【企業研究】アミューズの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2023年11月10日更新
はじめに
アミューズ(株式会社アミューズ)は、日本の大手芸能プロダクションです。多数のアーティストが所属しており、マネジメントとともに、多彩なエンタメコンテンツを企画制作などを行っています。また、国内の芸能事務所には珍しい上場企業でもあります。
今回は、そんなアミューズの企業研究記事です。事業内容や業界内での立ち位置など、基本として押さえておきたい事柄を解説します。また、新卒選考フローや就職難易度、採用大学など、選考対策に使える内容も見ていきます。
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エンタメ業界
アミューズが属するエンタメ業界は、娯楽を通して多くの人々を楽しませることを目的とした業界です。エンタメの種類はアミューズメント・音楽・ゲーム・アニメ・書籍・映画・舞台など幅広く、種類ごとにまた事業内容や企業の特性などが異なります。
エンタメ業界での採用獲得に向け、選考対策に力を入れたい人は次の記事も参考にいかがでしょうか?
エンタメ業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!
事業内容
アミューズは芸能事務所であり、ミュージシャン・俳優・タレント・スポーツ選手など、多様な分野のアーティストが所属しています。このようなアーティストを発掘し、次のようなマネジメントを行いながら事業活動を展開しています。
レーベル
所属するアーティストに音楽関連のマネジメントや制作のサポートなどを行う事業です。具体的には楽曲選定や制作面のディレクション、マーケティング活動、営業活動、関連するサービスの提供などが挙げられます。
ファンサービス
所属アーティストとファンを結びながら、さまざまなサービスの提供などを行う事業です。アーティストやマネージャーとともに分析を重ねながら、ファンが本当に喜ぶコンテンツの提供を目指し、ファンクラブ会報誌の発行やファンクラブ限定イベントの運営、ファンクラブ限定グッズ制作販売など、多彩な企画を生み出します。
イベント・舞台製作
アミューズがスローガンとして掲げる「ライブイズム」の元に、ライブで感動を届けることにこだわりながら、各種イベントや舞台製作を行います。アミューズが主催する大規模フェスや、アーティストのワンマンツアー、オリジナル演劇の制作・運営などが主です。また、海外作品の招聘なども行っています。
デジタルソリューション
アミューズでは、所属するアーティストの配信動画やチケット先行などデジタルコンテンツを楽しめる公式デジタルファンサービス「Amuse+」や、自社ライブ配信プラットフォーム「LIVESHIP」など、デジタルサービスを運営しています。
グッズ製作
所属アーティストのグッズの企画・制作・販売・管理などを行っています。アーティストの想いを込めたグッズによって、アーティストとファンの気持ちをつなぐ事業です。制作したグッズは、イベント会場のほか、自社Eコマースサイトなどでも販売しています。
CM・企業タイアップ
所属アーティストとクライアントをつなぎ、CMや企業のタイアップ作品を企画・制作する事業です。アーティストとクライアント、そして広告作品を見る人々が、それぞれメリットや印象的な記憶を受け取れるような、新しい価値づくりに注力します。
権利・印税管理
所属アーティストが制作、または関わっている作品について、その権利を適切に管理する事業です。権利を正しく活用しながらビジネスチャンスにつなげ、アーティストの作品を多くの人が幅広い場面で楽しめるようなサービス展開をしています。
映像・番組制作
映画やテレビドラマ、ドキュメンタリーなど、多様な映像作品を制作する事業です。また、所属アーティストが出演する映像作品の制作にも関わっています。また、映像作品の商品化・販売なども行っています。
アーティスト関連以外
教育事業や文化施設運営など、芸能やアーティストマネジメントに関連しない活動も行っています。さまざまな文化によって人々の生活がより豊かになるよう、常に新しい可能性を模索する事業です。
新卒選考フロー
アミューズは独自性の強い新卒選考を行っています。新卒選考ではありますが、年齢の規定さえクリアしている人であれば、学歴を問わず誰でも応募可能です。大卒はもちろん、大学た高校をまだ卒業していない学生、社会人経験がある人なども対象になります(学生の場合は卒業してからの入社になります)。次のように、オーディションにも似たユニークなフローで選考が進められます。なお、アミューズは年度によって新卒選考フローの内容が大きく変わる傾向にあるため、注意が必要です。
1次選考
テーマに沿った2本の動画を撮影し提出します。2023年の選考のテーマは、自己紹介・自分だけのとっておきの情報、エンターテイメント業界に入ってやりたいことの2つでした。自由に発想をふくらませ、情報を伝えるだけでなく、見ている人が楽しめるような動画にすることが求められました。
2次選考
オンラインでの面談のような選考です。アミューズのスタッフと対面し、カジュアルな形でコミュニケーションを行います。
3次選考
オンラインで指定テーマに沿ったプレゼンテーションを行う選考です。2023年のテーマは、アミューズの課題とともに今後マネジメントすべきアーティストを示し、プロデュースプランを提案するというものでした。
4次選考
オンラインでワークに取り組む選考です。数日間に渡って行われます。
5次選考
ここからは対面形式になります。事前課題としてセッションシートを作成・提出し、それに基づいた内容を中心に、選考官とコミュニケーションする選考です。
最終選考
一般的な選考フローで言うところの最終面接にあたります。冒頭に1分間の自己アピールを行った後、選考官からの質問などに答えます。
社風
