効率の良いWebテストの見分け方と効果的な対策方法を紹介
2023年7月30日更新
はじめに
「自分の志望する企業のWEBテストは何が実施されるのかな?」
このように考えている就活生も多いのではないでしょうか。
この記事では、Webテストとは何か、Webテストの見分け方について詳しく解説しています。
記事の内容を参考にWebテストを見分け、しっかりと対策を行っていきましょう。
Webテストとは
Webテストとはウェブ上で受検できるテストで、企業が人事選考の際に利用する採用テストのことです。
Webテストを実施する理由
大手企業など人気企業には応募者が殺到します。
そのため、初めの段階でWebテストによって候補者を絞り込むことで、採用活動を効率的に行えるのです。
また、応募者の基礎的な能力を測る、という意図もあります。
企業が求める最低限の知的能力を有しているかを見極め、入社後に活躍できる人材を確保しようとしているのです。
例えば、プログラミングに関する募集では、応募者がプログラミングの基礎知識やロジカル思考を持っているかをテストすることがあります。
これによって、開発業務に必要なスキルや知識を持っている候補者を選び出し、企業のニーズに合った人材を採用することができるでしょう。
このように、Webテストは採用活動を効率化するだけでなく、優秀な人材を確保するためにも重要な役割を果たしています。
Webテストの種類
Webテストにはさまざまな種類が存在し、主要なものとしては、SPI、玉手箱、CAB、GABなどがあります。
それぞれ言語、非言語、性格検査などで構成されていて、英語の検査を課す企業もあります。
中でもSPIは最も有名なWebテストです。
難易度は高くありませんが、時間内に素早く解答することが求められ、数学的な問題や論理的思考を問われることがあり、基礎的な知識や推理力を測るためのテストです。
このように、Webテストにはさまざまな種類があり、それぞれの企業が求める能力に応じたWebテストを導入しています。
Webテストの見分け方
ここでは事前にWebテストを見分ける方法を紹介します。
URLや案内文で見分ける方法
Webテストの種類を判別する方法として、受検手続きの案内に記載されたURLや案内文を確認することで、どの種類のWebテストであるかを見分けることができます。
口コミサイトやOB・OG訪問で確認する方法
口コミサイトでは、前年までのWebテストの種類についての書き込みがあります。
自分の志望する企業名で検索し、Webテストに関する情報がないかをチェックしましょう。
ただし、前年までとは違うWebテストが出題される可能性があることに注意してください。
また、OB・OG訪問時に、受検したWebテストの種類を質問してみるのも有効です。
先輩たちの経験や情報を聞くことで、実際のテストの内容や傾向を把握することができるでしょう。
口コミサイトとOB・OG訪問の情報を組み合わせることで、より正確にWebテストの種類を見分けることができます。
主要なWebテストの種類と見分け方
多くの企業で導入されているメジャーなWebテストの内容や見分け方を紹介します。
SPI
SPIは、リクルートマネジメントソリューションズが開発提供しているWebテストです。
多くの企業が導入していて、一番有名なWebテストであるため、就活生は対策が必須だといえます。
基本的な漢字の読み書き、文章の読解、数学、英語、構造的把握力などが出題されます。SPIを導入している企業としては、トヨタ自動車、LINE、三菱商事、ファーストリテイリング、テレビ朝日、伊藤忠商事、ゴールドマン・サックスなどがあります。
受検手続きの案内に記載されるSPIのURLは『http://arorua.net/』です。
このURLを確認することで、WebテストがSPIであるかどうかを見分けることができます。
玉手箱
玉手箱は、日本エス・エイチ・エルが提供している適性検査です。
多くの企業で導入されているWebテストで、計数理解(四則逆算、表の空欄の推測、図表の読み取り)、言語理解、英語、性格適性検査などが出題されます。
玉手箱は問題数が多いため、解答のスピードが求められますが、問題形式は限られており、一度問題のパターンを覚えれば、同じ要領で別の問題を解けるようになるでしょう。
