【企業研究】吉野家ホールディングスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2023年10月28日更新
はじめに
吉野家ホールディングスは、吉野家を経営する日本の大企業です。事業内容や新卒選考フローはどのようなものなのでしょうか。ここでは吉野家について、業界の概要、事業内容、新卒採用選考フロー、社風、求める人材、競合他社比較、採用大学、ホットニュースを紹介しています。この記事を読むことで、吉野家の企業研究に必要な情報を網羅できます。まず何から手をつけて良いか悩んでいる学生や、とにかく基本情報を網羅したいという学生におすすめです。
ファストフード業界
ファストフード業界は、ハンバーガーを中心に、手軽に注文して短時間で提供する店舗チェーンです。他にも、フライドチキン、ドーナツ、サンドイッチなどを含みます。また、和風メニューのチェーンには、牛丼やセルフサービスのうどん店も含まれます。
なお、外食産業についての記事が以下にあるので、ぜひ参考にしてください。「【就活生必見】外食産業の就活って? ブラックって本当?」
ファストフード業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!「【業界研究ガイド】業界一覧」
事業内容
吉野家ホールディングスは、日本および海外で多岐にわたる事業を展開しています。「For the People すべては人々のために」という信念を掲げています。吉野家の創業以来、36の優れたグループ企業を擁し、世界26の地域に広がるグローバルなグループとして成長してきました。
吉野家ホールディングスは、これらの多様な事業セグメントを通じて幅広いサービスを提供し、国内外での飲食ビジネスに積極的に取り組んでいます。主な事業内容は以下の通りです。
吉野家事業
日本国内でのファストフードチェーン、特に牛丼などのレストランを経営しています。他の業務に、フランチャイズ店舗に経営指導を提供するというものがあります。
はなまる事業
つづいて、日本国内においてセルフサービス方式の讃岐うどんなど、ファストフードチェーンの経営です。こちらも、フランチャイズ店舗に経営指導を提供しています。
アークミール事業
吉野家ホールディングスは、ステーキおよびしゃぶしゃぶレストランも経営しています。
京樽事業
鮨のテイクアウト店および回転寿司レストランを経営する事業です。
海外事業
米国、中国、アセアンなどの地域で、牛丼などのファストフードチェーンを経営しています。
新卒選考フロー
吉野家では、総合職(店長職)を募集しています。学歴や飲食業経験は問いません。特徴的なのは、地区ごとに採用活動を行っている点です。北日本吉野家、関東吉野家、中日本吉野家、関西吉野家、西日本吉野家、沖縄吉野家のそれぞれで、採用があります。募集要項がやや異なる点があるので、注意して見てください。ここでは、選考フロー、webテスト、ES、面接のそれぞれについて、内容を紹介していきます。
選考フロー
選考フローは、エントリー、個別面接1回、適性検査、個別面接1回、内々定です。1回目の個別面接は、対面もしくはオンラインで行われます。2回目の個別面接は、対面です。
Webテスト
吉野家のwebテストは、CUBICです。この適性検査は「言語」「数理」「図形」「論理」「英語」の5科目7種類+性格検査で行われます。基本的なwebテスト対策をしていれば問題ありません。心配な場合は、SPIの対策をしておきましょう。なぜなら汎用性が高く、基本的なwebテストであれば対応できるようになるからです。
ES
吉野家のESは、自己PRや志望動機をシンプルに問うものであることが多いようです。自己分析と企業研究をしっかり行ってから臨みましょう。なぜなら、面接で深堀の質問をされることが多いからです。
面接
吉野家の面接は、自己PRと志望動機の基本的な内容と、深堀の質問であることが多いようです。会話のキャッチボールを意識して、不自然な発言にならないように気をつけてください。コミュニケーション能力に劣ると見られかねないからです。
社風
吉野家は、やや保守的ではありますが、挑戦できる風土であるようです。熱心な人が多く、実力主義の一面があります。やる気があればやりがいを感じられる職場であると言えるでしょう。
求める人材
