文系大学生が就活で有利になるために取っておきたい資格とは

文系大学生が就活で有利になるために取っておきたい資格とは

2023年11月22日更新

はじめに

就職活動をするときには、少しでも有利に立てるように資格を取ったり、面接の練習をしたりと事前に準備と対策を練っておくことが重要です。自分の就職先で役立つ資格を持っていれば、面接や採用時に他の就活生より大きくリードすることができます。

 

ただどんな資格を取っていればいいのかわからないと思いますので、おすすめの資格やなぜ資格をとっておいた方がいいのか説明していきます。さらには資格を取る勉強を効率よくするにはどうすればいいかも紹介していくので参考にしてください。

 

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なぜ、資格取得が就活有利になるのか?

資格は必ず取らなくてはいけない、というわけではありません。資格がなくても就職はできます。しかし、資格を取っておけば就職活動を有利に進めることができ、メリットもたくさんあるため資格を取ることをおすすめします。

 

では、なぜ、資格取得が就活有利になるのでしょうか?その理由としては以下の3つのポイントが挙げられます。

 

「アピールポイントになり就活がより有利に」

「大学生は時間があるので有効活用するべき」

「失業のリスクを軽減でき、独立することも可能」

 

以下で、それぞれ見ていきましょう。

 

1.「アピールポイントになり就活がより有利に」

1つ目は、資格を持っていることで、他の就活生より有利な立場になれるからです。例えば、不動産関係の企業に就職するときに、「興味があるので働きたい」という人と、「宅地建物取引士(宅建士)の資格を持っています」という人がいれば、間違いなく後者が選ばれやすいです。

 

就職したい企業に通ずる資格があるだけで、即戦力として期待ができ、会社が求める人材に近づくことができるので採用率もぐっとあがります。

 

また、この資格を取るために努力したことや資格を取ろうと思った経緯など、面接の際にアピールポイントとして話すことができるのでおすすめです。

 

特に国家資格や高スキルを持っていると専門的な企業にも就職することができるため、資格をとっておくことをおすすめしています。また、退職しても資格を保有していることで、精神的にも安心できます。

 

2.「大学生は時間があるので有効活用するべき」

 2つ目は、時間を有効に活用するには、資格取得がおすすめだからです。社会人になれば毎日、朝から晩まで仕事があり忙しい日々を過ごすことになります。社会人になってから資格を取りたくても時間がなくて、なかなか資格を取ることができない人もたくさんいます。

簡単に資格を取れるわけではありませんが、大学生の間は時間に余裕があるので勉強に費やすことが可能です。勉強を学ぶための環境も整っており、何もせずに時間を過ごすよりも空いている時間を将来のために有効活用するほうがメリットが多いためおすすめです。

 

3.「失業のリスクを軽減でき、独立することも可能」

3つ目は、就職してすぐに資格が活かされなくても、独立やキャリアアップなど長期的な目線で考えても保有しているだけでメリットがあるからです。

 

また、保有している資格によっては独立して企業を立ち上げることも可能です。独立するには、国家資格や高いスキルがなければいけませんが、独立することで自分の成長につながり収入アップも見込めるため、資格を取ることを目指してみましょう。

自分の得意不得意も把握できるため、自己分析に繋がり、企業選びをする際に役立ちます。



文系大学生におすすめ資格紹介

ここからは文系大学生におすすめの資格を紹介していきます。難易度の高い物から低いものまでさまざまな種類の資格を紹介していくので、自分にあった資格を選んでみましょう。

まずは、当サイトが選んだ文系学生におすすめの資格TOP7です。

 

文系学生におすすめの資格TOP7

 

1.TOEIC/TOEFL

2.簿記

3.ファイナンシャルプランナー

4.宅地建物取引士(宅建士)

5.ITパスポート試験

6.社会保険労務士(社労士)

7.マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)

 

以下でそれぞれの資格のおすすめ理由と特徴をご紹介していきます。

 

