
【例題あり】スピードと精度の両方を手に入れるSPI熟語問題必勝法
2023年7月31日更新
はじめに
SPIは、就職活動において重要な要素となる評価テストです。
その中でも「熟語の成り立ち」問題は、日本語の熟語に関する知識と理解を問われる問題形式となっています。
本記事では、SPIの「熟語の成り立ち」問題に対する対策方法や解答のコツを具体的に紹介します。
さらに、熟語のパターンや例題を通じた実践的な解答法についても踏み込んでいきます。
10分ぐらい本記事を読むことで、SPIの「熟語の成り立ち」問題に自信を持って臨めるようになりますので、最後まで一気にお読みくださいね。
SPI「熟語の成り立ち」問題とは
SPIは、就職活動で広く使用される適性検査です。
その中でも、「熟語の成り立ち」問題はSPIの言語問題で出題され、日本語の熟語に関する知識と理解を問われる問題形式となっています。
SPI「熟語の成り立ち」の特徴
SPIの「熟語の成り立ち」問題では、与えられた熟語がどのように成り立っているのかを理解し、正しい解答を選ぶ必要があります。
熟語は複数の漢字で構成されており、それぞれの漢字の役割や意味を考えることが求められます。
具体的な熟語の意味や成り立ちを正しく理解することで、問題解答の正確性が高まります。
SPI「熟語の成り立ち」の出題頻度
「熟語の成り立ち」問題は、一般的にはSPIの中でも比較的頻繁に出題される問題形式となっています。
特に言語問題の1番初めに出題されるものであり、WEBテストで主に出題されます。
SPI「熟語の成り立ち」に出る熟語一覧
SPIの「熟語の成り立ち」は一見まとまりがない内容に見えますが、実は出題される熟語にはパターンがあります。
それは大きく5つです。
パターンを知っておくことで、素早く解答することが可能となりますので、以下で5つのパターンや例を見ていきましょう。
【パターン1】似た意味を持つ漢字を重ねた熟語
まずはパターンの1つ目として、「似た意味を持つ漢字を重ねた熟語」があります。
これは例を見てもらったほうが早いので、以下で確認してみてください。
【似た意味を持つ漢字を重ねた熟語の例】
豊富、永久、禁止、生産、道路、岩石、隠蔽、柔軟、永久、恩恵、絵画、装飾、隔離、 河川、崩壊、岩石、誤謬、陥没、緩慢、寒冷、奇怪、変換、犠牲、基礎、豊富、温暖、 脅威、携帯、増加、堅固、減少、行進、幸福、娯楽、錯誤、山岳、思考、邪悪、赦免、 出発、安穏、辛苦、辛酸、学習、選択、潜伏、隠匿、恥辱、超越、彫刻、墜落、停止、 媒介、悲哀、比較、扶助、返還、妨害、幼稚、漏洩、老衰 など |
日頃はそこまで考えませんが、「そういえば、そうだね」という漢字が多いですね。
【パターン2】反対の意味を持つ漢字を重ねた熟語
次に「反対の意味を持つ漢字を重ねた熟語」のパターンです。
【反対の意味を持つ漢字を重ねた熟語の例】
因果、往復、強弱、呼応、虚実、首尾、真偽、開閉、緩急、乾湿、高低、出没、寒暖、 吉凶、起伏、親疎、粗密、栄枯、及落、去就、左右、屈伸、苦楽、好悪、功罪、縦横、 衆寡、授受、上下、送迎、損得、諾否、男女、抑揚、哀歓 など |
これも「言われてみれば、そうだね」といった熟語ばかりですね。
【パターン3】主語と述語の関係にある熟語
次のパターンは「主語と述語の関係にある熟語」です。
【主語と述語の関係にある熟語の例】
骨折、人為、腹痛、天授、民営、官営、円高、円安、官製、日照、県立、国立、私立、 市立、都立、日没、地震、神授、人造、頭痛、年少、年長、雷鳴など |
確かに「骨が折れる=骨折」というように主語と述語の関係にありますね。
【パターン4】動詞の後に目的語をおく熟語
パターンの4つ目が「動詞の後に目的語をおく熟語」です。
【動詞の後に目的語をおく熟語の例】
握手、越冬、読書、在宅、閲兵、徹夜、脱帽、登校、開門、避難、渡米、加熱、造幣、 忍苦、観劇、潜水、求人、享楽、止血、修業、殉難、叙勲、除湿、洗顔、遭難、閉店 など |
「手を握る=握手」というように、確かに動詞のあとに目的語が来ていますね。
【パターン5】前の漢字が後の漢字を修飾する熟語
