SPI言語の対策方法!すぐに使える問題例も紹介
2024/10/8更新
はじめに
いよいよ始まる就職活動。
その最初の難関として立ちはだかるのが、SPI試験です。
数あるWebテストの中でも、特に多くの企業が採用しているSPI。
その中でも、特に言語分野は多くの学生が苦手意識を持つパートです。
しかし、SPI言語は、正しい対策をすれば決して乗り越えられない壁ではありません。
この記事では、SPI言語の試験内容から具体的な問題、対策方法まで徹底的に解説します。
この記事を参考に、万全の対策でSPI言語を突破し、自信を持って就職活動に臨みましょう。
この記事は以下のような方に向けて書いています。
- 就職活動を控えている
- SPI試験、特に言語分野に不安を感じている
- SPI言語の対策方法を具体的に知りたい
- SPI言語の問題例を通して理解を深めたい
- SPI言語の試験内容や特徴を詳しく知りたい
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SPI言語とは?
SPIとは、株式会社リクルートが提供する「総合適性検査」のことです。
多くの企業が新卒採用選考の初期段階で導入しています。
その目的は、就活生の基礎的な能力や性格特性を客観的に評価し、企業が求める人物像との適合度を測ることです。
SPIは、大きく「能力検査」と「性格検査」の2つに分かれており、能力検査はさらに「言語分野」と「非言語分野」に分けられます。
今回は、その中から「言語分野」について詳しく解説していきますね。
SPIテストを実施する理由
企業がSPIを重視する理由は、主に以下の3点にあります。
- 効率的に選考を進めるため
- 客観的な評価のため
- ミスマッチ防止のため
SPIは、多くの応募者の中から、一定の基準を満たす人材を効率的に絞り込むことができます。
さらに、学歴や職歴だけでは測れない、応募者の潜在的な能力や適性を評価できることもポイントです。
企業文化や仕事内容に合わない人材を採用するリスクを軽減できるため、多くの企業で取り入れられています。
実施方法
SPIは、その実施形態も多岐にわたります。
主な実施形態としては、以下のとおりです。
- SPIテストセンター
- WEBテスティング
- インハウスCBT
- ペーパーテスト
主にこの4種類があります。
それぞれ実施方法や受験環境が異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
SPIテストセンターの概要
SPIテストセンターでは、実際の会場で受験する「リアル会場」と、自宅などからインターネットを通じて受験する「オンライン会場」の2つの選択肢があります。
企業から受検案内メールが届いたら、まずは予約を行いましょう。その後、自宅のパソコンやスマートフォンで性格検査を受検します。
予約した日には、指定された会場へ行くか、オンライン会場の場合は自宅のパソコンで、監督者の監視の下、能力検査を受検します。
オンライン会場でも、リアル会場と同様の厳格な本人確認が実施され、受験中の不審な動きをリアルタイムで検知するなど、不正行為防止対策が徹底されています。
WEBテスティングの概要
WEBテスティングは、インターネット環境さえあれば、自宅や学校など、場所を選ばずに受験できるSPIの形態です。
企業が指定した期間内であれば、自分の都合の良い日時を選んで受験できるため、スケジュール調整の負担が軽減されます。
ただし、WEBテスティングでは、カンニングや替え玉受験などの不正行為を防ぐための対策が強化されています。
受験時には、不正行為の確認が求められるシステムが導入されているため、ルールを守って誠実に受験することが大切です。
インハウスCBTの概要
インハウスCBTとは、企業のオフィスや指定の場所で、企業が用意したパソコンを使って受験するSPIの形態です。
面接当日に実施する企業も多く、移動時間やスケジュールの調整が不要なため、効率的に選考が進められます。
企業にとっても、応募者にとっても、時間的・経済的な負担を軽減できるメリットがあります。
ペーパーテストの概要
ペーパーテストは、従来のマークシート形式で実施されるSPIです。
応募先の企業へ直接出向き、その場で受験します。
この形式の最大の利点は、試験開始と同時に全ての問題を確認できる点にあります。
これにより、問題の難易度や分量を把握し、時間配分を戦略的に行うことが可能です。
また、自分の得意な分野から解き始めるなど、柔軟な受験戦略を立てることができます。
SPI言語の出題形式と時間配分を解説
SPI言語分野は、主に「言葉の意味」「文章の読解」に関する問題が出題されます。
