【企業研究】ドイツ銀行の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年8月15日更新
はじめに
ドイツ銀行はドイツを代表するメガバンクであり、グローバルな事業展開を行う世界規模の金融機関です。
日本との関わりは古く、ドイツ銀行創設の2年後である1872年には日本に進出を果たしています(なお、日本の拠点がドイツ銀行初の海外拠点です)。
ドイツ証券やドイチェアセットマネジメントなどとドイツ銀行グループを形成しており、日本の拠点においては、グループ内のすべての機関が1箇所に集まり、それぞれの事業を行っています。
このように、世界規模の金融機関であるドイツ銀行は、当然、社員の年収も高く、就活生にとっては憧れの的と言えます。
本記事では、ドイツ銀行の企業研究をテーマに、事業内容や社風、業界の立ち位置など、企業の基本的な情報・状況を解説します。また、求める人材や就職難易度、採用大学など、選考対策に役立つ内容も紹介、同行入社を目指す就活生にとっては必見の内容になっています。
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金融業界
金融業界は、お金を動かすさまざまな事業を行うことにより、社会にお金を循環させ、経済を支える業界のことです。
業界内には、メガバンク・地方銀行・信託会社などの銀行、証券会社、保険会社、資産運用会社、政府系金融機関など、多様な企業・機関が見られます。
金融関係を仕事を目指している人は、業界についてより詳しく解説しているこちらの記事もどうぞ。
金融関係の仕事に就きたい人にノウハウを伝授【気になる年収も紹介】
金融業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!
事業内容
ドイツ銀行の主な事業内容には次のようなものがあります。こちらで挙げている事業は東京支店で担当しているものです。東京支店は日本におけるドイツ銀行の拠点であり、日本国内または海外に向け、さまざまな業務を行っています。
コーポレート・バンキング・サービス
外国為替業務として、海外を対象に為替の振込・振替・送金・代金取立などのため、代金決済を行っています。銀行において一般的な業務のひとつです。
また、国内外の企業などに対し、キャッシュ・マネジメントサービスを提供しています。なお、外部企業との連携などにより、バーチャル口座やAPI技術によりクロスボーダー化された決済など、最新鋭のデジタル技術を活用したシステムも組み込んでいます。
その他、貿易金融・融資などの業務も担当。世界各国で事業を展開するドイツ銀行ならではのグローバルなネットワークや専門性の高さを駆使し、顧客の重要なニーズに応え続けています。
不動産ファイナンス
不動産ファイナンスもドイツ銀行の主要な事業のひとつです。不動産ファイナンスは、不動産を活用した資金調達(ノンリコースローン)のことであり、ドイツ銀行ではその提案業務などを行っています。
代理人業務
特別目的会社(SPC)の代理人業務も行っています。特別目的会社とは、特定の資産の流動化や資金調達を目的に設立される企業のことです。ドイツ銀行では、この特別目的会社の運営業務を代理人として請け負っています。
新卒選考フロー
ドイツ銀行では、「エントリーレベル採用」という選考を行っています。
これは、ドイツ銀行における各専門分野で、スペシャリストを目指す人材を採用するものです。
新卒学生のみを対象とした選考はドイツ銀行には存在しませんが、このエントリーレベル採用の応募条件の1つが「2025年度に入社可能な方(国内採用の場合は2025年4月1日入社可能な方)」なので、新卒学生も選考対象になると考えられます。それでは、エントリーレベル採用の具体的な選考フローを見ていきましょう。
1.マイページ登録
ドイツ銀行公式サイトの採用情報ページから、マイページの新規登録を行います。エントリーレベル採用には、国内採用と海外採用があり、それぞれマイページ登録の入口が異なるので注意してください。
2.インターンシップ参加
マイページ登録が完了したら、次はインターンシップへの参加です。ドイツ銀行では女性限定のインターンシップ「Female Academy」や、サマーインターン「Summer Experience」など、多彩なインターンシップが用意されています。なお、インターンシップの内容は、部門によって異なります。
3.エントリーシート作成・提出
エントリーシート(ES)の受付が始まったら、作成・提出します。ESで質問されることは、ドイツ銀行・業種・職種に関する志望動機や、他者から見た自分の長所・短所、自分の強みによって問題解決をした経験などです。
4.WEBテスト・面接
書類選考を経て、WEBテストや面接などの選考プロセスに移ります。
WEBテストは玉手箱形式です。
面接の回数は応募部門や職種などによって異なります。
また、面接のスタイルも対面の個人面接やグループ面接、録画面接などさまざまです。
ESに記した内容を掘り下げた質問や、入社してからのビジョンに関する質問などをされます。
参考:Deutsche Bank Group Japan エントリーレベル採用、Deutsche Bank Group Japan 採用プロセス
社風
それでは、ドイツ銀行の主な社風を見ていきましょう。
外資系企業特有の風土あり
一般的に外資系企業によく見られる特徴をドイツ銀行も持っているようです。
例えば多様性がナチュラルに社内に浸透しています。
世界各国で事業活動を展開し、グローバルな採用を行っているドイツ銀行には、さまざまなバックグラウンドを持った社員が在籍しています。
このような職場環境だからこそ、それぞれの個性を受け止めること、社員同士の垣根をつくらない気さくなコミュニケーションなどが実現しています。
誠実で真面目な社員が多い
ドイツという国の特徴として、堅実な仕事をするイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。ドイツ銀行はまさにドイツ的な特徴を有しており、誠実で真面目な働きをする社員が多いようです。また、結果だけでなく、その結果にいたるまでの過程も重視するところがあります。
