【例題付き】就活生なら知っておきたいOPQ適性検査の特徴と対策を解説

【例題付き】就活生なら知っておきたいOPQ適性検査の特徴と対策を解説

2023年9月30日更新

はじめに

SPIや玉手箱など適性検査はいろいろな種類がありますが、その中の一つであるOPQ適性検査も就活生なら知っておくべきです。適性検査だからといって、手を抜いていると選考を通過できない可能性もあるので、注意しましょう。

 

OPQ適性検査を知らない人や、選考で出題される予定がある人は、本記事を参考に特徴や対策を覚えておきましょう。

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OPQ適性検査とはどんな検査?

OPQ適性検査という名前を初めて聞く人もいるのではないでしょうか。SPIや玉手箱ほど、採用される頻度が高くないので、知らない人も多いです。そのため、まずはどのような検査なのか見ていきましょう。

 

OPQ適性検査とは

OPQ適性検査とは、SHL社が開発したパーソナリティ検査です。つまり、言語・非言語などの問題ではなく、性格検査にあたります。「その人がよくとる行動」や「好みの行動スタイル」がわかるように開発されました。

 

世界各国でも使えるように設計されているため、国や文化の影響を受けない普遍的な職務行動をとらえるアセスメントツールとして活用されています。150カ国以上の国で利用され、37言語まで展開され、日本では年間120万人以上が受験している検査です。

 

SHL社の採用テストである、「CAB」、「GAB / GAB-Compact」、「IMAGES」にOPQ適性検査が採用されています。

 

OPQ適性検査の試験形式

OPQ適性検査は、実施時間が30分、問題数は68問あります。一般的な適性検査は、選択肢の中から一つだけ回答を選びますが、OPQ適性検査は、二つ以上回答することができるのが特徴です。

 

その他にもどのような特徴があるのか、見ていきましょう。

OPQ適性検査の5つの特徴

OPQ適性検査は、5つの特徴があります。それぞれ見ていきましょう。

1.多面的な人物評価ができる

OPQ適性検査は、「人との関係」、「考え方」、「感情・エネルギー」の3つの領域で30個のパーソナリティ因子を測定しています。この3つの観点から測定するので、新卒採用だけでなく、トップマネジメントの登用まで用いることが可能です。

 

階層・職務を問わず汎用的に利用できるので、新卒生はもちろん、中途採用などにも出題される可能性があります。

 

2.作為的な回答がしにくい設問設計

一般的な適性検査は、設問に対して「あてはまる/あてはまらない」で選ぶ、ノーマティブ(択一選択)形式が多いです。この形式は、スムーズに回答できますが、回答に歪みが生じやすく、操作しやすくなります。

 

例えば、「論理的に考えることが得意だ」という設問に対し、就活生の中には、「よい評価を得るためには非常にあてはまるものを選んだほうがいい」と思う人がいます。このような考え方を続けていけば、偏った回答になってしまい、本質がわかりにくくなりやすいです。

 

一方OPQ適性検査では、「自分に最もあてはまるもの」と「最もあてはまらないもの」を選ぶイプサティブ(強制選択)形式を採用しています。

 

この形式を採用することにより、受検者が自分がよく見えるような回答をしたがる傾向(社会的望ましさによるバイアス)を抑制します。

 

この回答形式の違いが、OPQ適性検査の最大の特徴です。この形式に慣れていない就活生は多いので、本番で動揺しないように事前に対策しておきましょう。

3.多言語での受検が可能

パーソナリティ検査は、普段から慣れている第一言語で受験することが基本です。グローバル版のOPQ適性検査であれば、受験言語が違っていても国際的な評価ができます。日本の企業を受ける外国人や、逆に海外の企業を受ける日本人にも適用できるのが特徴です。

 

各国の候補者の中から選抜・登用を行うような場面で有効になるので、外資系の企業などでも採用されることがあるので、意識しておきましょう。 

 

4.高い予測妥当性がある

適性検査は、受験者が職場で活躍できるかを見極めるために行うテストです。そのため、活躍できるか予測できなければ意味がありません。

 

