
プレエントリーとエントリーは何が違う?詳しく解説!
2022年12月22日更新
はじめに
就活を始めると、まず「エントリー」を求められる企業があります。
しかしエントリーだけではなく、「プレエントリー」が求められる場合があります。
「プレエントリー」という言葉には耳馴染みがなく、何をするのか分からないという人は多いのではないでしょうか?
「エントリーには必ずプレエントリーが必要?」
「プレエントリーが無い企業もあるみたいだけど大丈夫?」
「プレエントリーでは何か注意しておく必要はある?」
そのため、このようにプレエントリーに関する疑問や不安が多く生じてしまうかもしれません。
そこで本記事では、プレエントリーとエントリーの違いをはじめ、プレエントリーの注意点や活用のコツについて、詳しくご紹介します。
これからプレエントリーやエントリーを控えている方はもちろん、就活に向けて基礎知識を得たい方は、ぜひ最後までお読みくださいね。
プレエントリーとエントリーとは
プレエントリーとは
プレエントリーは、企業に対して興味を持っていることを示す行為です。これにより企業は、氏名をはじめとする個人情報を入手することができるため、説明会や選考に関する情報を送ることができるようになります。
ただし、あくまでも興味があることを示したに過ぎず、正式なエントリーとはなっていないため注意が必要です。
エントリーとは
エントリーとは、選考を受けることを企業に正式に申し込むことを指します。
エントリーされた企業は、エントリー者を「自社の選考を受けたい人」とみなして、様々な連絡を行います。
エントリーは申込だけで完結する場合のほかに、エントリーシートの提出が求められる場合や、説明会への参加が必須となる場合など、企業によって様々なパターンがあります。
エントリー時に必要になる内容については、事前にきちんと確認しておくことがおすすめです。
プレエントリーとエントリーの違い
では、プレエントリーとエントリーにはどのような違いがあるでしょうか。
プレエントリーは、政府が推奨している就活情報解禁日に合わせ、3月1日より行われるのが一般的です。2023年卒・2024年卒の就活情報解禁日に変更はありませんが、年度によってルールが変更となる可能性があるため、政府が提示する就活ルールの確認も怠らないことが大切です。
エントリーは、面接解禁日となる6月1日より可能となります。面接に関連する内容として、エントリー自体も6月1日より解禁されます。
ただし、企業は政府推奨の就活ルールを必ず守らなければならないというルールはありません。そのため、独自のプレエントリー・エントリー期間を設けている企業は多く、興味がある企業情報は主体的に確認することが大切です。
プレエントリーの注意点
では、どのような点に注意してプレエントリーを行うべきでしょうか。
①エントリーのためにプレエントリーが必須な企業がある.
②選考を受ける場合はエントリーを行う必要がある
③プレエントリー方法を確認しておく
④インターンにもプレエントリーが必要な場合がある
⑤全ての企業にプレエントリーがあるわけではない
5つの注意点をご紹介します。
①エントリーのためにプレエントリーが必須な企業がある
企業によっては、エントリーをするためにプレエントリーを行っておくことが必須となっている場合があります。
なぜそのようなルールにしているかは企業によって異なりますが、「より興味・関心が高い学生に選考を受けてほしい」と考える企業が多いようです。
もし、どうしても選考を受けたいという企業がある場合には、エントリー前にプレエントリーを求められていないか、きちんと確認するようにしましょう。
②選考を受ける場合はエントリーを行う必要がある
ここまでご紹介しているように、プレエントリーはあくまで「興味がある」という意思表示に過ぎません。そのため、選考を受けるためには改めてエントリーを行う必要があります。
「プレエントリーをしたら、自動的にエントリーされるのでは?」と考えている人がいたら要注意です。企業側がプレエントリー者をエントリー者へ切り替えるといったことはなく、エントリーを臨む場合には自分で対応する必要があります。
そのため、選考を受けたい企業については、プレエントリー日開始日と終了日だけではなく、エントリー開始日と終了日も必ずチェックしておきましょう。
③プレエントリー方法を確認しておく
プレエントリー方法は、企業によって異なります。そのため、企業ごとに事前に方法を確認しておくことが大切です。
主な方法は大きく2つです。
<1>就活ナビサイトなどから行う
<2>企業の採用サイトから行う
<1>の場合、リクナビやマイナビといった大手ナビサイトであることが多いです。
この場合、企業へのプレエントリーのためにはナビサイトへの登録も必要となります。
また、近年ではナビサイト以外に登録が求められる可能性もあるため注意が必要です。
<2>の場合、企業が自社の採用サイトでプレエントリーを行っています。
採用人数が多い会社ではこの方法が取られることが多く、プレエントリー前に企業サイトを確認しておくのがおすすめです。
④インターンにもプレエントリーが必要な場合がある
本選考だけではなく、インターンにもプレエントリーが必要な場合があります。
ただプレエントリーが必要な場合と、エントリーのためにプレエントリーが必須な場合があるため、注意が必要です。
インターンでプレエントリーを行う意図として、どれだけ早くアンテナを張って、企業情報を収集しているのかを確認するということが挙げられます。
焦ることなくプレエントリーをするためにも、下調べはきちんと行いましょう。
⑤全ての企業にプレエントリーがあるわけではない
「私の志望企業には、プレエントリーに関する記載がない…!」と焦っている人はいませんか?安心してください。全ての企業にプレエントリーがあるわけではありません。
