【企業研究】関西ペイントの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説!

【企業研究】関西ペイントの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説!

2023年9月30日更新

はじめに

「関西ペイントってどんな会社なの?」

「関西ペイントに学歴フィルターはある?」

「関西ペイントに入社するにはどんな対策をすればいいのだろう」  

 

このようなことでお悩みではないですか?

 

この記事では「関西ペイント」についてご紹介します。

最後まで読むと、関西ペイントがどのような会社なのか、就職偏差値・難易度および業界での立ち位置、採用大学、選考方法、入社する為の対策などがわかります。

化学業界・塗料業界とは?

化学業界とは、化学製品に関連する製造業界を指します。

さまざまな原材料に化学技術を加えて化学製品を開発しています。化学業界が製造している代表的な化学製品としては、プラスチック、ゴム、合成繊維、化粧品、医薬品などです。

 

塗料業界は、化学業界の一部にあたり、自動車・住宅・船舶・航空機・工業製品など多岐に渡る分野で、着色や保護を目的とした塗料を製造・販売する業界です。

塗料は表面加工材料の1つで、素材の彩色や保護などを目的として使用されます。

 

関西ペイントは、化学業界・塗料業界に属します。

 

化学・塗料以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

関西ペイントはどんな会社か?

関西ペイントの正式名は、関西ペイント株式会社。大阪府に本社を置く総合塗料メーカーになります。

関西ペイントは、塗料業界のリーディングカンパニーとして、暮らしのさまざまな場面で利用されている塗料を製造しています。強みは自動車塗料です。

 

ここでは、関西ペイントの会社概要、歴史、企業理念をご紹介していきます。

会社概要

会社名関西ペイント株式会社(Kansai Paint Co.,Ltd.)
代表取締役社長毛利訓士
設立1918年(大正7年)5月
資本金 256億5800万円  
本社大阪市中央区今橋2丁目6-14
従業員単体:1537名 

連結:16236名 (2023年3月31日現在)

売上高単体:1376億9000万円(2023年3月期実績)

連結:5090億7000万円(2023年3月期実績)

経常利益単体:209億6000万円(2023年3月期実績)

連結:402億1600万円(2023年3月期実績)

親会社株主に帰属する当期純利益連結:251億9500万円(2023年3月期実績)

 

歴史

関西ペイントは、1917年に玉水弘により尼崎市神崎で、「関西ペイント工業所」を創業したのが始まりです。

 

玉水弘は、東京帝国大学応用化学科卒の技術者で、先発メーカーであった日本ペイントや東亜ペイントの取締役・技師長を経て独立をし、顔料や塗料の製造販売を始めました。

 

1918年に「関西ペイント」を設立。設立した当初から恐慌を始めとする苦難を経験をしながらも、「他社にないもの、真に顧客が求めているものをつくれば、必ず売れる」という信念で、1926年に業界に先駆けて、ラッカーの国産化を実現し、社業の基を築きあげます。

 

現在では、日本で業界上位の売り上げを誇る総合塗料メーカーとなりました。2022〜2023年の塗料業界の売上高ランキングでは、2位です。

 

関西ペイントの事業所は、国内に7つと海外に56ヶ国128拠点あり、グローバルに事業展開しています。

 

関西ペイントは元岩井財閥系の企業だったため、岩井系企業による「最勝会」の設立に参加し、その後「三水会」と「みどり会」にも加入して、今では「最勝会グループ」と「三和グループ」に重複加盟しています。

 

参考 2022-2023年 塗料業界 売上高ランキング 

 

企業理念

関西ペイントの企業理念は、下記のとおりです。

 

「私たちは、塗料事業で培った技術と人財を最大限に活かした製品・サービスを通じて、人と社会の発展を支えます。」

 

合わせて、関西ペイントの価値観や行動模範からも、次の8つのことを重視してることがわかります。

 

  • お客様や関係者と強い信頼関係を築くこと
  • 常に誠実に行動すること
  • 意思決定と行動に責任を持つこと
  • 多様な文化や個性を尊重すること
  • 世界中の地域社会との共生を目指すこと
  • 新たな価値の創造に挑戦すること
  • 顧客に満足される製品を作ること
  • 社会に貢献すること