求める人材について把握し、自己PRや志望動機に活かしましょう。ここでは、採用サイトから引用して消化します。(引用:採用サイト)
ポジティブな笑顔と真摯な姿勢が何よりも大切です。外食業に興味を持っている人、日々のルーティンに飽きた人、充実感を追求している人、何か大きな成果を達成したいけれど、具体的な目標が見えていない人、また、競争に負けない強い意志を持つ人からの応募を望んでいます。吉野家は、学生の情熱と才能を歓迎し、共に成長し、成功への道を築いていきます。
また、リクルートのサイトでも求める人材についての記載が見られます。以下に紹介するので、ぜひ参考にしてください。(引用:リクナビ)
吉野家では、真摯な努力を惜しまない社員を高く評価し、多様性のある人材が自己表現できる環境の構築に取り組んでいます。学部や学科の専門性、学生時代の経験にかかわらず、誠実で努力を厭わない個人を歓迎しています。吉野家では、過度な責任を一気に負わせたりはしません。個々の成長スピードに合わせて機会を提供し、基本的なスキルの習得を優先します。一度プロとしてのスキルを獲得した後も、継続的に社内研修を行い、将来のキャリアに向けて共に考え、成長の機会を提供します。どの段階でも、新たなスキルを磨く意欲を大切にしています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
業界での立ち位置を確認するために、以下の表を作成しました。同業他社比較は、志望動機を考える上で必須の作業です。ぜひ参考にしてください。
売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 | |
吉野家ホールディングス | 1680億9900万円 | 718万7000円 | 42 | やや保守的だが挑戦できる |
ゼンショーホールディングス | 7799億6400万円 | 644万4000円 | 44 | 風通しが良く挑戦できる |
日本KFCホールディングス | 999億2600万円 | 767万3000円 | 50 | 熱意がある人が多い |
日本マクドナルド | 3523億円 | 587万円 | 52 | 実力主義で挑戦できる |
(引用:2022年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)、ライトハウス、【2023年版】外食業界・産業の就職偏差値&年収ランキングを解説するぞ!!、2023年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)、有価証券報告書、2023年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)、有価証券報告書、2023年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)、有価証券報告書)
就職偏差値については、次の記事で詳しく述べているため、ぜひ参考にしてください。「【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング」
以上のことから見て取れるように、吉野家は比較的就職難易度が低めであると言えます。挑戦できる風土ですが、他社と比べるとやや保守的であるようです。年収は高めの傾向にあります。
採用大学
吉野家に採用される人の出身大学はどのようなものなのでしょうか。以下に、採用大学をまとめました。学歴フィルターがあるかどうか判断できるので、ぜひ参考にしてください。(引用:リクナビ)
愛知学泉大学、愛知大学、青山学院大学、秋田大学、足利短期大学、亜細亜大学、岩手大学、愛媛大学、追手門学院大学、大阪学院大学、大阪経済大学、大阪工業大学、大阪産業大学、大阪商業大学、大妻女子大学、岡山大学、香川大学、神奈川大学、関西大学、関西学院大学、関東学院大学、九州産業大学、京都産業大学、近畿大学、岐阜経済大学、久留米大学、慶應義塾大学大学院、県立広島大学、甲子園大学、高知大学、高野山大学、国学院大学、国士舘大学、駒澤大学、札幌大学、産業能率大学、静岡大学、島根大学、白百合女子大学、信州大学、城西大学、上智大学、女子栄養大学、女子美術大学、駿河台大学、西南学院大学、専修大学、洗足学園音楽大学、創価大学、大正大学、拓殖大学、千葉経済大学、千葉工業大学、千葉大学、中京大学、中部大学、都留文科大学、帝京大学、帝塚山大学、東亜大学、東海大学、東京家政大学、東京外国語大学、東京成徳大学、東京大学、東京理科大学、東北学院大学、東洋大学、同志社大学、道都大学、長崎県立大学、名古屋学院大学、名古屋産業大学、名古屋文理大学短期大学部、奈良芸術短期大学、奈良大学、日本大学、白鴎大学、姫路獨協大学、広島大学、福岡大学、佛教大学、法政大学、明海大学、明治学院大学、明治大学、明星大学、目白大学、桃山学院大学、山形大学、山梨大学、山梨大学大学院、横浜国立大学、立教大学、立正大学、立命館大学、龍谷大学、流通経済大学、早稲田大学
