【企業研究】アデコの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2023年9月27日更新
はじめに
アデコはスイスに本部を置くグローバルな人材派遣の企業です。人気があり、就職難易度は高めであると言えるでしょう。ここではアデコについて、業界の概要、事業内容、新卒採用選考フロー、社風、求める人材、競合他社比較、採用大学、ホットニュースを紹介しています。この記事を読めば、アデコの就職情報を網羅できるでしょう。また、企業研究を効率よく進められます。
人材業界
アデコは、人材業界に属する、人材派遣会社です。本部はスイスにあるため、外資系企業となります。人材業界は、働く人材が欲しい企業と、働きたい求職者とをつなぐ役割を担う企業が属します。その中でも人材派遣会社は、企業と求職者をつなぐ重要な役割を担っていると言えるでしょう。
人材業界に関しては、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。「人材業界の大手ランキング!就職偏差値や社風を徹底解説!」
人材以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!
事業内容
アデコは、単なるマッチングではなく、ビジョンマッチングすることを掲げて活動しています。ビジョンマッチングとは、働く人のビジョンと、その人が力を発揮できるビジョンを持つ組織環境のマッチングのことです。
アデコでは、企業が求める人材の条件をヒアリングすることはもちろんのこと、その企業自身を深く理解するところから始めます。たとえば、企業のビジョン、理念、社会貢献の精神、将来像などの情報が挙げられるでしょう。
休職者に対しては、スキル、職歴、長所、短所だけでなく、将来像、興味、価値観なども含めたヒアリングを行います。このように、企業と求職者の両方を深く知ることにより、双方のビジョンの共通点を探り、マッチングしていきます。
アデコはグループ会社として4つのブランドを展開しています。ここではアデコ株式会社について焦点を当てて、その事業を解説していきます。
人材派遣
人材派遣は、求職者と企業を結ぶ役割をしています。求職者と雇用契約を結び、期間限定で企業に派遣するのが、人材派遣です。
アデコの人材派遣は、確かな人材供給力、「有期雇用派遣」と「無期雇用派遣」の選択、ビジョンマッチングとキャリアコーチによる人材生産性の最大化が、特徴です。
人材供給力
1つ目の特徴は、確かな人材供給力です。能力、知識、経験が豊富な就業中の派遣社員は、3万4000人を超えます。これにより、あらゆるニーズに対応する人材を派遣することが可能です。また、拠点は全国に40以上を保有しています。これにより、対応がよりきめ細やかになるでしょう。加えて、テレワーク派遣という形態もとっています。これは、場所に捉われない人材を紹介するというものです。
派遣形態の選択可能性
2つ目の特徴は、「有期雇用派遣」と「無期雇用派遣」の選択が可能であることです。一時的な人員補充はもちろんのこと、無期限で同じ人材を長期に派遣することが可能です。また、通常の無期雇用だけでないサービスも提供しています。たとえば、事務領域の「キャリアシード」、デジタル領域の「デジタルキャリアシード」、介護領域の「さくらシード」などが挙げられます。
人材生産性の最大化
3つ目の特徴は、ビジョンマッチングとキャリアコーチによる人材生産性の最大化です。就業中は、派遣社員一人ひとりにキャリアコーチを行う専任キャリアコーチが着任します。派遣人材が常に最高のパフォーマンスをできるよう、継続的にサポートを行います。
紹介予定派遣
紹介予定派遣とは、派遣として働いた後に社員として採用される形態の派遣のことです。派遣期間は最長6か月で、求職者と企業の双方が合意することが必要です。紹介予定派遣は、入社前に求職者側が企業の実態や働き方、業務内容を把握することができるので安心です。また企業側にとっても、採用にかかるコスト削減につながるためメリットが大きいと言えます。
人材紹介
人材紹介は、アデコのノウハウを活かして人材を厳選し、企業に紹介する仕組みのサービスです。アデコは全国に拠点を持ち、求職者の人数も多いため、より良い人材の紹介が可能です。実際にはコンサルタントが、要件に合う候補者と面談を設定します。そうして丁寧な説明の後、求職者に応募意志を確認していくのです。このサービスでは、厳選した人材のみを紹介するため、書類通過率を高めることが可能となります。
