【面接対策】「自分を色に例えると?」の対処方法を徹底解説

【面接対策】「自分を色に例えると?」の対処方法を徹底解説

2023年1月6日更新

はじめに

就活では、日常会話ではされないような質問をされることが少なくありません。

 

特に珍しい質問として、「自分を色に例えると何色ですか?」という質問があります。

 

この質問だけを聞くと、どのように回答するべきか迷う人は少なくないのではないでしょうか。

 

「どのように答えるのが正解?」

 

「この要素は絶対必要というものはある?」

 

「正しく回答できているか不安…」

 

など、慣れない質問に不安を感じる人は多いのではないでしょうか。

 

そこで、本記事では人事が「自分を色に例えると?」と質問する理由や、回答のポイント、回答例もご紹介します。

 

今後面接を控えている人はもちろん、既に「自分を色に例えると?」という質問をされたことがある人は、ぜひ最後までお読みくださいね。

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「自分を色に例えると?」はよく聞かれる質問?

そもそもこの記事にたどり着いた人の中には、「自分を色に例えると?」という質問を実際にされるのか?と疑問を感じた人がいるのではないでしょうか。

 

日常会話の中ではほぼされることはない質問ですが、就活においては登場する質問です。

質問する人事によるので、「一回もされたことない」という就活生も「2~3回された…」なんて就活生もいます。

 

一見すると突飛な質問に感じるかもしれませんが、就活生のキャラクターを把握したり、特徴を捉えるためには非常に有効です。

 

まずは具体的に、人事はなぜ「自分を色に例えると?」という質問をするのかを見ていきましょう。

なぜ人事は「自分を色に例えると?」と質問するの?

人事が質問する理由について、ポイントとなる以下4点をご紹介します。

 

①質問の意図を解釈して答えらるか確認したい

②柔軟性を確認したい

③人となりを確認したい

④論理的に話ができるかを確認したい

 

①質問の意図を解釈して答えらるか確認したい

「自分を色に例えると?」という質問で、人事が何を聞きたいのかを瞬時に考えることは非常にハードルが高いです。だからこそこの質問を活用して、就活生が質問の意図をしっかりと汲み取り、適切な回答ができるかを確認しているのです。

 

社会人になると、様々な企業や立場の人とコミュニケーションを取る機会が増えます。その際、相手の真意をコミュニケーションの中で汲み取ることは非常に重要です。

また、自分の認識を自分の言葉で話すことで、相手との認識をすり合わせることも求められます。

 

学生時代に完璧にこの能力が無かったとしても、能力の素養を確認するために、このような質問が活用されるのです。

 

②柔軟性を確認したい

突拍子もない質問に対して、どのような柔軟性を持って回答するのかということを確認するために、この質問が利用されています。

 

質問を予期していない場合、たどり着く答えからこれまでの経験を読み解くことができます。予測不能なシーンに数多く立ち会ってきたり、様々な境遇の人とコミュニケーションを取ってきた人の場合、「自分を色に例えると?」という質問にも柔軟に対応できるはずです。

 

社会人になった後は、様々なシーンで柔軟性が求められます。もちろん折れてはいけない内容はあるものの、様々な立場の人とのコミュニケーションには柔軟性が必要不可欠です。

今後の経験の中で補っていくことはできるものの、素養を確認するために、こちらの質問が活用されています。

 

③人となりを確認したい

自分をどのような色として捉えているかという視点は、その人の人となりを知る際には非常に分かりやすい視点だと言えるでしょう。

 

色に対して、誰もが同じイメージを持っていると思っていませんか?しかし、実際にはそんなことはありません。同じ赤という色でも、ある人は情熱的な印象を持っていても、ある人は怒りのようなイメージを感じるかもしれません。

このように、それぞれが持つ色の印象は異なることから、「なぜ自分がその色を選んだのか」ということを説明する際には、自分自身のイメージを言語化することが求められます。

 

また、なぜその色を選んだのかという点において、人となりをイメージすることができるでしょう。このような点から、就活では「自分を色に例えると?」という質問がよく利用されるのです。

 

