プレエントリーでスタートダッシュ!エントリーの違いや注意点を解説!

プレエントリーでスタートダッシュ!エントリーの違いや注意点を解説!

2024/9/27更新

はじめに

就職活動が本格化すると、まず志望する企業に対して「エントリー」することで、順次採用プロセスが開始されます。

しかし、企業によっては早い段階から「プレエントリー」を実施しているケースがあります。

企業に応募しようと思ったら「プレエントリーは終了しました」の文言が表示され、焦ってしまう人もいるのではないでしょうか?

本記事では、就活における「プレエントリー」に関して、以下のような情報を知りたい人を対象としています。

対象の読者
  • プレエントリーとは何かをそもそも知っておきたい
  • プレエントリーをしないと就活に不利になるのかを知りたい
  • プレエントリーとエントリーの違いや注意すべき点を知りたい

まだ本格的な就活が始まる前の人も、すでに就活を始めていてプレエントリーの存在に気付いた方も、是非お読みいただき、就活をより良い成果に結びつけましょう。

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プレエントリーとエントリーの違いを解説

プレエントリーとエントリーの違いを解説

はじめに、プレエントリーとエントリーの違いをご紹介します。

プレエントリーとは

プレエントリーは、企業に対して興味を持っていることを示す行為です。

これにより企業は、氏名をはじめとする個人情報を入手することができるため、説明会や選考に関する情報を送ることができるようになります。

ただし、あくまでも興味があることを示したに過ぎず、正式なエントリーとはなっていないため注意が必要です。

プレエントリーが始まる時期は企業によりさまざまですが、早ければ本採用の2年前、つまりその年の新卒採用が終わったころには開始される場合もあります。

(例:2026年4月入社であれば、プレエントリーは2024年後半ごろから開始する場合もあります)

通常は、プレエントリーによりエントリー開始時期の連絡を事前に知ることができたり、場合によっては早く採用プロセスを開始できる場合があります。

多くの場合はプレエントリーの登録可否が採用の有利になることはありませんが、極まれに、プレエントリーが採用プロセスの必須条件になる場合もあります。

本格的な就職活動が始まる前の会社説明会、インターンシップなども参加が必須のケースもあり、プレエントリーに限らず、情報収集を早めにやっておいて損はないでしょう。

エントリーとは

エントリーとは、選考を受けることを企業に正式に申し込むことです。

通常は、ここから採用プロセスが開始されます。

エントリーは申込だけで完結する場合のほかに、エントリーシートの提出が求められる場合や、説明会への参加が必須となる場合など、企業によってさまざまなパターンがあります。

