
どんな人と働きたい?企業が質問する理由や答え方を解説を解説
2023年2月17日更新
はじめに
就活で「どんな人と働きたい?」と聞かれたとき、何と答えますか?
就活中、あまり考えたことのない質問なのではないでしょうか?
しかし、一緒に働きたい人のことを考えることは、自分自身が目指す人物像を考えることでもあります。仕事では色々なタイプの人と関わることになると思いますが、お互いに我慢や遠慮をしすぎない仲でいたいですよね。
「就活でどんな人と働きたいか聞かれたとき何と答えれば良い?」
「企業はなぜどんな人と働きたいか聞いてくるの?」
「一緒に働きたいと思われる人の特徴って何?」
このように「どんな人と働きたいか」という質問に対し、色々と疑問がわいてくると思います。今回は、就活でどんな人と働きたいか聞かれた時の答え方や、企業がどんな人と一緒に働きたいと思っているかなどを紹介していきます。
就活で大切にしたい人の軸
就活で学生が皆注目する項目として、企業の知名度、給料、仕事内容、休日の日数、有給休暇の取りやすさなどが多いと思いますが、就活で大切になる「人」の軸を忘れていませんか?
色々な条件があると思いますが、「どんな人と働きたいか」について考えてみるとより素晴らしい会社に出会えるかもしれません。
仕事をする時間は非常に長く、1日8時間以上仕事に時間を使うと思います。1日の大半を過ごす会社でどんな人と一緒に仕事をするかはかなり重要になるのではないでしょうか。入社前の就活中に、自分がどんな人と一緒に働きたいかをしっかりと考えておく必要があります。その理由の一つとしては、社会人の退職理由で大幅を占めるのが、「職場の人間関係」です。仕事内容や給料が良かったとしても、上司や先輩、後輩、部下と良好な関係を築けなければ、精神的にも負担がかかってきてしまいます。そのため、一緒に働く人はとても重要な要素となり、就活においても大きな軸として考えを持っておいた方が良いです。
企業が面接でどんな人と働きたいかを聞く意図
就活の面接で企業はなぜ「どんな人と一緒に働きたいですか?」という質問をするのでしょうか。今回は企業が面接でどんな人と働きたいかを聞く意図について紹介します。
就活生と企業のマッチング度を確認するため
企業は就活生に「どんな人と一緒に働きたいか」を聞くことで、その就活生の人柄や考え方を確認しています。そして自社の考え方や雰囲気に合うかどうかを見極めていることもあります。どんな人と一緒に働きたいかを聞くことで、その就活生の性格や強み、弱みなどの資質、理想の将来像、人物像なども見えてきます。
企業への理解があるか確認するため
会社は多くの人が合わさって成り立っていることが多く、会社方針など会社としての方向性があると思います。考え方や目指すものが同じであるため、ある程度似たタイプの人間が集まってきます。そのため、どんな人と一緒に働きたいかを聞き、自社にどのような人がいて、どのような人材を必要としているのかを就活生がしっかりと把握して自社を志望しているかどうかを確認しようとしているのです。
仕事に対するモチベーションを確認するため
どんな人と働きたいかを聞くことにより、就活生の仕事に対する姿勢を引き出すことができます。大体の企業は前向きに向上心を持って仕事に取り組めるようなモチベーションの高い人材を求めています。そのため、どんな人と仕事をしたいかを明確に答えられるかどうかで、仕事に対するモチベーションも見えてきます。
面接でどんな人と働きたいか聞かれた時の答え方
次に、面接でどんな人と働きたいかと質問されたときの答え方について紹介します。
なぜその人と働きたいか理由を明確にする
どんな人と働きたいかを答えるときは、自分がなぜそのような人と一緒に働きたいか理由を明確に話すことが大切です。漠然とした回答ではなく、どのような考えのもとその結論に至ったのか、しっかりと説明をしましょう。
そのような人と働くことで自分がどう成長できるかを伝える
特に新入社員は、入社した会社でどのような人と一緒に仕事をし、どのような影響を受けるかによって成長度合いが大きく変わります。一緒に働きたい人とどのような働き方をしたいか具体的に話し、入社後の成長や目標を明らかにすることが大切です。
自分がどんな社会人になりたいかも併せて答える
ただ自分がどんな人と働きたいかを答えるだけでなく、自分がどんな社会人になりたいかも併せて答えることができると良いです。自分の願望だけでなく、自らどんな社会人になりたいかを考え、その理想像に向けて努力できるかどうかが大切です。
面接でどんな人と働きたいかを答える時の注意点
誰でも一緒に働くなら優秀で気が利く人と一緒に働きたいと思いますよね。しかし、面接でどんな人と働きたいかを聞かれたときは、優秀な人と働きたいなどと間違っても言ってはいけません。スタンスとしては、会社が働く環境を与えてくれるのではなく、自分で働き方を考え、より良い人間関係を構築し、仕事をしやすくするというスタンスでいることが大切です。会社が雰囲気づくりをしてくれるなどと思わず、自分で働きやすい環境を作っていくという意気込みを伝えるようにしましょう。
企業はどんな人と働きたいと思ってる?
