【企業研究】かんぽ生命の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2023年8月18日更新
はじめに
株式会社かんぽ生命は、生命保険業界・金融業界に属する企業です。
世界で最大の資産規模を持つ保険会社であり、そのスケール感が最大の特徴で、顧客基盤が日本最大級の生命保険会社です。
加えて、郵便局という日本全国に24,000拠点以上もある身近な施設が窓口になっているのも特徴です。
今回はかんぽ生命の企業研究を行うための対策や社風、求める人物像をご紹介していきます。
就活を行う際にぜひこの記事を参考にしてください。
また、生命保険・金融以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください!
事業内容
生命保険業
郵便局や直営店を販売チャネルとして、すべてのお客さまに分かりやすい商品とあたたかいサービスを提供しています。
①健康応援アプリの提供
お客さまが健康づくりを気軽に始められ、楽しみながら続けることができる健康応援アプリ「すこやかんぽ」を提供しています。
健康診断結果を読み取って健康状態の表示などを行う機能や、スマートフォンのカメラで食事を撮影するだけで摂取カロリーなどを算出する機能など、健康づくりをサポートする多彩なメニューを提供しています。
②お客さまのニーズにお応えする商品開発
平均寿命の延伸により、長生きリスクに備えつつ、健康で豊かな老後生活を送ることへのニーズが今後も高まっていくと考えられています。それゆえ2022年4月に、低廉な保険料で手厚い医療保障を提供する新医療特約「もっとその日からプラス」が発売されました。更に、青壮年層のニーズに応える低廉な保険料でバランスのとれた保障の提供や、人生100年時代を踏まえた高齢・中高年層の保障などのニーズに応える商品の拡充のほか、健康づくりをサポートする商品の研究に取り組んでいます。
③ダイバーシティの推進
多様な人材が活躍できる職場を目指して、「女性活躍推進」「ワーク・ライフ・バランス」「障がい者雇用促進」「LGBTフレンドリー」の4領域においてダイバーシティ・マネジメントを推進しています。また、車いすテニスの大谷桃子選手を当社の正社員として迎え、その活動を支援するとともに、夢に向かって自分らしく挑戦し続けるその姿を社会に向けて発信しています。
引用:かんぽ生命公式HP
保険事業の中では次の2つの職種があります。
総合職
本社でサービスや仕組みを自ら創り上げてコントロールするほか、全国の支店やサービスセンター等で組織をマネジメントすることが総合職の使命です。主な仕事は、本社のさまざまな部門で関係各所と協力して新しいサービスや仕組みを生み出したり、既存のサービス等を改善することです。全国転勤があり、本社や支店・サービスセンターなどでキャリアを積みます。将来は各拠点で管理者・役職者として活躍し、経営幹部を目指していきます。
エリア基幹職
応募エリア内の支店等の組織で、生命保険のプロフェッショナルとして、個人・法人のお客さまへの営業、営業社員への支援、保険契約に関する事務等の幅広い業務に従事することがエリア基幹職の役割です。主な仕事は支店や郵便局では、お客さまのニーズを踏まえたコンサルティングを通じて、個人・法人のお客さまに各種保険商品をお勧めしたり、コンサルタントや代理店である郵便局に対して営業支援や事務指導を行います。
エリア本部では、エリア内にある組織の営業施策の企画業務や管理事務を行っています。
サービスセンターでは、お客さまにお申込みいただいた保険契約に関する事務、お客さまからご請求があった保険金の支払いに関する事務、お客さまや郵便局からの照会への対応などを行います。
引用:キャリタス就活
新卒選考フロー
商工中金の選考は、下記の通りスタンダードな選考フローとなっています。
面接では志望動機や学生時代に取り組んだことなどスタンダードな質問が多いのが特徴です。
選考対策として、自分の強みをどんな風にかんぽ生命で発揮できるか、人柄を重視されます。
