就活で本当に有利な資格とは?目的・文理別おすすめ資格15選

2025年9月11日更新

はじめに

就職活動を前に「有利になる資格はある?」「今から取るべき資格が知りたい」と考える学生は多いでしょう。

資格は必須ではありませんが、スキルや熱意を客観的に示す強力な武器になります。

この記事では、就活で有利に働く理由から、目的や文理別におすすめの資格、さらには失敗しない選び方と効果的なアピール方法までを網羅的に解説します。

あなたの就職活動を成功に導く、最適な資格を見つけるための参考にしてください。

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就活で資格は必須ではない!でも有利に働く3つの理由

「資格がないと不利になるのでは?」と心配する必要はありません。就職未来研究所の「就職白書2023」によると、企業が採用活動で資格を重視する割合は16.1%に留まります。

人柄やポテンシャルが重視される新卒採用において、資格はあくまで加点要素の一つです。しかし、その「加点」が、ライバルとの差別化につながることも事実です。

3つの理由
  • 理由1:客観的なスキルの証明になる
  • 理由2:入社意欲や熱意を伝えられる
  • 理由3:目標達成能力や計画性を示せる

ここでは、資格が就活で有利に働く3つの理由を解説します。

客観的なスキルの証明になる

「PCスキルがあります」「英語が得意です」と口頭で伝えるだけでは、そのレベルを正確に伝えるのは困難です。しかし「MOSを取得しています」「TOEICで800点です」と伝えれば、あなたのスキルレベルが明確に伝わります。

企業側もあなたの能力を具体的にイメージしやすく、入社後の活躍を期待しやすくなるでしょう。専門的な知識やスキルを証明できる点は大きな強みです。

理由2:入社意欲や熱意を伝えられる

志望する業界や職種に直結する資格を取得していることは、その分野への強い関心と入社意欲の表れとして評価されます。

例えば、不動産業界を志望する学生が宅地建物取引士の資格を持っていれば、多くの学生の中から際立った存在として認識されるでしょう。 資格取得という具体的な行動を通じて、その企業で働きたいという本気度をアピールできます。

理由3:目標達成能力や計画性を示せる

資格取得は、目標を設定し、計画を立てて努力を継続した結果です。特に難易度の高い資格であれば、そのプロセス自体が自己管理能力や目標達成意欲の高さを証明します。

面接で資格取得までの努力や工夫した点を語ることで、単なる知識のアピールに留まらず、あなたの人柄や仕事への取り組み姿勢を伝える貴重なエピソードになります。

出典: 『就職白書2023』データ集

【目的別】就活が有利に進むおすすめ資格8選

自分のアピールしたい能力や、将来のキャリアプランに合わせて検討してみてください。

  • 1. TOEIC/TOEFL(英語力を武器にする)
  • 2. マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
  • 3. 簿記(ビジネスの基礎体力を示す)
  • 4. ITパスポート(ITリテラシーの証明)
  • 5. ファイナンシャルプランナー(FP)
  • 6. 宅地建物取引士(宅建士)
  • 7. 社会保険労務士(社労士)
  • 8. 普通自動車第一種運転免許

ここでは、どのような業界や職種でも評価されやすく、汎用性の高いおすすめの資格を8つ紹介します。

TOEIC/TOEFL(英語力を武器にする)

グローバル化が進む現代において、英語力は多くの企業で求められるスキルです。特にTOEICはビジネス英語能力の指標として広く認知されており、一定以上のスコアは選考で有利に働きます。

外資系企業や商社、海外展開に積極的な企業を目指すなら、ぜひ挑戦したい資格です。一般的に、履歴書でアピールするなら600点以上、英語力を強みとするなら730点以上が目安とされています。

マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)

WordやExcel、PowerPointといったMicrosoft Office製品の利用スキルを証明する国際資格です。どの業界・職種においてもPCスキルは必須であり、MOSを取得していることで基本的な事務処理能力を客観的に示せます。

特に事務職や営業職など、資料作成やデータ分析の機会が多い職種では高く評価されるでしょう。学生のうちに取得しやすい点も魅力です。

簿記

簿記は、企業のお金の流れを記録・計算・整理する技能であり、会計の基本知識です。この知識は、経理や財務といった専門職はもちろん、営業や企画など、あらゆる職種で役立ちます。

企業の財務諸表を読み解く力が身につくため、企業分析にも活かせます。就活ではまず3級から、経理職などを目指す場合は2級以上の取得が推奨されます。

ITパスポート

ITパスポートは、ITに関する基礎知識を証明する国家資格です。情報処理推進機構(IPA)が運営しており、ITの技術だけでなく、経営戦略やマネジメントに関する知識も問われます。

DX(デジタルトランスフォーメーション)が重要視される現代において、ITの基礎知識は全社会人の必須教養となりつつあります。文系・理系を問わず、持っていると評価される注目の資格です。

ファイナンシャルプランナー(FP)

年金や保険、税金、資産運用といった、お金に関する幅広い知識を証明する資格です。金融業界や保険業界、不動産業界を目指す学生には特におすすめで、顧客への提案力が求められる職種で高く評価されます。

また、自身のライフプランニングにも役立つ知識が得られるため、実用性が非常に高い点も人気の理由です。まずは3級からの挑戦が一般的です。

宅地建物取引士(宅建士)

不動産取引の専門家であることを示す国家資格です。 不動産業界では、事業所ごとに従業員5名に対して1名以上の宅建士を設置することが法律で義務付けられているため、非常に需要が高い資格です。

 不動産業界への就職を考えているなら、取得しておくと選考で大きく有利になるでしょう。金融機関など、不動産を担保として扱う業界でも役立ちます。

社会保険労務士(社労士)

