【企業研究】ベイン・アンド・カンパニーの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】ベイン・アンド・カンパニーの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年7月28日更新

はじめに

ベイン・アンド・カンパニーは、世界的な知名度を誇るコンサルティングファームです。

世界中に約10,000人以上の従業員を有し、そのグローバルなネットワークと豊富な取引実績で培ったノウハウで、国の垣根を越え、数多くの企業が抱える経営課題を解決に導いています。

本記事では、ベイン・アンド・カンパニーの企業研究をテーマに、事業内容や社風、求める人材、業界の立ち位置など就活で押さえておきたい基本的な情報を解説。

また、就職難易度や採用大学など、選考対策に活用できる内容も紹介します。

 

コンサルティング業界

コンサルティング業界とは、事業者が抱える課題に対し、解決策を提案する業務を行う業界です。

コンサルティング事業を行う企業を、コンサルティングファームと呼びます。

コンサルタントが行われる領域は幅広く、戦略・ビジネス・IT・業務・人事などがあります。また、これらの領域を総合的にコンサルタントするファームや、企業のM&Aをサポートするファームなどもあり、非常に多彩です。

なお、コンサルティングファームへの選考対策などをより詳しく知りたい場合は、こちらの記事もチェックしてみてはいかがでしょうか。

コンサルティングファームに就職したい方は必見!コンサルティングファームの特徴や対策を大公開!

サービス業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

事業内容

ベイン・アンド・カンパニーの主な事業は次の通りです。

経営コンサルティング業務

ベイン・アンド・カンパニーは、企業の経営全般のコンサルティング業務を展開しています。

企業が抱える経営課題を発見し、その課題に対しさまざまな方向からアプローチを行って、解決まで導くことが目的です。

具体的な手法としては、組織改革や戦略立案、マーケティング、M&Aのサポートなどがまず挙げられます。

また、IT技術を活用した業務改革やデータ分析なども業務のひとつです。

その他、ベイン・アンド・カンパニーの系列にあるプライベートエクイティ(ベインキャピタル)から、投資している企業のサポート業務なども行っています。

なお、東京オフィスにおいては、クライアントが事業をグローバルな規模に拡大する場合、海外のベイン・アンド・カンパニー拠点と連携をはかりながら、企業にとって最良な道を提案します。

参考:Bain & Company Tokyo Office 、Bain & Company ベイン・アンド・カンパニーについて

新卒選考フロー

ベイン・アンド・カンパニーの基本的な新卒選考フローは次の通りです(年度などによって変更される可能性はあります)。

ベイン・アンド・カンパニーの面接では、実際に課題を出され、その解決方法を考える内容があります。

一般的な面接対策だけではカバーが難しい部分なので、企業や業界に関し深掘りしながら、課題解決力を高めておくことも大切です。

1.エントリー

まずはエントリーシートを作成し、エントリーを行います。

エントリーシートでは、自分の将来のビジョンと絡めて志望動機を述べる質問などがされるようです。

また、自分で課題を発見し解決した経験が問われるなど、コンサルティングファームらしい質問も用意されています。

採用サイトで、応募書類をしっかり読み込むことが推奨されているため、書きっぱなしではなく、読み返して内容を十分把握しておきましょう。

2.Webテスト

エントリーシートを提出が終わったら、Webテストを受検します。

形式は玉手箱です。なお、ベイン・アンド・カンパニーは、Webテストでかなりシビアに人数が絞り込まれるという情報もあります。

万全に対策して望みたいところです。

3.面接

選考を通過したら次は面接です。

面接は課題を自分で解き、その発表を撮影する形で行ったり、対面で行ったりさまざまです。

また、面接と面接の間に、インターンシップなども行われます(内容はグループディスカッションです)。

なお、面接の中には英語を使用しなければならないものもあります。

ただし、語学力の高さを確認するのではなく、英語を使って自分の考えを表現できるかを重視されるようです。

参考:Bain & Company 採用プロセス

社風

ベイン・アンド・カンパニーの主な社風は次のようなものです。外資系企業によく見られる実力主義的な部分があり、若い世代でも大きな仕事を任されやすいやめ、確かな手ごたえを感じられます。

コンサルティング業務を始める人が学びやすい環境

企業の方針や業務のやり方がしっかり確立しているため、これからコンサルティング業務を本格的にスタートする人にとっては、学びの深い職場環境だと言えます。

つまり、新卒で入社する人にマッチしやすい会社です。

若くても大きな仕事を任される

20代など若手の社員も大きなプロジェクトに登用される機会が多々あります。

大きな責任が伴いますが、仕事の手ごたえも感じられるでしょう。

実力が高ければ、若手でもどんどん昇進していけるため、自分のスキルを武器に仕事で成功したいという意欲がある人にはぴったりな環境です

反対に、意欲の高くない人、なかなか成績が上がらない人は、それなりの待遇になってしまいがちです。

ワークライフバランスを意識しやすく性差も少ない

ワークライフバランスを調整しやすい職場であることも特徴です。

家庭と仕事の両立もできます(ただし、プロジェクトによって勤務時間はかなり差があるようです)。

また、男女による働き方の違いなどは、あまり見られません。女性の管理職なども多く、熱意とスキルさえあれば誰でも上を目指せます。

求める人材

ベイン・アンド・カンパニーが求める人材について、公式サイトに記載された企業の運営方針から考えてみましょう。

ベイン・アンド・カンパニーは大胆な発想とチームワークでもって、企業の課題について、解決とともにイノベーションを起こすことを目指しています。

また、クライアントごとにカスタマイズしたコンサルティング活動によって、クライアントが持続的に成長し、また競争を勝ち残っていけるような結果を出すことも目的としています。

