面接の入退室の正しい手順は?マナーや集団面接も解説
2024年8月25日更新
はじめに
「面接の正しい入退室の方法は?」
「入退室のお辞儀や挨拶はどうすればいい?」
初めて面接を受ける場合、わからないことが多く、不安を感じるものです。
多くの就活生は面接時の入退室に悩んでいますが、基本を押さえれば面接官に好印象を与えることができます。
本記事では、面接の正しい入退室手順やマナー、集団面接について解説します。
初めての面接でも失敗しないためのポイントを解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
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入室で第一印象が退室で評価が確定する
面接では、入室時と退室時の印象が重要です。
入室時にはメラビアンの法則により、最初の3〜5秒で、姿勢、表情、声のトーンが面接官に強い印象を与えます。
一方、退室時にはピーク・エンドの法則が働き、面接官は、面接中で最も印象的な瞬間と最後の瞬間を特に記憶に残します。
そのため、面接全体が良くても、退室時の印象が悪いと評価が下がることがあるため、注意が必要です。
採用候補者が同等の評価の場合、入退室時の印象が良い方が選ばれやすくなります。
そのため、気を抜かずに、しっかりとした挨拶や態度を心がけ、事前に練習しておきましょう。
入退室で面接官がチェックしているポイント
それでは、入退室で面接官が本能的にチェックしているポイントを解説します。
まずは入室時から見ていきましょう。
入室時のチェックポイント
面接官が入室時にチェックするポイントは複数あります。
以下の点に注意することで、良い印象を与えられるでしょう。
- 扉のノック方法:ノックは3回、音は適度な強さで行う。
- 面接官への第一声:明るくはっきりと「失礼いたします」と言う
- 自己紹介のタイミングと内容:名前と挨拶を短く丁寧に述べる。ただし、面接官が着席を促す前に勝手に行わない。
- 入室時の歩き方や姿勢:背筋を伸ばし、静かに一歩ずつ歩く。
- 入室後の視線の配り方:面接官としっかり目を合わせる。
- 挨拶時の表情:自然な笑顔で、親しみやすさを意識する。
- 所持品の取り扱い方:カバンなどは丁寧に静かに置く
面接官は、細かな所作や言動から候補者の人柄やマナーを見極めます。
小さなポイントの積み重ねが、面接全体の評価に繋がります。
これらを意識しながら、後で紹介する正しい入室方法を参考にしてみてください。
退室時のチェックポイント
退室時は、面接の最後の印象を決定づける重要な場面です。
ここでの立ち振る舞いによって、面接官に好印象を残すことができます。
- 退室前の一礼:腰を曲げすぎず、丁寧にお辞儀をする。
- 扉の閉め方:音を立てず、ゆっくりと閉める。
- 最後の挨拶の言葉:明るく、はっきりと「ありがとうございました」と伝える。
- 退出時の歩き方:静かに歩き、足音を立てないようにする。
- 退室時の姿勢:背筋を伸ばし、姿勢を崩さず退室する。
- 扉の閉め方:扉を静かに閉め、退室後も落ち着いた表情を保つ。
面接官は最後まで見ているため、これらのポイントをしっかりと意識して、退室時も気を抜かずに対応することが大切です。
最後まで丁寧な所作を心がけることで、面接官に好印象を与えることができます。
【個人面接(基本編)】正しい入退室の手順
それでは、正しい入退室方法について解説していきます。
個人面接の入室手順
まずは、もっとも基本的な個人面接での入退室方法を紹介します。
正しい入室方法は以下の通り。
- ドアをノックする
- 部屋に入り、ドアを閉める
- 面接官の方向にお辞儀をする
- 椅子の横に立つ
- 軽く自己紹介
- 着席
それぞれ、順番に解説します。
① ドアをノックする
ドアを3回軽くノックします。
「どうぞ」という声が聞こえたら、「失礼いたします」と言ってからドアを開けます。
入室時には、意識的に背筋を伸ばすと印象が良くなるでしょう。
② 部屋に入り、ドアを閉める
部屋に入ったら、静かにドアを閉めます。
