【企業研究】総合メディカル株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2023年7月31日更新
はじめに
総合メディカル株式会社は、さまざまな事業活動によって多面的に医療業界を支える、老舗企業です。
医療機関が患者さんに的確かつクオリティの高い医療を提供できるよう、また地域医療が失われないよう、高い志でもって大きな貢献を果たしています。
今回は、総合メディカル株式会社の企業研究をテーマに、事業内容や社風、業界の立ち位置など基本的な情報から、新卒選考フローや求める人材、就職難易度など選考対策に活用できる事柄まで、幅広く解説します。
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医療業界
医療業界とは、医療に関連する事業を行う機関・企業が集まる業界のことを言います。
病院・診療所といった医療機関、製薬会社、医療機器メーカー、その他医療関連サービス提供事業者などが属しています。
医療業界に見られる職種やその職務内容、応募条件などについて細かく調べたい場合は、次の記事もおすすめです。
【医療業界】の職種とは？職務内容・応募条件・今後の動向について解説
医療業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください！
事業内容
総合メディカル株式会社の主な事業内容は次の通りです。
医療機関に発生しやすい課題を解決するため、多様な角度から支援サービスを展開しています。
医業経営コンサルティング業務
総合メディカル株式会社では、医業経営の総合的なコンサルティング業務を行っています。
具体的には、財務状況の分析やキャッシュフローの改善など資金関係のサポート、医療施設の賃貸・仲介など不動産関係のサポート、情報誌の活用や会員セミナーへの参加など情報取得のサポート、このように多角的に経営を支援しています。
医療モールの開発・運営業務
医療サービスを提供し得る環境の設計・施工、医薬品の卸売販売、薬局の設置、医療機器のリース、備品のレンタル、売店・レストランの設置、人材の確保など、総合的なサービスの提供により、医療モールの開発・運営を行います。
これまで全国140件以上の医療モールの開発・運営に携わった実績があります。
医療機関への医師の紹介業務
医療機関への医師紹介業務も行っています。
総合メディカル株式会社は、自社グループ内に医療従事者の紹介・派遣を行う総合メディプロ株式会社を有しています。
医療機関と連携し、求める人材とのマッチングを実現して、医療機関がより質の高い医療を提供できるようサポートする業務です。
医師の転職・開業支援業務
医師の求人・転職・募集・開業に関する情報サイト「DtoDコンシェルジュ」を運営しています。
サービスを提供して40年以上、登録会員の医師は10万人以上、登録医療機関数8,000件以上と、規模も実績も大きな事業です。
医師のキャリアをトータルで手厚くサポートするこのサービスは人気が高く、多くのユーザーが利用し続けています。
医業継承支援業務
総合メディカル株式会社はDtoDシステムを活用し、地域医療継続を目的とした「第三者医業承継支援事業」を行っています。
これは、後継者不足に悩む地域の医療機関に、開業を希望する第三者の医師を紹介し、事業承継や経営に必要なフォローなど支援するものです。
なお、こちらの事業は第2回日本サービス大賞において、地方創生大臣賞を受賞しました。
保険調剤、一般薬・介護用品の販売業務
総合メディカルは全国各地に700店舗以上の調剤薬局を展開しています。
大規模な薬局展開を行うノウハウを活かしながら、一般薬・介護用品の販売業務を行い、医療機関のコンサルティングにおいても物品調達の手腕を利用し、効率的なコストカットを実現しています。
医療機器などのリース・販売業務
設備投資サービスの一環として、医療機関で使用する医療機器などのリース・販売業務も行っています。
導入が難しいあるいは高額でなかなか設置を実現しにくい医療機器なども、リースを利用することで購入よりも手軽に導入できます。
