TBSテレビへの就職を目指す就活生へ|選考フロー・採用大学・ES対策を解説
2026/07/06更新
TBSテレビへの就職は、テレビ業界を志す学生にとって最も競争が激しい選考のひとつです。「半沢直樹」「VIVANT」「逃げるは恥だが役に立つ」など、視聴者の記憶に深く刻まれるドラマを次々と世に送り出し、民放キー局の中でも圧倒的なコンテンツ制作力で知られるTBSテレビには、毎年全国から意欲的な就活生が集中します。しかし採用枠は全職種合計で数十名規模に絞られており、強い志望動機だけでは書類選考すら通過できないのが実情です。選考の仕組みや採用傾向を深く理解していなければ、早期の段階で弾かれてしまう現実があります。
この記事では、TBSテレビの企業概要・選考フロー・採用大学の実態・Webテスト(玉手箱)対策・ESの書き方・インターンシップ活用まで、新卒就活生が選考に臨む前に把握しておくべき情報を体系的にまとめています。就活ハンドブックに寄せられたTBSグループへの選考参加経験も踏まえながら、実態に即した内容をお届けします。TBSテレビへの入社を本気で目指す就活生に活用していただける内容です。
TBSテレビとはどんな企業か

TBSテレビは1955年の開局以来、70年近くにわたり日本のテレビ放送の最前線に立ち続けてきた民放キー局です。東京都港区に本社を置き、地上波テレビ放送を主軸としながらデジタル配信・コンテンツ輸出・イベント事業など多角的な展開を続けています。就活生の企業研究においては、「テレビ局」という枠に収まらないTBSの事業の広がりと、グループ全体の規模感を把握しておくことが重要な出発点となります。
テレビ業界における存在感と代表コンテンツ
TBSテレビの特徴として際立つのは、社会現象を生み出すドラマコンテンツの制作力です。2013年の「半沢直樹」は放送当時に大きな社会的反響を呼び、最高視聴率は関東地区で40%を超える水準に達したと広く報じられています(参考:ビデオリサーチ「歴代高視聴率番組一覧」)。2023年の「VIVANT」も放送中に聖地巡礼現象を引き起こすほどのファン層を形成し、TBSドラマの底力を改めて示しました。バラエティ分野では「水曜日のダウンタウン」など独自のコンセプトを持つ番組群が安定した支持を得ており、報道・スポーツ分野でもWBCやオリンピック中継で大規模な視聴者を獲得し続けています。
就活の観点から見ると、TBSテレビの強みは単なる放送局にとどまりません。TVerを活用した見逃し配信の強化・海外コンテンツ輸出・IPビジネスへの投資など、放送のデジタル変革においても積極的な動きを見せています。番組が「テレビ」というプラットフォームを超えて社会に影響を与え続けているという実感を持ちながら選考に臨めるかどうかが、志望動機の深さを左右します。
TBSグループ全体の規模と事業展開
TBSテレビは、東京証券取引所プライム市場に上場するTBSホールディングスの中核子会社として位置づけられています。グループにはTBSスパークル(総合制作プロダクション)・TBSラジオ・TBSグロウディアといった事業会社が含まれており、映像制作・音声放送・エンターテインメントと幅広い領域をカバーしています。
TBSホールディングスの有価証券報告書に基づく各種調査データによると、グループ持株会社の報酬水準は民放キー局の中でも高い水準にあることが確認できます(参考:年収マスター「TBSホールディングスの平均年収」)。TBSテレビ自体は非上場のため独自の有価証券報告書は公開されていませんが、グループとして安定した財務基盤を持っている点は企業研究の出発点として把握しておく価値があります。
TBSグループ全体に目を向けることで、テレビ局直接採用だけでなく制作会社・グループ会社という形でコンテンツ業界に関わる選択肢も広がります。TBSスパークルは独自に採用活動を行っており、TBSテレビと並行してエントリーを検討することも、放送業界を目指す就活生にとって有効な戦略です。
TBSテレビへの就職が難しい理由
TBSテレビの選考難易度が突出して高い根本的な理由は、採用構造そのものにあります。入社を希望する学生の数と受け入れ可能な枠数の間に、埋めようのない大きな差が存在しているためです。志望動機の強さや学歴だけで突破できるものではなく、選考の仕組みを正確に把握した上での準備が不可欠な競争です。
採用枠の少なさと競争の実態