これら採用プロセスに関わることは、必ず「募集要項」として告知されます。

募集要項は会社の採用ページや就活サイト、あるいは大学の就職課などに案内されていますので、対応の抜け漏れがないようにしっかりと目を通しましょう。

プレエントリーとエントリーの違い

では、プレエントリーとエントリーにはどのような違いがあるでしょうか。

明確な定義はないので、必ず各社の採用ページや募集要項を必ずご確認いただきたいのですが、一般的には、プレエントリーはあくまでも情報を受け取る手段です。

やっていれば情報が早く受け取れる、というだけで、それ以上の有利な情報はないとみてよいでしょう。

もちろん、プレエントリーせずに募集期間が過ぎてしまっても、通常のエントリーを行えば通常の採用プロセスに移行するだけです。

プレエントリーを行えば、エントリー開始時期があらかじめメール等で通知されます。

エントリー開始で初めて募集要項やエントリーシートの課題等を知ることになります。

開始と同時に取り組めば、例えばエントリーシートに難しい課題があったとしても時間に余裕を持って取り組むことができるのではないでしょうか。

募集要項で不明な点なども、締切ギリギリではなく、猶予がある状態で取り組めば、問い合わせを受け、その回答を踏まえて行動ができるようになります。

プレエントリーをしていたら、プレエントリーをしていない人よりも採用プロセスで有利になるとか、内定しやすくなる、ということは多くの場合はありません。

ただし、就職活動で切羽詰まってくると、時間が非常に貴重となってきて、時には時間的制約で「どちらかを選ぶ」というシーンに遭遇するかもしれません。

就活が本格化する前は、そこまで時間に切羽詰まる感覚はないかもしれませんが、余裕があるに越したことはありません。

当然ですが、情報も早く知れば知るほど、対策や選択肢がその分増えますので、多くの場合志願者である皆さんにはメリットがあるといえるでしょう。

プレエントリーの注意点

プレエントリーの注意点

ここまで、プレエントリーに関してご紹介してきました。

では、どのような点に注意してプレエントリーを行うべきでしょうか。

いくつかの注意点について説明します。

エントリーのためにプレエントリーが必須な企業がある

企業によっては、エントリーをするためにプレエントリーを行っておくことが必須となっている場合があります。

なぜそのようなルールにしているかは企業によって異なりますが、「より興味・関心が高い学生に選考を受けてほしい」と考える企業が多いようです。

もし、どうしても選考を受けたいという企業がある場合には、エントリー前にプレエントリーを求められていないか、きちんと確認するようにしましょう。

なお、プレエントリー以外に、インターンシップや会社説明会が参加必須となっている場合もあります。

いずれも、本格的な新卒採用の前に実施されることが多く、特にインターンシップはかなり早い時期で募集・実施を行っているケースもあります。

これらの情報を得るためには、出来るだけ早い段階でその企業の採用ページに確認をしておくことを心がけましょう。

正式な応募にはエントリーは必須

ここまでご紹介しているように、プレエントリーはあくまで「興味がある」という意思表示に過ぎません。

そのため、選考を受けるためには改めてエントリーを行う必要があります。

「プレエントリーをしたら、自動的にエントリーされるのでは?」と考えている人がいたら要注意です。

企業側がプレエントリー者をエントリー者へ切り替えるといったことはなく、エントリーを臨む場合には自分で対応する必要があります。

プレエントリーの捉え方は企業によりさまざまですが「正式な応募はエントリーが必須」は、ほぼ確実に、どの企業も同じですので、間違えないようにしましょう。

プレエントリーは応募ではなく「エントリー時期を事前に知るための通知登録」くらいの認識でいるようにしてください。

対象が自分の入社(卒業)年であることを確認

特に早い段階で就活を始める人にたまにあるミスで、間違えて当年(自分が入社する前年)の採用情報を見てしまい、それにプレエントリーしてしまうケースがあるかもしれません。

それによるデメリットはそれほどありません(プレエントリーに基本制限はありません)。

もちろん、プレエントリーを間違えると、欲しい情報が手に入らない可能性があるので、対象時期はしっかり確認しましょう。

プレエントリー方法:就活サイトの場合

プレエントリー方法は、企業によって異なります。そのため、企業ごとに事前に方法を確認しておくことが大切です。

就活サイト上でのプレエントリーの場合、就活サイトへの登録も必要となります。

大手の就活サイトであればどこでもプレエントリーできる場合もあれば、特定の就活サイトでなければプレエントリーできない場合もあります。

なお、プレエントリーを実施していることまでは登録前(ログイン前)でも知ることが可能です。

就活サイトの初回登録自体はそれほど時間はかからないので、必要とわかればまずは初回登録(メールアドレスの登録と認証)を手早く済ませて、プレエントリーに登録しましょう。