最後は「前の漢字が後の漢字を修飾する熟語」です。
【前の漢字が後の漢字を修飾する熟語の例】
机上、暗示、屋外、辛勝、直角、屋内、微笑、温泉、併記、概観、頻発、仮定、廉価、 過程、奇遇、既成、貴賓、急逝、強風、曲線、虚像、深紅、偶発、鶏卵、新年、傑作、 再会、猛獣、厳封、上空、後退、酪農、黒板、互譲、最悪、最高、実施、俊足、上流、 直線、洋画、予知、和食 など |
これも「机の上=机上」というように、確かに前の漢字が後の漢字を修飾していますね。
このようにSPIの「熟語の成り立ち」問題は5パターンあります。
この5つのパターンを見抜ければ、正答に近づくわけです。
次の章では、この5パターンに沿った問題を用意しましたので、腕試しにやってみましょう。
SPI「熟語の成り立ち」の練習問題&解説
それでは、SPIの「熟語の成り立ち」問題の練習を通じて、熟語の成り立ち方に関する理解を深めましょう。
以下に5つの問題を用意しましたので、トライしてみてください。
また、最後に答えと解説を加えましたので、解き終わったら答え合わせを行っておきましょう。
それぞれの熟語の成り立ち方として、当てはまるものをA~Dの中から1つずつ選んでください。 問題1: 熟語:絵画 A:反対の意味を持つ漢字を重ねる B:主語と述語の関係にある C:動詞の後に目的語をおく D:上記のどれにも当てはまらない 問題2: 熟語:悲喜 A:反対の意味を持つ漢字を重ねる B:主語と述語の関係にある C:動詞の後に目的語をおく D:上記のどれにも当てはまらない 問題3: 熟語:止血 A:反対の意味を持つ漢字を重ねる B:主語と述語の関係にある C:動詞の後に目的語をおく D:上記のどれにも当てはまらない 問題4: 熟語:頭痛 A:反対の意味を持つ漢字を重ねる B:主語と述語の関係にある C:動詞の後に目的語をおく D:上記のどれにも当てはまらない 問題5: 熟語:後退 A:反対の意味を持つ漢字を重ねる B:主語と述語の関係にある C:動詞の後に目的語をおく D:上記のどれにも当てはまらない |
【解答と解説】
問 題 | 答え | 解 説 |
問題1 | D | この熟語では、「絵」と「画」という漢字が同じ意味を持ちながら重ねられています。 |
問題2 | A | この熟語では、「悲」と「喜」という漢字が反対の意味を持ちながら重ねられています。 |
問題3 | C | この熟語では、「止」という漢字の後に「血」という漢字が置かれ、目的語の役割をはたしています。 |
問題4 | B | この熟語では、「頭」と「痛」という漢字が主語と述語の関係を表しています。 |
問題5 | D | この熟語では、「後」という漢字が「退」という漢字を修飾しています。 |
SPI「熟語の成り立ち」問題の解法のコツと対策法
熟語の接頭辞や接尾辞の意味や役割に注目する
SPIの「熟語の成り立ち」問題を解く際に、単語の接頭辞や接尾辞に注目することは非常に有効です。
接頭辞は熟語の前に付けられ、接尾辞は熟語の後に付けられます。
以下に接頭辞と接尾辞の例をいくつか挙げてみます。
接頭辞の例:
「非(ひ)」:非常識、非常勤
「再(さい)」:再利用、再生産
「無(む)」:無意識、無知
「超(ちょう)」:超高層、超音速
「共(きょう)」:共感、共同
接尾辞の例:
「的(てき)」:感情的、本格的
「化(か)」:国際化、変化
「者(しゃ)」:学者、読者
「性(せい)」:活動性、多様性
「度(ど)」:高度、重度
これらは日本語の熟語でよく使われる接頭辞と接尾辞の一部です。
接頭辞は単語の前に付いて意味を変えたり、強調したりする役割を果たします。
接尾辞は単語の後ろに付いて、意味を補完したり、名詞を形容詞や動詞に変えたりする役割を担います。
したがって、単語の接頭辞や接尾辞に注目することで、SPI「熟語の成り立ち」問題における熟語の意味や構造をより正確に把握できるわけです。
対策としては、接頭辞や接尾辞の一覧を作成し、それぞれの意味や役割を覚えることが効果的です。
また、実際の文脈で使用される単語や熟語を読み取り、接頭辞や接尾辞の影響を考える練習を行うこともおすすめですね。