1.TOEIC/TOEFL

・おすすめの理由

 

グローバル化が進んでいるため、英語を活用できれば大幅に就職できる範囲が広がります。ビジネス英語に特化しているという特徴があり、公的資格であるTOEICで高い点数を獲得できれば即戦力としても期待できます。

 

ちなみにTOEICとTOEFLの違いを簡単に説明すると、TOEICは公的な試験で、母国語が英語ではない人の英語力を測る試験です。一方、TOEFLはアメリカの大学を目指す人の英語力を測る民間の試験です。

 

 TOEFLのほうが難易度が高いため、外資系の企業を目指す方におすすめです。

 

・特徴

 

英検は自分の難易度に合わせた級を選んで試験を受けますが、TOEICは英語の得意不得意に関係なく全員同じ試験内容を受けます。試験が終わって通知される点数により、自分の英語力がわかる仕組みです。

 

TOEICの点数が500点の場合は、英検で言うと2級なので初心者レベル。

 

TOEICの点数が600点の場合は、英検で言うと2級~準1級なので標準レベル。

 

TOEICの点数が800点の場合は、英検で言うと準1級~1級なので上級者レベル。 

 

2.簿記

・おすすめ理由

 

簿記の資格を取ることで「お金の流れがわかる」、「企業分析で使える」といったメリットがあります。営業利益や経営利益など会社の財務関係を理解することができるため、コスト削減や収益のポイントを把握することが可能です。

 

企業の収益判別ができるようになれば、右肩上がりの会社なのか、経営不振に入りそうな会社なのか判別することができるので、安定した会社選びができるようになります。

 

人気もあることから、参考書や映像授業など勉強方法も選べるため対策のしやすい資格です。

 

・特徴

 

簿記は3級から1級までランクがあり、1級までいけば、国家資格である税理士や弁護士の資格を取る際に役立ちます。 

 

3級と2級まではネットでも試験を受けることができるため、自分の都合の良い日を選択して試験を受けることができます。

 

1級まで行くと、合格率は10%程度ですが、3級であれば合格率が30%~50%あるので、まずは3級から挑戦してみるのがおすすめです。

 

3.ファイナンシャルプランナー

・おすすめ理由

 

銀行や保険といった金融関係の仕事に就く方に特におすすめの資格です。お金に関することについて幅広く対応し、人のプランも考え、自分のプランも自分で考えることができるのでおすすめです。 

 

多くの企業でファイナンシャルプランナーを雇用していることが多く、再就職するときでも有利に就職が進められるので挑戦してみてもいいでしょう。 

 

・特徴

 

3級から1級までありますが、3級であれば合格率が80%と非常に高いため、入手しやすい資格です。2級であっても50%~60%の合格率があるので独学で学んでから挑戦しても十分狙える資格だと思います。

 

ファイナンシャルプランナーと似ている資格で、ファイナンシャル・プランニング技能士というものがありますが、後者は「FP技能検定」を合格すると得られる資格を保有している人のことをいうので少しだけ違います。

 

4.宅地建物取引士(宅建士)

 

おすすめ理由

 

前述したように業種にかかわらず「なにか専門の資格」を持っていた方が就活には有利になります。もし、あなたが「英語や数字は苦手だし、IT関係もちょっと・・・」と思っているのなら、宅地建物取引士(宅建士)はいかがでしょうか?