TBSテレビの新卒採用は、職種を合計しても毎年数十名規模にとどまります。就活情報サイトの複数の調査によると、採用倍率は数百倍規模に達するという推計もあり、民放キー局の中でも特に競争の激しい選考として広く認識されています(参考:シューカツFAQ「TBSテレビの採用倍率・就職難易度」)。プレエントリー段階では全国から数万人規模の学生が興味を持ちますが、書類提出から面接を経るにつれて急速に絞られていく構造です。
「テレビが好きだから」という動機だけでは書類選考の段階から通過することが難しく、「どんなテレビを作りたいのか」「TBSという場でなぜそれを実現できるのか」まで踏み込んだ思考の深さが問われます。TBSを本気で目指す就活生は、業界研究・番組分析・自己PR磨きを数ヶ月前から継続的に行う準備が求められます。
民放キー局の中でのTBSの位置づけ
TBSテレビは、日本テレビ・フジテレビ・テレビ朝日・テレビ東京と並ぶ民放キー局5社の一角を担っています。5局はいずれも採用競争が激しく、テレビ局就職を目指す就活生の多くが複数局へのエントリーを行います。各局には選考時期・採用規模・重視するポイントに差異があるため、TBSを第一志望としながら他局の選考を並行して進めることが実務的な就活戦略となっています。
TBSテレビの特徴として押さえておきたいのは、制作系職種(ディレクター・プロデューサー志望)と技術系職種・アナウンス職では求められる資質や選考プロセスが異なる点です。志望する職種を明確にした上で、その職種が必要とする素養と自分の経験をどう結びつけるかを準備することが、選考対策の出発点となります。
TBSテレビの採用大学と学歴の実情
TBSテレビの採用大学は、就活生の間でしばしば注目を集めるテーマです。採用実績データと公式方針の双方から実態を把握しておくことで、自分が取るべき対策の方向性が明確になります。出身大学に関わらず準備の質で勝負できる選考である一方、競争の激しさは客観的に認識しておく必要があります。
採用実績から読み取れる大学の傾向
就活の教科書の調査によると、2021年入社のTBSテレビ採用者の大学別内訳では、慶應義塾大学が5名と最多を占め、上智大学・法政大学・早稲田大学が各2名と続いています。東京大学・国際基督教大学・千葉大学・同志社大学・横浜国立大学・立命館大学・岡山大学・日本大学・明治学院大学などからも各1名ずつの採用実績があります(参考:就活の教科書「TBSの採用大学ランキング」)。
採用人数が少ないため、年によって採用大学の構成が変動します。特定の大学グループが毎年一定の枠を占めているわけではなく、出身大学よりも個人の資質・企画力・表現力が評価の中心となっています。このデータは「参考情報」として把握しつつも、出身大学によって受験を諦める必要はまったくありません。
学歴フィルターはあるのか
TBSテレビは公式の採用サイトで「学歴不問(大学卒業見込みであること)」と明記しています。特定の大学群を応募資格に設ける形の学歴フィルターは公式には存在しておらず、採用実績を見ると中堅大学・地方大学からの入社事例も確認できます。ただし採用人数が限られているため、結果として難関大学出身者の占める割合が高くなる傾向はあります。
重要なのは「学歴フィルターがないから誰でも受かる」と楽観視することではなく、「学歴ではなく何で差をつけるか」を考えることです。TBSテレビの選考では、ESの完成度・番組に対する視点の深さ・面接での表現力が合否を分ける主要因となるため、これらを磨くことに集中することが選考突破への現実的な道筋です。
中堅大学から選考を突破するための考え方
出身大学に関わらず選考通過を目指すには、ESの差別化が最初の壁になります。中堅大学から採用に至った事例の多くで共通しているのは、番組制作やメディアに関連した具体的な課外活動・インターン経験・映像作品の制作などの実績を持っていることです。「テレビを見てきた」だけでなく「テレビに関わってきた」という経験の差が、書類段階の評価に大きく影響します。
マスコミ業界を志す学生を対象とした専門塾(マスコミ塾)では、ES添削・模擬面接・業界人との交流を集中的に行うことができます。学歴以外の部分で評価を高めるための環境として、活用を検討する価値があります。
TBSテレビの選考フロー
TBSテレビの本選考は、複数のステップにわたる長期プロセスです。各段階でどのような準備が求められるかを理解した上で臨むことが、通過率を高める基本的なアプローチとなります。選考が長丁場になる分、序盤の書類選考で力を使い切ることなく、後半の面接・GDまで一貫した準備を維持することが求められます。