高知県立農業大学校、聖徳大学短期大学部、大同工業大学、奈良産業大学、インターナショナルパシフィック大学、中国国立吉林大学、北京体育大学
以上を見て取れるように、日本全国の多様な大学から採用を行っているようです。したがって、吉野家には学歴フィルターがないと判断できるでしょう。
ホットニュース
外食産業は、変化が激しい業界です。そのため、最新ニュースを追っておくことは重要です。ここでは吉野家関連のニュースについていくつか取り上げて説明していきます。
1つ目は、「吉野家HDの24年2月期、営業益98%増 値上げ浸透」という記事です。吉野家の2024年2月期の連結営業利益は、前期比で驚異的な伸びを記録し、68億円に達する見込みと発表しました。これは、これまでの予想から22億円も上回る数字であり、20年ぶりに達成する高水準の業績となります。新型コロナウイルス感染症の5次波移行などが外食需要の回復に貢献し、また、牛丼の値上げ策が市場に浸透した結果です。今後の動向が注目されるでしょう。
値上げに関するニュースは、必ず追うようにしましょう。「吉野家、「牛丼」1年ぶり値上げ 並盛は税別426円に」という記事を紹介します。吉野家は2023年10月2日から、主力商品である「牛丼」を対象に、税抜き価格を8〜18円値上げすることを発表しました。この値上げは、約1年ぶりの措置で、牛丼や豚丼などがこれに該当し、並盛り以上の商品に対して18円の一律値上げが行われます。具体的には、牛丼並盛りの税抜き価格が408円から426円に引き上げられる予定です。この価格見直しは、原材料費、物流コスト、人件費の上昇に対応するために実施されます。
つづいて、新しい施策についてのニュースです。「吉野家、牛カルビ丼店30店に 新業態で家族客開拓」というニュースを取り上げます。吉野家は、2026年までに「かるびのとりこ」という専門店で牛カルビ丼や韓国の豆腐料理「スンドゥブ」を提供する店舗を、約30店舗増やす計画を立てています。この決定は、埼玉県で2月にオープンした1号店が予想以上に成功したことから、多店舗展開を進めることが決まりました。新型コロナウイルスの影響で低迷していた外食需要の回復に乗じる狙いがあります。吉野家の新業態は、一人鍋専門店「いちなべ家」を開業したのが最後で、それから約10年ぶりの試みです。通常、吉野家の主力店舗は主に男性客をターゲットにしていますが、新業態ではファミリー層など広い層の顧客を取り込むことを狙っています。
雇用に関するニュースもあります。「吉野家、定年社員をトラック運転手に再雇用 大阪で実証」というものを紹介します。吉野家は2023年4月19日、定年退職した社員をトラック運転手として再雇用する構想を研究中であることを発表しました。彼らは大阪府での実証実験を進行中であり、本格的な導入に向けて発生する課題や懸念事項を評価しています。この構想の背後には、「2024年問題」として知られるトラック運転手不足への対策を講じるための措置の一環としています。
以上のように、吉野家関連のニュースは多岐に渡ります。特に業績や値上げのニュースは面接で聞かれる可能性があるので、把握しておくようにしましょう。余裕があれば他のユニークなニュースも見ておくことで、志望動機の幅が広がり、面接で評価されやすくなるでしょう。
まとめ
ここまで吉野家について、業界の概要、事業内容、新卒採用選考フロー、社風、求める人材、競合他社比較、採用大学、ホットニュースを紹介してきました。吉野家は、就職難易度が比較的低い企業です。しかしながら熱心な人が多く実力主義で、挑戦できる風土にあります。同業他社と比較して保守的な雰囲気もあるため、あまりガツガツしたくない人にもおすすめできるでしょう。ぜひこの記事を参考に、さらなる自己PRと企業研究を進めていってください。