後ろ手で閉めるのは失礼にあたるため、避けましょう。
ひとつひとつの動作を確実に行い、同時に動作を避けると、動作が綺麗に見えます。
③ 面接官の方向にお辞儀をする
ドアを閉めたら、面接官の方向へ向き直り、30度の角度でお辞儀をします。
お辞儀の前に「よろしくお願いいたします」と述べるとさらに丁寧です。
男性は両腕をズボンの縫い目に沿って真っすぐに手を滑らせるようにすると礼儀正しく見えます。
また、女性は両手を前で組んで左手を右手の上に重ねた状態でお辞儀をしましょう。
④ いすの横に立つ
お辞儀の後、いすの横まで歩いて向かい、姿勢を正して立ちます。
個別面接でもいすが複数あり、どこに座るか不明な場合は、下座に座るのがマナーです。
入り口に近い席が「下座」で、指示がない場合はその席に座るのが無難です。
⑤ 軽く自己紹介
「学校名とお名前をお聞かせください」と言われたら「◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします」と言います。
もし、「どうぞ」とだけ言われたら「失礼いたします」と言います。
その後、深くお辞儀(45度)をしますが、言葉とお辞儀の間に一呼吸おきましょう。
⑥ 着席
「どうぞ」と言われたら、「失礼いたします」と言い、浅くお辞儀(15度)をしていすに座ります。
バッグは横に置くか、椅子の脚に立てかけ、コートや上着がある場合は、畳んでバッグの上に置きましょう。
男性は両膝を軽く開き、手を軽く握って膝の上に置きます。
女性は両膝を閉じ、両手を重ねて膝に乗せるのがマナーです。
面接時の着座マナーについては、次の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
個人面接の退室手順
退室時の所作も面接の総合評価に大きく影響します。
正しい退室方法は以下の通りです。
- 椅子から立ち上がり、お礼を述べる
- 荷物を持つ
- 椅子を元の位置に戻す
- ドアの前でお辞儀
- ドアを開けて退室
順番に解説します。
① 椅子から立ち上がり、お礼を述べる
面接が終了したら、まず椅子から立ち上がりましょう。
「本日はお忙しい中、お時間をいただき、ありがとうございました」と感謝の言葉を述べ、45度でお辞儀をします。
面接官に感謝の気持ちを伝え、最後の印象を良くします。
② 荷物を持つ
お礼を述べた後、静かに荷物を持ちます。
慌てず落ち着いて行動することが大切です。
荷物を丁寧に扱い、面接官に敬意を示しましょう。
③ 椅子を元の位置に戻す
椅子を静かに元の位置に戻します。
急がずに、丁寧に動作することで、面接官への配慮を示しましょう。
④ ドアの前でお辞儀
ドアの前で面接官に向き直り、「失礼いたします」と一礼します。
お辞儀の角度は30~45度を意識し、最後まで礼儀正しく対応しましょう。
⑤ ドアを開けて退室
お辞儀の後、静かにドアを開けて退室します。
この際、背中を見せないようにし、退室時に軽く一礼して、目を合わせます。
退室時に最後の一礼をし、誠実な態度を示します。
ドアを閉める際は音を立てず静かに閉め、退室後も落ち着いた表情を保ちましょう。
最後まで気を抜かず、面接官に好印象を与えられるようにしましょう。
【個人面接(番外編)】入退室の手順
ここまでは入退室の基本編を解説しましたが、会社によっては例外的なケースもあります。
想定外のケースを考慮することで、本番で戸惑うことを避けられるでしょう。
個人面接(番外編)の入室方法
個人面接の入室では、次のような場合も考えられます。
- 面接官と一緒に入室する場合
- 部屋に入る際に他の候補者が出てくる場合
- 面接官が面接会場に案内してくれる場合
- 面接官から名刺を渡された場合
各ケースについて順番に解説します。
① 面接官と一緒に入室する場合
面接官と一緒に入室する場合、面接官が先にドアを開けてくれることが一般的です。
その際、お辞儀をして「失礼いたします」と挨拶しつつ入室してください。
入室後は、面接官に続いて歩き、指示された席に着席します。
座る前には再度「失礼いたします」と一言添えると丁寧です。