企業によってはメジャーな就活サイトではなく、例えば地域密着の就活サイトや特定業界向けのサイト、新卒ではなくキャリア採用・転職サイトを利用する場合もあります。

プレエントリー方法:自社の採用サイトの場合

採用人数が多い場合や、有名企業の場合は自社で採用ページおよび就活生向けマイページを用意しているケースがあります。

就活サイトから誘導されるケースもあれば、実際にその会社の採用サイトまで訪問しなければ分かりえない場合もあるでしょう。

手続きは就活サイトの登録とほぼ同じです。

ただし、就活サイトの場合、就活サイトの初回登録さえしておけば、いくつかの登録を省略出来る場合もありますが、自社サイトの場合は各社で手続きが必要です。

自社で採用サイトを運営している場合は、積極的にその会社について調べようとしなければ、タイミングを逃す場合があります。

就活が本格化する前の企業分析の段階で、定期的に会社ウェブサイトを確認しておくようにしましょう。

また、前年も新卒採用をした企業で、順調に成長している企業であれば翌年も同じように採用活動のスケジュールが行われる可能性が高いです。

前年がどの様な動きをしていたかを、就活サイトやSNS、掲示板などで情報収集することも役に立つ可能性があります。

全ての企業にプレエントリーがあるわけではない

全ての企業にプレエントリーがあるわけではありません。

前述した通り、プレエントリーはエントリーの事前通知の役割です。

就活を意識し、実際に行動を始める時期は人それぞれです。

もし「プレエントリー中でまだエントリーは開始していない」「今年のエントリーはまだ始まっていない」という状況なら、あなたは比較的早く就活に向けて動けてると言えるでしょう。

就活を始めた時にはエントリーも既に始まっていた、という人よりはスタートダッシュができています。

スタートダッシュが必ずしも内定につながるわけではありませんが、時間があるほうが考えることやその間の経験の差を活かすことはできるかもしれません。

ぜひ、このスタートダッシュの差を大切にしてみてください。

プレエントリー前に行うこと

では、プレエントリー前にはどのようなことを行うと良いかについて、以下にまとめていきます。

企業研究

まず行うべきは、企業研究です。

企業のホームページや財務情報などを読んだり、社名検索を行って出てくる最新ニュースなどを確認しておきましょう。

「具体的に企業研究って何をするの?」と思う人がいるかもしれませんが、これまで知らなかった知識をたくさん知ることができれば、一旦問題ありません。

企業のホームページでは、企業概要ページから理念やビジョン、行動指針を確認したり、企業の沿革を確認しておくのがおすすめです。

また、現在取り組んでいる事業内容の把握や、注力している施策については、上場企業であれば有価証券報告書、それ以外の場合には採用者向け事業説明(「採用カルチャーブック」と呼ばれる場合もあります)などを参照するのが良いでしょう。

