対面面接のマナーとは?第一印象で差をつけるポイントを解説

対面面接のマナーとは?第一印象で差をつけるポイントを解説

2024/10/8更新

はじめに

オンライン面接が主流になりつつある現代でも、対面面接を実施する企業は依然として多く存在します。

特に、対人コミュニケーション能力や企業文化への適応度を重視する企業では、対面での面接が採用プロセスにおいて重要な役割を果たしているのです。

しかし、対面面接の機会が減っていることで、マナーについて不安を感じている就活生も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、対面面接で特に気を付けるべきマナーを、全体の流れ、身だしなみ、持ち物に分けて詳しく解説します。

これを読めば、自信を持って対面面接に臨めるはずです。

この記事は以下のような方にむけて書いています。

対象の読者
  • 対面面接のマナーについて不安を感じている
  • 対面面接の機会が減り、マナーを再確認したい
  • 対面面接で良い印象を与えたい
  • オンライン面接しか経験がなく、対面面接のマナーを知りたい

ぜひ以下の記事もあわせて参考にしてくださいね。

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【全体マナー】対面面接の流れと気を付けるべきポイント

対面面接では、面接会場への到着から退出まで、様々な場面でマナーが求められます。

ここでは、面接の流れに沿って、各場面で特に注意すべきポイントを解説していきますので参考にしてください。

流れ

  1. 面接会場到着
  2. 受付
  3. 面接までの待機中
  4. 入室
  5. 対面面接
  6. 退室

 

この流れにそってみていきましょう。

①面接会場到着

面接会場には、面接開始時刻の10~15分前に到着するのが理想的です。

「早ければ早いほど熱意が伝わるのでは?」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。

企業の受付スペースには限りがあり、あまり早く到着しすぎると、他の訪問者や社員の邪魔になってしまう可能性があります。

また、人事担当者や面接官に「スケジュールを間違えているのでは?」といった余計な心配をかけることにもなりかねません。

余裕を持って到着することは大切ですが、10~15分前を目安に、周囲への配慮を忘れずに到着するようにしましょう。

この段階で覚えておくべきマナーは「時間を守ること」と「周囲への配慮」です。

②受付

企業に到着したら、受付で担当者に到着を知らせましょう。

丁寧な対応と、必要な情報を的確に伝えることがマナーです。

集団面接の場合、担当者が待機していたり案内表示があることもありますが、基本的には自分から連絡する必要があります。

この場合、以下の内容を簡潔に伝えましょう。

伝える内容
  • 名前
  • 大学名
  • 要件(面接であること)
  • 面接開始時間

例えば、「お世話になっております。XX時より面接のお約束をいただいております、〇〇大学△△学部の☆☆と申します。受付に到着したのでご連絡いたしました」のように伝えます。

