【企業研究】読売新聞社の選考対策・社風・求める人物像を徹底解説

【企業研究】読売新聞社の選考対策・社風・求める人物像を徹底解説

2023年6月6日更新

はじめに

「読売新聞社って、どんな会社なの?」

 

「他の新聞社とどう違うの?」

 

「学歴フィルターとかあるのかな?」

 

などの情報を知りたくないですか?

 

読売新聞社は日本を代表する大手メディア企業であり、その歴史と信頼性は抜群です。

 

加えて、東洋経済の男子・女子「就活生」に人気が高い企業ランキングでは、日本企業のなかで堂々の32位にランクインし、人気の高さがうかがわれます。

 

なので、読売新聞社から内定をもらおうと思っても、生半可では歯が立ちません。

 

本記事では、読売新聞社の基本データや事業内容、求める人物像や選考フローなどをまずは整理していきます。

 

加えて、学歴フィルターの有無や内定を獲得するための5つの対策法も併せて解説します。

 

読売新聞社の就職を目指す就活生の方は必見なので、10分ぐらいで最後まで一気にお読みくださいね。

 

1. 読売新聞社の基本データ

読売新聞グループは、下記のとおり本社を東京・大阪・福岡の全国3か所に置き、拠点ごとに募集職種や初任給などが異なります。

 

項 目内  容
募集会社株式会社読売新聞東京本社

株式会社読売新聞大阪本社

株式会社読売新聞西部本社

創刊○東京本社 1874年11月2日創刊

○大阪本社 1952年11月25日発刊

○西部本社 1964年9月23日発刊

資本金○東京本社 10億円

○大阪本社 1億円

○西部本社 1億円

代表者○東京本社 代表取締役社長 山口 寿一

○大阪本社 代表取締役社長 柴田 岳

○西部本社 代表取締役社長 国松 徹

従業員数4,399名(2021年4月)

※上記の従業員数は東京本社、大阪本社、西部本社3社の合計

事業所○本社3=東京・大阪・西部(福岡)

・東京本社

 〒100-8055 東京都千代田区大手町1-7-1

・大阪本社

 〒530-8551 大阪市北区野崎町5-9 

・西部本社

 〒810-8581 福岡市中央区赤坂1-16-5 

○支社3=北海道・北陸・中部

○取材網=国内約310、海外約30

経営理念「公正な報道」「読者至上」「国民に貢献する」など
給 与初任給(2023年4月、大卒・大学院卒)

・東京本社/月給29万円以上

・大阪本社/月給28万8000円以上

・西部本社/月給27万4000円以上

・職種に応じて、「基準外賃金」が加算されます。

(記者手当、営業渉外手当、技術手当など)

・通勤交通費は会社補助。60-160キロの場合、新幹線通勤補助あり。

・5万円までの住宅補助 *地方勤務者のみ

昇 給年1回
賞 与夏期と冬期
年間休日106日
両立支援・産前産後休暇(112日)

・育児休業(子供が2歳に達する年度末まで)

・2022年10月から産後パパ育休(出生時育児休業)を導入

保 険雇用・労災・健康・厚生年金
平均勤続年数23.6年(2022年3月31日時点)
有給休暇

平均取得日数

14.6日(2021年度実績)

 

引用元:読売新聞者採用サイトリクナビ2024

 

2.事業内容

読売新聞社の基幹事業は大きく3つにわかれますので、それぞれ説明していきましょう。

(1)メディア事業

 

読売新聞をはじめとする新聞媒体の発行および運営が、読売新聞社の主力事業です。

 

読売新聞は日本国内で最も発行部数の多い新聞として知られており、政治、経済、社会、スポーツ、エンターテイメントなど幅広い分野のニュースを提供しています。

 

また、読売新聞社は電子メディアやインターネット上でもニュース配信やコンテンツの提供を行っています。

 

(2)テレビ・ラジオ事業

 