昔ながらの年功序列の体制がありつつ、若手も挑戦しやすい環境が整っているようです。おもしろいアイディアであれば、役職や年代、経験などに関わらず耳を傾けてもらえます。挑戦したいと積極的に主張できる空気感もあるので、自分のアイディアを形にしながら働きたい人に向いているでしょう。
また、職場はとてもアットホームな雰囲気で、社員も所属アーティストも仲間のような親しみある距離感で働けるとの声も聞かれました。
求める人材
アミューズは「感動だけが、人の心を撃ち抜ける。」という言葉をベースにモノづくりを行っており、このモノづくりのためには、「想像力」と「創造力」が必要だと述べています。想像力はエンタメの未来をイメージする力、創造力はそのイメージをカタチにして人々に届ける力を指しています。
アミューズが求める人材とは、この想像力と創造力の2つを兼ね備えた人です。ユニークな新卒選考フローからも、自由で豊かな発想を持ち、それを伝える力がある人物が求められていることがわかります。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
ここからは、アミューズと事業内容が似ている他企業と比較しながら、アミューズの業界内での立ち位置を探っていきます。併せて就職の難易度などについても考えてみましょう。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
アミューズ | 524億円 | 729万円 | 58 | 誰でもチャレンジできる |
エイベックス | 1,215億円 | 831万円 | 62 | 挑戦に寛容 |
スターダストプロモーション | 非公開 | 400~450万円ほど | – | ゆったりしている・女性が多い |
オスカープロモーション | 非公開 | 600万円ほど | – | 多様な社員が集まっている |
財務情報の比較(売上)
芸能事務所は大手であっても非上場の企業が珍しくなく、売上高が非公開となっているケースも多々あります。今回比較対象としてピックアップした企業もこのケースに当てはまるため、売上高をはっきりした数字で比較するのは難しそうです。
ただし、エイベックスは音楽業界の売上高ランキングで上位に食い込む業績の上場企業であり、エンタメ業界全体でもヒエラルキーは上の方に位置するのではと推測されます。アミューズも芸能事務所の中では数少ない上場企業であり、比較すると高水準の売上高であると見込まれます。
社風の比較
ここで比較に挙げている4社の社風にはそれぞれ違いがありますが、業界の中でも売上高や事業規模で高い位置にいると見込まれるアミューズやエイベックスに関しては、チャレンジを後押しする社内環境があるという共通点も見受けられます。アミューズはここまで何度かふれてきた通り、社員に自由な発想を求めるスタンスが強く、新卒の選考過程や求める人材像にもそれが如実に表れています。
就職偏差値
就職偏差値は数値化した情報がつかめない企業もありますが、4社とも就職の難易度自体はかなり高いと推測されます。各社例年新卒採用人数は多くて10~20人ほど、年度によっては10人を下回る場合もあるという状況です。はっきりした採用倍率はどこも発表していないものの、大手芸能事務所の求人には応募者が殺到しやすく、新卒採用を獲得するのも至難の業でしょう。学歴で振るいにかけることはないようですが、エンタメ業界と自分の適性との好相性や、これぞという強みがなければ、非常に厳しい戦いになりそうです。
なお、エイベックスに関して企業研究を行いたい場合は、次の記事も参考にしてみてはいかがでしょうか?
【企業研究】エイベックスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
エンタメ業界やあるいは他業界について、もっと就職偏差値を調べたい方は、こちらもぜひどうぞ。
採用大学
アミューズで採用実績のある大学の例は次の通りです。
青山学院大学、亜細亜大学、跡見学園女子大学、茨城大学、宇都宮大学、大阪市立大学、大阪大学、関西大学、関西外国語大学、関西学院大学、関東学院大学、金城学院大学、慶應義塾大学、国際基督教大学、駒澤大学、上智大学、成蹊大学、成城大学、拓殖大学、玉川大学、千葉大学、中央大学、中京大学、同志社大学、東北大学、名古屋大学、日本女子大学、法政大学、明治大学、明治学院大学、桃山学院大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、龍谷大学、早稲田大学など(五十音順)
採用大学を見ると、有名大学からローカルな大学まで、幅広く採用者が出ていることがわかります。なお、ここでは取り上げていませんが、アミューズには専門学校卒などの採用者もいます。新卒選考の条件で示してる通り、アミューズの採用では学歴フィルターなどは存在しない可能性が高いでしょう。
人気番組を手がける映像制作会社を新たに子会社化
アミューズには複数の連結子会社が存在しますが、2023年9月、新たに極東電視台の子会社化が進められると発表され、10月1日付けで正式に連結子会社となりました。
極東電視台はテレビ番組・WEB配信番組・動画サービス・アプリ制作などを得意としており、数々の人気番組の制作に関わってきた企業です。極東電視台が取り扱っているコンテンツは、現在の需要の高まりとリンクする部分が多く、またグローバルな題材を取り上げた番組制作にも定評があるため、今後アミューズがこのような分野で活発に事業を拡大していくと見込まれます。
参考:アミューズ、極東電視台を子会社化 世界と日本を繋ぐオリジナルコンテンツ創出を目指す(Real Sound)/Yahoo!ニュース
まとめ
大手芸能事務所アミューズは、多彩な事業内容と想像・創造にあふれた活動によって、日本のエンタメ業界をさまざまな角度から力強く支えています。新しい分野への進出にも積極的なので、今後も時代のニーズをキャッチしながらより豊かな取り組みでエンタメを盛り上げてくれるでしょう。
エネルギーに満ちたアミューズという企業について興味が強くなった方もいるのではないでしょうか。ぜひこの記事をきっかけに、より深く幅広く企業研究を進めてみてください。