【企業研究】マンパワーグループの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】マンパワーグループの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年9月27日更新

はじめに

マンパワーグループは、米国に本拠地を構えるグローバルな人材企業です。ここでは、人材業界の概要、事業内容、新卒採用選考フロー、社風、求める人材、競合他社比較、採用大学、ホットニュースを紹介しています。この記事を読むことで、マンパワーグループの就職事情や企業概要を掴むことができるでしょう。

人材業界

マンパワーグループは、世界70カ国・地域にオフィスを有する米国の企業です。日本法人としては、東京に本社を置く大手人材サービス企業となっています。所属する業界は人材業界で、働く人材が欲しい企業と、働きたい求職者とをつなぐ役割を担う役割があります。

人材業界に関しては、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。「人材業界の大手ランキング!就職偏差値や社風を徹底解説!

人材以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

事業内容

マンパワーグループの事業内容を見ていきましょう。マンパワーグループの強みは、求職者の数が多いこと、拠点の数が多いこと、事業年数が長いことの3つです。

1つ目は、求職者の数が多いことです。全国に70万以上の登録者がいて、様々な人材を紹介することができます。2つ目は、拠点の数が多いことです。日本全国に155の拠点を抱え、そのエリアに根差したサービスを提供することができます。3つ目は、事業年数が長いことです。マンパワーグループは、日本最初の人材派遣会社として、55年もの実績を蓄積しています。様々なノウハウを用い、人事課題の解決に向かえるでしょう。

以下に、人材派遣・人材紹介、業務委託・アウトソーシング、ITソリューション、人事コンサルティングの4つの事業分野についてそれぞれ紹介していきます。

人材派遣・人材紹介

この分野では、人材派遣、人材紹介、紹介予定派遣、障がい者雇用支援が主な業務となっています。

まずは人材派遣の事業から見ていきましょう。人材派遣では、必要な時に必要な人材を提供します。マンパワーグループでは、ニーズに合わせた様々な人材の派遣が可能です。たとえば、事務・オフィスワーク、IT・エンジニア、営業・販売、軽作業、介護・メディカルなどの職種が挙げられます。派遣は、一般の有期雇用派遣と無期雇用派遣に分けられます。有期雇用派遣とは、3か月や6か月などの派遣契約期間を設定しての派遣のことです。原則は労働者派遣法により、同一の派遣スタッフが同一の派遣先で就業できるのは3年が上限となっています。無期雇用派遣は、期限のない雇用契約を結ぶ形態です。有期雇用派遣で定められている3年の期間制限がないのが大きなポイントです。マンパワーグループでは、仕事への意欲の高い20代の若年層を中心とした無期雇用派遣に力を入れています。

つづいて、人材紹介について見ていきましょう。この分野では、業界や職種に特化した専門性の高いコンサルタントが在籍しています。これにより、一般職から管理職までの幅広い人材の採用をサポートしていきます。コンサルタントの数は50人を超え、ニーズに合わせた中途採用における課題解決の支援が可能です。

紹介予定派遣について見ていきましょう。採用後のミスマッチに悩んでいる企業担当者に向けて、展開しているサービスです。ミスマッチのリスクを減らす「見極め就業期間」を設けることで、求職者と企業双方にメリットがある仕組みとなっています。派遣期間は最大6か月です。

障がい者雇用支援について見ていきましょう。マンパワーグループでは、障がい種別の異なる100名ほどの障がい者社員が在籍中です。実際の経験と実績から得たノウハウをもとに、業務・職場環境に最適な人材を提案できます。また、約260を超える支援機関とも提携していて、採用後の定着にも力を注いでいます。

業務委託・アウトソーシング

業務委託・アウトソーシングの事業分野では、業務委託・BPO、採用代行・RPO、派遣管理デスク・MSPといった3つの事業を保持しています。

業務委託・BPOについて見ていきましょう。この分野では、あらゆる業務の効率化に貢献しています。ニーズとなる課題は、コスト削減、費用対効果の最大化などが挙げられます。これに対し、業務体制構築、分析、改善まで一貫したサポートを行っていきます。購買・経理・物流、MR営業、品質など多岐に渡る分野でサービスの提供が可能です。

採用代行・RPOについて見ていきましょう。ニーズとなる課題は、人材採用です。これに対し、新卒・中途採用での煩雑な業務の代行、採用を成功に導く提案などを行います。また、雇用後の定着率向上にも一役を買っています。コールセンター機能や事務センター機能といった拠点も抱え、心強いサービスであると言えるでしょう。