なお、業務量がかなり多いという口コミも見られるので、タフな仕事ができる人に向いているかもしれません。ただし、外資系によくあるように、残業が多い社員は既定の時間内に業務を完了できる能力がないとみなされやすいようです。
求める人材
ドイツ銀行が求めるのは、ドイツ銀行のグローバルな事業を支えられる人材です。
ドイツ銀行は自社の世界的な地位を確立させるのは社員の力であること、そして社員には状況や情報を的確に分析し、適切な判断をもって確信のある行動をとる人材が求められることを示してします。
ドイツ銀行の業務は非常にレベルが高く、またフレキシブルな部分もあります。
世界の市場の動きをきめ細かに把握し反映させるなど、常に社会の動きに気を配りながら働かなければならない難しさもあるでしょう。
このようなハードな業務に、ドイツ銀行の一員である責任とともに向上心を持って立ち向かっていける人物が求められます。
なお、社内のどの部門であっても英語など外国語のスキルが必要です。
入社直後に完璧な英語を求められることや、英語力だけを重視して選考を落とされることはないようですが、いずれ欠かせないスキルではあります。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
ドイツ銀行 | 425億ドル | 800~1,300万円 | 69 | 誠実で真面目な空気感 |
J.P.モルガン・チェース銀行 | 157億ドル | 800~1,000万円 | 70 | 社内はやや煩雑 |
バークレイズ銀行 | 450億ドル | 900~1,300万円 | 69 | 穏やかでやや保守的 |
財務情報の比較(売上)
今回ドイツ銀行と比較する対象として挙げたのは、いずれも世界的な金融機関として特に知名度の高い2社です。
ドイツ銀行自体がドイツを代表し、世界でもトップクラスに数えられる規模の機関なので、競合も同レベルの世界規模の外資系金融機関となります。
3社とも世界各国で幅広く事業を展開しているため、売上高もかなり高い水準にあります。
2022年通期の売上高を見ると、ドイツ銀行とバークレイズ銀行がほぼ同じような金額です。
なお、ドイツ銀行は2022年の純利益が前年の約2.6倍、3年連続で黒字を記録しています。
一方、バークレイズ銀行はアメリカでの証券誤販売や投資部門の伸び悩みが影響し、2022年は減益しています。
社風の比較
社風に関しては、こちらに挙げた3社に共通して見られる特徴は、さまざまな背景を持つ社員の多様性を受け入れる土壌があることです。
世界各地から人材を採用している外資系企業ならではの空気感とも言えます。
また、過度にアグレッシブな雰囲気はないものの、総じて業務量が多く、それをタフにこなさなければならないハードな職場環境も特徴的です。
社内の風通しの良さについては、3社でやや違いが見られます。
J.P.モルガン・チェース銀行は、企業の規模が大きいがゆえ、なかなかプロセスが見えづらい部分があるなどの口コミがありました。
また、バークレイズ銀行も、穏やかなタイプの社員が多くコミュニケーションは取りやすいものの、やや保守的なところがあるようです。
ドイツ銀行は実力主義的で、レイオフなどが珍しくないものの、その分上を目指せるチャレンジの機会や、スキルアップのための機会も多く、意欲がある人なら実力でさらなるハイキャリアを叶えられます。
就職偏差値
就職偏差値は今回比較している3社はいずれも、金融業界トップクラスの難易度です。
学歴だけでなく、グローバルな金融業務に従事するための思考やスキルを有しているかなど、レベルの高いポテンシャルも求められます。
採用大学
ドイツ銀行で採用実績のある大学について、詳しい情報は現在のところありませんでした。
ただし、東京大学など、国内の難関大学出身者がドイツ銀行に就職した情報は見られました。
他の外資系投資銀行が国内の難関大学や有名私大から多く採用している状況も踏まえると、ドイツ銀行にも学歴フィルターは存在する可能性があります。
ただし、学歴に全く関係なく、個人のスキルや人柄で入社を実現した例もないわけではありません。
就職難易度は最難関レベルではあるものの、企業研究を徹底的に行い、自分の強みや入社後のビジョンを明確にして戦えば、あるいは採用を獲得できる可能性もゼロではないでしょう。
業務によって減益&回復どちらも見られる
金融業界は社会情勢や市場動向に大きく左右される部分があります。
近年は世界規模の問題が多く発生しており、それが金利上昇などの形になって金融市場にも影響を与えています。
金融機関は、市場の状況にどのように対応するかによって、明暗がはっきりと分かれているようです。
ドイツ銀行に関しては、総合的には3年連続黒字を出しており、純利益も増えています。
ただし、社内の部門ごとに、業績のギャップが見られます。
例えば、投資銀行部門では2022年第二四半期において、27%の大幅な減益があり、調整のための経費削減が予定されています。
しかし、同部門内の組成・助言業務は回復の兆しを見せ25%の増益、人員増強もなされました。
今後の市場の動向にもよるため一概には言えませんが、これからもドイツ銀行は各部門ごとの状況を鑑みつつ、削減と強化のメリハリをつけた事業を行っていくと考えられます。
まとめ
ドイツ銀行は世界を股にかけるグローバルな大金融機関であり、業務内容も非常にハードです。
ドイツ銀行の社員として働くためには、世界の市場動向を的確に分析し正しい判断を行う力や、ハードに働き続けられるタフさなど、世界各国の社員や取引先・顧客と問題なくコミュニケーションを取れる語学力など、高い水準のスキルが必要です。
就職先としてドイツ銀行を意識するなら、詳しい企業研究や自己分析など、徹底的な選考対策が不可欠です。
ぜひこの記事で紹介した内容をベースに、さらにドイツ銀行について詳細を研究し、就活に役立ててください。
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