総合メディカル株式会社では、アフターメンテナンスも含め、複合的なリースサービスを提供しています。
入院患者向けテレビのレンタル業務
医療機関において台数の確保が必要な家電がテレビです。
透析患者が透析中に鑑賞するため、入院患者が入院中娯楽として活用するため、院内放送のためなど、さまざまなシーンにおいてテレビが使用されます。
総合メディカル株式会社では、テレビ本体の他、床頭台や冷蔵庫、保管庫などテレビ周りのさまざまな設備までリースサービスを行っています。
新卒選考フロー
総合メディカル株式会社の新卒選考は基本的に次のフローで行われます。
企業研究のためのステップが組み込まれている他、採用担当から直接選考対策のためのフォローが受けられるなど、応募者に手厚いことが特徴です。
1.エントリー
総合メディカル株式会社の採用サイトからエントリーを行います。インターンシップ（会社説明会）への参加もエントリページから行うので、登録は必須です。
2.会社説明会への参加
エントリーが完了したら、マイページから会社説明会の予約を行い参加します。
会社説明会の内容は、店舗見学（調剤・薬歴システムの説明や薬局スタップとの座談会を実施）、メディカルカフェ（採用担当と1対1でコミュニケーションできる個別相談会）、メディトーーク（総合メディカル株式会社社員のトークライブ）などがあります。
3.エントリーシートの提出・適性検査
会社説明会に参加し、総合メディカル株式会社についてより理解を深められたら、応募のステップです。
エントリーシートの作成・提出と、適性検査の受検を行います。
エントリーシートでは、学生時代に経験して得たものや、自分の強みなどについて問われます。適性検査の形式はSPIです。
4.社員面談会
総合メディカル株式会社では、面談形式で面接を行っています。
なお、面談の前に採用担当との相談会が設けられており、エントリーシートの添削や面接のコツなど、選考対策を一緒にしてもらえます。
社風
総合メディカル株式会社の社風に見られる主な特徴を紹介します。
総合的には風通しがよく、体制としてはやや保守的です。
地道な働き方をしたい人にマッチしやすい環境と言えます。
風通しはよく挑戦の機会も得られる
総合メディカル株式会社の職場の雰囲気については、おおむね風通しがよく、良好な人間関係が築きやすい環境であるようです。
現場では厳しい上下関係もなく、またガツガツと前のめり気味な人は少なくて、マイルドなタイプの社員が多いようです。
社内公募や昇格試験など、自分のアイディアを表現したり、挑戦したりする機会も得られます。
ただし、会社の上層部まで自分の意見が吸い上げられるかというと、難しい部分もあります。
やや古い体質あり
よくも悪くも日系企業らしい保守的な空気感も残っており、やや古い体質も見られます。
業務にあまり大きなアップダウンはない代わりに、堅実に働いていれば長く勤続しやすい職場と言えるでしょう。
求める人材
総合メディカル株式会社では、求める薬剤師像として、患者さんを第一に考え、患者さんにとってかけがえのない存在になりたいと考えられる人物を挙げています。
また、地域医療への貢献を意識し、向上心を持って取り組める人物も求めています。
総合メディカル株式会社が展開している事業は全て、よりよい医療の提供につなげるため、地域医療の充実・維持のために行われているものです。
日本の医療の一端を担う自社の業務の重要性を理解するとともに、医療サービスを受ける患者さんや現場の最前線である医療機関に、常に寄り添い、責任を持って貢献できる人材が求められていると言えるでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
| 会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
| 総合メディカル株式会社 | 1,616億円 | 500～600万円 | – | 風通しがよいがやや保守的 |
| オリンパス | 8,471億円 | 700～1,000万円 | 59 | 社内のグローバル化が進む |
| オムロン | 8,761億円 | 750～850万円 | 58 | 企業理念が深く浸透 |
