就職に強い大学の特徴と文系が就活を有利に進めるポイント

就職に強い大学の特徴と文系が就活を有利に進めるポイント

2024年1月21日更新

はじめに

就活を始めると、「就職に強い大学」があると思う人は多いのではないでしょうか

就活中は自分の所属大学名を名乗るシーンが多いですが、大学によって強み・弱みがあるのではないかと不安に感じることもあるようです。

「あの大学は就職に強いから内定が多いの?」

「学歴フィルターがやっぱり存在している気がする」

「文系は理系よりも就職に不利なのか」

このように、自分が文系であることに疑問や不安を感じている学生もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、文系に特化し、就職に強い大学の特徴をご紹介します。また、文系学生が就活でアピールできるポイントなどもご紹介します。

現在就活中の文系学生はもちろん、今後就活を始める予定の文系学生も、ぜひ最後までお読みください。

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「就職に強い」とはどういうこと?

個人の能力も就活には重要であることを前提とした上で、「就職に強い」大学とはどのような意味を持つのでしょうか。

本記事では、「就職に強い」大学を以下のように定義してご紹介します。

 

  • 有名企業への就職に強い
  • 人気企業への就職に強い

 

有名企業や人気企業は志望学生が多い分、合格率は低くなることから、「就職に強い」と言い換えることができるでしょう。 

大学によって就職への強みは異なる

大学や学部によって、就職への強みは異なります。

大学の学部特性や卒業生の就職先などをみると就職が有利な企業や業界があることは間違いありません。

したがって所属大学によって、就職できる可能性がある企業や業界が異なってくる可能性はあると言わざるを得ません。

ただし、所属大学が就職に強いからとって、必ずしも希望する企業に就職できるとは限りません。

就職に強い大学とはいわれていても、個人の能力が最も評価の対象となります。

文系学生を取り巻く現状

就職に強い大学の特徴を見る前に、そもそも文系学生を取り巻く就職市場はどのようになっているのでしょうか。

特徴的な現状を2点ほどご紹介します。

新型コロナウイルス感染症の影響からの回復

文系学生は理系学生と比較し、就活において新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けました。

文系学生の就職先には、接客を必要とするサービス業が多く含まれていることから、新卒採用を制限している企業や新卒採用を行わなかった企業もありました。

しかし、2024年度採用以降は、新型コロナウイルス感染症が落ち着いた状況も踏まえ、多くの企業で新卒採用が再開されています。

したがってここ数年文系学生には厳しかった新卒採用市場が、そろそろ元のような形に戻ってきたと考えられています。

理系学生に有利な市場に変化

新型コロナウイルス感染症の影響でリモートワークが普及し、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化は必須事項となりました。また、国によるDX化の支援政策も後押ししています。

そのため、DXに関連する業務に強みを持つ理系学生に就活市場は有利な状況となりました。

一部企業はDXに特化したポジションを配置するなどして、大学在学中に必要知識を学んだ人しか採用しない方針を固めています

一方で、入社以降研修期間を経ることで、文系学生でもエンジニアなどの職種で働くケースも増えてきました。一見すると理系学生に有利な就活市場に見えますが、文系学生にとっても就職の幅が広がるきっかけになっていると考えられます。

文系で就職に強い大学とは?

ここまで、文系学生を取り巻くさまざまな状況についてご紹介してきました。では、その上で文系で就職に強い大学とはどのような大学なのでしょうか。有名企業や人気企業への就職に強い大学という観点でご紹介します。

偏差値が高い

まずは分かりやすく、偏差値が高い大学は就職に強いとえます。

ただし、偏差値が高い大学に入学することができれば簡単に就職ができるというわけではありません

一般的に偏差値が高いほど考える力や伝える力優れている傾向にあると考えられているからです。

その結果偏差値が高い大学から有名企業や人気企業就職する人が多く、就活に強い大学と評価されます。

勉強ができることが、そのまま就職に活かせるわけではありません。しかし、勉強をすることで培ってきた物事を分析する力や論理的に考える力、相手に自分の考えを分かりやすく伝える力は、そのまま就職に役立つとえます。

OB・OGとのコネクションが強い

大学の卒業生であるOB・OGとのコネクションが強い大学は、就職に強い傾向があります

OB・OGとコネクションが強いということは、OB・OGが就職した企業の情報を手に入れやすくなるということです。

志望企業で働くOB・OGと直接会うことができれば、生きた情報を手に入れることができるでしょう。そうした情報は、ESや面接などの選考対策において大きな助けになることでしょう。