玉手箱を導入している企業は、日産自動車、丸紅、大日本印刷、大和ハウス、味の素、日本マイクロソフト、アマゾンジャパンなどがあります。
受検手続きの案内に記載される玉手箱のURLの特徴は、「e-exams」や「tsvs」が含まれることです。
このURLを確認することで、Webテストが玉手箱であるかどうかを見分けることができます。
TG-WEB
TG-WEBは、株式会社ヒューマネージが提供している適性検査です。
「従来型」と「新型」の2種類の問題形式があり、出題される問題が異なります。
言語、計数(四則逆算、図表読み取りなど)、英語などが出題されます。
TG-WEBを導入している企業は、三菱重工業、日本テレビ、日本政策金融公庫、モルガン・スタンレーMUFG証券などがあります。
受検手続きの案内に記載されるTG-WEBのURLは、「http://assessment.c-personal.com/」「http://assessment.e-gitest.com/」「https://www.c-personal.com/」です。
このURLを確認することで、WebテストがTG-WEBであるかどうかを見分けることができます。
TG-WEBは、「従来型」と「新型」両方の対策が必要であることに注意しましょう。
GAB・Web-GAB
Web-GABは、日本エス・エイチ・エルが提供している適性検査です。
Webの他にペーパーテスト形式もあり、問題や制限時間が異なります。
元々はコンサルティング業界を中心に採用されていましたが、近年はさまざまな企業で導入されています。
ペーパーテストをGAB、WebテストをWeb-GABと呼び、GABでは言語理解、計数理解(図表を読み取り設問に解答)、性格適性検査などが出題されます。
難易度が高いため、事前対策をしっかり行う必要があります。
GAB・Web-GABを導入している企業は、サントリーホールディングス、東京海上日動火災保険、三井不動産、アサヒ飲料、アクセンチュアなどがあります。
受検手続きの案内に記載されるGAB・Web-GABのURLは、「http://assessment.c-personal.com/」「http://assessment.e-gitest.com/」です。
このURLを確認することで、WebテストがGAB・Web-GABであるかどうかを見分けることができます。
CAB・Web-CAB
Web-CABは、日本エス・エイチ・エルが提供している適性検査です。
GAB・Web-GAB同様、Webの他にペーパーテスト形式もあり、問題や制限時間が異なります。
WebテストをWeb-CAB、ペーパーテストをCABと呼びます。
暗号(図形が変化する法則を見極める)、暗算、法則性(図表の形、向き、位置、数が変化する法則性を見極める)、命令表(命令に従い、最終的に完成する図形を導き出す)、性格適性検査が出題されます。
難易度が高い図表問題がよく出題されるため、問題集や模擬テストサイトでの対策が欠かせません。
CAB・Web-CABを導入している企業は、メンバーズ/パーソルブロセス&テクノロジー、NTTデータエービック、大日本情報システムなどがあります。
受検手続きの案内に記載されるCABのURLは、「https://web1.e-exams.jp」「https://web2.e-exams.jp/」「https://web3.e-exams.jp/」です。
このURLを確認することで、WebテストがCAB・Web-CABであるかどうかを見分けることができます。
その他のWEBテストの種類と見分け方
主要なWEBテスト以外にもWebテストはたくさんあります。
ここではそこまで有名ではない、その他のWebテストの見分け方を紹介します。
CUBIC
CUBICは、エージーピーが提供する適性検査です。
以前はペーパーテストのみでしたが、ここ数年はWebテストも実施されるようになりました。
能力テストである「言語」「数理」「論理」「図形」「英語」と性格テストが出題され、Webテストの中でも試験範囲が広いといえるでしょう。
受検手続きの案内に記載されるURLは、「cservice」「web-cubic」が含まれるのが特徴です。
