【26卒】伊藤忠商事のインターンシップ選考突破のための攻略方法とは
2024/4/26更新
はじめに
25卒の学生からインターンシップの定義が見直され、一定の基準を満たすことで企業がインターンシップを通して得た学生の情報を採用活動に使用することができるようになりました。
26卒で伊藤忠商事のインターンシップに参加する学生も、当然この定義に当てはまります。
伊藤忠商事は人気のある企業です。
インターンシップに参加するだけでも高いハードルを乗り越えなければなりません。
本記事では、26卒における伊藤忠商事のインターンシップについて紹介します。
インターンシップに参加するための攻略法などもぜひ参考にしてください。
1. 総合商社とは
伊藤忠商事のような総合商社は、簡単にいうと「何でも取り扱う企業」です。
取引商品、サービスは数えきれないでしょう。
ひと昔前は、単純貿易や販売業務が主流でしたが、最近では国内外の企業に対して出資や経営管理、人材派遣、IT関連のシステム開発などを多く手掛けるようになっています。
総合商社では財閥系である「三菱商事」「三井物産」「住友商事」と繊維商社から発展を遂げた「伊藤忠商事」「丸紅」「豊田通商」「双日」があります。
2. 伊藤忠商事はどのような企業か
伊藤忠商事の特徴
伊藤忠商事は、1858年に麻布の行商として創業しました。現在は、ひとつの企業を、複数企業の集合体のように編成するディビジョンカンパニーという体制を導入しています。
「三方よし」という近江商人の原点を継承し「売り手にも」「買い手にも」「世間にも」よい商いを目指した経営を行っています。
伊藤忠商事は、五大商社のなかでも最も社員の少ないのが特徴です。つまり、少数精鋭といえます。
「失敗しないことよりも、失敗しても起き上がることを良しとする」この創業当時から受け継がれた精神が「個の力」を最大限に発揮できる企業といえるでしょう。
伊藤忠商事の強み
伊藤忠商事は繊維商社から発展しました。戦前から日本の重要な輸出品であった繊維の原料であった「綿花」を輸入し、貿易のノウハウを蓄積してきました。
伊藤忠商事は、世界63ヵ国、約110の拠点を持っています。
「国内、輸出入、そして三国間取引を行い、事業投資など幅広いビジネス展開を行っています。
とくに伊藤忠商事は「非資源分野」に強みがあります。
たとえば飲食関係では「Dole」「エビアン」「ファミリーマート」を扱っています。
ファッションでは「ポール・スミス」「コンバース」など誰でも聞いたことのあるブランドを扱っています。
3. 26卒の伊藤忠商事のインターンシップの概要
伊藤忠商事のインターンシップは「5DAYインターンシップ」と「1DAY Career Workshop」の2種類用意されています。
具体的にどのようなことが行われるのか知っておきましょう。
3-1 5DAYインターンシップ
5DAYインターンシップに参加できるのは、大学生・大学院生で、すべての学年が対象となります。
また、5日間すべてのプログラムに参加することが求められています。
プログラムは3つあります。
伊藤忠商事のビジネスの本質や自分自身のキャリアを考えるプログラムです。
プログラム1
商社ビジネスについてと伊藤忠商事の歴史について学びます。
商社ビジネスとは「あらゆるビジネスの可能性を模索し、拡大していくこと」として、商社ビジネスの本質を学びます。
また、伊藤忠商事の歴史とともに、商社ビジネスのビジネス形態の変化や挑戦してきたことなどを学ぶプログラムです。
プログラム2
伊藤忠商事は「失敗しないことよりも、失敗しても起き上がることを良しとする」の精神が受け継がれています。そのため、チャレンジできる環境が整えられています。
実際にどのようなチャレンジをして、そこから何を学んだのか。社員の体験談などを聞きながら、伊藤忠商事での成長環境の可能性を考えるプログラムです。
プログラム3
実際に行われるビジネスを疑似体験するワークに取り組みます。もし商社マンであったら、この場合どう決断し、どう行動するのかを考える体感ワークです。
伊藤忠商事でのビジネスの醍醐味を実感できるプログラムです。
3-2 1日完結型Workshop
1日完結型Workshopは、その名の通り1日で伊藤忠商事の概要を知るために参加するイベントです。
こちらは、インターンシップという言葉はありません。
25卒の学生からインターンシップの定義が見直されたためです。
プログラム1
伊藤忠商事で実際に扱われるビジネスをベースにして、社員がどのような業務に携わっているのかを体感するワークです。
入社して主体的に働くことにより、どのように成長し、キャリア拡充を目指せるのかを感じるプログラムとなっています。
プログラム2
幅広い年齢の社員との座談会になります。社員との交流を通じて、商社で働くということを体感できるプログラムです。
4. 26卒の伊藤忠商事のインターンシップ通過までの過程
伊藤忠商事のインターンシップは「5DAYインターンシップ」と「1DAY Career Workshop」の2種類用意されています。
1DAY Career Workshopは1日で終わり、参加者も多いことからインターンシップ優遇措置は適用されません。
しかし「5DAYインターンシップ」はインターンシップ中の評価によって、本選考が一次面接や最終面接からのスタートになるなど優遇措置があります。