② 部屋に入る際に他の候補者が出てくる場合
面接を立て続けに行っている場合、部屋に入る際に他の候補者が出てくる場合もあります。
候補者が退出し、自分の出番が来るまで静かに待ちましょう。
候補者が出てきたら軽く会釈をし、自分の入室タイミングを見計らいます。
ドアが閉まる前に「失礼します」と挨拶し、静かに入室します。
③ 面接官が面接会場に案内してくれる場合
面接官が面接会場に案内する場合は、指示に従い、丁寧に対応することが大切です。
面接官がドアを開けてくれたら、「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えながら入室してください。
入室後、案内された席に着いたら、「失礼いたします」と一言添えてから座りましょう。
④ 面接官から名刺を渡された場合
面接官から名刺を渡された場合は、両手で名刺を受け取り、感謝の言葉を伝えます。
名刺を受け取った後は、軽く目を通し、丁寧に名刺入れにしましょう。
この際、面接官の名前や役職を確認しておくと良いでしょう。
個人面接(番外編)の退室方法
個人面接の退室においては次のような場合も考えられます。
- 面接官と一緒に退室する場合
- 面接官が出口までお見送りをする場合
- 面接室の外で面接官と別れる場合
それぞれ順番に解説します。
① 面接官と一緒に退室する場合
面接官と一緒に退室する場合は、面接官が先にドアを開けるのを待ちます。
軽くお辞儀をして「失礼いたします」と言いながら退室してください。
ドアを出た後は、面接官のペースに合わせて歩き、退室後も挨拶を忘れずに行います。
② 面接官が出口までお見送りをする場合
面接官が出口までお見送りする場合は、面接官にお礼を述べながら、丁寧に対応しましょう。
ドアの前で「本日はありがとうございました」と感謝の言葉を伝え、軽くお辞儀をして退出します。
お礼を述べるタイミングは、その時々で異なる場合もありますが、その場の状況に合わせて臨機応変に対応しましょう。
退室後に振り返りお辞儀をすると、さらに丁寧です。
③ 面接室の外で面接官と別れる場合
面接室の外で面接官と別れる場合は、面接官に「本日はありがとうございました」とお礼を言い、軽くお辞儀をしましょう。
別れる際には、笑顔で感謝の気持ちを示し、静かに退室します。
ドアを閉める際は、静かにゆっくり閉めることがマナーです。
【集団面接編】入退室手順
集団面接の入退室方法は、個人面接とは異なります。
違いを把握し、間違えないよう注意しましょう。
集団面接の入室方法
集団面接の入室方法は、以下のとおりです。
- ドアをノックする
- 入室し、挨拶と一礼をする
- 椅子の前に立って待機する
順番に解説します。
① ドアをノックする
面接官から「お入りください」と声がかかったら、面接室のドアを軽く3回ノックします。
先頭の方に続いて入室する場合、扉が開いていればノックは不要です。
② 入室し、挨拶と一礼をする
「どうぞ」など面接官の指示があれば、先頭の方から「失礼いたします」と挨拶して入室します。
2人目以降も入室しながら「失礼いたします」と挨拶をしましょう。
最後の方は、全員が入室した後に静かにドアを閉めます。
そして、面接官に背を向けずに両手でドアを閉め、一礼します。
③ 椅子の前に立って待機する
面接室に入ったら、指定された椅子の前に全員で立ちます。
面接官の指示があるまで、立ったまま静かに待機しましょう。
個人面接とは異なり、他の参加者と動作のタイミングを合わせることが重要です。
集団面接の退室手順
集団面接も個人面接と基本的には同じですが、複数人が順に退室する点が異なります。
集団面接における退室の手順は以下の通りです。
- 全員が起立して一礼する
- ドアの前まで進む
- 退室する
それぞれ順番に解説します。
① 全員が起立して一礼する
退室する際は、ドアに最も近い人から順に退室します。
面接が終わったら、全員が面接官に向かって起立し、「本日はありがとうございました」とお礼を述べ、一礼します。
この際、声のトーンをなるべくそろえ、明るく丁寧に伝えることが重要です。
