【ソニーの採用を詳しく理解!】ソニーの就活攻略法
2023年3月19日更新
はじめに
日本を代表するゲーム機「プレイステーション」をはじめ、ヘッドフォンやカメラなど、幅広い領域で存在感を示すソニー。
就活を開始するにあたり、ソニーへの入社を目指す人は多いのではないでしょうか。
しかし、誰もが知る有名企業だからこそ、
「入社ハードルが高そう…」
「厳しい学歴フィルターがあるのでは?」
「どんな対策をしたら良いのだろう?」
と悩む人も少なくありません。
そこで本記事では、ソニーの基本情報をはじめ、採用条件や求める人物像、学歴フィルターの有無などを詳しくご紹介します。
ソニーの選考を受けることを検討している人はもちろん、そうではない人もぜひ最後までお読みくださいね。
ソニーグループの基本情報とは?
はじめに、ソニーグループの基本情報を見ていきましょう。
ソニーグループ株式会社は、1946年に設立された企業です。
「プレイステーション」に代表されるゲーム&ネットワークサービスや、数々の人気アーティストを擁するソニーレーベルを展開する音楽などのエンタテインメント事業、そしてソニー銀行などの金融事業などを幅広く展開しています。
グループ連結の従業員数は2022年3月期で108,900名にも上り、連結売上高は9兆9,215億円と規模や売上共に日本を代表する企業だと言えるでしょう。
日本だけではなく、世界各国にグループ企業があることから、グローバルに活躍したい人にも十分なチャンスがある会社と言えます。
ソニーの採用方法とは?
ソニーの新卒採用は、個社単位ではなくグループ企業がまとまって採用を行う「合同採用」と、グループ企業ごとに採用を行う企業が混在しています。
そのため、選考希望企業によって選考方法が異なることを理解しておきましょう。
合同で選考を行っているのは以下4社です。
・ソニーグループ株式会社
・ソニー株式会社
・ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
・株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
上記4社の選考を受ける場合、説明会などは全て合同で実施されています。
以下企業は、グループ企業別に採用を行っています。
・株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
・ソニーフィナンシャルグループ
・ソニー・ピクチャーズ
ただし、ソニー・ピクチャーズは一定の能力が可視化できる人を採用しており、新卒では選考通過が難しいことを予め理解しておく必要があります。
また、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ソニーフィナンシャルグループに紐づく各社は、それぞれ個別に新卒採用を行っているため注意が必要です。
今回は、ソニーグループの中核会社であるソニーグループ株式会社を含む、ソニー株式会社、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの4社の採用を中心にご紹介します。
ソニーの待遇は?
ソニーの選考に関する具体的な情報をご紹介する前に、ソニーの制度や待遇を詳しくご紹介しましょう。
初任給
ソニーの初任給は以下です。
修士了:初任給285,000円〜(月給)
大学卒:初任給255,000円〜(月給)
※通勤交通費別途支給
初任給は決して高いとは言えませんが、平均年収は1,000万円を越えていることから、年収の上がり幅は大きいことが分かります。(参考:2021年度 ソニーグループ株式会社 有価証券報告書)
制度
従業員のキャリア自律を促すソニーでは、従業員が主体的にキャリア選択をできる制度が充実しています。
50年前から運用されている、従業員自身が自ら手を上げ希望ポジションへ応募できる「社内募集制度」をはじめ、高評価を獲得した従業員のみが獲得できるオファー権である「社内フリーエージェント制度」などがあります。
さらに所属部署を変えずに他の部署の業務ができる「キャリアプラス制度」や、グループ内異動を実現する「Sony CAREER LINK」、海外留学ができる「公募留学制度」など、その制度は多岐に渡ります。
従業員だけではなく、グループ企業が多いから実現できる制度が多い点が特徴です。
働き方
国籍や性別を超えて活躍する従業員が多いからこそ、妊娠・出産・育児、介護、病気の治療に備えた仕組みが整っている点もソニーの特徴です。
「Symphony Plan(シンフォニー・プラン)」と題された制度を活用することで、休暇取得や勤務時間調整のハードルを下げることが可能です。
また、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、全従業員に在宅勤務を認めているほか、在宅勤務向けの特別手当なども積極的に支給しています。
ソニーの募集職種は?
ソニーの募集職種は、技術系・事務系といった2種類のコース別採用となっています。
ソニーの募集職種は領域ごとに細かく区分されているため、自身が有する専門性に近しいポジションを選ぶことができる点が特徴です。
技術系は大きく分けて、以下のような職種が募集されています。
・エッジAI・センシング・オートモーティブ領域
・センシングデバイス・AIセンサー・車載センサー・AV機器領域
・ユーザアプリケーション・クラウドシステム領域
・半導体領域
・R&D領域
・イメージセンサー・センシングセンサー領域
・AIロボティクス領域
このほかにも、多くの領域が設定されている点はソニーならではの強みと言えるでしょう。
事務系の中には、以下のような職種が含まれています。
・セールス&マーケティング
・ビジネスマネジメント&ファイナンス
・経営スタッフ
・コーポレートスタッフ
・法務
・知的財産
それぞれの職種には、入社後3~5年後のイメージが記載されているため、将来のイメージを持ちながら職種を選ぶことが可能です。
ソニーに学歴フィルターはある?