読売テレビや読売新聞ラジオなど、テレビ・ラジオ放送事業も読売新聞社の主要な事業分野です。

 

読売テレビは関西地方を中心にテレビ番組の制作・放送を行い、幅広いジャンルの番組を提供しています。

 

また、読売新聞ラジオではラジオ番組の制作・放送を行っており、音楽、トーク、ニュース、スポーツなど多様なコンテンツを提供しています。

 

(3)出版事業

 

読売新聞社は書籍や雑誌などの出版事業も展開しています。

 

書籍出版では、小説、ノンフィクション、ビジネス書、教育書など、さまざまなジャンルの書籍を刊行しています。

また、雑誌事業では、一般雑誌や専門誌などを発行しています。

 

その他、プロ野球球団「読売巨人軍」、レジャー施設「よみうりランド」などグループ企業数は約150あり、総合メディアグループとしては世界を見渡しても類を見ない規模を誇ります。

 

3.業界での立ち位置

読売新聞社は長い歴史と確固たる地位を持ち、朝刊発行部数700万部を超える世界一の発行部数を誇る新聞社です。

 

国内のシェア率もNO.1で、全国的な読者層に対して広い分野のニュースを提供しています。

 

また、オンラインプラットフォームやデジタルメディアにも積極的に取り組んでおり、読者の多様なニーズに対応しています。

 

特筆すべきは、企業や政府との関係も築いており、独自の情報源やネットワークを活かして幅広い報道活動を展開している点ですね。

 

競合他社と比較しても、読売新聞社はその報道力と信頼性によって差別化されているといえるでしょう。

 

区 分読売新聞社朝日新聞社毎日新聞社
創 刊1874年1879年1872年
朝刊発行部数

(世帯普及率)

(シェア率)

700万部

(11.71%)

(42.6%)

450万部

(7.67%)

(27.7%)

190万部

(3.3%)

(12.0%)

財務情報売上高2,562億円2,724億1,304億円
純利益39.16億円129.43億円11.75億円
社 風政治的

スタンス

中道保守中道リベラル中道リベラル
記事の

特徴

総合的なニュース

報道が強み

社会問題や政治報道に注力総合的なニュース

報道が強み

就職偏差値656762

 

※参照:読売新聞 メディアデータ 2022-23

※上記売上高、純利益は2022年度3月期決算の数値

※就職偏差値は【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキングを使用

なお、読売新聞社には「読売信条」が根付いており、何よりも同社の社風を言い表していますね。

 

【読売信条】

読売新聞は責任ある自由を追求する。

個人の尊厳と基本的人権に基づく

人間主義をめざす。

国際主義に立ち、

日本と世界の平和、

繁栄に貢献する。

真実を追求する公平な報道、

勇気と責任ある言論により、

読者の信頼にこたえる。

引用:読売新聞社「読売信条

 

4.採用大学・学歴フィルターの有無

それでは読売新聞社の採用実績校や、気になる学歴フィルターの有無を見ていきましょう。

 

(1)採用大学

 

まずは過去の採用実績校を見ていきましょう。

 

見てもらえばわかりますが、色々な大学から採用している様子が見てとれると思います。

 

【採用大学】

一橋大学、早稲田大学、青山学院大学、大阪大学、関西学院大学、関西大学、京都大学、熊本大学、慶應義塾大学、国際基督教大学、東京大学、東京都立大学、上智大学、成蹊大学、千葉大学、中央大学、東京外国語大学、同志社大学、富山大学、広島大学、法政大学、北海道大学、明治大学、横浜市立大学、立命館大学、九州大学、神戸大学、大阪市立大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知教育大学、愛知工業大学、旭川大学、小樽商科大学、神奈川大学、京都外国語大学、京都産業大学、京都女子大学、京都府立大学、近畿大学、金城大学、金城学院大学、工学院大学、甲南大学、甲南女子大学、国士舘大学、駒澤大学、札幌大学、札幌学院大学、芝浦工業大学、昭和女子大学、白百合女子大学、城西大学、聖心女子大学、成城大学、西南学院大学、専修大学、創価大学、拓殖大学、中京大学、帝京大学、電気通信大学、東海大学、東京学芸大学、東京経済大学、東京芸術大学、東京女子大学、東京造形大学、獨協大学、日本大学、フェリス女学院大学、福岡大学、北海学園大学、北海道大学、武蔵大学、明治学院大学、名城大学、山梨学院大学、立正大学、立命館アジア太平洋大学、龍谷大学など

(2)学歴フィルターはある?