④論理的に話ができるかを確認したい

突拍子もない質問に対して、突拍子もない答えを返すのは最善策とは言えません。

なぜそのような回答になったのか、論理的に説明することが大切です。

しかし、予期していない質問に対して論理的に回答するのは非常に難易度が高いです。

そのため、回答に対する論理性を確認するためにこの質問をしているのです。

 

結論から分かりやすく伝えることはもちろん、根拠をきちんと添えて話すことができるのかといった観点で、人事はこの質問を選んでいます。

「自分を色に例えると?」に答えるポイント

人事がなぜ「自分を色に例えると?」という質問をするのかを理解したところで、実際に回答する際のポイントを見ていきましょう。

 

①結論から先に伝える

②納得感がある根拠を伝える

③客観的な目線を入れる

④自分のキャラクターが出るように工夫する

 

今回は、特に重要な4点をご紹介します。

 

①結論から先に伝える

最も大切なことは、結論から先に伝えることです。

具体的には、「私を色に例えると〇〇色です。なぜなら~…」といった形で、必ず最初に自分に見立てた色を伝えるようにしましょう。

 

予測していない質問であるほどに、つい理由を話しながら結論を考えたくなってしまいます。しかし、だらだらと理由から話すことは逆効果です。

まずは端的に結論となる色を伝え、その後で理由を話していきましょう。

 

万が一自分自身を表す色が瞬時に思い浮かばない場合は、「少々お時間をください」「少し考えさせてください」など、考える時間が欲しい旨を伝えることが大切です。

考えることは決して悪いことではありませんが、相手とコミュニケーションを取る意識を忘れずに、沈黙が発生する際は事前申告をすることが大切です。

 

②納得感がある根拠を伝える

続いて大切なのは、納得感がある根拠を伝えることです。

ここで言う納得感がある根拠とは、「なぜ自分は自分のことをその色だと判断したのか」ということをきちんと言語化することを指します。

 

日頃から一緒に過ごしている友人であれば、あなたが自分に見立てた色に対して納得感があるかもしれません。しかし面接の場で初めて対峙する面接官は、あなたのことを何も知りません。そのため、「この色が私の雰囲気に合っていると思った」「私のイメージカラーだから」などの内容は根拠とはなりません。

 

自分が選択した色に対して持っている自分のイメージを言語化し、なぜその色に自分が合っていると思ったのかを端的に説明することが大切です。

「これは根拠になるのか?」ということを考える際は、「初めて会った相手でもこの理由で納得してくれるか?」ということを考えるのが良いでしょう。

 

③客観的な目線を入れる

より説得力がある根拠にしたい場合、客観的な目線を入れるのがおすすめです。

「友人にこのように言われることが多い」「バイト先ではよくこのように言われる」など、第三者からよく言われることなどを盛り込むと、話の内容に説得力が増します。

 

ぱっと思い浮かばない場合は、周囲との比較で自分自身に感じる特徴などを織りこむと効果的です。自分だけがそう思っているのではなく、他の人との比較であることが伝われば説得力が増すでしょう。

 

④自分のキャラクターが出るように工夫する

「自分を色に例えると?」という質問は、自分自身の強みを前面に押し出すチャンスです。

そのため、自分のキャラクターや長所を存分にアピールできる内容にするのがおすすめです。

 

中でもキャラクターは、面接の場においては見せにくい部分だと言えます。だからこそ積極的にアピールすることができれば、より効果的に自分自身の魅力が伝わるでしょう。

 

「とにかく明るい」「クール」など、キャラクター自体は何でも構いません。

ぜひ「素の自分」が伝わるような内容にしてみてはいかがでしょうか。

「自分を色に例えると?」の回答例

ここまで、「自分を色に例えると?」という質問に回答する際のポイントをお伝えしてきました。最後に、ここまで紹介してきたポイントを押さえた回答例をご紹介します。

色別にご紹介するので、ぜひ自分に近い色を参考にしてくださいね。

 

例①:赤色

赤色は「情熱」や「負けず嫌い」、「みなぎる闘志」などをアピールすることができます。また、ヒーロー戦隊では中心的な役割を担うことが多いことから、そのようなイメージで話すのも良いでしょう。