② ドアの前まで進む
一礼が終わったら、ドアに最も近い人から順にドアまで進みます。
混乱を避けるため、順番と間隔に注意し、周囲の方と歩調を合わせて進みましょう。
③ 退室する
最初の人は、ドアの前で面接官に向き直り「失礼いたします」と述べて退室します。
2人目以降の人は、ドアを開けたまま順次退室します。
最後の人は「失礼いたします」と述べ、静かにドアを閉めてから退室しましょう。
以上が集団面接の退室手順です。
【Web面接編】入退室の手順
最近では、オンライン化が進み、Web面接を行う企業も増加しています。
最後に、Web面接の入退室手順を確認しましょう。
Web面接の入室の手順
Web面接の入室手順は以下の通りです。
- 招待リンクをクリックする
- 名前を正しく入力する
- カメラとマイクを確認する
- 面接官に挨拶をする
それぞれ順番に解説します。
① 招待リンクをクリックする
招待リンクは面接の開催者からのメールやカレンダーのイベントに含まれています。
リンクをクリックして、Web面接のプラットフォームにアクセスします。
接続が安定しており、対応するブラウザやアプリケーションを使用していることを確認します。
面接には余裕をもって、開始5分前にログインし、トラブルに備えましょう。
② 名前を正しく入力する
ログイン時には、名前を入力する画面が表示されます。
正しいフルネームを入力し、面接官に認識されやすいようにしてください。
複数人での面接の場合は、全員が揃うまで待機します。
入力内容に誤字がないかを送信前に再確認することが重要です。
③ カメラとマイクを確認する
ログイン後、まずカメラとマイクが正常に動作しているかを確認します。
自分の映像が鮮明に映っているか、音声が問題なく伝わっているかを確認してください。
カメラの角度や照明を確認し、可能な限り明るい場所で面接に臨みます。
音声が途切れないか、マイクの接続を確認してください。
④ 面接官に挨拶をする
面接が始まったら、まず面接官に挨拶しましょう。
「おはようございます」や「こんにちは」といった挨拶をし、名前を名乗ります。
また、複数の面接官がいる場合は、全員に目を配りながら挨拶します。
明るくハキハキとした声で話し、良い第一印象を与えます。
Web面接の退室の手順
Web面接の退室の手順は以下のとおりです。
- 面接官に感謝を述べる
- 退出ボタンを押してログアウトする
- 面接後のメールを確認する
それぞれ順番に解説します。
① 面接官に感謝を述べる
面接の最後には、必ず面接官にお礼を伝えましょう。
感謝の気持ちを述べることで、良い印象を残すことができます。
「本日はお時間をいただき、ありがとうございました」と丁寧にお礼を述べましょう。
② 退出ボタンを押してログアウトする
お礼を伝えた後は、落ち着いて退出ボタンを押しましょう。
画面の右上または下部に「退出」や「終了」ボタンがあるため、それをクリックして面接を終了してください。
慌てず、確実に終了操作を行いましょう。
③ 面接後のメールを確認する
面接が終了したら、メールが届く場合があるので確認します。
面接官からの連絡や追加の指示がある場合があるため、迅速に対応できるように確認しましょう。
また、必要に応じてお礼のメールを送ることもマナーです。
オンライン面接の注意点については、次の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
まとめ|入退室も気を抜かず配慮しよう!
以上、面接時の入退室の方法について解説しました。
面接の入退室は、第一印象と最終的な印象を決定づける重要な場面です。
正しい手順を守り、丁寧な所作を心がけることで、面接官に良い印象を与えることができます。
入室時には挨拶やノックのタイミングに注意し、退室時には最後まで丁寧な態度を保つことを心がけましょう。
また、集団面接やオンライン面接でも基本的なマナーを守り、冷静に行動することが重要です。
入退室の所作で評価が大きく左右されるため、緊張せずに本番を迎えられるよう、しっかりと準備しましょう。