【企業研究】三菱総研 の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】三菱総研 の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年6月30日更新

はじめに

三菱総研は、政策・公共・経済・企業経営・科学技術といった幅広いジャンルを取り扱っている会社です。現在では特に、シンクタンク機能、経営戦略サポートといったコンサルティング機能に力を入れており、シンクタンクグループとして高い評価を得ています。

 

そんな三菱総研での選考を考えている人は、しっかりとした企業研究が重要です。企業研究を重ね、会社のイメージを深めることで、面接やES時に役に立ちます。本記事では、三菱総研の会社概要から社風、選考フローなど幅広く解説しているので参考にしてください。

シンクタンク業界とは

シンクタンク業界とは、「経済・経営戦略・社会開発・社会政策」など特定のテーマを調査、分析することにより得られた情報を研究機関が分析し、発信する企業の集まりのことを言います。

 

頭脳集団とも言われることがあり、コンサルティング業界と似た業務です。シンクタンク業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

三菱総研の会社概要

三菱総研の会社概要について紹介します。三菱総研の基本情報なのでしっかりと頭に入れておきましょう。

会社名株式会社三菱総合研究所
設立年1970年(昭和45年)5月8日
企業理念豊かで持続可能な未来の共創を使命として、

世界と共に、あるべき未来を問い続け、

社会課題を解決し、社会の変革を先駆ける

従業員数4,235名(2022年9月30日現在、単体1,093名)
売上1,166億円
福利厚生確定拠出型年金制度、選択制ライフプラン制度、財形貯蓄制度、

従業員持株会、退職金制度、カフェテリアプラン、医務室、

ファミリーイベント、ベビーシッター費用補助、クラブ活動、

各種相談窓口の設置 他

引用元:三菱総研

三菱総研の事業内容について

三菱総研は、多種多様な事業を展開しているため、事業内容をすべて把握することが難しいです。そのためひとつひとつ簡単に覚えられるように、ピックアップした内容を説明します。

経営コンサルティング

総合シンクタンクとしての知識から、企業や事業の成長とマネジメントの革新、戦略策定から実行まで、支援する仕事です。

 

「コロナウイルスによる社会環境の変化を踏まえた戦略コンサルティング」や「経営戦略・事業戦略の立案と実行」といった業務内容です。

 

その他にも海外事業を行う企業へのサポート、食農ビジネス、不動産のコンサルティングといった幅広いジャンルに対応しています。

デジタルトランスフォーメーション

デジタル技術を用いて、新ビジネスの開拓・戦略・計画・実行・デジタル人材育成といった一貫したサポートを支援する仕事です。データの力を駆使し、「データ駆動型事業運営」による収益の増加を図ります。

 

またAIを用いたサービスも力を入れており、「AIサービスの開発」、「文章生成AIサービス、」なども提供しています。

エネルギー

エネルギー分野の課題を読み取り、コンサルティングしながら新しい社会システムの構築を支援する仕事です。

 

長期的なエネルギービジネスから、再生エネルギーを起点とした地域づくりなどエネルギーに関わるマーケティングを行っています。脱炭素に向けた経営の仕方や、海外環境ビジネスなどもあります。

サステナビリティ

ESGやSDGsの観点から機会や問題点を分析し、サステナビリティ経営に関するコンサルティングを行い、持続可能な社会に向けての取り組みをサポートする仕事です。

 

「エネルギー」と業務内容は似ており、持続可能な社会を目指すために、クリーンなエネルギー資源を活用する事業を支援します。

情報通信

電波や放送、通信といった幅広い分野のコンテンツの調査から事業化までをサポートする仕事です。周波数の有効利用や新しい無線システムの利用、サイバーセキュリティ対策をトータルサポートします。

テクノロジー

最先端の科学技術やイノベーションに関する専門的な情報やサービスを提供します。事業や組織、社会の持続的な発展に貢献する仕事です。ドローンの活用や宇宙ビジネスコンサルティング事業の支援も行います。

MaaS

コネクティッドにより生み出されるビッグデータと人工知能(AI)を活用した新世代モビリティ社会の実現を目指す仕事です。AIに対応したまちづくりや、新技術を用いた都市交通システムの開発などを支援します。

スマートシティ・モビリティ

自動運転などを用いた新技術による交通システムの実装、環境負荷を低減させた最適な地域社会の実現を支援する仕事です。インフラ産業から施設のマネジメント、空港・鉄道・不動産とまちづくり全体をサポートします。

ヘルスケア

健康・予防・医療、働き方改革などヘルスケア産業の創出・育成をサポートします。先端医療技術・介護ロボットの開発から、これらを使った事業化のお手伝いをする仕事です。

人材

組織と個人の両方の持続的成長を目指し、ハードとソフトの両面からパフォーマンスを向上させる、人材コンサルティングサービスを提供する仕事です。

 