 

専門性の高い国家資格でありながら、比較的取り組みやすく、さらに仕事は関係なく、プライベートでも不動産を購入する場合に、その知識を活かすことができるため人気のようです。

 

また、仮に最初に不動産業界に就職しなくても、転職する場合に選択業界の範囲が広がることは、言うまでもありません。

 

・特徴

 

この資格は、記述問題や論文形式の問題は出題されません。このため、比較的解答しやすいという特徴があります。もし試験でわからないところが出題されても、何とかなる可能性があるからです。

 

ただし、もちろん勉強は必要です。初めての場合、3カ月~5カ月程度の勉強期間が必要になるようです。

 

5.ITパスポート試験

 

・おすすめ理由

ITパスポート試験は、独立行政法人情報処理推進機構https://www.ipa.go.jp/index.htmlというところが、管理運営しています。同機構によるとITパスポート試験とは「ITを利活用するすべての社会人、これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家資格」とされています。

 

このため、IT企業を目指している人はもちろん、今後、様々な業界でIT化がさらに進んでいくため、持っていると有利なこと間違いなしの資格です。

 

・特徴

 

ITパスポート試験とは、簡単に言うとITに関する基礎的な知識を問われる試験です。そのため、もともとITの知識が少ない初心者と言える人でも、その基礎知識を勉強することになるのため、そんなに抵抗はないと思われます。

 

また、国家試験の中では試験の合格率が50%前後と比較的高いのが特徴です。このため、じっくりと勉強すれば取得はそんなに難しくないでしょう。

 

6.社会保険労務士(社労士)

 

おすすめ理由

 

現在、企業には働き方改革への対応やコンプライアンス遵守が求められており、今後もこのいきおいは、さらに加速してくでしょう。社会保険労務士(社労士)とは、企業の経営効率化のため、人事や労務管理全般に関する問題点を指摘し、改善策を企業に助言する、いわば「働き方改革のプロ知識を持つ資格」ということができます。このため、ニーズや将来性のある資格といえます。

 

社会保険労務士事務所はもちろんのこと、企業の人事・総務部、コンサルティング会社、アウトソーシング会社、予備校などが就職先となります。

 

・特徴

 

実はこの資格はかなりの難問資格として知られており、合格率は平均6%~7%程度と言われています。このため、合格に向けてしっかりとした対策が必要です。勉強時間は700時間~1000時間程度必要だと言われています。

 

7.マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)

 

・おすすめ理由

 

今、世の中のパソコンは一部の専門職を除いて、一般的な作業においてはWindowsがほぼメインとなっていると言っていいでしょう。

 

マイクロソフト オフィス スペシャリストとは、そのWindowsのソフトを使いこなせるという証明となるため、就活は有利になります。

面接の際に、パソコンのスキルを問われることもあるでしょう。その時に、この資格を持っているといえば、自分のスキルのレベルを簡単に伝えられますし、面接が有利に進むことは間違いありません。

 

・特徴

 

試験には、「Word」「Excel」「PowerPoint」「Access」「Outlook」の5つの科目があります。これらは、実際にそれぞれのソフトを使用して操作を行う実技試験となります。ソフトを使った基本操作や応用的な操作ができるかが問われます。

国際的に認められている人気資格ですので、頑張ってみるのもいいでしょう。

これら7つの資格以外にも、日本漢字能力検定(漢検)、秘書検定などがあります。調べてみて興味があったら、挑戦してみましょう」。

 

資格を獲得する上での注意点

就活に有利になる資格を選ぶ

ここで資格を取得する上での注意点に触れていきます。一番大切なのは、自分が就職したい企業や業種に合わせた資格を選ぶことです。例えば、不動産関係に就きたい方なら「宅地建物取引士(宅建士)」、金融関係に就きたい方なら「ファイナンシャルプランナー」といった感じです。

 また、弁護士や税理士といった国家資格は、取得する難易度が高い分、取得すれば高い給料と安定した職に就けるというメリットがあります。しかし、難易度の高い資格を取るためには、時間をかけてしっかり勉強しなければいけません。

就職してすぐに資格が活かされなくても、独立やキャリアアップなど長期的な目線で考えても保有しているだけでメリットがあるためおすすめです。

 また、就活とは関係なくても自分が好きなことを学びたいから資格を取る、という考えでも問題ありません。資格を取るときに頑張ったことや学んだことは就活でアピールポイントとしても活用できるので、結果的に就活でも活かすことができます。