具体的には、以下のような形式の問題が出題されます。
二語の関係 | 2つの単語の関係性を理解し、同様の関係にある単語の組み合わせを選ぶ問題。 |
語句の意味 | 単語の意味を理解し、類義語や対義語を選ぶ問題、または文章中の単語の意味を問う問題。 |
語句の用法 | 単語の適切な使い方を理解し、文脈に合った単語を選ぶ問題。 |
文の並べ替え | バラバラに並べられた文を、論理的な順序に並べ替える問題。 |
空欄補充 | 文章中の空欄に適切な単語や文節を補充する問題。 |
長文読解 | 長文を読み、内容理解や要約、筆者の主張などを問う問題。 |
これらの問題を通して、論理的思考力、読解力、語彙力などが評価されます。
SPI言語分野の時間配分や難易度
SPI言語の時間配分や難易度など主な概要を表にまとめました。
項目 | 内容 |
試験時間 | 約30分 |
問題数 | 40問程度 |
時間配分 | 1問あたり1分未満 |
難易度 | 中学・高校で学習する程度の基礎的な国語力 |
目標スコア | 7割以上 |
SPI言語分野の難易度は、基礎的な国語力を試すレベルです。
中学・高校で学習する程度の知識があれば、十分に対応できます。
しかし、時間制限が厳しいため、普段から文章を読む習慣がない人や、語彙力に自信がない人は、対策が必要です。
ぜひこれを参考に対策を行ってください。
SPI言語分野の目標スコア
SPI言語分野で高得点を取るためには、目標スコアを7割以上に設定し、集中的な対策を行うことが重要です。
過去問演習や単語学習など、自分に合った学習方法を見つけ、継続的に取り組むことで、着実に実力を伸ばすことができます。
SPI言語分野の出題例と解説
SPI言語分野で実際に出題される問題を、形式別に3問ずつご紹介し、それぞれに解説を加えていきます。
SPI対策の第一歩として、まずは自分の実力を試してみましょう。
それぞれ制限時間は30秒です。
二語の関係
二語の関係は、最初に提示された2つの単語の関係性を理解し、選択肢の中から同じ関係性を持つ単語の組み合わせを選ぶ問題です。
この形式は、SPIテストセンターとペーパーテストで頻繁に出題されます。
一見難しそうに思えるかもしれませんが、事前に対策をしておくことで、確実に正解を導き出せるようになります。
具体的な対策方法については、後の章で詳しく解説しますので、まずは以下の問題例を通して、SPI言語分野の雰囲気を感じ取ってください。
問題1
最初に示された二語の関係と同じ関係にある組み合わせを選びなさい。
辞書:言葉
A. 地図:場所
B. 時計:時間
C. 先生:生徒
D. コンピュータ:情報
解説
辞書には言葉が載っているように、「AにはBが載っている、含まれている」という関係です。
したがって、正解はA. 地図:場所となります。
問題2
最初に示された二語の関係と同じ関係にある組み合わせを選びなさい。
ペン:書く
A. カメラ:撮る
B. 本:読む
C. 車:運転する
D. 音楽:聴く
解説
ペンは書くための道具であるように、「AはBをするための道具」という関係です。したがって、正解はA. カメラ:撮るとなります。
文の並べ替え
文の並べ替えは、バラバラに並べられた文を、意味が通じるように正しい順序に並べ替える問題です。
この形式は、論理的思考力や文章構成能力を測るためによく出題されます。
一見複雑に見えますが、接続詞や指示語、時系列などに注目することで、文脈の繋がりを見つけることができます。
問題1
次の文を並び替えた時、3番目にくる文を選びなさい。
ア:しかし、近年では、環境問題への配慮から、エコバッグの利用が推奨されています。
イ:レジ袋は、買い物の際に商品を持ち帰るために便利なアイテムでした。
ウ:エコバッグは、繰り返し使えるため、資源の節約やゴミの削減につながります。
エ:そのため、レジ袋の利用は減少傾向にあります。
解説
まず、「レジ袋」が最初に出てくるイが1番目だと分かります。
次に、逆接の接続詞「しかし」で始まるアがきます。
アは「近年では」とあるので、過去のレジ袋の利用について述べているイの後に続きます。
ウはエコバッグの利点を述べており、アのエコバッグ利用推奨の流れから3番目に来ると分かります。
エは「そのため」とあるので、結果を表しており、最後に来ます。したがって、正解はウです。
問題2
次の文を並び替えた時、2番目にくる文を選びなさい。
ア:この経験を通して、彼はチームワークの重要性を改めて実感しました。
イ:彼は、プロジェクトの成功に向けて、チームメンバーと協力して課題を解決しました。
ウ:彼は、新しいプロジェクトのリーダーに任命されました。
