就活で「頑固」を言い換えるには?伝えるコツを例文付きで解説!

就活で「頑固」を言い換えるには?伝えるコツを例文付きで解説!

2024年8月18日更新

はじめに

長所とも短所とも取れる、性格を表す「頑固」。

就活の面接で、「短所として伝えて良いか」「いい意味でポジティブに言い換えられないか」など、悩む学生もいるでしょう。

本記事では、「頑固」を短所として伝えて良いか、頑固をポジティブに伝える方法のほか、短所・長所のそれぞれで伝えるときのポイント、例文を解説します。

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面接で短所の「頑固」は伝えて良い?

ネガティブな意味で捉えられやすい「頑固」の性格は、伝えて良いか悩む学生も多いでしょう。

しかし、この「頑固」は、適切に伝えれば問題ありません。

むしろ、自己理解の深さをアピールするチャンスにもなります。

伝え方やポイントは、この先の章で詳しく説明します。

「頑固」は長所?短所?

この「頑固」は、長所にも短所にもなり得ます。

ただし「頑固」は短所としてとらわれることが一般的なため、伝え方には注意が必要です。

頑固のように、長所にも短所にもなり得る言葉を使う際は、世間が言葉に対して抱く一般的な印象を理解するとともに、「なぜ自分はそう思ったのか」という根拠を伝えることが大切となります。

次章からは、頑固さをポジティブに伝えるポイントを解説します。

人事が長所や短所を知りたがる理由

次に、人事がなぜ面接の場において長所や短所を知りたがるのかを次のとおり見ていきましょう。

知りたがる理由
  • 自分を客観的に見れているかを知るため
  • 就活生のキャラクターを知るため
  • どのような仕事に適しているかを検討するため

①自分を客観的に見れているかを知るため

「自分を客観的に見れているか、理解できているか」という点を確認するために、長所や短所に関する質問は非常に有効です。

就活生が企業に入社して成長していくためには、自分の現在の能力をきちんと理解しておく必要があります。

現在の能力を正しく理解できなければ、成長のために必要となる正しい努力ができません。

自分が思っている以上に自分の能力が低い場合には、想像以上に努力する必要が生じてしまうため、時間を浪費しているような感覚になる可能性があります。

そのため、長所だけではなく短所も含め、自分自身の特徴を理解していることは非常に重要なのです。

②就活生のキャラクターを知るため

面接の場は非常に短く、面接の時間だけで就活生について全て知ることは難しいと言えます。しかし、少しでも理解できる幅を広げるために、エントリーシートなどが存在しています。

加えて面接の場は、就活生と直接対峙して話をすることができるため、就活生自身のキャラクターを把握する時間として非常に役立ちます。

また、就活生自身が何を長所・短所と捉えているかによって、その人自身が自分自身をどのように理解しているのかを知ることができます。

長所・短所を通じてキャラクターを把握することで、より就活生への理解を深めることができるのです。

③どのような仕事に適しているかを検討するため

長所・短所に応じて、人事は就活生に適した職種についても確認を行っています。

同じ企業の中でも部署に応じてメンバーや仕事の進め方の特徴があるため、就活生自身が主張する長所や短所に応じて、もしこの就活生が入社したらどの部署を考えながら面接を進めていきます。

もちろん、就活生の認識だけではなく、面接で人事が確認したキャラクターを含めての判断になりますが、就活生自身の自己認識も非常に重要となるため、長所・短所を通じて面接で確認をしています。

「頑固」が与えるイメージ

では、人事がなぜ面接で長所や短所を知りたいのかということが分かったところで、「頑固」という言葉を使って自己PRをした時の人事の印象を見ていきましょう。

イメージ
  • 自我が強そう
  • 柔軟性がなさそう
  • 負けず嫌いそう

今回は代表的な3つの印象をご紹介します。

①自我が強そう

「頑固」と言うと、自我が強いようなイメージを持たれてしまいます。

自我が強いことは、「自分の意見を積極的に主張できる」「こだわりがある」などの言葉で言い換えることができますが、「自我が強い」という表現では「自分の意見を相手へ押し付ける」ような印象に聞こえてしまいます。

企業はチームで仕事をすることが多いため、自我が強いということは必ずしもポジティブには映らないことを理解し、言葉を選ぶ必要がありそうです。

②柔軟性がなさそう

「頑固」という言葉では「こだわりが強い」「融通がきかない」といった印象に映ることから、「柔軟性が無い」といった印象になりかねません。

仕事をする上で、柔軟性は非常に重要です。多くの人と関わって仕事をするからこそ、柔軟性が無いとスケジュールの調整が上手くできなかったり、メンバー同士の関係性を取り持つことなども難しいと言えるでしょう。

そのため、「柔軟性が無い」という印象はネガティブに映りやすいと言えます。

③負けず嫌いそう

「頑固」という言葉からは、「他人との争いが多い」といったイメージや「負けず嫌い」といったイメージを持たれることがあります。

「負けず嫌い」はエピソードによっては長所に映ることもありますが、基本的にはネガティブな印象が強い言葉と言えます。

万が一「負けず嫌い」をポジティブな言葉として捉えている場合には、今一度客観的な目線で確認してみる必要がありそうです。

「頑固」を伝えるときはポジティブに!