派遣管理デスク・MSPについて見ていきましょう。ここでは、人材派遣、業務委託などの外部人材の総合的なマネジメントを行います。また、ソリューションの提供も行います。マンパワーグループの派遣管理デスク・MSPサービスのTAPFIN(タッフィン)では、派遣スタッフだけではなく、業務委託や個人事業主などの外部人材もサービス対象です。派遣人材の調達から契約管理、請求処理まで派遣に関わる一連の業務プロセスを代行し、業務の標準化・効率化を実現していきます。

ITソリューション

ITソリューションの分野では、エンジニア派遣やITコンサルティングを行っています。マンパワーグループに登録されているIT人材スタッフは、全国約9万人です。また、人材提供にとどまらないあらゆるソリューションを保持しています。

人事コンサルティング

人材コンサルティングの事業分野では、人材育成、組織開発などを支えています。綿密なヒアリングを行い、総合的な人材戦略の提案が可能です。

また、この事業分野では再就職支援も強みです。これは、退職する人の再就職を支援するサービスです。退職者それぞれのニーズに合わせたヒアリングを行い、求人開拓を提供していきます。

新卒選考フロー

ここではマンパワーグループにおける新卒採用のフローについて、解説していきます。ES、適性検査、面接の内容についても触れているので、ぜひ参考にしてください。

マンパワーグループの新卒採用では、総合職と技術職の2種類を募集しています。まず必要なのは、公式サイトからのエントリーです。その後、首都圏・大阪の拠点で行われる会社説明会に参加します。ここで技術職については、グループディスカッションが必要です。つづいて、面接です。回数は1から3回程度となっていて、担当者は部門担当者・人事担当者になります。無事通過すれば、つづいて適性検査です。適性検査をパスすると、今度は役員による最終面接があります。これを通過すれば、内々定です。

ES

ESの内容について見ていきましょう。ESでは、自己PRや志望動機の基本的な内容を聞かれることが多くなっています。自己PRではたとえば、「学生時代に力を入れたこと」「自己PR」「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」などの質問が挙げられます。志望動機ではたとえば、「興味を持った理由」「入社してから取り組みたいことや、仕事を通じて将来どのような自分でありたいか」などの質問が挙げられるでしょう。またマンパワーグループでは、過去に少しユニークな質問が出たこともあります。たとえば、「あなたの生き方で最も大切にしていることは?」が挙げられます。

WEBテスト

つづいて、適性検査について見ていきましょう。適性検査は、SPIです。就活において最もオーソドックスな適性検査であるので、対策が比較的容易と言えます。しっかり準備して臨みましょう。

面接

最後に、面接の内容について見ていきましょう。まずは、自己PRや志望動機の基本的な内容です。自己PR関連ではたとえば、「あなたの強みはなんですか」「あなたがアルバイトを始めたきっかけは何ですか」「大学の学びの中で印象に残っていることは何ですか」などが挙げられます。志望動機関連ではたとえば、「人材業界を目指した理由はなんですか」「キャリアプランはありますか」が挙げられるでしょう。マンパワーグループでは他に、ユニークな質問がされる時があります。たとえば、「アカウントセールス職を知らない人にアカウントセールスの仕事を紹介してください」「あなたが最近買ってよかったと思うものを、1分程度でプレゼンテーションをしてください」などの質問が挙げられます。自己分析や企業研究を怠らないのはもちろんのこと、ユニークな質問にも答えられるよう、様々なパターンの応答文を考えるようにしてください。

社風

マンパワーグループの社風について見ていきましょう。支店単位ではそこまで対規模な組織ではないので、風通しが良く、アットホームな雰囲気であることが多いようです。また、ガツガツした人はあまりいないようです。

求める人材

マンパワーグループの新卒採用で求める人材は、「人に寄り添う強い意志・覚悟」を持ち、これからの「働く世界」を私たちと共に活性化していける人です。(引用:リクナビ

企業と求職者の人生、それぞれをサポートしていく責任重大な責務を伴う職であるため、強い意志や覚悟のある人材を求めています。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

マンパワーグループの業界での立ち位置を確認するため、競合他社の売上高順に表を作成しました。ぜひ参考にしてください。

 

 売上平均年収就職偏差値・難易度社風
マンパワーグループ2兆8947億4200万円500万円程度Bアットホームな雰囲気
アデコ3兆7114億8000万円600~800万円B風通しが良く実力主義
リクルートホールディングス3兆4295億1900万円997万6816円A圧倒的当事者意識
パーソルホールディングス1兆2239億6700万円727万2790円Bワークライフバランスの充実
アウトソーシング6897億7700万円534万9618円B裁量が高く任せてもらえる機会が豊富

