【企業研究】キヤノンマーケティングジャパンの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】キヤノンマーケティングジャパンの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年9月30日更新

はじめに

「キヤノン」と聞くと、プリンティングをはじめとする事業をイメージする方が多いかもしれませんが、「キヤノンマーケティングジャパン」と聞くと、何をしている会社なのか、具体的なイメージが湧かない人も多いのではないでしょうか?

キヤノンマーケティングジャパンは、商社に加え、SIerとITプロバイダーの機能を備えており、「コンスーマ(個人)領域」「エンタープライズ(大企業)領域」「エリア(中堅・中小企業)領域」「プロフェッショナル(特定専門分野)領域」といった4つの事業領域において、サービスやソリューションを提供している企業です。

そこで本記事では、キヤノンマーケティングジャパンの就職難易度や採用大学、選考対策について詳しく解説します。

すでにキヤノンマーケティングジャパンに興味がある人はもちろん、キヤノングループに興味がある人も、ぜひ最後までお読みくださいね。

キヤノンマーケティングジャパンが属するIT業界

キヤノンマーケティングジャパンが提供するサービスは非常に幅広いですが、「業界」という単位で考えるとIT業界に属していると考えるのが良いでしょう。

 

IT業界は「インターネット業界」「ハードウェア業界」「ソフトウェア業界」「情報処理サービス業界」の4つに分けることができます。ただし、現在はAI、ビッグデータ、AR、VR、ECといった4つの業界以外にもイノベーションが相次いでおり、今後さらに市場規模が拡大していくことが予想されます。

 

IT業界に関する紹介は、以下をご覧くださいね。

https://jo-katsu.com/campus/1892/

 

IT業界以外については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

キヤノンマーケティングジャパンの事業内容

続いて、キヤノンマーケティングジャパンの事業内容を紹介します。

コンスーマ(個人)領域

コンスーマ領域は、個人向けに展開されている事業内容を指します。

 

キヤノンの代表的な製品であるデジタルカメラ、インクジェットプリンターなどを提供することで、個人の「フォトライフ」の充実に貢献します。

 

また、「顧客視点で新しい価値を創出し、それを継続的に提供する」という方針のもと、物質・材料の目に見えない性質や現象を捉えて可視化するイメージング技術を用いた取り組みや、新たなキヤノンファン獲得に向けてEコマース領域にも注力しています。

エンタープライズ(大企業)領域

エンタープライズ領域は、大手企業向けに展開されている事業内容を指します。

 

ともに経営課題に取り組む「共創パートナー」という立場で、キヤノンの入出力機器やソリューションを提供しているほか、ITによる業務生産性の向上やIT投資すべき分野の見極めに向き合うなどしながら、デジタルビジネス領域の強化に臨んでいます。

エリア(中堅・中小企業)領域

エリア領域は、全国の中堅・中小企業向けに展開されている事業内容を指します。

 

中堅・中小企業にとっての「ITコンシェルジュ」として、「地域に密着したエリアマーケティング推進」という立場で、経営課題解決のためにキヤノンの入出力機器やソリューションを提供しています。

プロフェッショナル(特定専門分野)領域

プロフェッショナル領域は、技術商社としての側面で事業提供している領域を指します。

 

世界各国から半導体製造装置や精密加工装置、計測機器を仕入れることで、半導体メーカーなどの専門領域を扱う顧客へ提供しています。また、仕入れ元の各メーカーに代わり、設置や点検、メンテナンスをワンストップで展開しています。

キヤノンマーケティングジャパンの新卒選考フロー

では、キヤノンマーケティングジャパンの新卒選考状況はどのようになっているのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

 

採用ポジション業務内容
ソリューションセールス企業や官公庁を中心とする法人顧客との関係構築を図り、仮説・検証を繰り返しながら真の課題を見出す。課題解決に向けたソリューションの企画立案では、ソリューションスペシャリストと連携し提案活動を行う。
ソリューションスペシャリスト企業や官公庁といった法人顧客に対して、ソリューションセールスと一体となって課題解決につながるITソリューションを軸とした企画立案を行う。
マーケティングセールスカメラ・インクジェットプリンターを中心とした個人向けマーケティングを担当。市場や消費者の動向を把握し、量販店・専門店から自社eコマース、報道機関・出版社・写真館等の幅広いチャネルで事業計画立案からプロモーション・販売活動を推進。
ITビジネスプランナー社内外のDX推進のために事業・ビジネス企画を担い、顧客への価値提供を行う。
産業機器セールス半導体メーカーへ、国内外の半導体プロセス装置や計測装置の導⼊に関するソリューション提案を行う。英語を使用する場面もある。
ソリューションエンジニアキヤノンマーケティングジャパンのハードとソフトを扱う技術職(エンジニア)。キヤノン製品のほか、自社開発アプリケーションや他社ベンダーITプロダクトなどを統合する業務も担う。
産業機器エンジニア半導体製造装置、精密加工装置、計測機器などの装置に係るスペシャリストとして、国内・海外ビジネスパートナーと協力し、顧客への提案や装置の立ち上げ、メンテナンスを担う。
経理・財務スタッフ財務諸表の作成と内部統制活動、経営管理、資金管理などの業務を行う。
法務・知財スタッフ社内外のカウンターパートとコミュニケーションを図りながら、ビジネス法務・経営法務・知的財産などに関する業務を行う。

選考フロー

<ソリューションセールス、マーケティングセールス、ソリューションスペシャリスト、ITビジネスプランナー、経理・財務スタッフ、法務・知財スタッフ>

エントリー

会社説明会への参加(Web)