アウトソーシング
アデコはアウトソーシングでも約20年の経験を持っています。業界や業種を問わず、あらゆる分野で最良な業務体制を構築し、改善提案を行ってきました。このノウハウを活かし、業務の生産性向上や制度の向上を図っています。
海外での採用
アデコは、日本企業の海外進出には欠かせない、多種多様な人材を取り揃えています。源氏における最適な人材活用法を提案したり、必要な情報を提供したりしています。
研修・キャリア支援
アデコは、研修やキャリア支援の事業も行っています。多種多様な研修を通じて、それぞれが望むキャリアを将来にわたって実現するためのスキルを身につけられるでしょう。
HRソリューション
HRソリューション事業では、組織や人事に関わる課題を解決すべく、ソリューションの提供、ニーズに合ったサービスの提案を行っています。
新卒選考フロー
アデコでは、Adecco人財ソリューションセールスとLHH人財紹介コンサルタントの、2つのコースで新卒採用を行っています。新卒採用の選考フローを確認していきましょう。また、ES、適性検査、面接の内容も紹介するので、ぜひ対策の参考にしてみてください。
選考フローについて、まずは採用サイトのマイページからエントリーを行います。その後、説明会があります。会社説明会はWEB上で行われるようです。つづいて、選考希望ブランドのどちらか1つを選択して、エントリーシートを提出します。書類選考後、個人面接3回と適性検査が実施されるでしょう。無事通過となれば、内々定です。
ES
ESの内容は、自己PRや志望動機といった基本的なものです。「自己PRを教えてください」「志望動機を教えてください」などのシンプルなものから、「あなたがこれまでで一番「躍動」したエピソードを、ご自身の強みを交えて教えてください」「あなたの「ビジョン」に基づいた志望動機を教えてください」などの少し変わった質問まで出題された歴史があります。焦らず落ち着いて、基本に忠実な自己PRと志望動機を記入するようにしましょう。
WEBテスト
適性検査は、WEBでの性格検査のみのようです。ESや面接でアピールする内容と整合性を持たせることが重要です。嘘はつかないように気をつけましょう。
面接
面接の質問内容は、ESに沿った内容から始まります。たとえば、「あなたの強みを教えてください」「人材紹介に興味を持っている理由を教えて下さい」「あなたがこれまでで躍動したエピソードを教えてください」などが挙げられます。つづいて、自己PRや志望動機に関わる質問がなされます。たとえば、「リーダーシップを発揮した経験について教えてください」「学生時代に力を入れたことを教えてください」「人材業界と営業のイメージを教えてください」「アデコに入社した場合の5,10年後のなりたい姿を教えてください」などの内容が挙げられるでしょう。このように、基本的にはユニークな質問ではなく、比較的堅い質問がされることが多いようです。基本の自己分析や企業研究を怠らず、入念に準備していきましょう。落ち着いて対応ができれば、十分です。
社風
アデコは風通しが良く、上司や同僚に相談しやすい雰囲気のようです。また、チャレンジできる環境にあるため、若い内から活躍できるでしょう。反面、実力主義の面があります。積極的な人には向いていると言えるでしょう。
求める人材
アデコは、専門的で高度な人材がほしいというニーズに応えること、求職者が求める多様な働き方のニーズに応えることを目指し、人材サービスを提供しています。想像人材サービス企業として、求職者にキャリアを提供するという社会的責任を果たすために、情熱を持って働くことが可能な人を求めています。(引用:採用情報)
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
アデコの業界内の立ち位置を確認するために、競合他社と比較していきましょう。なお、就職偏差値についてはこちらの記事も参照ください。「【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング」
売上 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 | |