人事や労務管理の専門家であることを示す国家資格です。 働き方改革やコンプライアンス遵守が重視されるなか、人事・労務のプロフェッショナルである社労士のニーズは高まっています。

合格率は6〜7%と非常に難易度が高いですが、取得できれば企業の人事・総務部門やコンサルティング会社への就職で強力なアピール材料となります。

普通自動車第一種運転免許

意外に思われるかもしれませんが、普通自動車免許も立派な資格です。地方での勤務や、顧客訪問が多い営業職などでは必須となるケースも少なくありません。

特に全国転勤の可能性がある企業や、自動車業界、建設業界などを志望する場合は、取得しておくと選択肢が広がります。大学生のうちに時間を見つけて取得しておくことをおすすめします。

【文理・業界別】キャリアを広げるおすすめ資格

ここでは、文系・理系といった特性や、特定の業界に合わせたおすすめの資格を紹介します。自分の進みたい道が明確な方は、ぜひ参考にしてください。

文系学生におすすめの資格

文系学生は、法律や経済、コミュニケーション能力を活かせる資格がキャリアにつながりやすいです。

資格名概要就活でのメリット
秘書検定ビジネスマナーや一般常識、敬語、接遇スキルが身につく資格。事務職や接客業で評価される。社会人基礎力を客観的に示せる。
中小企業診断士経営コンサルタント唯一の国家資格。経営戦略、財務、マーケティングなど幅広い知識を扱う。論理的思考力・課題解決力を強くアピールできる。コンサル業界や経営企画部門で有利。
日経TESTビジネスに必要な経済・金融・企業活動に関する総合知識を測るテスト。社会・経済への関心や知識の深さを示す。金融・商社・コンサル業界などで高評価。

理系学生におすすめの資格

理系学生は、自身の専門分野をさらに深める資格や、IT関連の資格がおすすめです。

資格名概要就活でのメリット
基本情報技術者ITエンジニアの登竜門とされる国家資格。プログラミングやネットワークなど幅広い ITの基礎を問う。IT業界を志望する学生にとって必須レベル。基礎的な技術力を客観的に証明できる。
応用情報技術者基本情報の上位資格で、プロジェクト管理やセキュリティ、アルゴリズムなど応用的知識を問う。より高度なITスキルを示せるため、他の就活生との差別化が可能。エンジニア職やITコンサルでも評価大。
危険物取扱者化学物質や燃料などの取り扱いに必要な国家資格。甲・乙・丙と種類あり。化学メーカーやエネルギー関連企業、ガソリンスタンドなどで有利に働く。

失敗しない!就活のための資格選び3つのポイント

やみくもに資格を取得しても、就活で評価されるとは限りません。

3つのポイント
  • ポイント1:自分のキャリアプランと結びつける
  • ポイント2:難易度と学習時間を現実的に見積もる
  • ポイント3:企業の募集要項を確認する

時間と労力を無駄にしないためにも、資格を選ぶ際には上記の3つのポイントを意識しましょう。以下で、それぞれについて詳しく解説します。

ポイント1:自分のキャリアプランと結びつける

最も欠かせないのは「なぜその資格を取得するのか」という目的意識です。将来どんな業界で、どのような仕事をしたいのかを考え、そこから逆算して必要な資格を選びましょう。

キャリアプランと資格が一直線に結びついていると、面接での志望動機にも説得力が生まれます。自己分析と業界研究を深めることが、最適な資格選びの第一歩です。

ポイント2:難易度と学習時間を現実的に見積もる

資格には、数週間で取得できるものから、1000時間以上の学習が必要な難関資格までさまざまです。 自分の学業やアルバイト、就職活動とのバランスを考え、現実的に取得可能な資格を選びましょう。

大学の講義や長期休暇をうまく活用するなど、計画的な学習スケジュールの立案が成功の秘訣です。

ポイント3:企業の募集要項を確認する

志望する企業が具体的に決まっている場合は、その企業の募集要項を確認することをおすすめします。「歓迎する資格」として特定の資格が明記されています。

企業が求めるスキルを直接的に満たす資格を取得することは、選考を有利に進める上で非常に効果的な戦略です。

取得した資格を最大限アピールする方法

資格は、取得するだけでは不十分です。その価値を企業に正しく伝え、評価につなげるために、履歴書・エントリーシートでの効果的な書き方と、面接で語るべきポイントについて解説します。

履歴書・エントリーシートでの効果的な書き方

資格欄には、取得年月日順に正式名称で正確に記載します。「取得」と「合格」を使い分け「○○ 合格」や「○○ 取得」と書きましょう。

現在勉強中の資格がある場合は「○○取得に向けて勉強中」と記載することで、学習意欲をアピールできます。ただし、志望職種との関連性が低い資格や、難易度が著しく低い資格は、かえってアピールにならない場合もあるので注意が必要です。

面接で語るべきは「取得までのプロセス」

面接では、資格名を伝えるだけでなく「なぜその資格を取得しようと思ったのか」「目標達成のためにどのような工夫や努力をしたのか」というプロセスを具体的に語ることが重要です。

資格取得を通じて学んだことや、身についた能力が、入社後にどう活かせるのかを筋道立てて説明しましょう。あなたの強みや人柄が伝わり、採用担当者からの評価を高めることにつながります。

まとめ

就職活動における資格は、必須ではないものの、あなたの可能性を広げ、熱意を伝えるための有効な手段です。大切なのは、周りに流されて資格を取るのではなく、自分の将来を見据えて、目的意識を持って挑戦することです。

資格取得に向けた努力は、知識やスキルだけでなく、計画性や継続力といった社会人に欠かせない能力を育みます。この記事をきっかけに、ぜひあなた自身の価値を高める資格取得に挑戦し、自信を持って就職活動に臨んでください。

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