関西ペイント|企業理念

関西ペイントの事業内容

関西ペイントの事業内容は、主に以下の3つです。

  • 各種塗料の製造・販売
  • 配色設計
  • バイオ関連製品および電子材料関連製品の製造・販売

 

関西ペイントは、大きく分けて6つの塗料製品の柱と2つの事業分野で展開しています。

 

製品情報

建築用塗料建造物の劣化を防ぎ美観を創る、優れた建築用機能性塗料を展開
防食用塗料各種被塗物を強固に護り、環境への影響を最小限に抑制
自動車補修用塗料お客様とともに、自補修ビジネスの新たな可能性を創造し続ける、あらゆるニーズに対応した環境配慮型の製品ラインナップ 
工業用塗料多彩な分野で使われる、高品質の工業用塗料を安定供給
船舶用塗料世界に先駆け『非錫系加水分解型防汚塗料』の開発に取り組み、長期間安定した消耗性による船舶の燃費低減に大きく貢献できるシリルポリマー系加水分解型塗料『タカタ クォンタム シリーズ』を完成させ製造、世界18カ国の特許を取得
家庭用塗料  水性、油性、ラッカー系などの家庭用塗料を開発

 

事業分野

自動車分野カラートレンドを予測し、魅力のある個性的な色彩を開発

(新車用塗料、機能性材料)

新事業分野塗料開発から生まれた基盤技術を、高度かつ多方面に展開

(電子材料、バイオテクノロジー)

関西ペイントの、グローバル化・技術力・多様化の3つの強みを活かした事業だといえます。

関西ペイントの新卒選考フロー 

関西ペイントの選考フローは、事務系総合職・技術系総合職ともに以下のような流れになります。

 

①エントリー

②会社説明会(WEBにて実施)

③エントリーシート提出

④面接(個別)

就活生1人に対して1人の面接官が対応、オンライン形式

⑤適性検査

⑥面接(個別)

就活生1人に対して2人の面接官が対応、オンライン形式

⑦面接(個別)

就活生1人に対して4人の役員が対応、対面形式

⑧内々定

 

選考方法

事務系総合職面接(3回)、適性検査、筆記試験
技術系総合職面接(3回)、適性検査、筆記試験、小論文

 

WEBテストの種類

関西ペイントのWebテストは、「SCOA」です。

 

SCOAとは、株式会社日本経営協会総合研究所が1985年に開発した総合適性検査になります。

 

試験概要

テスト内容時間出題内容測定能力
能力テスト60分英語・数理・言語・常識・論理知的能力

学力

応用力

性格テスト35分気質・性格特徴気質類型

性格特徴

意欲・態度

 

SCOAは「能力テスト」と「性格テスト」の2つがあります。

 

能力テストは、5つの分野から合計120問出題され解答時間は60分です。

また、常識に該当する一般常識の出題範囲は広範で、理科(物理、化学、地学、生物)と社会(日本史、世界史、地理、政治経済など)まで出題されます。

 

ほぼ、国語、数学、英語、理科、社会の五科目が出題されると考えてよいでしょう。

 

1問あたり非常に短い時間で広範な出題範囲の問題を解答していく必要があり、スピードが求められます。

 

エントリーシートの質問内容

関西ペイントのエントリーシートは、主に次のような質問内容となります。

 

  • 志望動機
  • 自分の強みをどのような場面で活かすことができるか
  • 希望職種について
  • 国際的な活躍したいかとその理由
  • 在学中に学んだことについて
  • 入社して取り組んでみたいこと

 

特に、志望動機を書く際には、その企業や業界の特徴について十分に理解することが重要です。

 

関西ペイントの内定獲得を目指すなら、企業や化学業界・塗料業界の業界研究をしっかりと行った上で自己分析を行い、その企業を志望する理由を言語化していきましょう。

関西ペイントの社風

関西ペイントの社風は、目標に向かって堅実だといえます。

 

社員の口コミなどを調べたところ、関西ペイントの人事評価は基本成果主義で、期初めに目標設定をしてその目標に達成したかで評価されるようです。

 

塗料という世の中に貢献出来るものを製造・販売している関西ペイントの企業理念や、すでに関西ペイントで活躍している先輩社員たちのメッセージからも、関西ペイントの社風が伺えます。

 

関西ペイント|MESSAGE

関西ペイントの求める人材とは?