実際に就職に強いといわれる一橋大学では、学生とOB・OGをつなぐ「如水会」の存在が大きいといわれています。

就活のサポートに力を入れている

大学自体が就活のサポートに力を入れている場合があります。就職課、あるいはキャリアセンターなどと呼ばれ、設備や人員なども充実させています。

ES添削や面接講座だけではありません。外部から就職カウンセラーを招いて就活対策、あるいは実際に働いているOB・OGを呼んでセミナーを開くこともあります。

大学の就職課を活用していないという学生も多いようです。しかし、大学の就職課は、積み上げられた企業情報とノウハウがあります。これを利用しないのはもったいないと思いませんか?

地方大学で教員養成に注力している

とくに地方で就職に強い大学の特徴が、教員養成をする大学です。団塊の世代が教職を引退したあと、教員不足が叫ばれています。

また、地元の大学に通ってそのまま地元の学校に就職するという学生が多い点も地方大学の特徴といえます。教育学部というよりも、大学全体として教員養成をする地方大学もあります。

地元密着や企業とのパイプが太い

就職に強い大学として、地元や企業とのパイプが太い伝統ある私大があります。とくに、伝統のある地方の私大では、大企業ではなくとも地元の優良企業に多くの学生を就職させています。長年にわたって築きあげた大学と企業との信頼関係で、就職に強い大学といわれています。

文系で就職に強い大学の具体例とその理由

では、実際に就職に強い大学を見ていきましょう。

大学内には理系学部がある場合もありますが、近年文系枠で注目を集める大学を中心にご紹介します。

【一橋大学】

国公立大学の中でも入学難易度が高いことで知られる一橋大学は、文系学生の就職に強い大学えるでしょう。

 一橋大学の学生は、以下のような大学に就職しています。

順位企業名人数
第1位                楽天30人
第2位PwCコンサルティン15人
第2位    三菱UFJ銀行15人

               第4位

野村證券13人
第5位   三井住友銀行12人
第5位    アクセンチュア12人

(参考:東洋経済ONLINE 2022年9月3日付 )

金融やメガバンクへの就職が多いのは、文系学部に強みがあるといえます。金融関連企業は、一般的には新卒の採用人数が減少しているとわれています。しかし、総合職の採用人数には大きな変化がないため、引き続き就職人数は多くなっています。

 【慶応義塾大学】

慶応義塾大学は、文系学部を有する大学の中でも特にコンサル系企業への就職に強いことで知られています。

第1位 アクセンチュア 88人

第2位 デロイト トーマツ コンサルティング 25人

第3位 マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン 5人

(参考:東洋経済ONLINE 2022年9月3日付 )

100名以上をコンサル系企業に輩出しています。これだけの多くの就職者がいれば、次年度以降もOB・OGと密な関係性を構築することができるため、コンサル系企業を目指す人にとっては安心できる環境だとえるでしょう。 

【昭和女子大学】

女子大の中で就職に強い大学として知られているのが、昭和女子大学です。昭和女子大学では、独自の就活支援として「社会人メンター制度」を導入しており、大学在籍中からさまざまなバックグラウンドを持つ社会人と交流することが可能です。

これにより、長期的な視点でキャリア感を醸成できるため、女性ならではのライフプランを見据えることができます。現実的なキャリア設計ができる点が就活成功に大きく寄与しているようです。

また、この制度があることでOGとの関係性も密であることから、就職難の時代であっても安心して就職活動を行うことが可能です。

「文系」を就活で活かすには?

文系の学生が就職に有利に進めるためには、いくつかのポイントがあります。

経験や過程をアピールする

理系学生と比較すると、文系学生は学びにおける「強み」や「専門性」がやや弱い傾向にあります。そこで、これまで前向きに取り組んできたことを振り返ってみましょう。

勉強以外でもアルバイト、サークル活動などで経験を通じてどのような学びを得たのかをアピールすることは、文系学生の就職を有利にします。

企業研究で自分にマッチした仕事を見つける

就活を始めると、実にさまざまな業界や職種があることがわかります。「有名な企業に就職したい」「何となく業界を選んでいる」「早く就職を決めたい」という気持ちが先行してしまうと、十分な企業研究ができずに就活を始めることになります。

自分のイメージと実際の仕事に大きなギャップを感じて、就職を失敗してしまう危険性もあります。

資格を取る

文系は理系に比べて、実際の研究成果がアピールしにくいという傾向があります。以下のような就活に役立つ資格を取得することで、就職が有利になります。

  • TOEIC
  • TOEFL
  • 英検
  • 簿記
  • 秘書検定
  • MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
  • ITパスポート
  • プログラミング 