また、コートなどを着用している場合は、受付前に脱いで手に持っておきましょう。

③面接までの待機中

受付後、すぐに面接会場に案内されることもありますが、待機室で待つように指示される場合もあります。

待機室では、面接本番に向けて最終準備を行いましょう。

身だしなみを再度チェックしたり、面接で話す内容を頭の中で整理したりするなど、有効に時間を使ってください。

スマートフォンを操作したり、知り合いの就活生と談笑したりするのは控えましょう。

静かに自分の順番を待ち、面接に集中できる状態を保つことがマナーとなるポイントです。

④入室

いよいよ面接室への入室です。

まず、ドアをノックする際は、3回程度を目安に軽くノックしましょう。

面接官から「お入りください」などの声がかかるまで待ち、入室の許可を得てからドアを開けます。

入室後は、ドアを静かに閉め、面接官に向けて「失礼いたします」と一礼してください。

このノックの回数や、挨拶と一例は面接における大切なマナーです。

その後、荷物を持ちながら席の横に立ち、「〇〇大学〇〇学部の〇〇です。本日はよろしくお願いいたします」と、再度一礼しながら自己紹介を行いましょう。

面接官から「おかけください」と促されたら、「失礼いたします」と一言添えてから着席し、荷物を床に置きます。

声をかけられる前に座るのはマナー違反です。

着席後は、背筋を伸ばし、手は膝の上か軽く握って置き、面接官の目を見て話せる姿勢を意識しましょう。

⑤対面面接

いよいよ面接本番です。

面接中は、足を揃え、背筋を伸ばして座りましょう。

手は軽く膝の上に置き、落ち着いて面接に臨む姿勢を示すことが大切です。

質問に対しては、面接官の目を見て、明るくハキハキと答えるように心がけるようにしてください。

緊張するとつい視線をそらしたくなりますが、露骨に目を逸らすのは避けましょう。

どうしても緊張する場合は、面接官の眉間や鼻のあたりを見て、「顔を見ている」という印象を与えるように意識してみてください。

礼儀正しい振る舞いや、顔をみて話すことが基本のマナーです。

⑥退出

面接が終了したら、落ち着いて退出の準備を行いましょう。

まず、着席したまま面接官に向けて「本日はありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えます。

その後、荷物を持ち、席を立って扉の前まで移動してください。

退出する際は、面接官に背を向けずに扉の方を向き、「失礼いたします」と一礼してからドアを開けましょう。

最後の挨拶と一礼も忘れてはいけないマナーです。

また、荷物は立つ際に持つようにすれば、スムーズに退出できます。

【身だしなみマナー】清潔感ある見た目になっているか

面接の流れに沿って基本的なマナーを解説してきましたが、忘れてはいけないのが身だしなみです。

清潔感のある外見は、面接官への好印象だけでなく、あなたの意欲や誠実さを伝える重要な要素となります。

服装、髪型、小物、それぞれのポイントを押さえて、自信を持って面接に臨みましょう。

服装編

服装は、必ずしもスーツである必要はありません。

企業から指定された服装で面接に臨むのが基本です。

私服の場合は、TPOを意識した服装選びが重要です。

カジュアルすぎず、オフィスにも馴染むような服装を心がけましょう。

「私服で来てください」と指定されている場合は、遠慮せずに私服で行くのがおすすめです。

服装も自己表現の一つとして捉え、自分らしさをさりげなくアピールできるような服装を選びましょう。

とくに指定がない場合は、リクルートスーツでいくことがマナーです。

派手なネクタイやシャツは避け、落ち着いた色合いでまとめてください。

ネクタイはシンプルな柄を選び、シャツは白や青、薄いピンクなど、清潔感のある色を選びましょう。

髪型編

髪型も面接での印象を大きく左右します。

清潔感のある髪型は、あなたの誠実さや熱意を相手に伝えるポイントにもなります。

男性の場合は、前髪が目にかからないように、ワックスやジェルなどで整えましょう。

スッキリとした印象を与えられます。

ただし、べたついたり、香りが強すぎるものは避けるべきです。

耳周りや襟足も伸びすぎていないか確認し、必要であればカットやシェービングをしておきましょう。

女性の場合、長い髪は後ろで一つにまとめるか、ハーフアップなど、顔周りがスッキリ見えるように工夫しましょう。

派手な飾りは避け、清潔感のある印象にまとめることが面接のマナーです。

必要に応じてワックスやスプレーで整え、寝癖や広がりを抑えましょう。

明るすぎる髪色は避けることは基本です。

できれば黒に近い自然な色を選びましょう。

小物編

普段使い慣れている小物も、面接の場では注意が必要です。

面接官の視界に入るものは、控えめにするのが基本です。

ネックレス、イヤリング、ピアス、指輪などは、面接官の目に触れる可能性が高いので、外しておきましょう。

面接におしゃれは不要です。

また、つけるべきか迷う方も多い時計ですが、これは付けておくべき小物だといえます。

ただし高価なブランド品や派手なデザインのものは避けるべきです。

シンプルなものを選ぶことも面接におけるマナーの一つになります。

また、冬場にマフラーや手袋などを着用する場合は、面接会場に入る前にバッグにしまいましょう。

もしバッグに入らない場合は、綺麗に畳んでコートなどと一緒に持ち歩くとよいです。

【持ち物のマナー】必要な持ち物への配慮とは?