関西ペイントが求める人材に合っていれば、新卒採用で内定を掴む可能性があります。関西ペイントの求める人物像は以下の通りです。

 

① 強い責任感を持って、誠実に行動し、信頼関係を構築できる人

② 多様な文化・個性を尊重し、相手の立場で物事を考えられる人

③ 既成概念にとらわれず、新しい事に挑戦できる人

④ 長期的かつ広い視野で、物事を主体的に考え、積極的に行動できる人

引用 関西ペイント|Q&A 

 

関西ペイントの求める人材は、責任感、誠実、信頼、尊重・チャレンジ精神、積極性を持つ人だと考えられます。

関西ペイントの就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

結論からいうと、関西ペイントの就職難易度は「高い」と言えます。化学メーカー内では「秀才クラス」です。

 

SSランク :不動の難易度

Sランク:非常に高い難易度

Aランク:やや高い難易度

Bランク:高い難易度

 

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
ADEKA3,630億円722万円57・Bランク働きやすい
日本ゼオン3,617億円732万円58・Bランク活躍の場がある
日本触媒3,692億円783万円58・Bランク自主自立
関西ペイント4,191億円784万円58・Bランク目標に堅実

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

参考【2023年最新】大手化学メーカー売上ランキング

参考【2023年7月版】化学メーカーの就職難易度と偏差値81社をまとめてみた

関西ペイントの採用大学と学歴フィルター

ここでは、関西ペイントはどの大学の出身者を採用しているのか、学歴フィルターはあるのか、みていきましょう。

採用大学

関西ペイントの主な採用大学および大学院は、以下のとおりになります。

 

採用実績(大学)

北海道大学、東北大学、筑波大学、千葉大学、一橋大学、芝浦工業大学、東京農工大学、東京大学、東京工業大学、首都大学東京、東京理科大学、早稲田大学、慶應義塾大学、立教大学、明治大学、中央大学、法政大学、青山学院大学、上智大学、成城大学、横浜国立大学、信州大学、金沢大学、名古屋工業大学、名古屋大学、三重大学、京都大学、立命館大学、同志社大学、京都工芸繊維大学、大阪大学、関西大学、大阪市立大学、大阪府立大学、神戸大学、神戸市外国語大学、兵庫県立大学、岡山大学、関西学院大学、島根県立大学、広島大学、九州工業大学、九州大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学、金沢美術工芸大学

 

採用実績(大学院)

北海道大学、東北大学、筑波大学、千葉大学、芝浦工業大学、東京大学、東京農工大学、東京工業大学、首都大学東京、東京理科大学、早稲田大学、慶應義塾大学、立教大学、明治大学、中央大学、法政大学、青山学院大学、上智大学、横浜国立大学、信州大学、金沢大学、名古屋大学、名古屋工業大学、三重大学、京都大学、京都工芸繊維大学、立命館大学、同志社大学、大阪大学、大阪市立大学、大阪府立大学、神戸大学、関西大学、兵庫県立大学、関西学院大学、岡山大学、広島大学、九州大学、九州工業大学、長岡技術科学大学、奈良先端科学技術大学院大学、豊橋技術科学大学

出典マイナビ2024|関西ペイント(株)

 

学歴フィルター

採用大学一覧を見る限り、関西ペイントには学歴によって選別するような学歴フィルターはないと言ってよいでしょう。

 

採用大学には高学歴が目立ちますが、過去に中堅私立大学などからも採用されていることや、面接の多い選考となっていることから、学歴よりも人柄やコミュニケーション能力を重視してると考えられます。

【企業研究】関西ペイントの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説まとめ

関西ペイントの、会社概要、就職偏差値・難易度および業界での立ち位置、採用大学、選考方法、入社する為の対策などを解説しました。

 

100年以上の歴史を持つ、塗料業界でトップクラスの関西ペイント。就職難易度が高く、化学メーカー内では秀才クラスですが、学歴フィルターがない企業なので、しっかりと選考対策をすれば内定を獲得することができるでしょう。

 

本記事を参考に、関西ペイントの内定を勝ち取ってください。

上京を志す地方学生ならジョーカツ

首都圏の学生ならスタキャリ