【就活】自己PRに「聞き上手」は有効?アピールポイントを解説
2024/9/27更新
はじめに
就活では、自己PRをするシーンが多々あります。
自分の中でPRポイントが明確になっている人はよいのですが、何をPRするべきか悩んでいる人も多いでしょう。
なかでも、「聞き上手」であることをPRポイントにしようと考えているけれど、本当にこのPRポイントで良いのかと考えあぐねている人もいるのではないでしょうか?
この記事は、就活をしている以下のような方に向けて書いています。
- 「聞き上手」はPRポイントになるのか
- どう伝えたら魅力的に伝わるのか知りたい
- そもそも人事が何を求めているのかを知っておきたい
本記事では、「聞き上手」をPRポイントとする際の答え方や例文、人事の質問意図、NG例まで具体的に書いていますので、どのように伝えたら人事に響くかを知りたい方にはおすすめです。
また、就活対策する上では、自分が志望する各業界について調べておくことも必要です。以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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「聞き上手」は自己PRとして有効である
「聞き上手」は自己PRのポイントとして効果的な強みになります。
ただし、良い印象を持ってもらうためには伝え方の工夫が必要です。
なぜなら、「聞き上手」は主観で判断できるものではないからです。
自分自身が聞き上手だと思っていても、話し相手がそう思っていなければ長所として成立しないのです。
そのため、自己PRとして伝える際には正しくポイントを押さえながら、マイナスな印象を持たれないように意識をしていきましょう。
人事が自己PRを確認する理由
では、人事はなぜ就活で本人に自己PRを確認するのか、その理由を見ていきましょう。
主に、以下の3つのポイントがその理由となります。
理由
①自分の強みをどのように認識していか
②客観的に自分を見ることができているか
③仕事にも活かせそうな強みであるか
①自分の強みをどのように認識しているか
まず、自己としてどのような強みを認識しているのかを確認することが目的となります。
自分で認識している強みは、他者から見た強みと共通しているとは限りません。
場合によっては、本人が無自覚であっても他者から見たポイントがより強みとなる可能性もあります。
また、本人が自覚している強みであれば、いざというときに活用しやすくなります。
そのため、自分自身の強みとして何を認識しているのかはもちろん、面接の場で聞くことで何を最も強いと認識しているのかを確認しているのです。
②客観的に自分を見ることができているか
自身の強みを捉えるためには、自分を客観的に見ることが必要になります。
そのため、自己PRを通じて就活生の客観性を確認しているのです。
自己PRのポイントとなる強みや長所は、周囲の人の意見から見つけたり、周りと比較をすることで認識できたりするものです。
客観的に見る視点があれば、それが本当に「強み」と呼べるほどのものなのかを自分の中で見直して、確認することができます。。
そのため人事は、あえて面接で自己PRのポイントを確認しています。
③仕事にも活かせそうな強みであるか
自身が把握できている強みは、仕事の中で活かすことができます。
もし、仕事でも活用できる強みであれば、人事としても就職後のイメージがつきやすいため、採用への意欲が湧きやすくなるのです。
仕事ではすぐに活用できなかったとしても、強みによっては今後十分に伸ばしていける可能性がありますので、就活生がどの部分に素養があるのかを確認しているともいえるでしょう。
自己分析の方法に迷いがある方は、以下の記事も参考にしてみてください。
自己PRで「聞き上手」をアピールする際のポイント
では、実際に「聞き上手」をアピールする際には、どのような点に注意するべきなのでしょうか。
以下の3点を意識していきましょう。
意識すること
①「聞き上手」をより具体化して伝える
②「聞き上手」をアピールする根拠を伝える
③面接でも「聞き上手」につながるアピールをする
①「聞き上手」をより具体化して伝える