OPQ適性検査は、直近5年間で日本国内650社以上において、職務成績をOPQで予測できることが実証されています。信用性の高い検査であるため、何も考えずに適当に回答してしまうと、データとして表れるので注意しましょう。

 

5.多様な結果報告書

OPQ適性検査は、一度受験すれば、その結果から「採用時に必要な情報」以外にも、「配属に必要な情報」、「育成に必要な情報」、「昇進昇格に必要な情報」など、その人材に関する様々な要素を知ることができます。

 

企業側は、これらの情報を元に自分の会社で活躍できるか、求める人物像に近い考え方をしているかをチェックします。

 

判別できる能力特性や職務適性は以下の通りです。

<能力特性>

・マネジメント資質

・ヴァイタリティ

・チームワーク

・創造的思考力

・問題解決力

・プレッシャーへの耐力

・統率力  など

<職務適性>

・物販営業

・コンサルティング営業

・エンジニア

・研究開発 など

 

OPQ適性検査の例題と解説

OPQ適性検査では、「自分自身を評価する検査」と、「いくつかの文章の中から最も当てはまるもの、最もあてはまらないものを2つ選択する検査」の2種類があります。それぞれの例題を見ていきましょう

 

自分自身を評価する検査の例題

まずは、自分自身を評価する検査です。設問に対して「強く否定する」、「否定する」、「わからない」、「同意する」、「強く同意する」の中から一つ選びます。例題は以下の通りです。

 

<問題1>

知らない人に会うのは楽しい

「強く否定する」「否定する」「わからない」「同意する」「強く同意する」

 

<問題2>

人助けは好きだ

「強く否定する」「否定する」「わからない」「同意する」「強く同意する」

 

<問題3>

時々間違いを犯すことがある

「強く否定する」「否定する」「わからない」「同意する」「強く同意する」

 

<問題4>

失望しやすい方だ

「強く否定する」「否定する」「わからない」「同意する」「強く同意する」

 

<問題5>

物を修理するのは好きだ

「強く否定する」「否定する」「わからない」「同意する」「強く同意する」

 

設問に対して、一つの回答をする場合は、なるべく「わからない」を選択するのではなく、「同意する/否定する」のどちらか意見に近しくなるように回答しましょう。

 

極端ですが、すべて「わからない」を選択すると、適性検査の意味がなくなってしまうので、会社側が判断できなくなってしまいます。また適当に回答していると思われる可能性もあるので、自分の気持ちに正直に答えるようにしましょう。

 

性格の異なる側面を評価する検査の例題

「いくつかの文章の中から最も当てはまるもの、最もあてはまらないものを2つ選択する検査」の例題を見ていきましょう。

 

<問題1>

1.A~Cの中でもっとも当てはまるものにM、もっとも当てはまらないものにLを選択

A 新しい活動に挑戦している。

B 他人の気持ちを考える。

C 根本的な理論を理解するのが好きなほうだ。

 

<問題2>

2.A~Cの中でもっとも当てはまるものにM、もっとも当てはまらないものにLを選択

A 多くの新しいアイデアを持っている。

B 勘違いしている人がいたら、教えてあげる覚悟がある。

C 私は、自分が成し遂げたことに対しては控えめです。

 

<問題3>

3.A~Cの中でもっとも当てはまるものにM、もっとも当てはまらないものにLを選択

A 自分の感情を隠すほうだ。

B 大きなイベントの前は緊張する。

C 批判的に仕事を見直すことが多い。

 

<問題4>

4.A~Cの中でもっとも当てはまるものにM、もっとも当てはまらないものにLを選択

A 新しい出会いが好き。

B 長期的な目標を設定するのが好き。

C 普段はリラックスしている。

 

2つ回答する検査は、普段慣れていない人も多いので、時間配分に気をつけましょう。検査では、性格だけでなく、職種に向いているかも判断されます。企業ごとに評価基準は異なるので、企業研究をしっかり行い、企業が求めているものを知っておきましょう。