エ:当初、彼はリーダーとしての自信がなく、不安を抱えていました。
解説
まず、「彼は」が主語になっているウが1番目に来ると分かります。エは「当初、彼は」とあるので、ウの後に続きます。
イはエの不安を払拭するような内容になっているので、エの後に続きます。
アは「この経験を通して」とあるので、最後に来ます。したがって、正解はエです。
空欄補充
空欄補充は、文章中の空欄に適切な単語や文節を補充する問題です。
この形式は、文脈理解力や語彙力を試すためによく出題されます。
空欄の前後の文をよく読み、文脈に合った言葉を選ぶことが重要です。
問題1
文中の空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
彼は非常に( )な性格で、いつも周囲の人々を笑顔にしている。
A. 明朗
B. 陰湿
C. 頑固
D. 冷静
解説
「いつも周囲の人々を笑顔にしている」という文脈から、空欄にはポジティブな性格を表す言葉が入ることが分かります。
したがって、正解はA. 明朗となります。
問題2
文中の空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
この商品は、機能性とデザイン性を兼ね備えた( )な製品だ。
A. 優秀
B. 平凡
C. 複雑
D. 古風
解説
「機能性とデザイン性を兼ね備えた」という文脈から、空欄には製品を褒める言葉が入ることが分かります。したがって、正解はA. 優秀となります。
長文読解
長文読解は、長文を読み、内容理解や要約、筆者の主張などを問う問題です。
この形式は、読解力や情報処理能力を測るためによく出題されます。長文を読む際には、重要なキーワードや接続詞に注目し、文章全体の構造を把握することが大切です。
長文とは何文字程度なのか
SPI言語分野の長文読解は、問題によって異なりますが、概ね400字〜800字程度の文章が出題されることが多いです。
ただし、中には1,000字を超える長文が出題されるケースもありますので、注意が必要です。
長文読解では、限られた時間の中で文章の内容を正確に把握し、設問に的確に回答する必要があります。
そのため、普段から文章を読む習慣を身につけ、速読力や読解力を高めておくことが重要です。
- キーワードや接続詞に注目する
- 段落ごとの要点をまとめる
- 筆者の主張や論理展開を意識する
- 選択肢を本文と照らし合わせながら慎重に選ぶ
これらの問題例を通して、SPI言語分野における主要な出題形式に触れることができました。
ぜひ参考にしながら対策を進めてください。
SPI言語分野の対策方法
SPI言語分野は、基礎的な国語力があれば対応できるものの、時間制限が厳しく、対策なしでの受験はリスクが伴います。
しかし、正しい対策をすれば、着実にスコアアップが可能です。
この章では、SPI言語分野を得意にするための具体的な対策方法を、メリット・デメリットや具体的な進め方と合わせて解説します。
過去問演習
SPI言語分野の対策として最も効果的なのは、過去問演習です。
過去問を繰り返し解くことで、以下のようなメリットがあります。
- 出題傾向の把握
- 時間配分の習得
- 弱点克服
過去問演習を行う際は、本番と同じ時間制限を設け、本番さながらの環境で取り組むことが重要です。
また、解いた問題の解説をしっかりと読み、なぜ間違えたのか、どうすれば正解できたのかを理解することもポイントになります。
ただし、過去問だけでは全ての出題パターンを網羅できない可能性もあります。
解説を読んでも理解できない場合、他の教材で補う必要もあるでしょう。
具体的な進め方は次のとおりです。
①過去問を入手する
書店やインターネットで、最新のSPI対策問題集を購入しましょう。
できれば、本番の試験形式に近い問題集を選ぶと良いでしょう。
②計画を立てる
毎日〇問解く、など具体的な目標を立て、計画的に進めましょう。
無理のない範囲で、継続できる計画を立てることが大切です。
③本番を意識して解く
時間制限を設け、本番と同じ環境で解きましょう。
集中力を高め、本番さながらの緊張感を持って取り組むことで、本番での実力を発揮しやすくなります。
④解説を読み込む
間違えた問題の解説をしっかりと読み、理解しましょう。
なぜその答えになるのか、他の選択肢がなぜ誤りなのかを理解することで、知識が定着しやすくなります。
⑤弱点克服
苦手な分野を重点的に復習しましょう。
例えば、語彙力に不安がある場合は、単語帳を活用するなど、弱点克服のための対策を行いましょう。
- SPIノートの会 公式問題集
- SPI3 頻出問題集中対策
- これが本当のSPI3だ!
