【企業研究】アズビルの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2023年9月14日更新
はじめに
「計測と制御」の技術を基に、「人を中心としたオートメーション」というグループ理念を掲げるアズビル。100年を超える歴史を誇る、電子機器のプロ企業です。
この記事では、アズビルの就職難易度をはじめ、採用大学や選考対策を詳しくご紹介します。
すでにアズビルに興味がある人はもちろん、電気機器業界に興味がある人もぜひ最後までお読みくださいね。
アズビルが属する電子機器業界
電子機器業界とは、私たちの生活に必要な電子機器を提供する企業を指します。
一言に電子機器業界と言っても、その領域は多岐に渡っており、OA機器業界や半導体業界など、様々な業界があります。
中でも半導体業界は、世界的にスマートフォンをはじめとする電子機器の需要が高まっているため、現在非常に注目度が高いと言えるでしょう。
電子機器業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!
アズビルの事業内容
続いて、アズビルの事業内容を紹介します。
ビルディングオートメーション事業
50年以上に渡り展開しているのが、ビルディングオートメーション事業です。
ビルディングオートメーションと聞くと耳馴染みがないかもしれませんが、ビルにおける空調設備や電気設備、給排水衛生設備や防災・防犯設備、さらにはエレベータといった機械設備を総合的に管理するシステムを指します。
ビルディングオートメーションという言葉は、1970年代にコンピュータ制御技術が急速に発展したことに伴い普及し、様々な時代の流れを受け、情報通信技術と制御技術が融合する形に進化していきました。
近年ではIoTの活用がビルディングオートメーションでは必須事項となっており、アズビルでは省エネはもちろん、環境にも配慮したビルディングオートメーションを積極的に展開しています。
アドバンスオートメーション事業
アズビルでは、これまで培ってきた高精度な計測・制御技術をベースに、工場やプラントの現場で欠かせない制御システムやソフトウェアパッケージを提供しています。
また、各現場によって異なるニーズに応えるべく、独自のエンジニアリング技術を用いたシステム提供やコンサルティングも提供しています。
全国に支店を持つアズビルでは、365日24時間体制で保守サービスを展開しており、どれだけ複雑なシステムであっても、最適な状態で稼働させ続ける技術力を持っている点を強みとしています。
ライフオートメーション事業
「ライフ」オートメーションという名称通り、その領域は多岐に渡ります。
代表例としては、ライフライン、家庭の空調システム、医薬品の製造装置や環境システムが挙げられます。
ここまでの領域と大きく異なるように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。生活インフラにおける領域で、可能な範囲で機械による自動化を行うという点で事業親和性は非常に高く、安心や快適を追求した商品の提供を行っています。
アズビルの新卒選考フロー
では、アズビルの新卒選考状況はどのようになっているのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
採用ポジション
開発・技術系総合職
高専卒 | 202,790円 |
大学卒 | 226,290円 |
大学院卒 | 246,790円 |
選考フロー
① アズビルの登録フォームから会員登録
↓
② 会社説明会に参加
↓
③ エントリーシート提出
↓
④ 人事インタビュー
↓
⑤ ▼適性検査
↓
⑥ ジョブマッチング
↓
⑦ 役員面談
↓
⑧ 内々定
リクナビなどを通じてプレエントリーを行うことは可能ですが、必ずアズビルの採用サイトから会員登録が必要となるため、その点は注意が必要です。
ESの質問内容
アズビルのESでは、以下のような質問が登場します。
・修士論文、卒業論文、卒業研究の内容を具体的にご記入ください
・直近のGPA値を教えてください
・機械系のスキルがある場合は、経験とレベルについて詳細をご記入ください
・自己PR及び、性格的特徴をご記入ください
・趣味、スポーツについてご記入ください
・アズビルを知ったきっかけを教えてください
・「特に興味をもった点」や「弊社で取り組んでみたい事」をご記入ください
アズビルのESの特徴として、直近のGPA値を質問される点が挙げられます。
アズビルでは成績証明書の提出も必要なため、成績がとても重要視されていることが分かるのではないでしょうか。
アズビルの社風
アズビルは、経営的に安定していることから、温厚な人が多く、柔らかい雰囲気であるという声が聞かれます。一方で、風通しは良いものの、伝統的な日本企業の雰囲気があるため、上層部にはなかなかくらいつけないという声も聞かれます。
最近では積極的な若手登用などを通じ、若手にも積極的に挑戦させようとしている動きが加速していることから、まさに今が転換期と言えるのではないでしょうか。
既存の安定的な経営・思考を維持しつつ、チャレンジ精神も尊重されるような雰囲気になることを望んでいるひとが多いようです。
アズビルが求める人材
では、そんなアズビルではどのような人材を求めているのでしょうか。
アズビルを取り巻く事業環境は大きく変化しています。
この環境変化に柔軟かつ継続的に対応することのできる「学習する企業体」へ変革し、
『人を中心としたオートメーション』を実現するために、私たちは次の仲間を求めています。
(1)他者を尊重しつつ、自分の意見も伝えながら、目標達成できる人(チームワーク)
(2)課題を自ら発見し、周囲を巻き込み、変革できる人(チャレンジ)
(3)多様な価値観を受け入れ、自分の常識にとらわれず、 広い視点で物事を考えられる人(ダイバーシティ)
引用:アズビル採用サイト