財務情報の比較（売上）
今回比較企業として挙げたオリンパス・オムロンは、主に医療機器の開発・販売を行うメーカーです。
どちらも国内外において高いシェアを誇っており、売上も業界トップクラスとなっています。
総合メディカル株式会社は事業の中で医療機器のリース・販売も行っていますが、事業の範囲が広く、医療機器関連だけにとどまりません。
医療業界の中で、総合メディカル株式会社と同様に、医療機関をトータルでサポートする他社が少なかったため、業界の大手企業と比較したものです。
総合メディカル株式会社は基本的に国内を対象に事業を展開しているため、世界規模で事業を展開するメーカーとは売上高に大きな差が発生していると考えられます。
社風の比較
医療関連サービスを扱う企業は、事業が社会貢献性の高いものであるためか、優しい・誠実・穏やかなど、真面目で温厚な性格の社員が多い傾向が見られます。
ただし、企業の体質としてやや保守的な風土もあります。
グローバルな方向に舵を切り始め、社内が多様化しているオリンパスなど、会社それぞれの特徴もあるので、応募先を選ぶ上では自分の性格との相性なども検討が必要です。
就職偏差値
就職偏差値については、総合メディカル株式会社は具体的な数字の情報がありませんでした。
しかし、全国各地の薬学部を持つ大学から、満遍なく採用者が出ていることなどを鑑みると、難関と言うほど就職偏差値は高くないだろうと想定できます。
また、オリンパスやオムロンなども、業界でトップを争う大手ではありつつも、採用獲得は非常に困難と判断されるほどの就職偏差値ではありません。
採用大学
総合メディカル株式会社で採用実績のある大学の例は次の通りです。
東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、中央大学、法政大学、明治薬科大学、昭和大学、昭和薬科大学、東京薬科大学、東京理科大学、北里大学、日本大学、帝京大学、北海道大学、北海道医療大学、東北大学、東北医科薬科大学、国際医療福祉大学、千葉大学、新潟薬科大学、富山大学、金沢大学、静岡県立大学、名城大学、愛知学院大学、岐阜薬科大学、京都大学、京都薬科大学、立命館大学、大阪薬科大学、神戸薬科大学、武庫川女子代諾、岡山大学、広島大学、徳島大学、徳島文理大学、九州大学、第一薬科大学、長崎大学、熊本大学 など
難関国立大・有名私大だけでなく、全国各地の薬学系の大学を中心に採用者を多数獲得しています。
採用大学から、学歴の縛りや採用エリアの偏りはほとんど見られません。
したがって、総合メディカル株式会社には、学歴フィルターは存在しないと考えられます。
健康経営優良法人に5年連続認定
総合メディカル株式会社は、経済産業省が掲げる「健康経営優良法人」に5年連続で認定されています。
これは、健康経営に積極的に取り組む優良な企業が認定される制度です。
総合メディカル株式会社は、地域医療を通した健康課題への取り組みなどが行われている他、自社の従業員の健康維持にも積極的であり、そのような点が評価されたよ考えられます。
また、不妊治療と仕事を両立しやすい職場として、厚生労働省が「次世代育成支援対策推進法」に基づき行う認定制度、「プラチナくるみんプラス」に、九州・沖縄エリアで初認定されました。女性も将来を見越しながら働きやすい職場と言えるでしょう。
参考：総合メディカル株式会社 「健康経営優良法人2023（大規模法人部門）」認定のお知らせ、総合メディカル株式会社 NHKにて当社関連ニュースが放送されました
まとめ
総合メディカル株式会社は自社の事業を通し、医療機関が抱える課題、そして地域医療が抱える課題を解決しようと志す、社会貢献性の高い企業です。
国の認定制度や公的なコンテストでその事業内容が評価されており、これからの日本の医療をさらに牽引していくリーダー的な存在であることは間違いありません。
日本の医療をさまざまな角度から支える仕事がしたい人、全国各地に医療が充実するような社会づくりに携わりたい人など、医療に対する信念を持った人に適した企業ではないでしょうか。
ぜひ今回の記事を参考に、総合メディカル株式会社について理解を深め、応募先として検討してみてください。