 

具体例をご紹介すると、以下のような形になります。

「私を色に例えると赤色です。なぜなら、何事にも情熱的に取り組むところが自分の長所だと思っているからです。

私は、一瞬でも自分が関わったことは責任を持って最後まで取り組むとことを自分のモットーとしています。何事もただ取り組むのではなく、自分自身の経験として昇華するために、常に全力を注ぐことを意識しています」

 

例②:青色

青色は「冷静さ」や「落ち着き」、「爽やかさ」などをアピールすることができます。

頭脳明晰、冷静沈着といったイメージがあることから、そのようなイメージに適している場合におすすめの色です。

ただし、話し方一つで「本当に青色のイメージが当てはまるのか…?」と思われてしまうかもしれません。青を選ぶ際は、論理的に話すことが大切です。

 

例をご紹介しましょう。

「私は、自分を色に例えると青色だと思っています。なぜなら、周囲からよく冷静だねと言われることが多く、自分でもそのように感じることが多いためです。

私自身は常に冷静でいるという意識はなく、目の前のことに対するあらゆるリスクを見つけ出した上で行動したいと思っています。そのため、物事を観察していることが多いです。

そのような印象から、周囲からはよく冷静だと言われると感じています」

 

例③:黄色

黄色は「明るさ」や「元気さ」、「前向きな気持ち」などをアピールすることができます。

ビタミンカラーと呼ばれる色ということもあり、明るい印象を持つ人が多いようです。そのため、自分自身がよく明るく見られるという人におすすめの色です。

 

例を見てみましょう。

「私を色に例えると、黄色です。なぜなら周囲から、とにかく明るく前向きだと言ってもらうことが多いからです。

私はこれまで、高校、大学と地元ではない土地へ進学しました。そのため友人が0人というスタートから、学生生活を送っていました。そんな中で、友人をつくるためにはまず自分自身が明るくあることが重要だと気付き、意識して明るく、前向きな発言をするよう努めています。

その結果、周囲の人にも明るい、前向きと言っていただける機会が増えました」

 

例④:白色

「自分を色に例えると?」という質問を就活でされた際には、真っ先に「白色」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

確かに、「社会人になって何色にも染まれる白色」など、言い回しをしやすいのは事実です。一方でありきたりな表現になってしまい、キャラクターが伝わらないという側面があるため、オリジナリティを加えて伝えることが大切です。

 

例をご紹介します。

「私を色に例えると白色です。なぜなら、どのような環境にもさっと溶け込み、周囲をサポートすることが得意だからです。

私は自分自身が前に出るよりも、サポートが得意だという自負があります。これまで高校では生徒会副会長を、大学ではサークルの副部長を務めてきました。

どのような環境においても、周囲の人を通じて自分の価値を最大化できるという点で、私を色に例えると白色だと思います」

回答には自分の強みを全面に出そう!

いかがでしたか?

本記事では、人事が「自分を色に例えると?」と質問する理由や、回答のポイント、回答例をご紹介してきました。

 

具体例を見ることで、より「自分を色に例えると?」という質問の具体例を思い浮かべることができたのではないでしょうか。

 

「自分を色に例えると?」の回答に正解はありません。ただし、就活の中では珍しく回答の自由度が高い質問だと言えます。そのため、このような質問を活用して自分自身の魅力を積極的にアピールできるように工夫することが大切です。

 

今回の質問のみならず、様々な質問に対してもまずは落ち着いて回答を考えることで、自分の強みを積極的に伝えてみてくださいね。

 

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監修者情報

岩本美帆

キャリアアドバイザー リーダー

株式会社ネオキャリアに新卒入社。
法人営業や採用コンサルティング業務を中心に、転職支援業務のプロジェクトにアサイン。 2年後に自己成長と新しい挑戦を求めてナイモノに転職。 現在は入社3年目のキャリアアドバイザーのリーダーとして、 「人の挑戦を言葉で支援することで成長し続ける」をモットーに活躍している。