プレエントリーは、採用人数が100名を超えるような場合や、エントリー者が殺到する場合に多く実施されます。したがって、必然的に知名度があり、新卒採用にも力を入れている企業が多くなります。
プレエントリーが無い場合には、エントリーから行えば問題ありません。
プレエントリー前に行うこと
では、プレエントリー前にはどのようなことを行うと良いでしょうか。
①企業研究
②説明会への参加
③OB・OG訪問
3つのポイントをご紹介します。
①企業研究
まず行うべきは、企業研究です。企業のホームページや財務情報などを読んだり、社名検索を行って出てくる最新ニュースなどを確認しておきましょう。
「具体的に企業研究って何をするの?」と思う人がいるかもしれませんが、これまで知らなかった知識をたくさん知ることができれば、一旦問題ありません。
企業のホームページでは、企業概要ページから理念やビジョン、行動指針を確認したり、企業の沿革を確認しておくのがおすすめです。また、現在取り組んでいる事業内容の把握や、注力している施策については、上場企業であれば統合報告書、それ以外の場合には採用カルチャーブックなどを参照するのが良いでしょう。
中でも統合報告書は、投資家向けの報告書ではあるものの、要点が分かりやすくまとまっており、就活中の学生でも十分に理解できます。企業が公開している場合、必ずチェックしておくのがおすすめです。
②説明会への参加
プレエントリー前に、説明会を行っている企業がある場合にはぜひ参加しましょう。
企業によって、プレエントリー後、正式エントリー後など、開催のタイミングはバラバラなため、適宜情報をチェックしておくと安心です。
企業への説明会は、企業の概要だけではなく、事業内容や文化・風土まで幅広く知ることができます。また、説明している人事担当者の雰囲気から、よりリアルな企業の様子を垣間見ることができるでしょう。
Web上では確認できない情報が多いため、参加機会がある場合にはぜひ参加しておきましょう。
③OB・OG訪問
OB・OG訪問は、プレエントリー前に行っておくのがおすすめです。
近年は企業や大学を介さなくとも、直接OB・OGと繋がることができるサービスが増えています。そのため、企業名や大学名から気になるOB・OGを見つけて、気軽に話を聞くことができます。
OB・OGは自社の選考に関わっていない場合も多く、よりリアルに企業情報を教えてくれるでしょう。また、企業内の雰囲気だけではなく、ESや面接のコツを教えてくれる可能性があるため、プレエントリー前に接点を持っておくのがおすすめです。
プレエントリーを活用するコツ
では最後に、プレエントリーを活用するためのコツをご紹介します。
①締切を確認しておく
②提出物を確認しておく
③優先順位を付けてプレエントリーを行う
④迷っている企業はプレエントリーをしておく
覚えておくことで、プレエントリーをより有効活用できるコツを4点、見ていきましょう。
①締切確認は必須!
プレエントリーの締切確認は必須です。
エントリーに影響しない場合は問題ありませんが、影響する場合は特に注意が必要です。
万が一エントリーに関係ないとしても、興味がある企業のプレエントリーは行っておくのが得策です。エントリー忘れが無いように、必ず締切は確認しておきましょう。
②提出物を確認しておく
プレエントリーの場合、一般的に提出物はありません。しかしごく稀に、提出物を求められる場合があります。
すぐに準備して対応できるものであれば良いですが、準備に時間が掛かるものである場合があります。準備不足でエントリーができなかったということにならないよう、念のため確認しておきましょう。
③優先順位を付けてプレエントリーを行う
プレエントリーばかりしていると、どの企業にプレエントリーしたのか、分からなくなってしまう場合があります。そのため、むやみやたらとプレエントリーを行うのではなく、特に希望が高い企業から優先順位を付けて行うようにしましょう。
プレエントリーは、プレエントリー可能期間において早ければ早いほど有利になる、などのルールはありません。プレエントリー順は関係ないからこそ、きちんと考えてから行うようにしましょう。
④迷っている企業はプレエントリーをしておく
エントリーを迷っている企業がある場合、プレエントリー段階ではプレエントリーを行っておくのがおすすめです。
エントリーの際にプレエントリーが必要ない企業の場合、必ずしもプレエントリーを行う必要はありません。しかし企業は、より志望度が高い学生を見極めるために、プレエントリー者を確認するかもしれません。
そのことにより評価に影響はありませんが、志望度が高いと思われて損はないでしょう。
そのため、エントリーを迷っている企業にはまずプレエントリーを行っておくのが安心です。
事前準備をしてプレエントリーの失敗を防ごう!
いかがでしたか?
本記事では、プレエントリーとエントリーの違いをはじめ、プレエントリーの注意点や活用のコツについて、詳しく紹介してきました。
「エントリーには必ずプレエントリーが必要?」
「プレエントリーが無い企業もあるみたいだけど大丈夫?」
「プレエントリーでは何か注意しておく必要はある?」
といった疑問や不安を解消することはできたでしょうか?
プレエントリーは、プレエントリーに関する基礎知識を持っておくことと、事前準備さえ怠らなければ、何も恐れることはありません。
プレエントリーという仕組みを手間に感じる人がいるかもしれませんが、ぜひこの機会を活用して、企業について詳しく調べてみてはいかがでしょうか。
また、プレエントリーを行う企業選びを通じて、志望企業に順位を付けるきっかけになるかもしれません。
ぜひ事前準備をしっかり行い、プレエントリーの失敗がない、スムーズな就活を目指してみてはいかがでしょうか。