上場企業に応募する人は、有価証券報告書には必ず目を通してください。

有価証券報告書は投資家向けの報告書ではあるものの、要点が分かりやすくまとまっており、就活中の学生でも十分に理解できることでしょう。

また、有価証券報告書は内閣総理大臣に提出義務があり、非常に信頼できる一次情報です。

企業によっては数百ページにもわたる大ボリュームの場合もありますが、全部読み込む必要はなく、要点を踏まえれば十分です。

投資家は幅広く、さまざまな企業を横並びで調べる必要があるため、有価証券報告書のフォーマットは原則どの会社も同じです。

最初の数社は目が滑って読みにくいと感じるかもしれませんが、複数社読み進めれば、だいたいフォーマットが理解できるでしょう。

説明会への参加

プレエントリー前に、説明会を行っている企業がある場合にはぜひ参加しましょう。

企業によって、プレエントリー後、正式エントリー後など、開催のタイミングはバラバラなため、適宜情報をチェックしておくと安心です。

近年は説明会会場に赴かなくても、web会議で参加することができるケースが増えています。

また、複数の企業が一堂に会する合同説明会に参加すれば効率よく情報を集めることもできますし、web検索ではひっかからなかった企業を知ることができるかもしれません。

企業への説明会は、企業の概要だけではなく、事業内容や文化・風土まで幅広く知ることができることでしょう。

また、説明している人事担当者の雰囲気から、よりリアルな企業の様子を垣間見ることができるでしょう。

また、説明会では質問を受け付けてくれる場合もあります。

会社説明会で質問をしたかどうか自体は全く採用には影響ありませんので、素直に疑問に思っていることや確認したいことは積極的に確認をしましょう。

Webサイトでは確認できない情報が多いため、参加機会がある場合にはぜひ参加しておきましょう。

OB・OG訪問

OB・OG訪問は、プレエントリー前に行っておくのがおすすめです。

近年は企業や大学を介さなくとも、直接OB・OGとつながることができるサービスが増えています。

そのため、企業名や大学名から気になるOB・OGを見つけて、気軽に話を聞くことができます。

OB・OGは自社の選考に関わっていない場合も多く、よりリアルに企業情報を教えてくれるでしょう。

また、企業内の雰囲気だけではなく、ESや面接のコツを教えてくれる可能性があるため、プレエントリー前に接点を持っておくのがおすすめです。

ただし、OB・OG訪問を受け付けていない会社、知り合いではない場合の紹介はしない会社もあります。

また、知り合いであろうとなかろうと、OB・OG訪問に対応する方は、本来業務がある中で、わざわざ時間を割いて(場合によっては業務時間外として)応対しています。

決して失礼のないようにしましょう。

プレエントリーを活用するコツ

では最後に、プレエントリーを活用するためのコツをご紹介します。

締切確認は必須!

プレエントリーの締切確認は必須です。

エントリーに影響しない場合は問題ありませんが、影響する場合もありますので注意しましょう。

万が一エントリーに関係ないとしても、興味がある企業のプレエントリーは行っておくのが得策です。

エントリー忘れが無いように、必ず締切は確認しておきましょう。

就活が佳境に入ると、こうしたスケジュールの管理・調整ミスが大きな痛手となります。

早い段階でスケジュールの管理を身につけておくと良いでしょう。

今はスマホのアプリが便利ですが、電池切れ・電波が届かないなどのトラブルを考えると、紙の手帳も適宜活用することも考えておきましょう。

提出物を確認しておく

プレエントリーの場合、一般的に提出物はありません。しかしごく稀に、提出物を求められる場合があります。

すぐに準備して対応できるものであれば良いですが、準備に時間が掛かるものである場合があります。

準備不足でエントリーができなかったということにならないよう、念のため確認しておきましょう。

優先順位を付けてプレエントリーを行う

プレエントリーばかりしていると、どの企業にプレエントリーしたのか、分からなくなってしまう場合があります。

また、プレエントリー開始時期には比較的ばらつきがありますが、エントリー開始時期はだいたい多くの企業で一致します。

プレエントリーした企業から一斉にエントリーに関する通知が届く可能性がありますので、見落とししないように注意してください。むやみやたらとプレエントリーを行うのではなく、特に希望が高い企業から優先順位を付けて行うのも一つの手です。

プレエントリーは、プレエントリー可能期間において早ければ早いほど有利になる、などのルールはありません。

プレエントリー順は関係ないからこそ、きちんと考えてから行うようにしましょう。

迷っている企業はプレエントリーをしておく

エントリーを迷っている企業がある場合、プレエントリー段階ではプレエントリーを行っておくのがおすすめです。

エントリーの際にプレエントリーが必要ない企業の場合、必ずしもプレエントリーを行う必要はありません。

しかし企業は、より志望度が高い学生を見極めるために、プレエントリー者を確認するかもしれません。

そのことにより評価に影響はありませんが、志望度が高いと思われて損はないでしょう。

そのため、エントリーを迷っている企業にはまずプレエントリーを行っておくのが安心です。

さいごに

本記事では、プレエントリーとエントリーの違いをはじめ、プレエントリーの注意点や活用のコツについて、詳しく紹介してきました。 

プレエントリーは、プレエントリーに関する基礎知識を持っておくことと、事前準備さえ怠らなければ、何も恐れることはありません。

また、プレエントリー時期もしくはエントリー開始前の段階でこうして情報を収集しているのは、他の人よりも早く動けている証拠ともいえます。

新卒採用は先着順ではありませんが、早く動けることと時間的に余裕がある事には十分メリットが存在します。

また、プレエントリーの段階で開始するスケジュール管理や連絡先管理は早い段階で慣れておけば就活時期にきっと役に立つことでしょう。

この記事を通じてみなさんがより良い就活となることを願っております。

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