エントリーシート(ES)の出題傾向
TBSテレビのESは、抽象的な志望動機の記述だけでなく、入社後に実現したい具体的なビジョンを問う設問が特徴です。就活情報サイトで確認できる過去の出題例には以下のような設問が含まれています(参考:unistyle「TBSのES対策」)。
- TBSに入ってやってみたいことを40字で
- 学生時代に最もチャレンジしてきたことは何か
- 人生で一番影響を受けたテレビ番組とその理由
- 人生で一番「変化した」出来事
40字という極端に短い字数制限の設問は、伝えたい内容を極限まで絞り込む力を問うものです。「面白いテレビを作りたい」という程度の記述では通過が難しく、「○○という視点から○○のような番組を作り、○○の視聴者に届けたい」という具体的なビジョンを短い言葉に凝縮できるかが問われます。
就活ハンドブックに寄せられたTBSグループ・TBSスパークルへの選考体験によると、「多岐にわたるコンテンツを最前線で提供するプロフェッショナル集団の中で映像制作を通じて創造性を磨き、人々の生活に閃きの瞬間を届けたい」というビジョンを具体的に描いた志望動機が提出されています。制作会社という立場からコンテンツに携わりたいという強い意志と、映像体験への言語化が印象的な内容です。
Webテスト(玉手箱)の特徴と対策の進め方
TBSテレビの選考では、ES通過後にWebテスト(玉手箱)が課されます。玉手箱は日本エス・エイチ・エル(SHL)が提供するWebテストで、言語(読解)・計数(表計算)・英語の3分野と性格検査で構成されています。最大の特徴は問題数に対して制限時間が短く設定されており、スピードと正確性の双方が求められる点です。特に計数分野は表計算形式の問題が多く、データを素早く読み解きながら計算するパターンへの慣れが得点に直結します。
玉手箱の対策としては、市販の問題集を1冊通しで取り組み、出題パターンへの慣れを作ることが基本ステップです。玉手箱を採用している他社の選考に実際に参加して場数を踏む方法も本番への準備として有効であり、選択肢として念頭に置いておく価値があります。性格検査については特別な対策よりも、回答に一貫性を保つことが大切です。
面接の質問傾向と評価軸
TBSテレビの選考では、一次面接から最終面接まで複数回にわたる個人面接が実施されます。複数の選考体験から確認できる質問傾向には「学生時代に最も力を入れたこと」「TBSを志望した理由とその関連質問」のほかに、「好きな番組とその理由」「自分が見てみたいと思うテレビ番組」「テレビの未来についての自分なりの考え」といった、放送への視点を問うTBSならではの設問が含まれています(参考:就活会議「TBSテレビの選考体験記一覧」)。
面接では論理的な受け答えの展開だけでなく、「この人と一緒に番組を作りたいか」「自分が伝えたいものを持っているか」という観点からの評価が加わります。型通りの模範解答より、自分の言葉で語れる表現力と、番組・放送への本物の関心が伝わることのほうが評価につながりやすい傾向があります。
グループディスカッション・作文試験の位置づけ
TBSテレビの選考では、複数回の個人面接に加えてグループディスカッション(GD)と作文試験が課されます。GDは複数の候補者がグループとなり、特定のテーマについて約1時間にわたって議論するものです。評価されるのはリーダーシップや発言量だけでなく、他者の意見を活かしながら議論を前進させる協調性と、放送業界の文脈で発想を広げる創造性です。
作文試験では、放送業界や時事問題に関するテーマについて自分の視点から論じる力が問われます。日頃から新聞・ニュースを習慣的に読み、自分の意見を文章として整理する練習を積んでおくことで、試験当日の対応力が大幅に高まります。
TBSテレビが求める人材像
TBSテレビが採用を通じて求めているのは、どのような素養を持った人材なのでしょうか。公式の採用メッセージと選考実態の双方から輪郭を描くことで、ES・面接の準備の方向性が定まります。採用基準は職種によって異なりますが、全職種に共通する核となる価値観があります。
TBSが求める「チャレンジ」という価値観
TBSテレビの採用サイトでは「チャレンジ」というキーワードが繰り返し登場します。テレビという既存のメディアが動画プラットフォーム・SNS・ポッドキャストといった新しい競合と向き合う時代に、既存の成功体験にとどまらず変化に積極的に踏み込める人材が求められているというメッセージです。同時に「視聴者の生活に届く番組を作る」という放送局としての根本的な使命に向き合う姿勢も一貫して重視されています。
