【業界研究】ソフトウェア業界とは?志望動機・ビジネスモデル・職種を徹底解説

【業界研究】ソフトウェア業界とは?志望動機・ビジネスモデル・職種を徹底解説

2023年8月24日更新

はじめに

スマートフォンの普及やクラウドの出現などITの発達が加速することにより、年々ソフトウェア業界は注目を浴びています。

 

この記事ではソフトウェア業界の特徴や職種についての紹介や、業界のキャリアや志望動機、動向について詳しく解説していきます。

 

またソフトウェア業界の代表的な企業を売上高や年収、社風などそれぞれ比較してまとめていきます。

 

ソフトウェア業界における各企業の立ち位置やビジネスの規模なども、あわせてチェックしてみてくださいね。

 

ソフトウェア業界とは?

「ソフトウェア」とは、コンピュータ上で多様で迅速な処理を行うプログラムのことです。

ユーザーが求める機能や役割を持つあらゆるソフトウェアやアプリを開発しているのがソフトウェア業界です。

 

例えば、パソコンにインストールする文字入力ソフトや法人向けの経営管理ソフト、家電製品や自動車といったハードウェアとソフトウェアが一体となった製品の開発などを行います。

 

ソフトウェア業界のビジネスモデル

ソフトウェア業界のビジネスモデルは「パッケージ開発」と「受託開発」の2つが挙げられます。

 

パッケージ開発

 

パッケージ開発は、ユーザーのニーズなどを踏まえ自社でパッケージ品を開発して販売することです。

 

ユーザーにとって必要なことやニーズを汲み取り、新たな需要となりうるソフトウェアを作って販売することで、利益を生み出します。

 

業界のなかでパッケージ開発をおこなう企業は全体の10%程度と少なく、大手の企業が多いことが特徴です。

また、開発にあたり要件定義から販売までをすべて自社で完結させていることも特徴の一つといえます。

 

パッケージソフトを販売している企業は、WindowsやOfficeで有名なマイクロソフト、データベースのオラクル、スマホアプリのLINE株式会社、セキュリティソフトのトレンドマイクロなどが挙げられます。

 

受託開発

 

受託開発は、顧客のニーズに応じて初めからソフトを開発します。

 

パッケージ開発とは異なり、依頼主からの開発依頼を受けて、希望に沿った機能や利便性を盛り込んだオーダーメイドのソフトウェアを作ります。

 

依頼主主導で仕様や納期が設定されるため、それらに合わせて開発業務を行う必要があります。

 

大手では通信系のNTTデータ、メーカー系では日立製作所や東芝、富士通など、金融系では野村総合研究所、みずほ情報総研、三菱情報研究所などが有名です。

 

引用: ギークリーメディア

 

 

 

ソフトウェア業界の職種

プログラマー

 

プログラマーとは、顧客の依頼を受けてクライアントが求めているサービスを、実際に形作りソフトウェアを開発する業務を担います。

 

システムエンジニアが設計した仕様書をもとに、設計書に基づいてプログラミング言語でプログラムを作成し、依頼者のニーズに沿ったソフトウェアを開発します。

 

プログラマーが担当する領域は、各々の専門分野によって異なり、作成したプログラムの単体テストを実施することもあります。

 

しかし、プログラマーはプログラムの開発のみを行い、テストは専門のテストエンジニアが行うという役割分担のプロジェクトもあります。

 

アプリケーションプログラマー

 

アプリケーションプログラマーは、パソコンやスマートフォンにインストールされるアプリケーションのプログラミング開発を担当します。

 

最新技術を活かした開発が求められ、今までにない最新のサービスを開発し、社会に新たな需要を生み出すことを目的としています。

 

そのために、顧客のトレンドやニーズに迅速に対応できるようなスキルやスピード感が求められます。

 

近年スマートフォンなどのデバイスやモバイル端末の普及が広がって、アプリケーションは多くの人々が利用しています。

 