このURLを確認することで、WebテストがCUBICであるかどうかを見分けることができます。
GPS
GPSは、ベネッセコーポレーションが提供する適性検査です。
主に人材業界の採用試験で導入されており、ペーパーテストは無く、Webテストのみで、能力検査(思考力、基礎能力)と性格検査が行われます。
思考力のテストは音声や動画を使用することがあります。
思考力の対策は普段から論理的に考える習慣を身につけることが必要です。
受検手続きの案内に記載されるURLは「gps-cbt」が含まれるのが特徴です。
TAL
TALは、能力検査は実施されず、性格検査のみの適性検査です。
導入している企業は多くはないですが、採用している企業もあるため注意しておく必要があります。
出題形式は「質問回答形式」「図形貼付方式」となっており、特に対策方法は無く、聞かれた質問に素直に答えるとよいでしょう。
受検手続きの案内に記載されるURLは「tal-sa.jp」「talsqi」が含まれるのが特徴です。
不適性検査スカウター
不適性検査スカウターは、スカウター社が提供する不適性検査です。
出題数は企業によって異なるため、OB訪問や口コミなどで情報収集を行う必要があります。
受検手続きの案内に記載されるURLは「tracs.jp」が含まれるのが特徴です。
BRIDGE
BRIDGEはリンクアンドモチベーション社が提供している適性検査です。
導入している企業は多くありませんが、大手企業で採用している企業もあります。
BRIDGEは、能力テスト(計数分野)と性格テストが出題される適性検査で、受検手続きの案内に記載されるURLは、「generator.cbt.jp」や「cbt-s.jp」が含まれるのが特徴です。
TAP
TAPは日本文化科学社が提供している適性検査で、導入している企業は少ないですが、難易度は高いとされています。
TAPは、能力検査(数学)と性格検査が出題されます。
受検手続きの案内に記載されるURLは、「empweb21」が含まれるのが特徴です。
eF-1G
eF-1Gは株式会社イー・ファルコンが提供する適性検査です。
問題数の割に制限時間が短いため、素早い解答が求められ、能力検査(言語/非言語)と性格診断が出題されます。
受検手続きの案内に記載されるURLは、「ef-1g」が含まれるのが特徴です
SCOA
SCOAは、NOMA総研が提供している適性検査です。
このテストは、SPIと似た内容となっており、基礎能力検査(言語、数理、論理、社会と理科の常識、英語)と性格を判定するパーソナリティ検査、職務を遂行する能力を見る事務能力検査があります。
受検手続きの案内には、「テストセンター受験」と記載され、試験要項に「試験時間60分:問題数120問」「5教科からなる学力検査」などの表記があるのが特徴です。
ミキワメ
ミキワメは、株式会社リーディングマークが提供している適性検査です。
企業が採用する際に適正な人物であるかを見極めるため、性格分析に特化した内容となっています。
ミキワメは、実施環境アンケート、言語、計数、性格テストが出題され、受検手続きの案内に記載されるURLは、「survey.career-base」が含まれるのが特徴です。
GROW360
GROW360は、Institution for a Global Society(IGS社)が提供している適性検査です。
このテストは、最新のAIを用いた適性検査で、スマートフォンにアプリをインストールして受検する形式となっています。
GROW360は、気質診断、自己評価、他者評価が出題されます。
他者評価は、他者5人の評価を送信しなければならないため、家族や友人など協力してくれる人を見つけておかなければならないのが特徴です。
適性検査の事前説明で「他人にも協力してもらう必要がある」と説明があったときは、GROW360が実施される可能性が高いでしょう。
まとめ:情報収集を怠らず確実にWebテストを見分けよう
この記事では、Webテストとは何か、Webテストの見分け方について解説しました。
口コミサイト、OB・OG訪問、URLなどを利用して、自分の志望企業のWebテストを確実に見分けましょう。
志望企業で課されるWebテストに合わせた対策をすることで、より良い結果を得ることができます。
頑張ってください!