このようなベイン・アンド・カンパニーの事業のあり方を理解し、枠にとらわれない自由な発想で課題解決のための糸口を見出せる柔軟な人材は、求める人物像のひとつと言えるでしょう。

新卒選考においても、課題解決を行う面接では、正しい答えを丸暗記するのではなく、自分独自のユニークな観点から課題を解決することが望まれています。

また、世界中にさまざまな拠点を有する巨大なコンサルティングファームの一員として、グローバルな視野やクライアントの目線に立った思考、クライアントとひとつになって課題解決を目指す協働力なども求められます。

参考:Bain & Company ベイン・アンド・カンパニーについて

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
ベイン・アンド・カンパニー58億ドル1,500~2,000万円77実力主義で成長できる
マッキンゼー150億ドル1,500~2,000万円76人材育成に注力
BCG110億ドル1,500~2,000万円75穏やかで人間関係がよい

財務情報の比較(売上)

今回こちらに挙げた企業は、世界の中でトップ3とも言われるコンサルティングファームです。売上を比較すると、マッキンゼーがダントツでトップ、次いでBCG、ベイン・アンド・カンパニーとなっています。

ただし、マッキンゼーは2023年2月以降に2,000人の大規模人員削減を行うことを計画しています。

近年の不安定な社会情勢の影響を受け、IT分野の成長の伸び悩みや、世界的なインフレ・金利上昇など、さまざまな要因が影響し、事業を圧迫し始めていると見られています。

社風の比較

職場の雰囲気は、エネルギッシュな環境や、穏やかな空気の流れる環境など、企業によってやや違いがあるようです。

その中で、社員の成長をサポートし、スキルを磨いていく場を積極的に与えていることは、3社に共通する社風と言えます。

ただし、その企業によってコンサルティングの手法やカラーが異なるため、どの企業で働くかによって自分が身に付けられるスキルの内容も変わると考えられます。

なお、若手であっても責任のある仕事を任されやすいことも、今回挙げた3社に見られる特徴です。

就職偏差値

就職偏差値に関しては、こちらの3社はほぼ違いがなく、どの企業も世界トップクラスの就職難易度だと言えます。

企業が共通して求めているのが、突出したスキルを持つ学生です。

また、コンサルティング業務に通じるスキルとして、ユニークに課題を解決する発想力なども求められています。

企業が求める人材像と、高い水準で一致していなければ、採用をつかみ取ることはできないでしょう。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

採用大学

ベイン・アンド・カンパニーに採用されている大学の一例は次の通りです。

東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、立教大学、上智大学、東京外国語大学、大阪大学など

ベイン・アンド・カンパニーの新卒採用者は毎年非常に少なく、10人前後です。

採用大学を見ると、国内の難関大学ばかりなので、学歴フィルターは存在すると考えられます。

ただし、難関大学に通っていればそれで採用の可能性が高まるというわけではありません。

先述している通り、ベイン・アンド・カンパニーは学生の個々の能力も非常に重要視しているため、自分のスキルを磨き上げ、かつ選考で十二分にアピールできなければ、採用獲得は難しいでしょう。

アジア太平洋に事業規模拡大の動き

世界各国で活発にコンサルティング事業を展開するベイン・アンド・カンパニーですが、世界有数のイノベーション企業でベンチャー育成に定評のあるレインメイキングの、アジア太平洋部門を買収する動きが見られます。

今後アジア太平洋にさらに事業を広く展開していく可能性があります。事業の規模がもし今よりも大きくなれば、日本の拠点である東京オフィスの事業拡充や人員増なども行われるかもしれません。

参考:Bain & Company Press Release

まとめ

ベイン・アンド・カンパニーは世界的な規模を誇るコンサルティング企業です。

入社できれば、間違いなく自分のキャリアにとって大きなプラスとなるでしょう。

また、世界トップクラスのコンサルティング業務に携わることで、レベルの高いスキルを身に付けられるため、目覚ましい成長も期待できます。

ただし、採用をつかみとる難易度も並大抵のもとではありません。

コンサルティング業界だけでなく、他の業界も含めて考えても最難関クラスの就職先と言ってよいでしょう。

入社を目指すなら、学歴フィルターを突破するだけでなく、ベイン・アンド・カンパニーの求める人材像を完全に理解し、自分こそが求める人材であるとしっかりアピールし、納得してもらう必要があります。

ぜひ今回紹介した内容をきっかけに、さらにベイン・アンド・カンパニーについて深く研究してみてください。

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