TwitterやIInstagramなどのSNSアプリやLINEなどのモバイルメッセンジャーアプリは、スマホアプリと呼ばれるものに分類されます。

 

アプリケーションプログラマーが開発するアプリにはこれら意外にも業務系アプリやWeb系アプリなどもあります。

 

システムエンジニア(SE)

 

システムエンジニアは、ユーザーやクライアントに解決したい悩みや必要なシステムのヒアリングを行い、ソフトウェアの設計や開発チームのリーダーとして、プログラマーを指導する業務を担います。

 

ヒアリングの内容を基にソフトウェアの仕様を決定、その後は開発の上流工程を担当し、最終的にテストまでの一連の流れの進行管理を担当します。

 

企業やチームによって担当業務に違いはありますが、ソフトウェア開発に伴う予算管理や人員配置、進捗管理などの業務もSEが行います。

 

 

 

ゲームプログラマー

 

ゲームプログラマーは、プログラミング言語を利用してゲームの企画・制作を行います。

 

キャラクターの動きやゲーム内の場面の移り変わりやグラフィクス描画などの設計、実装があるため、プログラミング技術以外にも専門的な知識が必要です。

 

スマホゲームやソーシャルゲームの人気が右肩上がりな近年、他のプログラマーと同様に人気が高い職業だといえます。

 

ネットワークエンジニア

 

ネットワークエンジニアは、プロジェクトが滞りなく進むように周辺の環境を整えネットワークシステムの構築や運用、保守を担当します。

 

主にコンピューターを安全に利用するために大切なセキュリティを管理してコンピューター同士を連携させ、Wi-Fiなどのネットワークを構築します。

 

大規模なWebアプリケーションはWebサーバ、DBサーバなど複数の役割のサーバで構成されているため、ネットワークの構築が必要不可欠です。

 

 ITコンサルタント

 

ITコンサルタントは、IT技術を活用して企業が抱える課題を解決する専門家です。

 

企業が抱える課題を把握しIT技術を活用した課題解決方法を提案するため、専門性の高い職種といえるでしょう。

 

またITコンサルタントは、プログラマーやシステムエンジニアを経験した人の「その先のキャリアパス」となるケースが多いです。

 

 営業

 

システム営業は、自社のソフトウェアやクラウドサービスなどのソフトウェア製品の価値を最大限にアピールして売り込んだり、受託開発サービスなどのIT関連の営業活動を行います。

 

また顧客企業のニーズを引き出してシステムの導入を提案することも営業の仕事です。

 

営業スキルだけではなく、商品やサービスについてのIT関連の専門知識やスキルが必要とされるので営業職の中では専門性の高い職種です。

 

そのためプログラミング経験やITスキルを熟知した人間が営業職になるケースもあります。

 

大手企業紹介

大手企業や競合が多いソフトウェア業界中で、代表的な企業の売上高や平均年収、社風などを他社と比較しながらご紹介します。

 

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

 

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

 

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
日本オラクル2,146億円1121万円80自己発展・独学スキルの重視を尊重していて放任主義的な社風
オービック1,002億円933万円58チームプレイを重んじる社風
ジャストシステム416億円1,309万円61常に変化し成長をしていく社風
トレンドマイクロ1,903億円941万円70多様なキャリアを自身で作っていく社風

 

ソフトウェア業界の動向

ソフトウェア業界は、IT業界に分類され、IT業界は他の業界と比較しても新規開発や情報が多いためトレンドによる影響や変動が大きいと言えます。

 

新たなデバイスが開発されるとそれに対応できるソフトウェアの開発が必要になり、ハードウェアに適したソフトウェアを開発できなければ、売上が上がらない恐れがあります。

 

ハードウェアとソフトウェアが相互に作用するからこそソフトウェア業界は伸びます。

 

loTの普及

 

loTはInternet of Thingsの略です。

別名「モノのインターネット化」とも呼び、様々なモノにインターネットを接続し通信機能を持たせることによって遠くからでも位置確認や操作、情報のやりとりができる技術のことを指します。