短所とも長所ともとれる頑固さは、伝え方が重要になります。
ここでは、頑固さをポジティブに伝えるための「短所」「長所」の伝え方を説明していきます。

「短所」として伝えるときは改善案もセット

頑固さを単に伝えても、面接官に良い印象を与えることはできません。

自身の頑固さをどのように理解し、どのように改善しているかの改善案をセットで伝えるように心掛けることが重要です。

短所を伝える際、改善策をセットで伝えることで、前向きさと成長マインドをアピールでき、面接官のあなたに対する心象を大きく高めることが可能です。

このような短所の伝え方によって、他の学生に差をつけることができます。

「長所」として伝えるときはポジティブに言い換える

「頑固」を長所として伝えるときは、ポジティブな言葉に言い換えます。

言い回しを変えるだけで、頑固さを長所としてアピールができ、面接官に良い印象をあたえることができます。

たとえば、「こだわりが強い」「一度決めたらやり抜く」などの表現に言い換えると、頑固さもポジティブな印象に伝わります。

「短所は、こだわりが強すぎること」「長所は、最後までやり抜くこと」のように、短所と長所の両者の頑固さをセットで伝えると、一貫した説得力のある説明になるでしょう。

頑固を「短所」として伝えるべき3つのポイント

次に、頑固さを「短所」として伝えるべきポイントを紹介します。

伝えるべきポイント
  • 頑固さの内容と課題
  • 失敗を通じて学んだ経験
  • 短所克服に向けた取り組み

①頑固さの内容と課題

頑固さを短所として伝える場合、最初に、その内容と課題を説明します。

頑固さの内容や課題について、見解を添えて説明することで、自己分析ができている人物であることを面接官にアピールできます。

「頑固さから、他のメンバーの意見を十分に取り入れられず、不十分な結果となった経緯」「個々にこだわりすぎたため、プロジェクトが遅延した経緯」など、頑固さから生じた課題と内容について、見解とともに具体的に伝えましょう。

②失敗を通じて学んだ経験

頑固さが原因で失敗した経験を通じて、何を学んだかを伝えることが重要です。

失敗を通じて、「他人の意見を尊重する重要さを痛感した」「こだわりの強さと成果は必ずしも比例しない」など、頑固さの失敗から学んだ経験を説明してください。

ビジネスにおいても、失敗から学んで成長するマインドは重要ですので、こうしたマインドは、就活で大きなアピール材料になります。

③短所克服に向けた取り組み

頑固さの克服に向けた取り組みを伝えることも欠かせません。

ビジネスでは、実行力が重要視されますので、課題や解決策だけでなく、克服に向けた具体的な取り組みの結果なども伝えてください。

改善に取り組んできた姿勢や意欲のほか、実行力が伝わる具体的なエピソードによって、面接官の納得性を高めることが可能です。

「他者の意見をも取り入れるめ、アウトプットのたびに自分にフィードバックをもらうことを習慣化しています」「自分の考えに固執しないよう、様々な視点から物事を考えるよう努力しています」など、実際の取り組みを具体的に説明しましょう。

「頑固」を長所として伝える2つのポイント


では、「頑固」という言葉を長所として伝えるためにはどのような工夫が必要でしょうか。

必要な工夫
  • 違う言葉に言い換えて話す
  • エピソードと合わせて話す

重要な2つのポイントをご紹介します。

①違う言葉に言い換えて話す

最も大切なのは、「頑固」という言葉に捉われないことです。

「頑固」と一言に言っても、どのような意味合いで使っているのかには個人差があります。そのため「頑固」を具体化する際に出てくる説明は、他の言葉に言い換えることができるはずなのです。