アデコ | 3兆7114億8000万円 | 600~800万円 | B | 風通しが良く実力主義 |
リクルートホールディングス | 3兆4295億1900万円 | 997万6816円 | A | 圧倒的当事者意識 |
パーソルホールディングス | 1兆2239億6700万円 | 727万2790円 | B | ワークライフバランスの充実 |
アウトソーシング | 6897億7700万円 | 534万9618円 | B | 裁量が高く任せてもらえる機会が豊富 |
(引用:アデコ決算短信、リクルートHD決算短信、パーソルHD決算短信、アウトソーシング決算短信、【アデコの年収は高い?低い?】正社員の口コミからボーナスや社風の評判もご紹介、リクルート有価証券報告書、パーソル有価証券報告書、アウトソーシング有価証券報告書、人材業界の就職偏差値ランキング の記事)
以上のようにアデコは、国内最大手のリクルートホールディングスと並ぶか、それ以上の売上を上げています。そのため、スケールの大きな仕事ができるかもしれません。他社と比べて外資系企業特有の風通しの良さや実力主義の環境があるため、常にチャレンジし続けたい人にはおすすめの職場です。
採用大学
アデコの新卒採用実績において、採用大学はどのようになっているのでしょうか。学歴フィルターは存在するのでしょうか。マイナビの情報を元に、分析していきます。(引用:マイナビ)
<大学院>
神戸大学、上智大学、東京大学、早稲田大学、明治学院大学
<大学>
青山学院大学、大分大学、大阪大学、関西大学、関西外国語大学、関西学院大学、京都先端科学大学、京都橘大学、近畿大学、群馬大学、慶應義塾大学、甲南大学、神戸大学、国際基督教大学、駒澤大学、埼玉大学、静岡県立大学、信州大学、順天堂大学、上智大学、西南学院大学、専修大学、創価大学、千葉大学、中央大学、中京大学、筑波大学、東京国際大学、東京女子大学、東京理科大学、東洋大学、徳島大学、富山大学、同志社大学、獨協大学、南山大学、日本大学、日本女子大学、フェリス女学院大学、法政大学、武蔵野大学、明治大学、明治学院大学、横浜国立大学、横浜市立大学、立教大学、立正大学、立命館大学、立命館アジア太平洋大学、龍谷大学、早稲田大学
以上のように、全国各地の様々な大学から人材を採用しています。一見、高学歴が中心ではありますが、それ以外の大学からも内定者は存在します。そのため、学歴フィルターが存在するとは言い切れません。なお、採用人数は40人前後となっていて、狭き門であると言えるでしょう。
ホットニュース
アデコに関して、最新のニュースを追うことは重要です。なぜなら、企業研究において動向と将来性を確認することは大切だからです。ニュースについては、面接で聞かれることもあるので必ず準備しておきましょう。
また、人材関連のニュースを追うことも重要です。なぜなら、就職や転職動向は常に変化すること、政府による施策が打たれる可能性があることの2つの理由が挙げられます。
ここでは、アデコについてのニュースと人材関連のニュースを1つずつ紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
1つ目は、「アデコ系、生成AI活用の研修プログラム開始」というニュースです。アデコの関連会社が、チャットGPTの活用方法を教える研修プログラムを導入するというニュースとなっています。今後、どんどん進むIT化に対応できる人材が求められてきます。そのニーズにいち早く対応する施策と言えるでしょう。
2つ目は、「在職者の学び直し、転職成功で最大56万円補助 経産省」というニュースです。これは企業で働く人を対象にした補助となります。転職を見据えて、プログラミング講座などを受講した人に向けて、受講費用として1人あたり最大で56万円を補助とする施策です。これにより、転職市場がますます活発化するかもしれません。
まとめ
ここまでアデコについて、業界の概要、事業内容、新卒採用選考フロー、社風、求める人材、競合他社比較、採用大学、ホットニュースを紹介していきました。アデコは就職難易度の高い人材派遣の企業です。しかしながら、ESや面接では自己PRや志望動機など基本的なことが聞かれることが多く、しっかり準備をしていれば内定のチャンスはあると言えます。ぜひこの記事を参考に、アデコの企業研究を進め、内定を勝ち取ってください。