かんぽ生命でキャリア形成をしていく上での必須事項なので、明確にしておきましょう。
また、必須ではありませんがエントリー前にインターンシップに参加するのも大切です。
募集要項では、インターンシップと本選考は関係ないと記載している企業が多いですが、実情としてインターンシップの結果を選考材料にしている場合が多いです。
インターン参加者のみを対象にしたイベントや座談会、早期選考などにも招待されるため、高い確率で内定を得られると言っても過言ではありません。
インターンシップには可能な限り参加し、有利に就活を進めましょう。
①応募(自己PR・ES提出)
エントリーシートの質問数は3〜4個程度です。
下記は比較的多い質問の内容例です。
・学生時代に最も苦労あるいは努力した経験、成し遂げたことは何か。そしてそこから学んだことは何かを具体的に記載する。
・かんぽ生命を志望する動機や理由
・日本郵政グループ及び以下の会社を志望する動機や理由
これらの問いの答えと内容を重視してまとめておくといいでしょう。
かんぽ生命を選んだ理由はかんぽ生命の理念やミッションに対しての意見や共感したことを伝えられるようにしましょう。
そのためには徹底的な企業研究が必須となります。
また学生時代に取り組んだことやかんぽ生命でその強みが発揮されるかどうかの再現性も評価対象となります。自分の強みは何かそれをどう活かせるのかという分析も事前にしておきましょう。
また自分を深く知ることで、「自分の個性が仕事をする上でどう強みになるのか」というアピール方法が分かってくるため、自己分析を通じて自分の人生の振り返りを行っていきましょう。
自分を理解して、企業でどう活かせれるのかを結びつけてみてください。
②適性検査
エントリーシートとは別で、テストセンターでのWEBテスト選考があります。
テストはSPI形式です。所要時間は言語と非言語は30分、性格検査は15分です。これら問題の傾向を掴み、しっかりと準備しておきましょう。
また必ず自己分析を行って自分の強みを明確にしておきましょう。
なぜなら、企業が選考で見ていることや質問は「あなたがどんな人か」「うちの会社に合っているか」「入社後に活躍してくれるか」というところに基づいているからです。
十分な自己理解ができていれば、文字数制限が厳しくても簡潔な回答が書け、深掘りをした質問にも問題なく対応できるでしょう。
③面接
面接は3回ほど行われます。
3回とも問われる内容はほぼ同じですが、回を重ねるごとにより深堀った意見が求められます。
追求された時に的確な意見を伝えられるよう事前にしっかり答えを用意しておきましょう。
①1次面接
1次面接は、簡単な自己紹介の後に自己PRや学生時代に励んだこと、志望動機などの基本的な質問が15分ほど行われます。
その後、逆質問に15分の時間が設けられます。
1次面接は比較的和やかな雰囲気で行われ、基本的なコミュニケーションが求められます。
もともと国営の郵政公社から始まっているかんぽ生命は、志望動機を重視する傾向があると言われています。企業の利益よりも公益を求めるという国営時からの精神が受け継がれています。ですから、人格の表れる志望動機がなによりも大切です。
②2次面接
2次面接は1次面接と内容はほとんど同じでそれに加えてかんぽ生命を志望する理由やキャリアプランなどを聞かれる傾向があります。
より踏み込んだ質疑応答が行われるため、的確な答えが求められます。
③最終面接
最終面接は、志望動機やキャリアプラン、学生時代に励んだことなど一通りの質問にくわえて、他社の選考状況などの現状の就活状況について問われることが多いです。
基本的には穏やかな雰囲気で行われますが、最終面接ですので緊張感はあると言えます。
雰囲気に飲まれずに終始笑顔で話せるように準備はしっかりしておきましょう。
また過去の実績や経験のアピールも大事ですが、将来の展望を志望動機としてアピールすることも求められます。
「入社後に何をしてくれるか」「長くこの会社で働いてくれるか」も重視されますのでそれを積極的に面接官や担当者に伝えるようにしましょう。