 

結論をいうと、読売新聞社に学歴フィルターはありません。

 

というのは、中堅大学からの採用実績があるからです。

 

学歴フィルターがある企業なら、高偏差値の大学しか採用実績がないはずですよね。

 

ただし、安心してはいけません。

 

下表が2022年度の採用大学ランキングです。

 

順位大学名採用人数
1早稲田大学12
2慶応義塾大学9
3関西学院大学6
4東京大学5
5上智大学4
中央大学4
法政大学4
同志社大学4
立命館大学4
10一橋大学3
京都大学3
関西大学3
13東北大学2
東京農工大学2
大阪大学2
九州大学2
明治大学2
71

引用元:

この表を見ると、早慶やMARCH、関関同立といった有名私立大学や国立の上位校が名を連ねていますね。

 

 

加えて、下表が読売新聞社の採用人数ですが、

 

年度男性女性合計
2023年度523789
2022年度583391
2021年度522476

引用元:リクナビ2024

 

表を重ねてみると、上位校で採用枠がほとんど埋め尽くされている構図です。

 

したがって、中堅大学の学生にとっては狭き門だということは間違いありませんので、臨戦態勢で選考に臨む必要があるということですね。

 

大学通信ONLINE~2022年企業ごとの大学別就職者数(読売新聞社)

 

5.募集職種

読売新聞社の募集職種は、記者職」、「業務職」、「メディアエンジニアの3職種です。

 

職  種業務内容専 攻
記者職取材国内外のニュースを取材、編集する学部学科不問
写真報道写真の取材を担当
校閲出稿記事の誤りを指摘、修正する
業務職広告新聞社のリソースを生かしたプロモーションプランの提案学部学科不問
事業スポーツ、文化、教育などのイベントを企画立案、運営など
販売戦略販売店の経営指導などで販売網強化を目指す
経営管理総務、経理などの事務、経営戦略の立案
DX推進新聞社の資源を生かしたデジタル戦略の調査、立案とその実施
メディアエンジニア(技術総合職)新聞制作・印刷工場・デジタルメディアなどのシステム構築や開発学部学科不問

 

6.求める人物像

読売新聞社の求める人物像は、広く社会に関心を持ち、問題意識を持って行動できる人です。

 

これだけだとイメージが湧かないと思いますので、求められるスペックを分解して説明します。

①プロフェッショナルな取材力と調査力

 

読売新聞社は公正な報道を追求する姿勢を持っており、情報収集や取材力が求められます。

 

正確かつ客観的な情報を提供するため、幅広い分野に対する知識や深い洞察力が必要となりますね。

 

②コミュニケーション能力

 

読売新聞社では、社会や政治、経済など様々なテーマに関する取材・報道を行うため、円滑なコミュニケーション能力が求められます。

 

他者との対話やインタビューを通じて情報を収集し、的確に伝える能力が必要です。

 

③倫理的な視点と責任感

 

読売新聞社は公益性の高いメディアであり、社会的な影響力を持っていますので、倫理的な視点からの報道姿勢や社会的責任感が求められます。

 

真実を追求し、公正な情報を提供するために倫理規範を遵守することが重要です。

 

④柔軟性と創造性

 

メディア業界は常に変化しており、柔軟性と創造性が求められるため、新しい情報発信手法やテクノロジーへの理解や適応力が必須です。

 

