【企業研究】近畿日本ツーリストの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説！

旅行業界とは？

旅行業界とは、個人客や団体客などの旅行者に対し、国内旅行や海外旅行等の旅行サービスを提供する業界のことです。

旅行業界に関わる旅行会社は、旅行者のために移動手段や宿泊施設手配、パッケージ旅行のプラン作成や販売などの業務を行います。

法律上、旅行業界は、「旅行業」と「旅行業者代理業」の2つに分かれ、以下のような違いがあります。

さらに「旅行業」の分類は、以下の4つです。

旅行会社によって扱う企画の範囲や、仕事の幅が異なります。

旅行以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください！

【業界研究ガイド】業界一覧

近畿日本ツーリストはどんな会社か？

近畿日本ツーリストの正式名は、近畿日本ツーリスト株式会社になります。東京都新宿区に本社を置く日本の大手旅行会社です。

KNT-CTホールディングス（近畿日本ツーリストグループ）傘下で、近鉄グループに属します。

ここでは、近畿日本ツーリストの会社概要、歴史、企業理念をご紹介します。

会社概要

歴史

近畿日本ツーリストは、大手私鉄の近畿日本鉄道（近鉄）の子会社であった「近畿日本航空観光株式会社」（1941年創業）と、独立系の「日本ツーリスト株式会社」（1948年創業）の2つが、1955年に合併して、初代の「近畿日本ツーリスト株式会社」となりました。

近畿日本ツーリストの強みは、団体旅行のセールスです。団体旅行に強みがある理由としては、この会社の前身の一つである、日本ツーリストが修学旅行をはじめとする団体旅行を中心に営業活動をしてきたことによります。

初代の近畿日本ツーリスト株式会社（現在のKNT-CTホールディングス）は、2013年1月に持株会社に移行します。

団体旅行事業の譲渡先として設立した会社が、近畿日本ツーリスト株式会社（2代目）となりました。初代の会社とは別法人で、事業内容がに違いがあります。

近畿日本ツーリスト株式会社（2代目）は、主に団体旅行専門の旅行会社でした。

2017年9月まで、関東・甲信越・中部・関西地区の個人旅行事業は、「近畿日本ツーリスト個人旅行株式会社」が営んでおり、それ以外の地方では、その地域にある関連会社が団体旅行と個人旅行の両方を扱っていました。

2018年4月、近畿日本ツーリスト株式会社（2代目）は東京地区の法人を対象とした一部事業のみを行う法人となったため、「株式会社近畿日本ツーリストコーポレートビジネス」に商号を変更します。

そして、2021年10月に完全子会社の「株式会社近畿日本ツーリスト首都圏」が、他の地域子会社など8社と吸収合併をして、近畿日本ツーリスト株式会社（3代目）に商号変更。全国規模の旅行会社として復活をしました。

2023年4月、近畿日本ツーリスト株式会社および株式会社近畿日本ツーリストコーポレートビジネス間の会社分割（吸収分割）による再編により、株式会社近畿日本ツーリストコーポレートビジネスは、団体旅行部門を近畿日本ツーリスト株式会社に統合します。

個人旅行のWeb販売専門会社として、株式会社近畿日本ツーリストブループラネットと商号変更しました。

引用「近畿日本ツーリスト|ウィキペディア」「KHT-CTホールディングス株式会社｜沿革」

参考「近畿日本ツーリスト｜会社案内」

企業理念

近畿日本ツーリスト株式会社の企業理念は、

「私たちは世界中の人々の出会いと感動を創造し、笑顔あふれる社会の実現にチャレンジしていきます。」

企業理念から、第一にお客様の事を考えて、お客様を笑顔にし、感動を与え、信頼を築いていくことが喜びであり、事業活動を通じて社会貢献に繋がる挑戦をしていくことだとわかります。