文系学生を求める職種とは

文系は、理系に比べると就職先の選択肢が多いといわれています。文系ならではの強みを活かすことができ、文系学生を求めている職種を紹介します。 

 教育系

文系で就職が強い職種は、教育系です。学校を始め、塾の講師が代表的です。教育系の仕事は、教師や講師だけでなく、オリジナルの教材開発、広報活動の仕事もあります。

プログラミングは、小学校や中学校の授業で必修化となりました。そのためプログラミングスクールへの就職も注目されています。

このように教育系は、時代のニーズに沿った新しい分野の学びの場が加わり、文系学生の活躍が期待できます。

金融系

文系で就職が強い職種は、金融系です。主に銀行や証券会社などになります。資産運用や融資に関わる仕事を行います。企業や個人との信頼関係を築くことが重要な職種です。コミュニケーション能力に優れた文系学生には向いているといえます。

商社系

文系で就職が強い職種は、商社系です。商社は「専門商社」と「総合商社」に分かれます。専門商社は、事業投資やトレードを主な業務としています。総合商社は、さまざまな業務を行います。

商社系の企業は、海外の企業とも多くの接点を持っています。外国語のスキルを活かしたグローバルな活躍の場を目指す文科系学生には向いているでしょう。

マスコミ系

文系で就職が強い職種は、マスコミ系です。就職先としては、テレビ局、新聞社、広告代理店などがあります。学歴や資格などに関わらずに応募できることが多いのが特徴です。

世の中で起こっていることを客観的に分析し、先読みする能力が求められています。思考の柔軟性やセンスを活かしたい文系学生に向いているといえます。

よくある質問

では、最後によくある質問に回答していきましょう。

文系学生が就活中に感じた疑問があれば、ぜひ以下の回答で解消してください

理系の方が就職はしやすいの?

理系に比べて文系は就職に不利なのではないかと考える学生もいます。

近年、理系学部に注目が集まっていることは事実ではあるものの、必ずしも理系学生が就職に強いとは限りません。

実際、最終的な就職内定率は文系・理系ともほぼ同率という結果になっています。

大手企業であれば、文系学生を対象とした職種の採用枠は一定数が確保されていることに対し、理系学生を対象にした職種の採用枠は非常に限定的な傾向があります。

そのため、「理系」という強みがあっても希望企業の内定を獲得できるとは限らないのです。

多くの企業では、就学生の主体性や行動力、問題解決力などを重視しています。

技術的な能力よりも、仕事ができる能力を求めているのです。 

文系学生は広くさまざまな分野を学んでいるからこそ、幅広い企業や職種に就職できる可能性があると考え、前向きに就活を行ってみてはいかがでしょうか。

就職に強くない大学だと就職しにくいの?

大学受験では、偏差値が高ければ好きな大学に入学することができました。

しかし、就職に強い大学に所属しているからといって、就職できるわけではありません。裏返せば、就職に強くない大学でも志望企業に就職できるということです。

大切なのは、所属大学に関わらず、自分自身をいかにアピールするかです。

万が一就職活動が上手くいっていない場合は、所属している大学のせいにするのではなく、自己PRを見直すなどの工夫をしましょう。

大学に縛られず自分の実力で内定を掴みとろう!

本記事では、文系に特化し、就職に強い大学の特徴をご紹介してきました。就職に強い大学にはそれなりの特徴や理由があります。しかし、就職に強い大学に所属しているからとって必ず志望企業に就職できるとは限りません。

大学は肩書きのひとつにしか過ぎず、自分の武器として活かすためには自分自身の能力を研ぎ澄ますことが大切です。

就活がうまくいかなくなると、つい大学のせいにしたくなってしまうかもしれません。また、理系学生がつい羨ましくなってしまうこともあるでしょう。

しかしそんな時こそ、自分の就活を見直すべきタイミングだと捉え、意識を改めて積極的に就活してみてはいかがでしょうか。

諦めずに行動し、ぜひ希望の就職先の内定を獲得してください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者情報

近藤明弘

キャリアアドバイザー

株式会社ニトリに新卒入社。
個人売率ランキングでは全国で10位に入賞するなど、多くの成果を生み出してきた。 2021年より株式会社ナイモノにジョイン。 リクルーティングアドバイザー(RA)とキャリアアドバイザー(CA)の経験を持ち、現在はCAとして急成長中。