アズビルは、人々の生活環境に密接したビジネスを展開していることから、環境変化には非常に敏感です。そのため、世の中の変化に柔軟に対応できる人材を積極的に求めているようです。
アズビルの就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
では、アズビルの就職偏差値や難易度は、どのような形になっているのでしょうか。詳しくご紹介します。
会社名 | アズビル | スタンレー電気 |
売上高 | 278,406百万円(2023年3月期) | 437,790百万円(2023年3月期) |
平均年収 | 7,804,626円(2023年3月期) | 5,978,000円(2023年3月期) |
就職偏差値・ 難易度 | 中 | 中 |
社風 | ・伝統的な日本企業で、安定志向かつ保守的 ・業界No.1を誇りとして働いている人が多い ・現在は積極的な若手登用に努めている | ・トップダウンの色が強く、若手は主張しにくい環境 ・挑戦に対しては後ろ向きな雰囲気が強め ・所属する部署によって雰囲気に大きな差がある |
アズビルの採用大学
では、アズビルではどのような大学の採用実績があるのでしょうか。
採用実績校
青山学院大学、茨城大学、岩手大学、宇都宮大学、大分大学、大阪市立大学大学院、大阪大学、大阪大学大学院、大阪府立大学大学院、岡山大学、お茶の水女子大学大学院、鹿児島大学、鹿児島大学大学院、神奈川大学、金沢工業大学、金沢大学大学院、関西大学、関西大学大学院、北九州市立大学大学院、九州工業大学大学院、九州大学大学院、近畿大学、近畿大学工業高等専門学校、岐阜工業高等専門学校、熊本高等専門学校、熊本大学大学院、呉工業高等専門学校、群馬大学大学院、慶應義塾大学、慶應義塾大学大学院、工学院大学、神戸大学、埼玉大学、埼玉大学大学院、芝浦工業大学、芝浦工業大学大学院、上智大学、上智大学大学院、成蹊大学、成蹊大学大学院、仙台高等専門学校、千葉大学、千葉大学大学院、中央大学、中央大学大学院、筑波大学大学院、鶴岡工業高等専門学校、電気通信大学大学院、東海大学、東京工業高等専門学校、東京工業大学大学院、東京大学、東京大学大学院、東京電機大学、東京都市大学、東京都市大学大学院、東京都立産業技術高等専門学校、東京都立大学大学院、東京農工大学、東京農工大学大学院、東京理科大学、東京理科大学大学院、東北大学、東北大学大学院、苫小牧工業高等専門学校、豊橋技術科学大学、豊橋技術科学大学大学院、同志社大学大学院、長岡技術科学大学大学院、名古屋大学大学院、奈良先端科学技術大学院大学、新居浜工業高等専門学校、日本大学、沼津工業高等専門学校、広島大学大学院、福井工業高等専門学校、福岡大学、法政大学、法政大学大学院、北陸先端科学技術大学院大学、北海道大学大学院、明治大学、明治大学大学院、山口大学大学院、横浜国立大学大学院、立命館アジア太平洋大学、立命館大学、和歌山大学大学院、早稲田大学、早稲田大学大学院
ランカスター大学院、チュラロンコン大学、北京大学、国立台湾大学、アリゾナ州立大学、オレゴン州立大学、プネ大学、マレーシア工科大学、ウーロンゴン大学、青山学院大学大学院、秋田大学大学院、宇都宮大学大学院、秋田工業高等専門学校
採用人数
年度 | 男性 | 女性 |
2019年度 | 73人 | 26人 |
2020年度 | 85人 | 21人 |
2021年度 | 87人 | 23人 |
このように、大学のみならず、専門学校からも採用されていることが分かります。
学歴志向は強くなく、相性が良くて優秀な人材がいれば、積極的に採用を行っていることが分かるでしょう。
アズビルのホットニュース
では最後に、アズビルのホットニュースをご紹介します。
新たにタイに生産工場を設立
2023年5月に、15億円をかけてタイに新たな生産工場を設立したアズビル。アズビルグループの海外事業拡大に合わせ、今後大きな需要が見込まれることから、今回工場設立に至りました。
タイの工場では、工業市場向けの電磁流量計や差圧発信器といった、高度な生産技術を要する製品を生産する予定です。日本へ向けて出荷するのではなく、海外顧客のニーズに応えるべく設立されたため、この工場設立を皮切りに、今後さらに海外展開を加速させたいと考えています。
なお、タイのみならず、東南アジア諸国の生産拠点として役割を担う想定です。
AIを活用した技術も積極活用
アズビルでは現在、AIを活用した技術に積極的に取り組んでいます。
代表例として挙げられるのが、関西電力と共同開発したAIを活用した異常予兆検知システム「BiG EYES」を機能拡張する「BiG EYES plus」です。
通常、火力発電所のような大規模プロセスにAIを導入する場合、多様な機器の複雑な運用を網羅させることが非常に難しいとされていました。
しかし、「BiG EYES plus」は、AIモデルの大部分が自動で構築されるため、手間なくAIモデルを構築することが可能になります。
また、手軽に入力する情報の種類を増やすことができるため、これまで困難とされていた広域の監視にも対応できるようになることから、現場での異常兆候の検知を即座に行うことができるようになります。
このような大規模施設でのAI活用に、アズビルは積極的に取り組んでいるのです。
まとめ
いかがでしたか?アズビルが老舗企業ではあるものの、現状の事業に満足せず、積極的に新しい商品やサービス作りに取り組んでいることが分かるのではないでしょうか。
また、毎年採用サイト内で内定者がコンテンツ制作をしており、内定者目線でアズビルという企業がどのような企業かが見えるようになっており、安心して入社することが可能ではないでしょうか。
今後海外展開も積極的に行うことが予想されているため、今後海外で働きたいと考えている人は入社を検討してみても良いかもしれません。
ぜひ本記事を参考に、アズビルの選考を受けてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。