雇用・労働・人材・教育の仕組み作りから、書類選考を行うAIツールまで幅広くコンサルティングします。

防災・リスクマネジメント

自然災害により企業や社会が被るリスクに対し、予測・影響評価を支援し強固な社会構築を目指す仕事です。災害や危険に備え、先手を打てるような総合ソリューション、産業の生産性と安全性を両立させるマネジメントを支援します。

経済・社会・技術

情報収集・分析により、日本経済や海外経済が未来に直面するであろう課題を明確化し、目指すべき方法を提示する仕事です。

海外戦略・事業

中東やアジアを中心に、社会福祉・高齢化・環境・エネルギー問題・インフラ整備の分野で事業を展開し、グローバルな社会課題を解決する仕事です。

食品・農業

農業の担い手不足、食品流通構造の多様化など転換期を迎える中で、あらゆる角度から食品の安全やフードテックの可能性を支援します。

三菱総研の募集職種(新卒)

三菱総研が募集している職種や給与などについて説明します。

 

職種[事業部門]研究員・コンサルタント

[コーポレート部門]経理財務、総務、法務、人事

給与[博士了]30万9600円

[修士了]26万8500円

[学部卒]23万6500円

※2022年4月実績初任給

賞与

年2回(6月/12月)

昇給

年1回(4月)

勤務時間原則9:00~17:15(休憩:60分、標準勤務時間7時間15分)
休日・休暇等完全週休2日制(土・日)

祝日、年末年始、創業記念日(9/1)

有給休暇(初年度15日)、ストック休暇

夏季連続休暇、看護休暇、永年勤続休暇

スキルアップ休暇、慶弔休暇(結婚、忌引、配偶者の出産) 他

社会保険各種社会保険完備

(雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険)

福利厚生確定拠出型年金制度、選択制ライフプラン制度

財形貯蓄制度、従業員持株会、退職金制度

カフェテリアプラン、医務室、ファミリーイベント

ベビーシッター費用補助、クラブ活動、各種相談窓口の設置 他

引用元:三菱総研

三菱総研の新卒選考フロー

三菱総研の選考を考えている人が気になる、選考フローやWebテストの種類、ESの質問内容について説明します。事前に知っておくことで対策を練ることができるので、しっかり見ていきましょう。

選考フロー

①三菱総研のホームページからマイページの登録を済ませ、エントリーシートを提出

②書類選考を通過した方は適性検査・筆記試験

③グループディスカッション→一次面接→最終面接

④内々定の通知

Webテストの種類

三菱総研のWebテストは「SPI」です。問題集など対策本がたくさんあるため、事前に対策しておきましょう。

ESの質問内容

①当社を志望する理由を述べてください。あわせて、上記の希望部門やご自身の興味・関心を踏まえて、入社後に取り組んでみたいテーマと、あなたがそこで果たしたい役割について述べてください。(900文字以上1100文字以下)

②当社を志望する理由を述べてください。あわせて、希望部門やご自身の興味・関心を踏まえて、入社後に取り組んでみたいテーマと、あなたがそこで果たしたい役割について述べてください。

③就職先を選ぶとき、重視することを教えてください。(例えば、自分の能力が生かせる等)(50文字以下)

引用元:三菱総合研究所の企業研究

インターンの種類について

三菱総研のインターンシップは3種類あるため、自分の参加したいものを選んで見ていきましょう。

・グループワーク型(5日間)

少人数のグループに分かれ、仮想の題材に対し、具体的な企業を想定した提案を取りまとめます。三菱総研のコンサルタントが随時、指導をし、最終日にフィードバックを行います。応募できるコースは以下の4種類です。

 

・未来社会提言(経済・社会・技術)コース

・経営コンサルティングコース

・デジタル・イノベーションコース

・DXコンサルティングコース

・コンペティション型(5日間)

実在するデータベースを用い、分析・予測のコンペティションと、分析結果に基づくアクションプランを検討します。最終日にスタッフが予測精度の結果発表と報告をディスカッションします。応募できるコースは、「AI分析コンペティションコース」のみです。

・体験・実践(OJT)型(5~10日間)

実際のプロジェクト(もしくは類似プロジェクト)を体験し、社員と同じ執務スペースで、アドバイスを受けながら作業にあたります。車内外の打ち合わせに参加することもあり、業務内容をよりわかりやすく体験することが可能です。募集できるコースは以下の9つです。

 

・スマート・リージョンコース(地域・都市・交通・インフラ)

・ヘルスケア&ウェルネスコース(健康・医療、介護・福祉)

・サステナビリティコース(環境・エネルギー)

・フロンティア・テクノロジーコース(宇宙・海洋・電波通信・安全保障)