過去問演習は、SPI言語対策の基本であり、最も重要な対策方法の一つです。
継続的に取り組むことで、着実に実力が向上し、自信を持って試験に臨めるようになるでしょう。
アプリの活用
スマートフォンアプリを活用した学習も、SPI言語対策として有効な手段です。
アプリ学習には、以下のようなメリットがあります。
- 場所を選ばない
- ゲーム感覚で楽しめる
- 自分にあわせて弱点を克服できる
- 解説が充実している
通勤時間や休憩時間など、スキマ時間を有効活用できることが一番のメリットです。
苦手な分野を重点的に学習できる機能が備わっているアプリもあります。
自分の弱点に合わせた学習プランを作成し、効率的に克服することができます。
具体的な進め方は以下のとおりです。
自分に合ったアプリを選ぶ
アプリストアで「SPI対策」などと検索し、レビューなどを参考に自分に合ったアプリを選びましょう。
無料アプリと有料アプリがありますが、有料アプリの方が機能が充実している場合が多いです。
毎日コツコツ続ける
1日〇問解く、など具体的な目標を立て、継続的に学習しましょう。
短い時間でも良いので、毎日アプリを開いて問題を解く習慣をつけましょう。
弱点克服
苦手な分野を重点的に学習できる機能を活用しましょう。アプリによっては、苦手な分野の問題を集中的に出題してくれる機能があります。
解説をしっかりと読む
間違えた問題の解説をしっかりと読み、理解しましょう。
解説を読むことで、知識の定着を図ることができます。
新聞や本を読む
読解力を高めるため、SPI言語対策において、語彙力と読解力は非常に重要です。
これらの能力を高めるためには、普段から活字に触れる習慣を意識的に作り出すことがポイント になります。
新聞や書籍を読むことで、多様な言葉や表現に触れるとよいでしょう。
文章をスラスラと読み進めるスピードと内容を正確に理解する力が自然と身についていきます。
読書習慣がない方は、まずは自分の興味のある分野から始めてみましょう。
新聞や読書から得られるメリットは 以下のとおりです。
- ご医療・読解力が向上する
- 文章への抵抗感がなくなる
- 論理的思考力が身につく
- 幅広い知識や教養が身につく
- ストレス解消やリラックス効果が期待できる
しかし、効果を実感するまでに時間がかかる場合があることや、継続が難しい点はデメリットになります。
読書週間を継続するためには、持ち歩ける文庫本や電子書籍リーダーを活用するとよいでしょう。
活字を通して得られる知識や経験は、SPI対策だけでなく、将来のキャリアや人生を豊かにする礎となるはずです。
SPIの攻略方法について以下の記事でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
SPI言語分野の注意点
SPI言語分野の対策を進める上で、注意しておきたい点がいくつかあります。
- 企業によって合格基準は異なる
- SPIスコアの面接への影響
- 受験前に確認するべきことを理解する
それぞれの内容をみていきましょう。
企業によって異なる合格基準
SPIの合格基準は企業によって異なります。
一般的には、6~7割以上の正答率で多くの企業の選考を通過できることが特徴です。
しかし、一流企業や金融系、総合商社などでは、ボーダーラインが8~9割になることもあります。
自分が志望する企業や業界の合格基準を事前に確認し、目標スコアを設定することが重要です。
SPIスコアの面接への影響
SPIのスコアは、選考における一つの指標ではありますが、内定を保証するものではありません。
面接では、コミュニケーション能力や人柄、熱意なども評価されます。
SPIで高得点を取れたとしても、油断せずに面接対策も万全に行いましょう。
油断は禁物ですよ。
受験前に確認すべきこと
SPIを受験する前には、以下の点を確認しておきましょう。
- 受験形式
- 持ち物
- 会場
- 試験時間
試験問題でミスをしないことは、もちろん大切ですが「遅刻をしない」「忘れ物をしない」などの基本的な部分が最も重要です。
こういった注意点も踏まえながら、自信をもって選考に挑めるよう、計画的な学習や準備を心がけましょう。
さいごに
この記事では、SPI言語分野の重要性、出題形式、具体的な対策方法、そして受験直前の注意点まで、幅広く解説してきました。
SPI言語は、就職活動における最初の関門です。
多くの学生が苦手意識を持つ分野ですが、正しい対策と努力によって、必ず克服することができます。
過去問演習、アプリ活用、読書習慣など、様々な対策方法がありますが、大切なのは自分に合った方法を見つけ、継続することです。
焦らず、一歩ずつ着実に実力を積み重ねていきましょう。
さあ、この記事で得た知識と自信を胸に、SPI言語に挑戦しましょう。
皆さんの健闘を心より応援しています。