技術職・総合職・アナウンス職といった職種によって求められるスキルセットは異なりますが、「テレビが好き」「放送業界で何かを成し遂げたい」という一本通った動機は、いずれの職種においても評価の前提となります。
番組を「愛する」だけでは通過できない理由
TBSテレビの選考で陥りやすい落とし穴のひとつは、「好きな番組への熱量」だけで志望動機を構成してしまうことです。「半沢直樹に感動した」「VIVANTの世界観に圧倒された」という視聴者としての体験は志望のきっかけとして語ることはできますが、それだけでは他の多くの応募者と差がつきません。
TBSの選考で評価されるのは、「その番組が何故面白いのか」を演出・構造・視聴者心理の観点から分析できる力と、「自分がTBSでどの立場でどんなコンテンツを作るのか」という制作者視点のビジョンです。視聴者として番組を「見ている」状態から、制作者として番組を「考える」習慣への転換が選考突破の分岐点になります。
ES・志望動機の書き方と対策
TBSテレビのESで多くの就活生が苦労するのが「なぜTBSか」の部分です。他のキー局との差別化を含めた志望動機の組み立て方と、参考になる視点を具体的にまとめます。
「なぜTBSか」を説得力のある形で作る3ステップ
TBSを志望する理由を言語化する際に有効な思考ステップがあります。この3ステップを踏むことで、他の応募者との差別化につながる志望動機の骨格が作れます。
ステップ1:放送業界全体を志望する理由を言語化する
テレビというメディアに関わりたい理由を、自分の過去の体験や価値観と結びつけてまとめます。「感動した番組がある」だけでなく、「映像コンテンツが自分の人生・思考・行動にどう影響してきたか」を深掘りすることで、ES全体の根拠となる動機が生まれます。
ステップ2:キー局の中でTBSを選ぶ理由を明確にする
日本テレビ・フジテレビ・テレビ朝日・テレビ東京ではなくTBSでなければならない理由を持つことが必須の視点です。各局の番組カラー・社風・企業理念を比較研究し、「TBSの○○という特徴が自分の志向と合致する」という具体的な言語化を行います。
ステップ3:TBSで何を実現したいかを職種と結びつける
「ドラマのプロデューサーになりたい」「スポーツ中継のディレクターをやりたい」など、入社後に担いたいキャリアと紐づけた形で志望理由を完成させます。職種ごとに求められるスキルが異なるため、志望職種を明確にした上でESを書くことが選考担当者への説得力につながります。
就活ハンドブックに寄せられたTBSグループへの選考参加事例
就活ハンドブックには、TBSグループ企業への選考参加事例が複数寄せられています。TBSの制作プロダクションであるTBSスパークルへの選考体験では、「多岐にわたるコンテンツを最前線で提供するプロフェッショナル集団の中で創造性を磨き、人々の生活に閃きの瞬間を与えたい」という方向性でESが書かれており、映像体験への深い関心と具体的なビジョンの両立が印象的な内容です。
制作会社への応募であっても、自分が関わりたいコンテンツの種類・制作のどのフェーズに関与したいか・視聴者にどんな体験を届けたいのかを具体的に描くことが、志望動機を差別化する核になります。
志望動機における番組研究の深め方
TBSの選考では「テレビをどう見ているか」という観点がESと面接の双方で評価対象となります。番組研究を深める際のポイントは、視聴中に「演出の意図」「キャスティングの理由」「視聴者がどんな感情を持って見ているか」を言語化していくことです。番組の企画書をイメージしながら視聴する習慣をつけることで、面接でのエピソードに具体性と奥行きが生まれます。
他局のES事例も参照することで、テレビ局志望の就活生がどのような志望動機を語っているかの全体像を把握できます。

監修者からのアドバイス
三好 達也(キャリアアドバイザー)
TBSテレビの志望動機で最も差がつくのは「なぜTBSか」の具体性です。上記3ステップで骨格を作った後も、「TBSのコンテンツカラーが自分の実現したいこととどう結びつくのか」を言語化しきれていない就活生が多いのが実情です。ES提出前にキャリアアドバイザーとの個別面談を通じて内容を磨き込む作業を行うことで、選考通過率が大きく変わります。
インターンシップと早期選考の活用方法
