【企業研究】セールスフォースの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】セールスフォースの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年9月30日更新

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セールスフォースが属する情報・通信業界

情報・通信業界は、電波を活用したサービスを提供する業務全般のことを指します。

さらに中分類としては、「固定電気通信業」「移動通信業」「電気通信付随サービス業」の3つに分けることができます。

 

「固定電気通信業」は都道府県内の地域における固定通信を行うための手段の設置、あるいは運用を、「移動通信業」は移動通信を行うための手段の設置、または運用を、「電気通信付随サービス業」は、大手電気通信企業から業務を委託された企業や、空または陸の無線局の設備運営や管理を行っています。

 

情報・通信業界に関する紹介は、以下をご覧くださいね。

【業界研究】 通信業界とは?志望動機・ビジネスモデル・職種を徹底解説

IT業界以外については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

セールスフォースの事業内容

続いて、セールスフォースの事業内容を紹介します。

「Salesforce」の提供

セールスフォースのメイン事業は、CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)プラットフォームである「Salesforce」の提供です。

 

「Salesforceというプロダクトしかないの?」と感じる人がいるかもしれませんが、特定業種に利用を限定したCRMプラットフォームではなく、様々な職種・業種で活用できることから、プラットフォームそのものの提供はもちろん、顧客ごとに適切な使い方を紹介することで、全世界15万社以上の支持を得ているという特徴があります。

 

例えば、営業担当者が「Salesforce」を活用すると、連絡先の管理や商談情報のデータ入力、上司への活動報告に費やす時間を減らし、顧客とのコミュニケーションにより多くの時間を費やすことができるようになります。

カスタマーサービス担当者の場合、あらゆるチャネルからの顧客対応において一貫性がある顧客サービス提供が可能になります。ケース管理はもちろん、AIを使ったサービスプロセスの自動化や顧客データ分析まで、多くの情報を一元管理できる点が魅力です。

 

また、マーケティングオートメーションやEコマース領域においても「Salesforce」を活用することが可能なため、企業ごとの事業形態によって柔軟に利用することが可能です。

セールスフォースの新卒選考フロー

では、セールスフォースの新卒選考状況はどのようになっているのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

 

採用ポジション業務内容
内勤営業:Sales DevelopmentまだSalesforceのサービスを使っていない顧客企業に対して、ソリューション提案を行う。

マーケティング部署が創出した見込み顧客、もしくは新規顧客に対して、課題やビジョンをヒアリングし、Salesforceがどのように貢献できるか提案活動を行い、外勤営業に商談を創出する役割を担う。

技術営業:Solution EngineerまだSalesforceのサービスを使っていない顧客企業に対して、製品を採用してもらうための活動を行う。

外勤営業と顧客企業に同行し、顧客の業務に合わせた製品のデモ作成や、プレゼンテーションなど、技術的観点から営業提案を行う。

サポート/活用支援:Customer Success Group (CSG)Salesforceを導入した顧客企業の、製品の技術的なサポートや活用支援を行う。

導入後の顧客企業の問題解決や満足度を向上させることで、製品を長く便利に使っていただくサポートを行い、カスタマーサクセスを実現する役割を担う。

総合職:Business General入社後、ビジネスに関わる幅広い職種の中から、会社が適性を判断して正式に配属部署が決定する。

※これまでの配属実績例:Alliance(パートナービジネス)/Sales Enablement(営業人材育成)/Trailhead Academy(Salesforce認定資格関連の支援)/Marketing

選考フロー

エントリーシート提出

適性検査受験

各種選考

 

詳細の選考内容はエントリー後に公開されるため、まずはしっかりとエントリーを済ます必要があります。また、全ての学生が一律で同じ選考を受けているとは限らないことから、Web上の情報を過度に信じすぎてしまうのは危険です。注意しましょう。

ESの質問内容

セールスフォースのESでは、以下のような質問が登場します。

 

・学生時代に一番力を入れて取り組んだこと/達成したことについて教えてください

・学生時代に一番頑張ったことを教えてください

・あなたのセールスポイントを教えてください

・あなたが仕事を通して実現したいこと/挑戦したいことについて教えてください

セールスフォースの社風

セールスフォースには、企業カルチャーとして「Ohana(オハナ)」文化が根付いています。ハワイ語で「家族」を意味するOhanaには、社員だけではなく、顧客や取引先、業界や地域など、関わりを持つ人々を家族同様に尊重し、大切に向き合おうという意味が込められています。

 

Ohana文化が根付いていることで、Ohana文化に共感して入社を決める人が多いことから、他者をリスペクトする精神を持った朗らかな人が多い点が特徴です。

 

一方で、外資系企業ということもあり、結果には非常にシビアに向き合う文化があります。

プロセスではなく結果で評価されるため、プロセス評価をしてほしい人には向いていないかもしれません。

ただし、Ohana文化が根付いていることもあり、チームでの助け合いは非常に重要視されていることから、一人で何かに取り組まなければならないシーンは少ないでしょう。

セールスフォースが求める人材

では、そんなセールスフォースではどのような人材を求めているのでしょうか。

 

信頼

Salesforce は、信頼されるアドバイザーとして行動します。

Salesforce は、透明性、セキュリティ、コンプライアンス、プライバシー、そしてパフォーマンスを通して、お客様、従業員、その家族の信頼を獲得します。Salesforce は、業界で最も信頼されるインフラストラクチャを提供します。

引用:セールスフォース 企業サイト

この他にも、創業以来セールスフォースが大切にしている「カスタマーサクセス」「イノベーション」「平等」「サステイナビリティ」といった「信頼」を含む5つのコアバリューを企業における価値観として運営しており、この価値観に共感できるかどうかという点は非常に重要となるでしょう。

 