ここまでは、就活生目線で話を進めてきましたが、企業はどんな人と一緒に働きたいと思っているでしょうか。就活では結局、業界や業種問わず面接官から評価されるのは「一緒に働きたい人」になります。それでは、企業が就活生に求めるものを紹介していきます。
社会人マナーが身についている人
身だしなみや礼儀正しさ、敬語が使えるなど社会人としてのマナーが身についている人と一緒に働きたいと思います。社会人マナーが身についている人とはお互いに気持ちよく仕事をすることができるでしょう。
コミュニケーションが取れる人
コミュニケーションが上手く取れる人は多くの場面で好まれますが、一緒に働きたい人の特徴の一つにも入ります。相手に伝わりやすい話し方ができる能力や話をまとめる能力、相手の話を傾聴する力などが必要になります。コミュニケーションが上手く取れるには皆つい話したくなってしまうのではないでしょうか。
主体性がある人
主体性がある人も一緒に働きたい人の特徴の一つに入ります。何でも他人の指示待ちでは、仕事を振る方も大変です。しかし、自分で考え、行動に移す人であれば、成果も出やすく、仕事も頼みやすく、好印象を与えるでしょう。何事にも自分の意志を持って、積極的に行動するようにしましょう。
誠実で謙虚な人
社会で働く上で大切になってくるのが「信用・信頼」です。信用や信頼を得るために必要なものが「誠実で謙虚」であることです。何事も責任感をもって真面目に真摯に取り組むことでビジネスのチャンスもつかめるでしょう。また、誠実に謙虚に仕事に取り組むことができる人は、困ったときに周囲の助けを得られることも多いです。
話しかけやすい人
一緒に働きたいと思う人の特徴の一つに、話しかけやすい人があげられます。仕事をしていくと、忙しくて話しかけにくい、話しかけても素っ気なくされるなどあるかもしれませんが、ここで言う話しかけやすい人は、人によって態度を変えない人や、話している時に反応が良い人、話しかけたい時を察してくれる人です。当たり前のことと思う人もいると思いますが、なかなか実践できている人は少ないと思います。仕事に集中したいからと言って、話しかけられたくなさそうな顔、オーラを出してしまう人も中にはいますが、一緒に働きたいとは思いませんよね。話しやすい雰囲気を出すことで、周りのメンバーとコミュニケーションよく円滑に業務に取り組めると良いです。
メンバー思いな人
メンバー思いな人も一緒に働きたいと思われるでしょう。いつも自分のことばかりを考えている人ではなく、一緒に働くメンバーへの配慮ができたり、気遣いができるとより良い人間関係を構築できます。会社には色々な人がいます。性別、役職、年齢など立場も違うため、意見が合わないこともあるかもしれませんが、仲間として尊重し、お互いを高め合える存在であることが大切です。また、尊重され大切にされていると感じると、仕事のモチベーションも上がり、生産性向上にも繋がります。
自分に矢印を向けられる人
仕事でプロジェクトが上手くいかなかった場合、矢印を自分に向けられる人とは一緒に働きたいです。一方、仕事で上手くいかなかったときに「上司の指示が悪い」「部下が言うことを聞かない」「顧客が理解してくれない」「この会社がおかしい」などとできなかった理由を他人のせいにし、他人に矢印を向ける人がいます。
しかし、企業が一緒に働きたいと思う人は、「自分にどんな原因があるか」を振り返る姿勢を持っている人です。なかなか自分に矢印を向けることができず、他人のせいにしてしまう人が多いですが、一緒に働きたいと思ってもらえるよう意識していきましょう。