 

これまでだとインターネットを使用する際は、パソコンやスマートフォンなどを介する必要がありました。

 

しかし現在はこれらのハードウェアがなくてもインターネットにアクセスできるようになり、場所を問わず誰でも気軽に使用できます。

 

最近では、高齢化社会の予防医療の重要性が高まり、健康管理ができるスマートデバイスの普及が広まっています。

端末で健康状態を管理ができ、何か異変があれば警備会社に連絡がいくシステムとなっています。

更に、Apple Watchはスマートウォッチは腕時計に通信機能を持たせることで、インターネットの接続が可能となりました。

 

他にもAppleの「Siri」やGoogleの「Google Home」、Amazonの「Amazon Echo」といった、話かけるだけで操作ができる商品も開発されています。

 

このようにIoT技術は、既存のアイテムにインターネットをかけ合わせて世の中を更に便利にしています。

 

今後このIoT技術は、様々なモノに幅広く採用されていくと考えられます。

このようにIoTが普及すれば、デバイス使用がより便利になるため、ソフトウェアの開発が必要となります。

 

クラウド化

 

インターネットを経由してソフトウェアをダウンロードし利用することを、クラウド化と呼びます。

これは、データを自分のスマートフォンやコンピューターなどのインターネット上のクラウドという場所で保管する方法を指します。

 

たくさんのデータをクラウドに保管できることは利便性が高くメリットがあると言えます。

 

インターネットがクラウド化されると、常に最新版のソフトウェアの利用が可能になります。異なる端末から利用してもデータを共通化・効率化できるなどの様々な特徴があり、市場規模は年々拡大しています。

 

BI

 

B lはBusiness Intelligence(ビジネスインテリジェンス)の略です。

 

ビジネス分析やデータマイニング、データビジュアライゼーション、データツールやインフラストラクチャなど企業に蓄積されたさまざまな情報を収集し整理することで、よりデータに基づいた経営の意思決定に活用する手法をビジネスインテリジェンスと言います。

 

組織のあちこちに散らばっているデータを集約・分析してわかりやすく表示し、経営管理や売り上げのシミュレーションなどに役立てるBIツールとしてのソフト開発が盛んです。

 

MA

 

MAとはMarketing Automation(マーケティングオートメーション)の略です。

 

MAとは、複雑なマーケティング活動をシステムで自動化、効率化することで見込顧客に対して的確なアプローチをする仕組みです。

 

購入客や見込み客への新サービスの案内の自動送信やリンクをクリックするなど顧客ごとに異なるレスポンスを情報として管理・分類し業務を最適化します。

 

一人ひとりに合ったマーケティングの実現が可能になります。

 

志望動機

ソフトウェア業界の志望動機を書く際は、なぜ志望するのか深掘りをして説明できるようにしておきたしょう。

 

どうしてソフトウェア業界なのかという理由を含めて、IT業界の特徴を踏まえて深掘りするのがおすすめです。

 

ソフトウェア業界は企業ごとに特徴や強みが異なるため、それらを把握した上で企業研究をしっかり行ってから志望企業を決めましょう。

 

数あるソフトウェア業界の多くの企業の中から、なぜその企業を選んだのか、志望動機の中で鮮明にしておきましょう。

 

さらに、アプリなどの開発経験があれば実際に開発した製品のアピールも併せると志望動機を強くアピールすることに繋がります。



まとめ

ソフトウェア業界は、パソコンやスマートフォンを使う際に欠かせないソフトウェアを開発しているため、社会的な需要があり今後ますます発展していくでしょう。

 

ソフトウェア業界へ就職を目指すには、業界研究をして自身が関わりたい職種やサービスが何かを明確にしておきましょう。

 

ソフトウェア業界はIT関連業界とも深く関わっているため、IT業界全体をしっかりと学んでおくことも大切です。

 

ぜひ企業研究や自己分析を徹底的に行い、就活に励んでみてください。

 

この記事が参考になりますと幸いです。

 

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