また、社長メッセージとして下記のような内容も発信されています。

 

Salesforceの成長を支えるのは社員一人ひとりの活躍、つまり人財です。私たちは「カスタマーサポート」ではなく、「カスタマーサクセス」というコアバリューを掲げることでビジネス成長を果たし、「ヒューマンリソース」ではなく「エンプロイサクセス」という概念のもと、多様な社員が自分らしく、活き活きと働ける環境作りを行ってまいりました。

引用:セールスフォース 採用サイト

人財一人ひとりを大切にしているからこそ、企業の価値観に共感・納得していることが成長の近道になるとされており、情報収集はもちろんのこと、実際にセールスフォースで働く人に会ってみることで、自分自身の価値観も明確にしておく必要があります。

セールスフォースの就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

では、セールスフォースの就職偏差値や難易度は、どのような形になっているのでしょうか。詳しくご紹介します。

 

会社名セールスフォースマイクロソフト日本オラクルアマゾンジャパン
売上高31,352百万ドル(2023年1月期)※ジャパンに限定せず8858億円(2022年6月期)226,914百万円(2023年5月期)243億9600万ドル(2022年12月期)
平均年収1,195万円1,292万円11,269,806円(2023年5月期)1,098万円
就職偏差値・

難易度

社風・ハワイ語で「家族」を意味する「Ohana」文化が根付いており、社員だけではなく、顧客や取引先、業界や地域など、関わりを持つ人々を家族同様に尊重し、大切に向き合おうとする文化がある

・外資系企業ということもあり、プロセス評価ではなく結果評価

・挑戦が推奨された文化が定着しており、挑戦することを示せば、周囲の人がサポートしてくれる体制が整っている

・グロースマインドセットという企業文化のもと、新しいことへの挑戦機会は多い。また風通しが良く、年次関係なく活躍できる環境がある

・ワークライフバランスに配慮した働き方ができる一方で、数字への目線はシビア。毎月の目標に追われながら、常に数字と戦っている意識が必要

・挑戦を好む風土で、挑戦しないことがマイナスになってしまう場合がある。ただし、本気の挑戦でないと応援してくれる人は少ないので要注意

・基本的にはグローバルの方針に従わなければならない環境ではあるものの、風通しはよく、チャレンジを推奨する環境がある

・立場関係なく意見発信ができる。言い換えれば意見発信をしなければ、白い目で見られるような環境もある

参考:【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

セールスフォースの採用大学

では、セールスフォースではどのような大学の採用実績があるのでしょうか。

採用実績校

<大学院>
東京工業大学、東京農工大学、筑波大学、福井大学、兵庫県立大学、広島大学
<大学>
北海道大学、東北大学、福島大学、宮城大学、一橋大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学、東京農工大学、筑波大学、横浜国立大学、横浜市立大学、宇都宮大学、芝浦工業大学、東京都市大学、東京海洋大学、成蹊大学、明治学院大学、國學院大學、武蔵大学、日本女子大学、昭和女子大学、大妻女子大学、工学院大学、日本大学、東洋大学、駒澤大学、東海大学、名古屋大学、南山大学、金沢大学、富山大学、大阪大学、大阪公立大学、関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学、神戸大学、同志社女子大学、大阪教育大学、甲南大学、近畿大学、徳島大学、下関市立大学、長崎大学、西南学院大学 他全国各地の大学

採用人数

年度男性女性合計
2018年度19名21名40名
2019年度30名28名58名
2020年度39名37名76名

セールスフォースのホットニュース

では最後に、セールスフォースのホットニュースをご紹介します。

汎用人工知能を開発中

現在セールスフォースでは、ビジネス向けの汎用人工知能(artificial general intelligence)の開発を進めていることを発表しました。

 

一般的に汎用人工知能は、一般人工知能であり、人間レベルまたはそれを超える認識能力を持つと考えられているものの、専門家の間ではそれが可能であるかどうかは一致していないものの、セールスフォースでは早い段階で確実に実現することが断言されています。

 

ただし、未来学者で発明家のレイ・カーツワイルは、そこに到達するのにさらに6年かかると宣言しているものの、未来予測は難しいとされており、引き続きセールスフォースの動きが世界的に注視されています。

 

また、汎用人工知能ほどのAI技術活用には至らないものの、Einstein Copilot(アインシュタイン・コパイロット)の完成も発表しています。すべてのセールスフォースアプリケーションで利用可能となっており、生成AIを搭載した新しい対話型アシスタントとして、今後「Salesforce」のワークフローにシームレスに組み込むことで、さらなる生産性の向上が期待されます。

まとめ

いかがでしたか?世界No.1のCRMプラットフォームを提供しているという点だけでも十分に魅力的ですが、「働きがいのある会社ランキング」にて1位、そして「世界で最も革新的な企業」に9年連続で選出されるなど、その働きやすさはすでに十分に保証されています。

 

また、取引先は日本国内であれば日本郵政グループや三菱UFJ銀行をはじめとする国内大手企業をはじめ、中堅・中小企業やスタートアップの企業、Amazon Web Services(AWS)など、世界的に展開する企業まで多岐に渡ります。

 

外資系企業のため、成果となる数字へのコミットは強く求められますが、セールスフォースならではの「Ohana」文化が相まって、支えてくれるチームの存在があるでしょう。

 

加えて新卒採用を開始してからまだ10年にも至っておらず、まだまだ新卒採用で入社した人は基調と言えます。したがって、先輩たちの恩恵を一身に受けながら、グローバルな視点を身に付けながら社会人として歩んでいきたい人にとって、とても魅力的な環境ではないでしょうか。

 

ぜひ本記事を参考に、セールスフォースの選考を受けてみてり、さらなる企業研究を進めてみてはいかがでしょうか。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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