TBSテレビへの就職を目指す場合、本選考の前段階として実施されるインターンシップの位置づけと活用方法を理解しておくことが、戦略的な就活スタートに直結します。インターン選考を本選考の「予行演習」として捉えることで、準備の精度と開始時期を早めることができます。
TBSテレビのインターンシップの概要と種類
TBSテレビのインターンシップは、職種によって複数のコースが設けられています。ディレクター・プロデューサー志望向けのコース(夏季)では、ES・動画選考・面接というプロセスを経て参加者が選抜されます。技術職向けのコースでは、ESのみで参加できるケースも報告されています(参考:就活の教科書「TBSのインターンシップ優遇・倍率まとめ」)。
インターンへの参加が本選考での優遇につながるかどうかは公式には明示されていませんが、TBSテレビの業務や社風を肌で感じる経験は志望動機の深掘りに直接つながります。インターン選考のES対策は本選考とほぼ同様の準備で対応できるため、インターン選考から準備をスタートすることが本選考対策の加速にもなります。
テレビ局就職を目指す前に理解しておきたい業界環境
TBSテレビへの就職を検討する際、放送業界全体の環境変化を把握しておくことが志望動機を組み立てる土台となります。テレビ広告費はインターネット広告の急成長によって圧力を受けており、地上波一辺倒のビジネスモデルから配信強化・海外コンテンツ輸出・IP活用ビジネスへの転換が業界全体で加速しています。
TBSテレビはこうした変化に対し、TVerを通じた見逃し配信の強化・海外ドラマフォーマットの輸出・ライブエンターテインメント事業への投資などで積極的に対応しています。「テレビが変化する時代にTBSでどんな価値を生み出したいか」という視点を持った志望動機は、採用担当者に対して業界への深い理解を示すものになります。
キー局の選考を並行して進める戦略
テレビ局への就職を目指す就活生の多くは、TBSテレビだけでなく複数のキー局に並行してエントリーします。各局の特徴の差異を理解した上での並行戦略は、合格率を高めるだけでなく、TBSの選考に向けた思考を深める副次的な効果も持ちます。
各局の選考の特徴と着眼点の違い
民放キー局5社は番組カラーが異なるように、採用においても重視するポイントに差異があります。TBSテレビが「チャレンジ」と「コンテンツへの深い関心」を前面に出す一方、フジテレビは「独自性・遊び心」、テレビ朝日は「挑戦と自由を重視する社風」、テレビ東京は「少数精鋭・個の力」というカラーが選考にも反映されています。
各局の方針を理解せずに同じES・同じ面接回答をすべての局に使い回すと、「局への理解が浅い」として低評価になる可能性が高まります。各局の番組・社風・採用メッセージを個別に読み解き、「その局に合わせた志望動機」を準備することが、複数局を受験する際の基本的な姿勢です。
複数局の選考を並行する際の注意点とNHK併願
キー局5社の選考は時期が重複するケースが多く、複数局を掛け持ちする際はES提出期限の管理・各局の企業研究の深度確保・面接日程の調整が課題となります。エントリー数を増やすほど1局のESに充てられる時間が減るため、どの局を優先するかを早い段階で整理しておくことが対策の効率化につながります。
NHKを併願候補として検討する場合は、公共放送としての使命・採用基準・社風の差異を十分に理解した上でESを書き分ける準備が必要です。民放とNHKでは「なぜここか」の答え方の構造が大きく異なり、民放向けに作ったESをそのまま転用することはNHK選考においてはほぼ機能しません。
まとめ
TBSテレビへの就職は、国内で最も競争が激しい新卒採用のひとつです。採用枠が毎年数十名規模にとどまる一方で全国から意欲的な就活生が集中するため、選考の各段階で「番組への視点」「TBSでなければならない理由」「入社後のビジョン」の3点が問われ続けます。学歴フィルターは公式には設けられておらず、ES・Webテスト・面接・グループディスカッション・作文試験という多段階プロセスを通じて、個人の資質と準備の深さが評価されます。
準備の核心は、TBSの番組を「視聴者」ではなく「作り手」の視点で分析する習慣と、「なぜTBSか」を自分の言葉で語れる深度まで志望動機を磨き込むことです。他局のES事例や選考体験も積極的に参照しながら、TBSテレビに向けた準備を積み重ねていきましょう。放送業界全体の変化を理解した上で、テレビの未来を作ることへの熱量を持ってTBSテレビへの挑戦に臨んでください。