(引用:アデコ決算短信リクルートHD決算短信パーソルHD決算短信アウトソーシング決算短信【アデコの年収は高い?低い?】正社員の口コミからボーナスや社風の評判もご紹介リクルート有価証券報告書パーソル有価証券報告書アウトソーシング有価証券報告書人材業界の就職偏差値ランキング の記事マンパワーグループ売上高【口コミ】マンパワーグループの年収・給料事情

マンパワーグループは世界で売り上げを上げている大企業のため、アデコとリクルートに次いで売上高が大きくなっています。

なお、就職偏差値についてはこちらの記事も参照ください。「【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

採用大学

マンパワーグループの採用実績校は、以下の通りです。(引用:リクナビ)

愛知工業大学、愛知大学、青森中央学院大学、青山学院大学、亜細亜大学、跡見学園女子大学、江戸川大学、愛媛大学、桜花学園大学、追手門学院大学、桜美林大学、大分大学、大阪学院大学、大阪経済大学、大阪経済法科大学、大阪樟蔭女子大学、大阪体育大学、大妻女子大学、神奈川大学、金沢大学、鎌倉女子大学、関西外国語大学、関西大学、関西学院大学、神田外語大学、関東学院大学、学習院大学、京都外国語大学、京都産業大学、京都ノートルダム女子大学、京都ノートルダム女子大学大学院、杏林大学、近畿大学、慶應義塾大学、県立広島大学、高知大学、神戸学院大学、神戸親和女子大学、神戸女子大学、神戸大学、国学院大学、国士舘大学、駒澤大学、埼玉大学、相模女子大学、札幌大学、産業能率大学、滋賀大学、四国大学、四天王寺大学、芝浦工業大学、島根大学、昭和女子大学、実践女子大学、十文字学園女子大学、城西大学、上智大学、女子美術大学、成城大学、清泉女子大学、西南学院大学、摂南大学、専修大学、創価大学、宝塚医療大学、拓殖大学、玉川大学、大東文化大学、千葉経済大学、千葉大学、中央大学、中京大学、筑波大学、筑波大学大学院、津田塾大学、帝京大学、桐蔭横浜大学、東海大学、東京家政学院大学、東京家政大学大学院、東京外国語大学、東京経済大学、東京国際大学、東京女子大学、東京成徳大学、東京都市大学、東京未来大学、東北学院大学、東北芸術工科大学、東洋学園大学、東洋大学、徳島大学、鳥取大学、同志社大学、長崎外国語大学、長崎県立大学、南山大学、日本女子体育大学、日本女子大学、日本体育大学、日本大学、ノートルダム清心女子大学、函館大学、広島女学院大学、広島大学、フェリス女学院大学、福岡県立大学、福岡大学、藤女子大学、佛教大学、文京学院大学、文教大学、法政大学、北海商科大学、北海道教育大学、松山大学、武庫川女子大学、武蔵野大学、明治学院大学、明治大学、名城大学、明星大学、目白大学、桃山学院大学、山形大学、横浜国立大学大学院、横浜市立大学、立教大学、立正大学、立命館大学、琉球大学、龍谷大学、和歌山大学、和光大学、早稲田大学

このように、全国のあらゆる大学から人材を登用しています。そのため、学歴フィルターは存在していないと言えるでしょう。

ホットニュース

マンパワーグループに関連するニュースを確認していきましょう。また、人材関連のニュースを追うことも重要です。なぜなら、就職や転職動向は常に変化すること、政府による施策が打たれる可能性があることの2つの理由が挙げられます。ここでは、それぞれについて1つずつニュースを確認していきましょう。

1つ目は、「介護人材の派遣増加へ、2025年問題見据え マンパワーG」という記事です。マンパワーグループは、介護人材の派遣事業を拡大していくという方針です。団塊世代が後期高齢者になる「2025年問題」を見据えて、事業を展開しています。

2つ目は、「在職者の学び直し、転職成功で最大56万円補助 経産省」というニュースです。これは企業で働く人を対象にした補助となります。転職を見据えて、プログラミング講座などを受講した人に向けて、受講費用として1人あたり最大で56万円を補助とする施策です。これにより、転職市場がますます活発化するかもしれません。

まとめ

ここまで、マンパワーグループについて、人材業界の概要、事業内容、新卒採用選考フロー、社風、求める人材、競合他社比較、採用大学、ホットニュースを解説してきました。マンパワーグループは、学歴フィルターが存在しないと考えられ、誰にでもチャンスがあると言える企業です。面接やESでされることがあるユニークな質問への対策を忘れないようにしましょう。ぜひこの記事を参考に、自己分析と企業研究を進めていってください。

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