OPQ適性検査が採用されている企業の事例

OPQ適性検査を採用している企業名は、公表されていないので判断できません。しかし、OPQ適性検査を活用している事例が、SHL社のホームページに掲載されているので、その事例をもとにどのような企業で採用されているか考えましょう。

 

<事例1>

業種メーカー(機械)
企業規模12,000人
活用内容独自の次世代リーダーを求めるために活用。ポテンシャル評価を行うことで、人材の特性を客観的に審査することができた。

 

<事例2>

業種金融
企業規模30,000人
活用内容営業力を可視化し、適材適所に人材を配置するために活用。個人別にどのコンピテンシーの開発が業績向上に寄与するのかがわかった。

 

<事例3>

業種インフラ
企業規模1,300人
活用内容人事管理全般を科学的に行うために活用。行動傾向やポテンシャル情報を把握し、採用、選抜のデータ収集ができるようになった。

 

<事例4>

業種インフラ
企業規模2,800人
活用内容新規事業部門で成果を出す可能性が高い社員を採用するために活用。ポテンシャルを把握し、その他のアセスメント結果と合わせて判断している。

 

<事例5>

業種メーカー(食料品)
企業規模3,000人
活用内容人材ポートフォリオの構築に活用。客観的なデータを見ながら採用戦略及び適正配置の検討を行っている。

 

<事例6>

業種建設
企業規模2,000人
活用内容人材要件を定義するために活用。全社員の職種や等級、高評価者、早期退職者などの傾向を統計的に分析して、人材採用や異動、プロジェクトメンバーを任命することができた。

 

<事例7>

業種メーカー(機械)
企業規模12,000人
活用内容新入社員の採用および担当業務割り当てに活用。営業と営業支援のどちらに向いているかの指標を作成したり、キャリア採用面接をしたりすることができた。

 

<事例8>

業種メーカー(化学)
企業規模400人
活用内容若手社員向けのキャリア研修で活用。採用選考時と研修時にOPQを比較し、データを振り返りながら内省を行っている。

 

事例を見てみると400人規模の小さい企業から40,000人規模まで幅広く採用されています。また多様なメーカーが活用しているため、選考時にOPQ適性検査と判断できればしっかり対策しましょう。

OPQ適性検査の対策方法

OPQ適性検査を対策するために必要なことは3つあります。どのように対策するか見ていきましょう。

 

自己分析で自分を知る

自分の性格をテストするので、自分がどのような考えを持っているか知っておくことが大切です。本番になってから悩んでいると、時間切れになる可能性があります。また自己分析をし、思考を固めておくことで一貫性のある回答をすることができます。

 

一貫性のある回答が大切な理由を見ていきましょう。

 

回答には一貫性をもたせる

一貫性のある回答をすることで、検査結果が明確になります。問題の中にはニュアンスは違うけど、内容が似ている問題もあるので注意しましょう。

 

例えば、「何事にも興味をもって挑戦できる」と「好き嫌いなく作業にあたれる」のように聞き方は違いますが、本質は同じ事を聞いています。

 

このような質問に対し、どちらも同じ考えを持っていることが大切です。一貫性がないと正確な結果が出ず、自己分析ができていない人、考えていることがわからない、といった悪い印象をあたえる可能性があるので注意です。

 

企業研究をする

検査結果から企業と考え方が近いか判断しています。挑戦的な会社に対して、保守的な考えを持っていれば、方向性が合わないので採用されにくいです。そのため、企業の求める人物像に近い考えが持てるように、企業研究を行いましょう。

まとめ

OPQ適性検査は、一般的な性格検査と違い、2つ回答する問題が出てくるのが特徴です。対策ができていなければ、適応するまでに時間がかかり、最後まで回答できない可能性があります。

 

本記事で紹介している例題をしっかり見て、どのような問題が出るか頭に入れておきましょう。

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監修者情報

須藤由加里

キャリアアドバイザー リーダー

株式会社やまとに新卒入社。
全国での採用担当&新卒中途の研修担当の3職種を経験。 その後挑戦心が原動力となり2020年に株式会社ナイモノにジョイン。 現在キャリアアドバイザー リーダーとして就活生のサポートを行う。