「聞き上手」と一言に言っても、さまざまな表現で具体化することができます。
そのため、自分なりの表現で「聞き上手」を言語化する必要があります。
- 相手が話しやすいように、適度に相槌を打つことができる
- 相手が話している内容の本質を瞬時につかむことができる
- 相手が普段話さないような深い内容を引き出すことができる
このように、何を「聞き上手」とするかという正解はないため、自分なりの適切な言い換えを見つけると良いでしょう。
②「聞き上手」をアピールする根拠を伝える
冒頭でも紹介したように、「聞き上手」は主観的な判断だけでは根拠になりません。
「話し上手」であれば、自分の主観で判断することができますが、「聞き上手」は話を聞いている相手の判断に拠るところが大きいためです。
そのため、なぜ自分を「聞き上手」だとしているのか、必ず根拠を伝えましょう。
理想的には、「第三者からそのように言われることが多い」といった内容が最も説得力があります。
もしくは直接的な「聞き上手」という表現ではなくても、「話し相手に話していて気持ちいいと言われる」「共感力が高いと言われる」など、別の表現でも良いでしょう。
逆に自分が相手から「私は聞き上手です」と言われた際に、どのような理由であれば納得できるのかを考えてみてください。
③面接でも「聞き上手」につながるアピールをする
「聞き上手」というPRポイントは、面接の場で面接官にすぐにでも伝えることができる内容です。
言い換えれば、面接の場で「聞き上手」だと判断されなければ、説得力がない自己PRとして処理されてしまう可能性もあります。
面接は、就活生が話す場面のほうが多いですが、面接官の話を聞くシーンも出てきます。
その際に、しっかりと「聞き上手」をアピールする自信がなければ、あえてPRポイントとするのを避けるという選択肢もあるでしょう。
また、集団面接の場合は他の就活生が話しているときの姿勢などから、積極的に「聞き上手」をアピールすることもできます。
面接のシチュエーションに応じて、「本当に聞き上手を自己PRのポイントにして良いのか?」を考えてみるのがおすすめです。
番外編:模擬面接もオススメ
上記3点は具体的にアピールするための方法になりますが、そもそも面接自体に慣れていないという人も多いでしょう。
「聞き上手」であることをアピールするには実際に面接の場を経験し、自分自身が相手の話を聴けているか、しっかりとアピールになっているかをチェックすることができます。
模擬面接をすることで、以下のメリットも得られます。
- 面接の雰囲気に慣れる
- あらゆる質問を想定できる
- 適切な長さで回答できる
- 改善点を見つけられる
大学のキャリアセンターや就活イベントで実施できることもありますので、経験を積みたい方はチャレンジしてみましょう。
具体的なやり方や注意点などは、以下の記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
「聞き上手」という自己PRポイントが与える印象
ここまで、「聞き上手」をアピールするためのポイントを紹介してきました。
では、改めて人事は「聞き上手」という自己PRポイントを聞いたとき、どのような印象を受けるのか見ていきましょう。
具体的には、以下の4つの印象を与えると考えられます。
与える印象
- スムーズにコミュニケーションが取れる
- 協調性がある
- 共感力が高い
- 相手の話をうまく引き出すことができる
①スムーズにコミュニケーションが取れる
「聞き上手」はコミュニケーション能力のひとつですので、「聞き上手」すなわち「スムーズにコミュニケーションを取ることができる人」という印象を与えることができます。
「コミュニケーション」と聞くと、つい話す能力を思い浮かべがちですが、聞く能力も立派なコミュニケーション能力です。
そのため、誰とでもスムーズにコミュニケーションを取ることができるというプラスの印象を与えることができます。
②協調性がある
「聞き上手」な人は、協調性が高く集団生活を上手く行っていける印象を与えることができます。
仕事を進める上では、自分の意見を主張することが求められるシーンもありますが、同様に周囲との連携を取っていくことが求められるシーンも多々あります。