毎年300名以上を採用しているソニーには、学歴フィルターはあるのでしょうか。
結論からお伝えすると、明確な学歴フィルターはないものの、国立大に加え早慶が強いことが分かります。
2020年度のソニーの採用大学を見ていきましょう。
順位 | 大学名 | 採用人数 |
1 | 慶応義塾大学 | 47 |
2 | 東京大学 | 38 |
3 | 早稲田大学 | 35 |
4 | 東京工業大学 | 33 |
5 | 東京理科大学 | 25 |
6 | 京都大学 | 20 |
7 | 東北大学 | 19 |
8 | 大阪大学 | 17 |
9 | 名古屋大学 | 16 |
10 | 筑波大学 | 15 |
(参照:ダイヤモンドオンライン2021年3月23日 https://diamond.jp/articles/-/266046)
私大ではなく国立大の割合が高いのは、理系職種を積極的に採用していることが理由だと言えます。ただし国立大の中でも偏差値が高い大学が積極採用されていることから、学歴が高い方が採用確率は高くなると言えるでしょう。
ソニーの選考フローは?
ソニーの選考フローは、「ジョブマッチング」と題して2つの期に分けられています。
選考フローそのものに大きな変化はありませんが、エントリー開始期間が以下のように異なります。
・ジョブマッチング1期:エントリー期間 3/1(水)10:00〜3/7(火)10:00
・ジョブマッチング2期:エントリー期間 4/17(月)10:00〜4/27(木)10:00
エントリー時には①プロフィールシート②適性検査を受け、エントリーがなされます。
その後面接が複数回実施され、内定に至ります。
ソニーは面接は「個人を理解する重要な場」として捉えているため、集団面接ではなく個人面接で対応してくれます。そのため、自分のアピールを丁寧にすることができるでしょう。
また、面接や説明会は基本的に私服での参加がOKです。
「本当に私服でOKなの?」と思うかもしれませんが、ソニーはグローバル企業ゆえに比較的見た目は自由に働くことができます。スーツでも構わないものの、素の自分をアピールするためにも私服で参加するのがおすすめです。
ソニーが求めている人材とは?
ソニーでは、「人」にフォーカスをして様々な事業が展開されています。
「人の心を動かす」事業、「人と人を繋ぐ」事業、「人を支える」事業です。
これらを支えるのは他でもない「人」であることが経営の中心に据えられており、多様性を強く尊重しています。
多様な知見、異なる視点を持った社員一人ひとりが互いに刺激し合うことで、仕事を通じてダイナミックな成長ができるという点から、自分自身の強みを存分に活かして働くことが求められています。
また、今ある「個」を大切にするだけでなく、それぞれが積極的に成長することも求めています。そのため、自分自身でキャリアを選択できるような制度や仕組みが充実しているのです。
ソニーの選考を攻略するポイント
ここまで、ソニーの選考について詳しくご紹介してきました。
では、ソニーの選考を攻略するためにはどのような方法があるのでしょうか。
いくつかのポイントをご紹介しましょう。
動画素材はくまなく確認する
ソニーは説明会をはじめ、募集ポジションごとの説明や社員インタビューなどを、基本的には動画で展開しています。各ポジションに対応した内容が豊富にある点は、他社の新卒採用サイトと比較しても非常に充実しているポイントです。
せっかく素材がたくさんあるからこそ、活用しなければ意味がありません。
また、どのポジションに応募しようか悩んだ際にも、動画の詳細な説明を参考に検討することが可能です。
何か疑問が生じた際には、基本的には動画素材が用意されているため、採用サイト内でまずは探してみるのがおすすめです。
インターンには積極的に参加する
ソニーはインターンを実施しています。
長期・短期の2種類が用意されているため、興味がある場合は積極的に参加してみるのがおすすめです。
例として、以下のようなインターンが挙げられます。
・1day:オープンハウス
実際に社員が働く現場を訪れ、製品のデモンストレーションなどを通して、最新の取り組みやテクノロジーを体感できるほか、社員との交流会も用意されています。
1日で完結するため、「ソニーの雰囲気を体感したい」と考えている人におすすめのプログラムです。
・5回開催:ITエンジニア志望向け ソニーグループ横断アイデアソン
~Tech × ビジネス × コンテンツ が生む新たな価値創造~
週に1度、合計5回にわたって開催されるプログラムです。完全オンライン開催のため、居住地に関係なく気軽に参加することが可能です。
テーマは「テクノロジーでスポーツの感動を支える スポーツの新しい楽しみ方を」「エッジAIセンサーで生まれる新しいアプリケーションを」「リアル→デジタル体験としての新しいエンタテインメントの楽しみ方を」という3つから選ぶことができるため、自身が興味がある領域を通じて、ソニーの先進技術を体感することが可能です。
任意の5~6名チームでテーマに取り組むため、ソニーを志す仲間たちのレベルを知る上でも役立つでしょう。
時期に捉われず開催されていることから、タイミングに応じて適切なプログラムを選択して参加してみるのがおすすめです。
OB・OG訪問を活用する
ソニーはOB・OG訪問の受け入れも積極的に行っています。
ビズリーチキャンパスと公式に提携していることから、優秀なOB・OGに気軽に会うことが可能です。
OB・OG訪問そのものが内定に直結するわけではないものの、説明会や動画では知りえないリアルな雰囲気や、どのようなキャリアを歩んでいるかをヒアリングできるため、一度は行ってみるのがおすすめです。
特に応募職種に迷っている場合などは、OBやOGへ直接相談してみるのもおすすめです。
ソニーの採用を正しく理解してチャンスを逃さない!
いかがでしたか?
本記事では、ソニーの基本情報をはじめ、採用条件や求める人物像、学歴フィルターの有無などを詳しくご紹介してきました。
ソニーはグループ企業が多いからこそ、新卒の選考をやや複雑だと感じる人もいるかもしれません。実際に、希望企業の選考フローやタイミングを正しく理解しておかないと、面接やESについて悩む以前に就活の機会を逃してしまう可能性があります。
ソニーの選考の全体感を早めに捉え、機会を逃さないように行動することが大切です。
ぜひこの記事を参考に、ソニーの就活に臨んでくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。