例えば、自分が今持っているポテンシャルと企業の未来が繋がるように伝えることで、会社で活躍しているイメージが掴みやすくなります。
④内々定
3回の面接を終えて、内内定が決定します。
社風
かんぽ生命はワークライフバランス、女性活躍推進、両立支援などを積極的に取り組んでいる社風です。
有給休暇取得率が89%と高くワークライフバランスが実現できており、育児休暇取得率は女性は100%、男性も92%と高確率で取得しています。
また、出産後の復職率も98%と高く、女性が働きやすい環境であると言えます。
そして積極性があれば若手のうちから活躍するフィールドやチャンスが与えられ、若手独特の視点や意見も尊重してくれるため提案がしやすい環境です。
若いうちから失敗や経験を重ねることで成長していける社風だと言えます。
求める人材
かんぽ生命の求める人物像として、「お客さま本位」を軸とする4つの志向を掲げています。
社員は、お客さまに寄り添う意識を常に持ち、自分が当事者という意識のもとに、失敗を恐れずスピード感を持って行動すること、そして挑戦し続けることが求められます。
・お客さま志向
・当事者志向
・スピード志向
・チャレンジ志向
また、「誠実で情熱と高い志を持ち失敗を恐れずにチャレンジする人材」も求められます。
もともと大きな資産とネットワークを有しているかんぽ生命だからこそ、それにふさわしい誠実な人格と、現状に満足しないより良いサービスを考えられ与えられる人材を求めています。
かんぽ生命では企業理念に「最も身近で、最も信頼される保険会社」というフレーズがあり、行動指針のはじめに「いつでもお客さまを第一に考えて行動します」という表現が使われているため、顧客第一の姿勢を貫くことができる人が求められているとも言えます。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競合が多い金融・銀行業界の中でのかんぽ生命の立ち位置を他社と比較しながらご紹介します。
売上高や就職偏差値・難易度を参照し、かんぽ生命もトップクラスの企業だということがわかります。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
かんぽ生命 | 6兆4000億円 | 651万円 | 56 | ワークライフバランス、女性活躍推進、両立支援などを積極的に取り組んでいる社風 |
日本生命 | 8兆3,568億円 | 393万円 | 67 | 学歴にとらわれることなく、誰でも活躍できるフィールドを与えてくれる社風 |
第一生命 | 9兆5,194億円 | 978万円 | 66 | 女性が働きやすい社風 |
アフラック生命保険 | 1兆3,203億円 | 715万円 | 57 | ワークライフバランスが実現されている社風 |
採用大学
かんぽ生命の採用大学は、比較的偏差値が高い大学が多く選ばれている傾向ですので、学歴フィルターがある可能性は高いです。
しかし中堅大学を含んだ幅広い大学からも採用される場合もあるため、エントリーシートや面接のクオリティも重視されていることがわかります。
【採用実績(大学)】
中央大学、早稲田大学、慶應義塾大学、法政大学、同志社大学、東北学院大学、立命館大学、関西学院大学、新潟大学、青山学院大学、専修大学、明治学院大学、中京大学、関西大学、近畿大学、横浜国立大学、名古屋大学、大阪市立大学、下関市立大学、上智大学、聖心女子大学、東洋大学、日本女子大学、明治大学、南山大学、名城大学、京都産業大学、同志社女子大学
引用:JOBMAG
まとめ
就活を行う上で、企業が求める人物像やニーズに合った立ち回りができるかどうかは非常に大切です。
企業研究を行う上で、志望理由とかんぽ生命で発揮できる能力や使命を具体的に答えられるようにしておきましょう。
また、「なぜかんぽ生命なのか」「なぜこの業界を志望するのか」も必ず答えられるようにしましょう。
ぜひ企業研究や自己分析を徹底的に行い、就活に挑んでくださいね。
この記事が参考になりますと幸いです。