そのため、「聞き上手」で「協調性がある」ことは立派なアピールポイントになるのです。
③共感力が高い
「聞き上手」という印象から、「相手への共感力の高さ」を印象付けることができます。
「共感力が高い」ということは、相手の話に同調するというだけではなく、相手が話しやすいようにその場の空気をつくることができるといえます。
共感力が高いことで、ビジネスにおいてもクライアントや取引先との折衝をスムーズに行うことができるでしょう。
④相手の話をうまく引き出すことができる
「聞き上手」を言い換えると、「相手に話してもらうことが上手」と言い換えることができます。
そのため、人事から見ると「聞き上手」すなわち「話させ上手」であることも伝わります。
このような印象付けは、自分自身が話すのが苦手という不安がある人にもおすすめです。
「聞き上手」を自己PRに活用する例
ここまで、「聞き上手」をアピールするためのさまざまなポイントを紹介してきました。
では、実際の面接ではどのように伝えるのが良いのか、具体的な例を見ていきましょう。
今回は2つの事例を紹介します。
「聞き上手」を言い換えた例を入れる
まず紹介するのは、「聞き上手」を自分なりの言葉で言い換えた例です。
自分なりに「聞き上手」を具体化することで、面接官に伝わりやすい自己PRができます。
どのような言い換えにするのかは、先述の「「聞き上手」という自己PRポイントが与える印象」の項目を参考にしてください。
「相手の話をうまく引き出すことができる」を言い換えた事例を紹介します。
<例>
私のアピールポイントは、聞き上手であることです。
私が思う聞き上手とは、相手の話をうまく引き出すことができることを指しています。
このように思うようになったきっかけとして、就活を開始する頃に、友人たちと自己分析を行った際の出来事があります。
その中で私は、友人から話を引き出すのがうまいと言ってもらうことが多々ありました。
思い返すと、幼少期より両親に、「まずは相手の話をよく聞いてから自分の意見を伝えなさい」という教えを受けていました。
そのため、相手の話を聞くということに意識を向けられるようになったのだと思います。
このように、具体的な言い換えはもちろん、根拠や「聞き上手」を会得したきっかけを加えることで、説得力を持ったアピールになります。
入社後の活かし方を伝える
続いて、入社後に「聞き上手」を活用することに重点を置いた例を紹介します。
「聞き上手」は、さまざまな自己PRの中でも社会人として活用しやすい強みです。
そのため、社会人としてどのように活用していくのかを積極的に伝えることで、面接官に対して強いアピールになるでしょう。
<例>
私は、聞き上手であることを強みとして挙げたいと思います。
これまで、友人やアルバイト先などから、コミュニケーション能力が高いと言われることが多々ありました。
しかし、私は自分の意見を自分の言葉で伝えることが得意ではないため、なぜそのように言っていただけるのかを考えました。
その結果、話すことではなく聞くことに重点を置いているからだと気付きました。
自分の得意なことである相手の話をじっくり聞くという点は、仕事でも活かせると考えています。
加えて、自分の意見を主張していく力を今後身に着け、社会人として活躍していきたいです。
入社後にどのように「聞き上手」を活用していくかという具体例があることで、ただ「聞き上手」であるだけでなく、向上心などものぞかせることが可能です。
さいごに
本記事ではそもそも「聞き上手」であることが自己PRとして成立するのかということや、実際にアピールする際のポイントなどを詳しく紹介してきました。
「聞き上手はPRポイントになるのか」「もっと別なPRポイントのほうが良いのではないか…」といった疑問や不安は解消できたでしょうか。
「聞き上手」は、伝え方にバリエーションがあるPRポイントとなります。
そのため、自分に適した具体的な言い換えを見つけて、ポジティブな内容として伝えるのがおすすめです。
何より、自分自身が強みだと心の底から思えていれば、面接官のいかなる質問にも柔軟に対応できるでしょう。
「聞き上手」をPRポイントとして活用する際は、自分の強みとして自信がある場合に積極的に活用していきましょう。