身だしなみと同様に、持ち物も面接での印象を左右する要素の一つとなるかもしれません。

特に、マスク、傘、バッグは、面接官の目に触れる機会が多いため、注意が必要です。

それぞれの持ち物について、気を付けるべきポイントを見ていきましょう。

マスク

とくに何もいわれていない場合、面接時はマスクを外すことがマナーです。

ただし、企業により「マスク着用」を推奨している場合もあります。

疑問に感じた場合は、事前に確認しておくとよいかもしれません。

また、普段からマスクを着用していない方も、面接時には念のためマスクを持参するとよいでしょう。

企業によっては、面接中もマスクの着用をお願いされる場合があります。

普段からマスクを使用している人は、マスクの扱い方にも気を配ることも大切です。

外したマスクをポケットにそのまま入れるのは避け、マスクケースを用意して清潔に保管しましょう。

マスクの扱い方一つで、あなたの丁寧さや配慮が伝わります。

面接当日に雨が降った場合は、傘の扱いにも注意してください。

濡れた傘をそのまま面接会場に持ち込むのはマナー違反です。

建物や企業の受付に傘立てがあれば、そちらを利用しましょう。

折りたたみ傘の場合は、水気をしっかりと拭き取ることができればバッグに収納しても問題ありません。

ただし、濡れている場合は書類などにも影響を与えかねないため、傘立てを利用しましょう。

もし傘立てがない場合は、水気をよく切ってから面接会場に持ち込み、床に水平に置くようにしましょう。

傘立てにいれる際は、しっかりとテープで閉じてしまうこともひとつのマナーです。

バッグ

「面接なんだから、バッグは何でも良いのでは?」と思う方もいるかもしれません。

実は、バッグ選びも面接での印象を左右する要素の一つです。

対面面接では、バッグは床、もしくは椅子の後ろに置くことになります。

床に置いたときに自立しないバッグは、中身がこぼれ落ちたり、型崩れを起こしたりする可能性があるでしょう。

これは、面接官にだらしない印象を与えてしまうかもしれません。

自立するタイプのバッグを選ぶことで、見た目の清潔感を保ち、面接官に好印象を与えられるはずです。

面接という緊張する場面でも、スマートな印象を保ち、自信を持って臨めるでしょう。

対面面接のマナーで意識するべきポイントとは?

対面面接のマナーで意識するべきポイントとは?

