒採用人数が例年400~500人ほど、グループ全体であればさらに採用人数は多いでしょう。応募者もかなり多くなることが予想されるため、選考突破は簡単ではありませんが、選考対策を十分行えば採用獲得の可能性はあります。

 

金融業界の他企業や、他の業界の就職偏差値を調べたい場合は、次の記事もチェックしてみてください。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

採用大学

三菱UFJFGの中から、三菱UFJ銀行の採用大学の例を紹介します。

 

青山学院大学、京都産業大学、京都大学、共立女子大学、慶應義塾大学、神戸大学、国際教養大学、上智大学、昭和女子大学、専修大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、東京工業大学、東京大学、東京都立大学、東北大学、同志社大学、長崎大学、奈良女子大学、名古屋大学、一橋大学、法政大学、北海道大学、宮崎公立大学、明治大学、龍谷大学、立命館大学、早稲田大学ほか(五十音順)

 

採用実績の中でまず目立つのは国内有数の難関大学や有名私大など、いわゆる高学歴とカテゴライズされるような大学です。採用人数としても、このような学歴レベルの高い大学出身者の割合が多いという情報が見られました。その点から考えると、三菱UFJFGに学歴フィルターが存在しないとは言い切れないかもしれません。

 

ただし、完全に高学歴の大学出身しか採用されていないわけではないので、中堅レベルの大学やローカルな大学の出身であっても、選考対策次第で採用獲得が不可能ではなさそうです。

実質7%超の賃上げや初任給改訂など社員の待遇アップに注力

近年世界的に発生している不安定な金融市場の影響を受け、国内の金融業界も目まぐるしい変化が続いています。そのような中、三菱UFJFGは抜群の安定感を発揮し、日本の金融を力強く支え続けています。

 

三菱UFJ銀行においては2023年度に実質7%超の賃上げを含めた社員への還元策を実施することも発表しています。自己啓発・リスキリングの機会の充実や24年度からの初任給アップも行われるようです。多くの企業が賃上げに苦戦する中、社員の待遇アップに力を注ぐ三菱UFJFGは、今後ますます就活生からの人気も上がりそうです。

 

参考:三菱UFJ銀、来年度実質7%超賃上げへ-変革・挑戦支援金を支給(Bloombelg)

まとめ

三菱UFJFGは日本3大メガバンクの一角を有し、世界でも屈指の規模を誇る金融グループです。長年に渡り金融業界を第一線で牽引してきた実績や強固な組織力を持って、時代ごとに顧客のニーズをしっかり汲み取り、魅力的なサービス・ソリューションを提供し続けています。もし三菱UFJFGに就職できれば、日本を代表するグローバルな大企業で働くという貴重な経験とやりがいを得られるでしょう。三菱UFJFGに興味を持った方は、ぜひより深く企業研究を行ってみてください。

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監修者情報

印出実生

キャリアアドバイザー

株式会社Bboにカスタマーサクセスとして二年所属したのち株式会社ナイモノに入社。
現在キャリアアドバイザーとして勤務。 学生と直接向き合い、心おきなく相談できるアドバイザーとして日々奮闘中。 ただの「エージェント」ではなく、自分でしか出来ないことは何かを見つめなおし、 学生の将来に対して献身的に取り組んでいる。