素直な人
例え面接で分からないことを質問されたり、仕事で理解できなかったことがあっても、ごまかさず素直に正直に話ができる人は信頼でき、一緒に仕事をしたいと思ってもらえるでしょう。評価が悪くなるといけないからといって、ごまかしてしまったり、嘘をついてしまう人とは一緒に働きたくないですよね。何事にも素直に愚直に向き合える人と一緒に働きたいものです。
人の話が聞ける人
相手の話をしっかりと聞ける人も一緒に働きたい人の特徴となります。相手が話しかけているにもかかわらず、目線が合わなかったり、相槌すらなかったりすると、話を聞いてもらえているのかわからず不安な気持ちになります。仕事では特に、重要なプロジェクトや案件取りもあると思うので、人の話をしっかりと聞くことができるかどうかは重要なポイントとなります。
要領が良い人
仕事をする上で、要領がよくてきぱきと素早く仕事をこなせる人も一緒に仕事をしたいと思われます。これまでに述べてきた内面はもちろん、加えて要領よく仕事ができると周りからも信頼、信用され一緒に仕事をしたいと思われるでしょう。
どんな人と働きたいか明確にする方法
中には、どんな人と働きたいか聞かれてもよくわからないという方もいるのではないでしょうか。今回は、どんな人と働きたいか明確にする方法について紹介します。
尊敬できる身近な人を探す
まずは身近な人から尊敬できる人を探してみましょう。そのためには、まず色々な人と話すことが大切です。例えば、OBや先輩社員などに話を聞いてみると、入社当時の困難だった出来事やそれをどのように乗り越えてきたかなどについて話してくれます。このような内容から、その人の人柄や考え方を知り、尊敬できる部分があるかどうか見てみるのも良いです。
やってみたい仕事を考える
やってみたい仕事がないと、なかなかどんな人と一緒に働きたいかイメージできません。まずは、自分のやりたい仕事、興味がある仕事について考えてみましょう。具体的に、誰のため、何のため、なぜその仕事がしたいのかを考えてみると次第に、その仕事に携わる人はどんな人なのかをイメージしやすくなります。例えば、グローバルに活躍したいと思ったならば、一緒に働く人はバイタリティ溢れる活発な方なのでしょう。このように自分のやってみたい仕事から一緒に働きたい人を探す方法もあります。
これまで仲間と一緒にやったことを思い出す
これまでの人生で、仲間と一緒になって何かを成し遂げたことがあると思います。その時に、「自分がどのように感じていたか」、「どんな人といると上手くいったか」、「どんな人とは馬が合わなかったか」などについて考えてみましょう。そうしていくうちに、自分がどんな人と相性がよく、どんな性格の人と上手くいくかが分かるようになってきます。そして、仕事でも一緒にやると上手くいく人や仕事がしやすい人のイメージをつけていくのです。
終わりに
今回は、就活の面接で「どんな人と働きたいか」聞かれたときの企業の意図や答え方のポイントなどについて紹介しました。また、企業が一緒に働きたい人の特徴についても紹介させてもらいました。突然聞かれると悩んでしまう方が多いですが、あらかじめ自分がどんな人と一緒に働きたいかを考えておきましょう。仕事に限らず日常生活でもこういう人と一緒に何かをしたいと思うことがあると思います。同時に自分がどんな人になりたいかについても考えるとより良いでしょう。