5パターンの熟語を暗記する
先ほどもお伝えしたとおり、SPIの「熟語の成り立ち」問題は、下記の5パターンのいずれかを問う問題です。
【パターン1】似た意味を持つ漢字を重ねた熟語
【パターン2】反対の意味を持つ漢字を重ねた熟語
【パターン3】主語と述語の関係にある熟語
【パターン4】動詞の後に目的語をおく熟語
【パターン5】前の漢字が後の漢字を修飾する熟語
逆を言えば、この5パターンとそれに不随する熟語を覚えておくことで、素早く精度よく解答できるわけです。
つまり、5パターンの熟語を頭の引き出しに入れ込んでおくことで、難易度が一気に下がるということですね。
1問10秒以内で回答する
SPIの「熟語の成り立ち」問題は、言語問題の最初に出題される問題です。
最初でモタモタしていると、後の問題に費やす時間がなくなります。
したがって、速攻で抜け切る必要がありますので、熟語を見た瞬間に即決できるように日々鍛錬しておきましょう。
過去問や問題集を使って熟語を覚える
SPIの「熟語成り立ち」問題は、意味や構造を理解できているかどうかで勝負が決まります。
したがって、「習うより慣れろ」的なアプローチが功を奏します。
そのために、日頃から1つでも多くの熟語に接点を持っておくことが大切で、そのためにSPIの過去問や問題集でなるべく多くの引き出しを増やしておいてほしいですね。
熟語を日常の文章や会話で使いながら覚える
熟語を日常の文章や会話で使いながら覚える方法もあります。
やり方としては、まず自分が覚えたい熟語を見つけます。
例えば、「成功」という熟語を学びたいとします。
次に、この熟語を日常の文章や会話の中で使ってみましょう。
例えば、「昨日のプレゼンテーションは成功だったよ!」や「彼の努力が実り、プロジェクトが成功しました」など、自然な文脈で熟語を活用します。
このように熟語を使いながら覚えることで、その熟語の意味や使い方を実践的に学ぶことができますし、日常の文章や会話で使うことで、熟語が記憶に残りやすくなりますので、ぜひやってみてください。
おすすめの問題集とアプリ
「過去問や問題集で数多くの熟語に触れておくことがいいと聞きましたが、おすすめの問題集は何かありますか?」
わかりました。最後に、おすすめの問題集とアプリを紹介して、本記事を締めくくりますね。
問題集
問題集は何といっても王道の王道「2024最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集(オフィス海著)」を手元に一冊置いておいてほしいですね。
問題集を使うときにぜひ取り入れてほしいルーティンとして、
①1つの問題集を何周もする
②時間を計測して、実践さながらの雰囲気を体感する
ことを心掛けてください。
スポーツの素振りと同じで、反復練習することにより体が反射的に反応しますし、時間を計測することで時間感覚を養うことができますので、おすすめです。
アプリ
次に、アプリを使って練習する方法もあります。
アプリでおすすめは「SPI言語・非言語対策問題集 就活/転職対策アプリ」です。
スマホで問題を解くことができますので、たとえば電車内やバスの移動中の隙間時間にちょっと問題を解くなど工夫すれば、知らない間に知識が蓄積されていきますので有用ですよ。
まとめ
本記事では、SPIの「熟語の成り立ち」問題について解説しました。
熟語の成り立ちを理解するためには、記事内で紹介した5つのパターンを把握し、具体的な熟語の例や解説を参考にすることが効果的です。
また、SPI「熟語の成り立ち」問題に対する対策としては、熟語の暗記やパターンの把握が重要なので、過去問や問題集を使い倒しながら、熟語の意味や成り立ちを繰り返し学習しましょう。
また、日常の読書や会話の中で積極的に熟語を使用し、理解を深めることもおすすめです。
本記事で紹介した内容をしっかりと理解し、SPIの「熟語の成り立ち」問題に取り組むことで、解答の正確性やスピードを向上させることができますので、ぜひ活用してくださいね。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。