ここまで様々なマナーを紹介してきましたが、「こんなにたくさん覚えきれない…」と感じた方もいるかもしれません。

対面面接のマナーで本当に大切なのは、以下のポイントを意識することです。

ポイント
  • 常識の範囲内で行動していれば問題なし
  • マナー違反に気づいたらその場で伝える
  • 練習を何度も繰り返す

それぞれ詳しくみていきましょう。

常識の範囲内で行動していれば問題なし

面接では、完璧にマナーを守ることよりも、常識的な行動を心がけることが大切です。

万が一、細かいマナーを守れなかったとしても、誠実で丁寧な態度を心がけていれば、面接官に悪い印象を与えることはありません。

マナーを意識しすぎるあまり、緊張して本来の自分らしさを出せなくなってしまっては本末転倒です。

最低限のマナーを守りつつ、リラックスして面接に臨むようにしましょう。

マナー違反に気づいたらその場で伝える

面接中にマナー違反に気づいたら、すぐに謝罪することが大切です。

謝罪することで、面接官への誠意を示し、悪い印象を最小限に抑えられます。

うっかり面接官の話を遮ってしまった場合、「大変失礼いたしました。お話を遮ってしまい申し訳ございません」と、すぐに謝罪の言葉を伝えましょう。

「やってしまった」と思ったあと、引きずっていると面接に集中できず最善の結果を残せないかもしれません。

その場での謝罪は、後々まで引きずる後悔や「あの時こうすればよかった」というモヤモヤを防ぎます。

面接では、集中することが何より大切です。

一度きりの貴重な機会だからこそ、その場で最善を尽くし、後悔のない面接にしましょう。

練習を何度も繰り返す

マナーを守り、対面面接を成功させるためには、入念な準備と練習が欠かせません。

スポーツや音楽と同じように、面接も練習すればするほど上達します。

人前で話すのは、誰だって緊張するもの。

しかし、練習を重ねることで、その緊張を和らげ、自信を持って本番に臨めます。

さらに、自分の強みや改善点が見えてくるので、より効果的な自己PRや質疑応答の準備にもつながるはずです。

そのためには、家族や友人、キャリアセンターの職員などに面接官役をお願いし、本番さながらの模擬面接を行うと良いでしょう。

自分の話し方や表情、姿勢などを客観的に見直し、改善点を洗い出せます。

また、想定される質問に対する回答を事前に準備し、声に出して練習することで、スムーズな受け答えが可能です。

面接の練習は、本番でのパフォーマンス向上に直結します。

「準備万端!」と思えるまで繰り返し練習することで、自信がつき、落ち着いて面接に臨めるでしょう。

心配な方は、ぜひ積極的に練習に取り組んでみてください。

対面面接のマナーに関するよくある質問と回答

最後に、対面面接のマナーについて、就活生からよく寄せられる質問とその回答をご紹介します。

Q.面接会場に遅刻しそうな場合、どうすれば良いですか?

A.原則遅刻はNGですが、面接会場に遅刻しそうな場合は、速やかに企業に連絡を入れましょう。

遅刻は社会人としてマイナスイメージを与えかねません。

しかし、やむを得ない事情で遅刻する場合でも、事前に連絡することで、誠実な姿勢を示せるでしょう。

電車遅延などで遅刻が避けられない場合は、すぐに企業に電話をいれることがマナーです。

その際、遅刻の理由と到着予定時刻を伝えましょう。

以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。

Q.面接中に飲み物を飲んでも良いですか?

基本的に、面接中に飲み物を飲むのは控えるべきです。

面接は、集中力と礼儀正しさが求められる場です。

面接中に飲み物を飲む行為は、面接官によっては、集中力の欠如やマナー違反と捉えられてしまうかもしれません。

ただし、どうしても喉が渇いて集中できない場合は、面接官に一言断りを入れてから、一口だけ飲むようにしましょう。

「失礼ですが、少し喉が渇いてしまいまして…」などと言えば問題ありません。

ただし、出されたお茶は飲みほすことがマナーです。

面接官に促されたときに「いただきます」といって飲むようにしてください。

最後に「ごちそうさまでした」と伝え、飲み切ると印象が良くなります。

面接中は、飲み物を控えることが基本ですが、このような例外もあるため臨機応変に対応しましょう。

Q.面接官から名刺をいただいた場合、どのように受け取れば良いですか?

A.面接官から名刺をいただいた場合は、両手で丁寧に受け取り、感謝の気持ちを伝えましょう。

名刺交換は、社会人としての基本的なビジネスマナーです。

丁寧な受け取り方をすることで、面接官に好印象を与えられます。

面接官から名刺を差し出されたら、両手で受け取り、「頂戴いたします」とお礼を伝えましょう。

名刺を受け取った後は、すぐにカバンにしまうのではなく、面接が終わるまでテーブルの上に置いておくのがマナーです。

名刺交換は、社会人としてのマナーを学ぶ第一ともなりえます。

丁寧な受け取り方と感謝の気持ちを忘れずに、名刺交換を行いましょう。

さいごに

本記事では、対面面接を成功させるために必要な、マナー、常識的な行動、そして自分らしさを表現することの重要性を解説しました。

対面面接では、マナーや常識的な行動が評価される一方で、過度な緊張やマナーへの意識が、本来のあなたの魅力を隠してしまう可能性もあります。

面接中に小さなマナー違反をしてしまったとしても、すぐに謝罪し、その後は落ち着いて面接に集中すれば、挽回できる可能性は十分にあります。

また、完璧主義にならず、最低限のマナーを守りつつ、自分らしさを表現すれば、良い印象を与えられるでしょう。

対面面接では、必要最低限のマナーを意識しつつ、リラックスして臨むことが大切です。

ぜひこの記事を参考に、最低限のマナーを身に着け、自信をもって対面面接に挑んでください。

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