エントリーシート提出

適性検査受験

グループディスカッション

個人面接

最終面接

内々定

 

<ソリューションエンジニア、産業機器エンジニア>

エントリー

会社説明会への参加(Web)

エントリーシート提出

適性検査受験

個人面接

最終面接

内々定

ESの質問内容

キヤノンマーケティングジャパンのESでは、以下のような質問が登場します。

 

・志望動機を教えてください

・学生時代に最も力を入れて取り組んだ内容について教えてください。※原則、過去3年以内の取り組みとします

・コロナ禍での学生生活において、自分なりに工夫して取り組んだことを1つ取り上げ、実現した結果について教えてください

キヤノンマーケティングジャパンの社風

キヤノンマーケティングジャパンは、キヤノングループの一員であるという点から、これまでの歴史を重んじる社風があるようです。

 

一方で、部署によって雰囲気が大きく異なることもあり、上下関係がしっかりある部署と、フラットな関係性の部署がそれぞれあります。

 

ただし、一貫して言えるのは「キヤノン」というブランド力を生かし、関わる範囲や金額が大きな規模のプロジェクトに携わることが可能です。

日本国内だけでなく、グローバルも見据えて業務ができる点は、キヤノンマーケティングジャパンならではの強みと言えるでしょう。

キヤノンマーケティングジャパンが求める人材

では、そんなキヤノンマーケティングジャパンではどのような人材を求めているのでしょうか。

 

「三自の精神」

これは、何事にも自ら進んで積極的に行い(自発)、自分自身を管理し(自治)、自分の置かれている立場・役割・状況をよく認識する(自覚)姿勢を指します。日本の企業として戦後いち早く海外に進出し、事業の多角化を推し進めてきたキヤノンにとって、「三自の精神」は企業活動の根底にあるものです。 

キヤノンマーケティングジャパンの社員に求められるのは、自由闊達さと「進取の気性(過去の前例にとらわれず、新しい価値を求めていくこと)」という風土から生まれる一人ひとりの創造性や向上心を大切にしながら、仕事に対する当事者意識を忘れないこと。そして、常に変革の精神を持ち続ける姿勢です。

引用:キヤノンマーケティングジャパン採用サイト

 

広くIT領域に携わるキヤノンマーケティングジャパンにとって、新たな価値創造を行うことは必須課題です。

年次や過去の成功に囚われることなく、強い向上心を持つことで、日々進化を遂げるIT業界で最先端を貫くことが求められています。

キヤノンマーケティングジャパンの就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

では、キヤノンマーケティングジャパンの就職偏差値や難易度は、どのような形になっているのでしょうか。詳しくご紹介します。

 

会社名キヤノンマーケティングジャパンリコーコニカミノルタ
売上高588,132百万円(2022年12月期)2,134,180百万円(2023年3月期)1,130,397百万円(2023年3月期)
平均年収8,574,558円(2022年12月期)8,387,185円(2023年3月期)

 

7,443,714百万円(2023年3月期)
就職偏差値・

難易度

5755
社風・部署によって雰囲気が大きく異なる

・キヤノンのブランド力を活かすことが得意

・風通しがよく、年次を問わず挑戦する機会を与えようとしている

・ただし、言い換えると手を挙げないと機会は巡って来ない

・自社の技術力に誇りを持っている人が多い

・風通しがよく、柔和な人が多いため、ハラスメントなどとは無縁

参考:【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

キヤノンマーケティングジャパンの採用大学

では、キヤノンマーケティングジャパンではどのような大学の採用実績があるのでしょうか。

採用実績校

<大学院>
東京工業大学、東京農工大学、筑波大学、福井大学、兵庫県立大学、広島大学
<大学>
北海道大学、東北大学、福島大学、宮城大学、一橋大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学、東京農工大学、筑波大学、横浜国立大学、横浜市立大学、宇都宮大学、芝浦工業大学、東京都市大学、東京海洋大学、成蹊大学、明治学院大学、國學院大學、武蔵大学、日本女子大学、昭和女子大学、大妻女子大学、工学院大学、日本大学、東洋大学、駒澤大学、東海大学、名古屋大学、南山大学、金沢大学、富山大学、大阪大学、大阪公立大学、関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学、神戸大学、同志社女子大学、大阪教育大学、甲南大学、近畿大学、徳島大学、下関市立大学、長崎大学、西南学院大学 他全国各地の大学

採用人数

年度男性女性合計
2019年度83名35名118名
2020年度79名33名112名
2021年度56名30名86名

キヤノンマーケティングジャパンのホットニュース

では最後に、キヤノンマーケティングジャパンのホットニュースをご紹介します。

AIの活用にも高い興味

キヤノンマーケティングジャパンは、2023年9月、AWL社と資本業務提携を結んだことを発表しました。

 

AWL社は店舗向けAI映像解析に強みを持つ北海道大学発のスタートアップで、小売店舗の業務効率化を目指すカメラを展開しており、その技術を今後販売促進やマーケティングに応用していきたいと考えています。

 

AWLが展開するAIによる画像解析は、キヤノンのカメラ領域とも親和性が高いことから、今後の展開が期待されます。

まとめ

キヤノンマーケティングジャパンは、「キヤノン」のブランド力を使いながら、さまざまな規模感の企業を支援していることが分かったのではないでしょうか。

 

また、今後引き続き海外展開も期待されることから、英語を使いたい人はもちろん、海外でのビジネスを経験してみたい人にとっても、ぴったりの企業です。

 

ぜひ本記事を参考に、キヤノンマーケティングジャパンの選考を受けてみてはいかがでしょうか。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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