資格取得に向けての勉強の仕方

資格を取る方は、ほとんどが独学で勉強するので独学での勉強の仕方を紹介していきます。取りたい資格を決めても、何から勉強すればいいのか分からない方も多いと思います。どんなことに注意すればいいかや、効率よく勉強するやり方を説明するので参考にしてください。 

1.まずは計画を立てよう

いつまでに資格を取りたいのか目途を立てて計画的に勉強していくことが重要です。大学を卒業するまで、1年後の試験日まで、というようにゴールまでのスケジュールを立てましょう。

 

それと同時に毎日どれくらい勉強するか目標を立てることも大切です。三日坊主にならないためにも、無理のない範囲で勉強できる時間を決めましょう。

 

最初から毎日5時間勉強する、といった高いハードルを持ってしまうと続かない可能性が高いので小さな目標から立てることをおすすめします。

 

小さな目標からスタートしていき、徐々に目標を明確化していきます。例えば、毎日1時間は勉強する。今月中に参考書の20ページまでは進める。3ヶ月後には・・・、という流れでゴールまでの計画を煮詰めていくと目標を達成しやすくなります。 

 

2.勉強時間を考えよう

一日の間にどれくらい勉強できる時間があるか考えましょう。寝る前は比較的、時間が取れやすいことが多く、寝ている間に勉強したことがインプットされやすいのでおすすめです。 

 

そして朝目が覚めたら、昨日勉強したことが理解できているかアウトプットしてみましょう。また通学時間などスキマ時間を利用して勉強することもおすすめです。無駄なく時間を有効活用できるので、効率よく勉強できます。

 

3.おすすめの勉強方法

ノートに書いて覚えることが一番頭に入りやすいのでおすすめです。ただノートに書けばいいわけでもありません。やり方によって覚え方がぐっと上がるため今から紹介する勉強法を参考にしてみてください。 

 

①すぐにノートに書かない

 

学んだことはすぐにノートに書いた方がよさそうと思われがちですが、少し間をおいてノートにまとめるほうがインプットされやすいです。

 

すぐにノートに書くことによって、「もう書いたから忘れても大丈夫だ」と脳が勘違いしてしまい、記憶にとどまりにくくなります。逆に少し時間を空けることで脳に「今覚えないといけないぞ」というプレッシャーを与えながらインプットすることができます。

 

②ノートの見た目にこだわらない

 

綺麗に文字を書くことや、この内容はこの色じゃないといけないといったこだわりは捨てましょう。ノートをきれいにまとめることが目的ではなく、内容を覚えることが目的です。ノート作りにこだわりを持たず、多少汚くても、ごちゃごちゃしていても、自分の頭に入りやすい書き方が大切です。

 

③過去問を活用しよう

 

問題を解くなら過去問がおすすめです。過去に出題された問題を選ぶことで、どんな問題がでるか傾向がわかりやすいことと出題される範囲がわかりやすいためおすすめしています。

 

まずは1周~2周繰り返し問題を解き、自分の苦手な問題をリストアップし重点的に繰り返し解くことが大切です。

 

何度も繰り返し解くことで、解き方のコツや内容を覚えられるので毎日コツコツ少しずつ頑張りましょう。



文系大学生が資格を取るなら今がチャンス

おすすめの資格や勉強の仕方を紹介してきましたが、どうせ資格を取るなら早いうちに取っておいた方が将来役に立つのでおすすめです。社会人よりも大学生の時のほうが時間にゆとりがあるので、チャレンジしやすい環境でもあります。 

 

就職活動にも役立つことが多く、自分のためにもなるのでまずは自分でも取れそうな資格を探してみましょう。目標に向かって毎日少しずつ努力をすることは、社会人になっても大切なことなので今のうちから週間づけておけば、きっとあなたのためになります。

 

この記事をきっかけに、まずは資格取得に向けて挑戦してみましょう。

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