どうしても「頑固」という言葉のニュアンスを活かしたい場合にはそのまま使うのが良いですが、「頑固」という言葉からは短所のニュアンスを感じる人が多いでしょう。

長所として活用する場合には、自分なりの言葉に言い換えることがおすすめです。

②エピソードと合わせて話す

どうしても「頑固」という言葉に長所のニュアンスを含めたい場合には、なぜ自分が長所だと感じるのかというエピソードを合わせて話すようにしましょう。

「頑固」という言葉自体にネガティブなニュアンスがあったとしても、ポジティブなエピソードと合わせて伝えると「頑固」もポジティブに映るはずです。

万が一、「頑固」がポジティブに伝わるようなエピソードが無い場合には、先ほどお伝えした通り他の言葉に言い換えて話すことが最も齟齬が無いと言えるでしょう。

「頑固」を長所として言い換えるときの【例文3選】

ここでは、「頑固」をポジティブに言い換える言葉を例と共にご紹介します。

①こだわりが強い

まずおすすめする言い換えは「こだわりが強い」です。

「こだわりが強い」も、受け取り方によっては短所だと感じる人がいるかもしれませんが、こだわる理由を成功や結果とすると、途端にポジティブな印象になります。

「頑固」を「こだわりが強い」に言い換えた例を見ていきましょう。

私の長所は、こだわりが強いことです。ここで言うこだわりとは自分本位のこだわりではなく、チームなどで事前に握った成功に対するこだわりを意味しています。

私はこれまで、部活動でバスケットボールに取り組んできました。
比較的強いチームだったので、何も疑わず「地区大会優勝」「都大会優勝」というように、当然のように大会で優勝する目標を立てていました。

しかし、ただ目標を立てているだけではチームの気持ちが揃わず、結果に結びつかないことに気付いた時には、直近の成績としては最も悪い形で敗退してしまいました。

この経験をきっかけに私は、ただ目標を立てるのではなく、立てた目標にコミットするために必要な内容を見つけ、コミットする大切さを学びました。そのため、私の長所はこだわりが強いことであると思っています。

この例では、自分が考える「こだわり」を具体化した上で具体例を述べているほか、結果にコミットすることを「こだわり」の最終ゴールとしているため、言い換えれば結果にコミットすることを長所としているようにも聞こえます。

このような言い回しをすると、「頑固」は十分に長所として捉えてもらえるでしょう。

②他人に左右されない

続いておすすめする言い換えは「他人に左右されない」です。

他人に左右されないことがなぜ長所になるのか?と思うかもしれませんが、過度に他人に左右されるとメンタルが崩れやすいため、自分が思ったり考えたりしたことを信じ、行動できる姿勢は十分に長所になり得ます。

以上を踏まえ、例文を見ていきましょう。

私の長所は、他人にあまり左右されないことです。
他人に左右されないと言っても、意見やアドバイスに耳を傾けないということではありません。

意見やアドバイスは参考にしながら、最終的な決断は自分の意思で行うということを踏まえ、長所を他人にあまり左右されないことです。

私は高校生まで、他人に同調することが多かったです。
自分の意見に自信が無いからこそ他人に同調することで安心していたほか、同調している方が周囲に好かれていると思っていました。

しかし大学生になり、自分の意見をレポートにする機会やディスカッションする機会が増え、同調することは自分の意見を蔑ろにしているだけだったと気付きました。
また、自分の意見を主張することで周囲の意見を深掘りすることもでき、以前より効果的なディスカッションをできているように感じています。

社会人になっても、「理解した、していない」という単純な主張をすることから始め、周囲に無意味に同調することがないようにしたいと思っています。

こちらの例では、なぜ「他人に左右されない」ことが長所になるのかということだけではなく、社会人になってからの活かし方についても触れています。

そのため人事としては社会人になった後のイメージも付きやすく、非常に良い例だと言えるでしょう。

③一度決めたらやり抜くことができる

続いて紹介する言い換えは、「一度決めたらやり抜く」ということです。

「一度決めたらやり抜く」ということは、誰でも簡単にできることではありません。

強い意志を感じさせるという意味でも、この言い換えはおすすめです。
例を見ていきましょう。

私の長所は、「一度決めたらやり抜く」ということです。この「やり抜く」ことに対しては、常に周囲にも褒めていただけるポイントだと自覚しています。

私の性格がこのようになったきっかけは、高校受験に失敗したためです。「なんとかなるだろう」と思い、80%の力でしか勉強しなかった結果、受検に失敗しました。その時、決めたことは100%の力でやり抜かねばならないことを学びました。

ただし、一度決めたことをやるだけでは意味がありません。後悔しないようにやりきることに加え、結果を出すことにもコミットすることが大切だと思っています。

こちらの例では、自己PRに周囲からの評判を入れることで、周囲も認めているというニュアンスにやや「頑固」の気配を感じることができます。

このように、場合によっては第三者評価を取り入れるのも良いでしょう。

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おわりに

本記事では、本記事では、「頑固」を短所として伝えて良いか、頑固をポジティブに伝える方法のほか、短所・長所のそれぞれで伝えるときのポイント、例文を解説しました。

頑固はネガティブな印象をもたれやすい言葉ですが、ポジティブな言葉に言い換えることで、長所として伝えることができます。

また、「短所」としての頑固さは改善策とセットで説明することで、ビジネスでも不可欠な「失敗から学び成長するマインド」をアピールすることが可能です。

本記事を参考に、自身の頑固さをポジティブに伝え、志望企業の内定を勝ち取ってください。

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