「1DAY Career Workshop」は、課題を提出するだけです。参加者が多い場合は抽選になります。一方、「5DAYインターンシップ」では、ほとんど就活と同じだと考えてよいでしょう。
- ESの提出
- Webテスト・自己PR動画
- 適性検査
- 1次面接
- 2次面接
5. 26卒の伊藤忠商事のインターンシップ選考対策
伊藤忠商事のインターシップは、本選考同様、かなりの倍率が予想されます。とくに「5DAYインターンシップ」は優遇措置が受けられ、就活に有利だということで、大勢の就学生の参加が見込まれます。
たかがインターンシップだと侮っていると、インターンシップにさえ落とされてしまう可能性もあるのです。
本選考と同じくらい念入りに対策をしておきましょう。
5-1 Webエントリーシート対策
伊藤忠商事のインターンシップでのエントリーシートは、すべてガクチカ関連が設問となっています。たとえば
「学生時代チームで取り組んで、成果を上げたことについて教えてください」
「チームで取り組む過程でどのような課題があり、どう解決したのか教えてください」
などです。ガクチカのなかでもチームで取り組んだ経験について問われる傾向が強いようです。
5-2 PR動画対策
伊藤忠商事のインターンシップ参加にはPR動画の提出があります。PR動画といわれ戸惑ってしまう就活生もいるでしょう。
PR動画ではどのような評価基準があるのか知っておく必要があります。また、よりアピールできるポイントもいくつかあります。
エントリーシートだけではわからない雰囲気や人柄
PR動画では、書類だけではわからない応募者の雰囲気や人柄をみることができます。伊藤忠商事のようにインターンシップの申し込みが多い企業では、すべての応募者に会うことは困難です。
そこでPR動画を提出してもらうことで、効率よく求める人物像に近い応募者をセレクトすることができます。
インターンシップに参加したいという熱意
実際にPR動画をみて参加したいという熱意を測るという担当者も多いようです。話す内容以上に、自分をアピールするための工夫や姿勢を通して気持ちが伝わるかどうかをチェックしています。
上手に話すことができなかったとしても、熱意を伝えようという姿勢が重要です。これは書類上ではわからない、PR動画ならではのポイントといってよいでしょう。
目線と伝え方が重要
PR動画には担当者がチェックしているポイントがあります。それは「目線」と「伝え方」です。
対面の面接時では、目線を合わせることは簡単です。しかし、PR動画では目線がカメラに合っていないケースが非常に多く見られます。
相手にカンニングペーパーを読んでいるのではないかなど、悪い印象を与えてしまうかもしれません。目線は必ずカメラに向けるようにしましょう。
また対面と異なり、PR動画は熱意を伝えにくいという点があります。「できるだけ抑揚をつけて話す」「適度な間合いを意識する」などを意識して撮影しましょう。
PR動画の撮影が終わったら、家族や友人にチェックをしてもらいましょう。
5-3 適性検査対策
適性検査といえばSPIが有名です。対策問題集などが多くあります。そのため、企業によってはSPIを避けるところもあります。
伊藤忠商事のインターンシップの場合は「玉手箱」と呼ばれる適性検査が行われます。SPI対策だけでなく、玉手箱対策もしっかり行いましょう。
5-4 面接対策
面接ではガクチカの深掘りが主なテーマとなります。
就活生1名に対して2名の面接官が対応し、ガクチカに対するさまざまな質問がされます。
就活生2名に対して面接官1名という対応もあります。
このときは、同じ属性の就活生と一緒に面接をして、比較するという目的があります。
エントリーシートを読み込んで、自分なりに予想質問を考えて的確に答えられるように準備をしておきましょう。
6. 伊藤忠商事の採用学歴フィルターについて
2023年度の採用大学ランキング
慶応義塾大学 28名
早稲田大学 23名
大阪大学 10名
東京大学 9名
京都大学 7名
神戸大学 同志社大学 5名
一橋大学 立教大学 4名
九州大学 東京外国語大学 青山学院大学 3名
横浜国立大学 大阪市立大学 明治大学 2名
これを見る限り、伊藤忠商事には学歴フィルターはあるといっていいでしょう。歴史のある有名私立大学が突出して多いのが特徴です。
戦前からの財閥時代のつながりから、慶応三田会といったOBの後輩たちの支援や人脈が受け継がれていると考えていいでしょう。
おわりに
伊藤忠商事は日本屈指の総合商社ですから、インターンシップの選考もかなりの倍率が予想されます。
高学歴の学生や体育会系で活躍した学生などがエントリーしてくるため、インターンシップの選考にはじかれてしまう可能性も高くなります。
とくに5DAYインターンシップは、優遇措置が期待できるため、多くの学生がしのぎを削ることとなります。
伊藤忠商事がどのような人材を求めているのかをしっかり把握して、自分なりのイメージを作ることが大切です。
何事もやってみないとわかりません。やらないとノーチャンスです。
この記事があなたの就活のお役に立てば幸いです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。