近畿日本ツーリストの事業内容

近畿日本ツーリストは、第1種旅行業を行っており、主な事業内容は以下の3つになります。

・国内・海外旅行、訪日外国人向けの企画・販売、運営事業

・一般団体、教育旅行やイベント・コンベンションなどの企画・販売・運営事業

・個人旅行の店頭販売など

特に、修学旅行や社員旅行などの団体旅行の営業活動を積極的に行っているので、近畿日本ツーリストに団体旅行の企画を依頼してくるクライアントが数多くいます。

団体旅行は近畿日本ツーリストの強みなので、団体向けの観光場所や宿泊施設を熟知しています。

近畿日本ツーリストの新卒選考フロー

近畿日本ツーリストの新卒選考フローは、下記のような流れになります。

①プレエントリー（マイページ登録）

↓

②本エントリー（Web適正検査、エントリーシート）

↓

③選考（グループディスカッション、面接複数回）

↓

④内々定

近畿日本ツーリストでは本エントリーが始まると、エントリーシートを提出やWeb適性検査を受験、面接と正式な選考受付の段階に入ります。

「近畿日本ツーリスト｜募集要項」

WEBテスト（Web適性検査）の種類

近畿日本ツーリストのWEBテスト（Web適性検査）の種類に関する情報は、詳細が見つかりませんでした。

エントリーした人にしか分からないようになっているのかもしれません。

WEBテスト（Web適性検査）とは、就職活動の際に、企業が受験者の性格や論理的思考力などを把握するために実施するテストです。

性格検査と能力検査を行い、受験者の行動タイプ、職業適性、企業との相性などを測定します。

WEBテスト（Web適性検査）には、「SPI」「玉手箱」「CAB」など種類があり、出題される問題の種類や傾向も違います。

例えば、「SPI」は言語・非言語・性格テスト、「玉手箱」は計数理解・言語理解・英語理解・性格検査です。

WEBテスト（Web適性検査）を選考フローに導入している企業は多く、 難易度は適性検査によって異なりますが、対策なしで突破するのは困難です。

なお、主要株主のKNT-CTホールディングスで行われるWebテストは、「SPI」になります。

エントリーシートの質問内容

近畿日本ツーリストのエントリーシートの質問内容は、職種によっても変わるようですが、主に次のような質問内容となります。

・近畿日本ツーリストを志望する理由を教えてください。(全角200文字以内）

・入社後、挑戦してみたい仕事を教えてください。(全角200文字以内）

・当社で活かせる自身の強みを教えてください。（全角200文字以内）

自身の強みを把握した上で、自己アピールと、なぜ近畿日本ツーリストを選んだのかを限られた文字数の中で、しっかり伝えられるようにしましょう。

近畿日本ツーリストの社風

近畿日本ツーリストでは、仕事に対して冷静さを求められる社風があります。

近畿日本ツーリストの社員は、落ち着いて仕事に取り組んでる姿が多く見られます。

近畿日本ツーリストは、社員こそが最大の資産＝「人財」と考え、人材育成に力を注いでいます。

仕事を通じて生きがいを得られるような就業環境を整備し、社員の誰もが働くことを通じて満足感・達成感を得ながら会社全体を支え、社員の幸福と社業発展に繋がることを目指しているからこそでしょう。

近畿日本ツーリストの求める人材とは？

近畿日本ツーリストはどのような人材を求めているのでしょうか。企業理念から、以下の人材を求めていることがわかります。

・第一にお客様の事を考えられる人

・お客様を笑顔・感動を与えられる人

・お客様との信頼を築ける人

・事業活動を通じて社会貢献ができる人

・チャレンジ精神がある人

近畿日本ツーリストの就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

結論からいうと、近畿日本ツーリストの就職難易度は「非常に高い」と言えます。

旅行業界の就職偏差値ランキング内での難易度は以下のようになっています。

難易度SS（旧帝大レベル以上）

難易度S（地方国公立大学レベル）

難易度A（関関同立、MARCHレベル）

難易度B（産近甲龍、日東駒専レベル）

難易度C（産近甲龍、日東駒専レベル）

難易度D（産近甲龍、日東駒専レベル以下）

難易度E（産近甲龍、日東駒専レベル以下）

参考「【最新版】旅行業界の就職偏差値ランキング」

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

近畿日本ツーリストの採用大学と学歴フィルター

ここでは、近畿日本ツーリストはどの大学の出身者を採用しているのか、学歴フィルターはあるのか、みていきましょう。

採用大学

近畿日本ツーリストの主な採用大学は、以下のとおりです。

近畿日本ツーリストは、国立大学や有名私立大学を始め、中堅大学の出身者も採用していることがわかります。

学歴フィルター

近畿日本ツーリストの採用大学を見る限り、学歴によって選別するような学歴フィルターはないと考えられます。

全国の幅広い大学から採用をしており、特定の大学のみの採用は見受けられません。

なので、近畿日本ツーリストに入社するためにはしっかりとした企業研究が不可欠です。

学歴フィルターがない分、他の就活生との差をつけるために、企業へ自分自身の強みをアピールすることが重要になってきます。

近畿日本ツーリストのホットニュース

ここでは、2023年の近畿日本ツーリストに関するホットニュースを2つご紹介します。

1つめは、2023年4月に近畿日本ツーリスト株式会社および株式会社近畿日本ツーリストコーポレートビジネス間の会社分割（吸収分割）による再編により、株式会社近畿日本ツーリストコーポレートビジネスは、団体旅行部門を近畿日本ツーリスト株式会社に統合したことです。

それに伴い、Web販売専門会社となる、株式会社近畿日本ツーリストコーポレートビジネスは商号を、株式会社近畿日本ツーリストブループラネットへ変更しました。

理由は、近畿日本ツーリスト株式会社の個人旅行事業のWebシフトをさらに加速させるとともに、近畿日本ツーリスト株式会社と株式会社近畿日本ツーリストコーポレートビジネスが有するノウハウとネットワークを融合させて、団体旅行事業の強化を図るためです。

2つめは、未来創造事業としての新規事業で学校サポート事業「部活動サポートサービス」を開始することです。

事業内容としては、住んでいる地域に関わらず専門的な指導が受けられる「オンライン部活」と、「部活動運営事務局」の代行になります。

部活動を支援するプラットフォームを提供する目的は、「少子化で部員が集まらない」「子供のニーズの多様化」「教員の長時間労働の改善」などを踏まえた「部活動改革」です。

参考：KNT−CTホールディングス、連結子会社間で吸収分割へ

変わりゆく学校部活動を多角的に支援する「部活動サポートサービス」開始

【企業研究】近畿日本ツーリストの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説まとめ

近畿日本ツーリストの、会社概要、就職偏差値・難易度および業界での立ち位置、採用大学、選考方法、入社する為の対策などを解説しました。

近畿日本ツーリストは、KNT-CTホールディングスの傘下の企業であるため、親会社の安定性の高さが、就活生に人気の理由の1つです。

旅行業界内での就職偏差値・難易度は、難易度SSと旧帝大レベル以上です。

学歴フィルターがないので、「なぜ近畿日本ツーリストなのか」を深堀りしておくことが重要になり、他の就活生との差別化を図ることが必須になります。

本記事を参考に、近畿日本ツーリストの内定獲得に向けて活かしてみてください。

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