・セーフティ&インダストリーコース(リスクマネジメント・原子力・産業イノベーション)

・イノベーション・サービス開発コース(先進デジタル技術の活用:エネルギー)

・キャリア・イノベーションコース(人生100年時代の学び方・働き方・キャリア形成実現)

・地域イノベーションコース(先進デジタル技術の活用:地域通貨・交通・ヘルスケア等)

・海外事業コース

三菱総研の社風とは

三菱総研は「堅そう」という印象を持たれることも多いですが、実際は人との交流を楽しむ社員が多く温かみのある会社です。趣味や好きなことを共有し、年代を超えたコミュニケーションも活発に行われています。

 

好奇心旺盛で社会問題に広く関心を持つ社員が多いことや、上下関係のフラットさに驚かれることも少なくありません。

三菱総研の求める人物像

三菱総研が求める人材は、「より良い未来社会を実現(未来共創)したい」と思っている人です。世の中にあるさまざまな課題に興味を持ち、その課題を自らの手で変えたい、という思いから専門分野を広げられる人を求めています。

 

また自分自身が得意とする分野以外にも、異なる考え方を持つ仲間たちと協力し、共に行動できることも重要です。

 

常に学び、考える思考力を持ち、より良い未来社会の実現に向けた熱意を持っている人材になれるように意識しましょう。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

シンクタンク業界に属する三菱総研は、同じ業界の他企業と比べどのような立ち位置なのか、比較してみていきましょう。

 

就職偏差値について詳しく知りたい方は、【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキングを参考にしてください。

 

会社名売上高平均年収就職偏差値難易度
三菱総研1,166億円1009万円693.7/5.0
野村総合研究所6,116億円1235万円655.0/5.0
ドリームインキュベータ301億円1034万円683.4/5.0
みずほ情報総研1,224億970万円615.0/5.0

シンクタンク業界では、野村総合研究所の「売上・難易度」が共に高く、就職が困難であることがわかりました。シンクタンク業界に属する企業がまだ少なく、落差が激しいです。

三菱総研の採用大学の特徴とは

三菱総研の採用大学や学歴フィルターについて説明します。採用実績と採用大学については、以下の通りです。「産近甲龍」、「日東駒専」の採用がほとんどないことから、学歴フィルターは存在すると言えます。

採用実績

年度男性女性
2022年度32人9人
2021年度28人17人
2020年度29人8人

 

採用大学

 

【大学院】

大阪大学大学院、大阪府立大学大学院、お茶の水女子大学大学院、九州大学大学院、

京都大学大学院、岐阜大学大学院、慶應義塾大学大学院、神戸大学大学院、

埼玉大学大学院、静岡大学大学院、首都大学東京大学院、信州大学大学院、

上智大学大学院、千葉大学大学院、筑波大学大学院、津田塾大学大学院、

電気通信大学大学院、東京医科歯科大学大学院、東京工業大学大学院、

東京女子医科大学大学院、東京大学大学院、東京理科大学大学院、東北大学大学院、

同志社大学大学院、名古屋大学大学院、奈良女子大学大学院、新潟大学大学院、

一橋大学大学院、広島大学大学院、北海道大学大学院、明治大学大学院、

横浜国立大学大学院、立命館大学大学院、早稲田大学大学院

【大学】

青山学院大学、大阪大学、お茶の水女子大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、

神戸大学、国際基督教大学、上智大学、政策研究大学院大学、中央大学、筑波大学、

津田塾大学、電気通信大学、東京学芸大学、東京工業大学、東京女子大学、東京大学、

東京理科大学、東北大学、東洋大学、名古屋工業大学、名古屋大学、一橋大学、

北海道大学、横浜国立大学、早稲田大学、

引用元:マイナビ

まとめ

三菱総研は、様々な分野で広く活躍していることから、業務内容が多種多様であり、自分の求めている仕事があるか確認しておくことが重要です。選考フローやWebテストの詳細も分かっているため、事前に対策しておくことで本番に焦らず対応できます。

 

インターンシップも上手く活用し、企業研究を深める材料にしてください。三菱総研は、堅いイメージを持たれがちですが、上下関係に囚われず、コミュニケーションを積極的にとれる会社であるので、温かみのある環境があります。

 

三菱総研の選考を考えている方は、本記事を参考に知識を深め、就職活動に役立ててください。

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監修者情報

岩本美帆

キャリアアドバイザー リーダー

株式会社ネオキャリアに新卒入社。
法人営業や採用コンサルティング業務を中心に、転職支援業務のプロジェクトにアサイン。 2年後に自己成長と新しい挑戦を求めてナイモノに転職。 現在は入社3年目のキャリアアドバイザーのリーダーとして、 「人の挑戦を言葉で支援することで成長し続ける」をモットーに活躍している。