これからは独自のアイデアや視点を持ち、新しい視点からの記事制作に取り組むことがますます重要になりますね。

 

 

 

7.新卒選考フロー

読売新聞社の選考フローは下記記載の通りです。

 

①エントリー

②エントリーシート提出

③筆記試験

④面接

⑤内々定

 

引用:マイナビ2024

 

厳しい関門を突破するための対策を次のセクションで3つ紹介しますね。

 

8.読売新聞社の内定確度を高める3つの対策

(1)徹底した企業研究

 

徹底した企業研究を行うために、以下の具体的なステップを踏んでください。

 

【ステップ1】

読売新聞社の公式ウェブサイトを訪れ、企業情報を確認し、会社の沿革や設立年、組織構造、主力事業などの基本情報を把握する。

 

【ステップ2】

読売新聞社の採用ページや採用パンフレットを入手し、新卒採用情報を詳しく読み込み、求める人物像や採用フロー、エントリーシートや面接のポイントなどを確認する。

 

【ステップ3】

メディアやビジネスニュースでの読売新聞社に関する報道や記事を積極的に調査し、最新の動向や取り組み、社会的な影響力について情報を集める。

 

【ステップ4】

社員インタビューやブログ、SNSなどを通じて、読売新聞社の社風や働く環境についての情報を収集し、社員の声や仕事の雰囲気に触れる

 

【ステップ5】

読売新聞社が提供するサービスや商品についても詳しく調査し、新聞や出版物、デジタルメディアなどの展開を確認し、自身が興味を持つ分野やビジネスモデルについて理解を深める

 

以上の手順を通じて、志望動機や自己PRのネタを発掘してください。

 

加えて、面接やエントリーシートで活用し、何が他の応募者と差別化できるのかを把握したうえで、自身の意欲や知識をアピールすることが重要ですね。

 

(2)自己成長への取り組み

 

メディア業界ではコミュニケーション能力がコアスキルです。

 

自分の意見を明確に伝える能力や、柔軟な対応力、協調性を養うために、ディベートやグループディスカッションの練習を積極的に行いましょう。

 

また、常に変化するメディア業界で活躍するために、業界の最新トレンドや技術動向にもアンテナを立て、自主学習やセミナーへの参加を通じて自己成長させることも大切です。

 

将来のビジョンや目標を持ち、継続的な学習姿勢をアピールしましょう。

 

(3)実務経験の取得

 

読売新聞社における実務経験は内定獲得に大きく影響します。

 

インターンシップや関連するメディア企業でのアルバイトなど、実際の業務に携わる機会を積極的に探しましょう。

 

実務経験は自身の能力や意欲を裏付ける重要な要素となります。

 

これらの対策をシッカリと実践することで、読売新聞社から内定を獲得する可能性を高めることができますよ。

 

おわりに

現在の新聞業界は、発行部数が2018年以降は4年連続で200万部以上の減少となり、厳しい状況に直面しています。

 

また、2022年の新聞広告費も前年比6.8%減の2,086億円となり、10年連続の前年割れとなっています。

 

この傾向は今後も進み、発行部数の減少とともに広告収入も減少する見込みです。

 

紙媒体からの収益が見込めない中で、デジタル版での収益確保が重要ですが、デジタル広告の単価は紙媒体よりも小さいので、利用者の増加が重要な課題となっています。

 

また、現在はネットで無料の情報が手に入るため、デジタル有料版への誘導は難しく、大手新聞社もデジタル化に取り組んでいますが、成果が出ていない状況です。

 

そんな中で新聞各社が生き残るためには、有益な情報の提供と他メディアとの差別化が重要な要素となります。

 

そんな転換期における採用という位置づけで、新卒には柔軟な発想や行動力が求められるのは必然です。

 

こんなチャレンジが求められる業界で、読売新聞社の採用サイトにポップアップされる「この瞬間を、未来に刻む」という使命感のある人は、エントリーしてみたらどうでしょうか。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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就活ハンドブック編集部

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