「短所は心配性」と思う人へ、短所も就活アピールに変える方法!

「短所は心配性」と思う人へ、短所も就活アピールに変える方法!

2024/9/27更新

はじめに

企業はエントリーシートや履歴書、面接を通じて、みなさんがどのような人物かを確認します。

自己分析を進めていく中で、自分の得意なことや自信がある事よりも先に、自分の欠点や悩みが目についてしまう人もいるのではないでしょうか。

それが欠点だと思うのは、それがきっかけで何か失敗をしたり、思うように事が進まなかった事など、苦い経験に基づいているケースも多いかもしれません。

今回は、その中でも「心配性」という性質に焦点を当てて詳しく解説します。

本記事は以下のような方を対象とした内容となっています。

対象の読者
  • 自分は心配性だと思っていて、就活に不利ではないかと思っている方
  • 心配性な自分が就活で活かすアピールがあるかどうかを考えている方
  • 心配性に限らず、自分がネガティブに考えている特徴を就活でどう対処するか悩んでいる方

ここで紹介する内容を通じて、みなさんの就活が少しでも良い結果をとなるよう、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

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短所が「心配性」は就活で活かせる!

短所が「心配性」は就活で活かせる!

結論を先に言うと、短所として「心配性」を挙げることは何の問題もありません。

「心配性」を短所として挙げることに不安を感じている人は、「心配性」という言葉にネガティブな意味合いを感じているのではないでしょうか。

自己分析をした上で「心配性」が短所となるのであれば、何も問題もありません。

「心配性」という言葉は一見すると短所に感じられますが、むしろビジネスのシーンでは貴重とされる個性の一つです。

不確実性の高い判断はいつだって存在し、予見している失敗を回避できるのならば回避できるに越したことはありません。

心配性だと思うその感性は、こうした事に見通しや懸念に対する備えの段取り力、計画性の高さに姿を変えることが可能です。

心配性をネガティブだと捉え過ぎず、過去自分にどの様なエピソードがあり、それを冷静に分析し、これからどう付き合っていくかを認識できているかどうかです。

長所・短所とは個性をある側面で見た結果の一部に過ぎず、どのような個性も長所にも短所にもなります。

「手を焼くような短所がある」こと自体は、そこには自分自身の個性を表現するたくさんのヒントやエピソードがあるということです。

企業が面接で短所を聞く理由

企業はなぜ面接で短所を聞くのでしょうか。

いくつかのポイントをここではご紹介します。

人柄を把握するため

まず、企業が気にしているのは学生の人柄です。

人柄を表すものの中でも、短所は人に知られたくないという人が多いでしょう。

しかし、「短所は何ですか?」という答えにくい質問だからこそ、学生の誠実さを確認することができるはずです。

嘘偽りなく短所を伝えることができる学生は、仕事にも真摯に向き合ってくれるのではないかという期待感を与えるのです。

このように、短所に関する質問は人柄把握のためによく利用されてます。

また、自分が短所だと思っていたとしても、応募している企業にとっては大事な資質と考える場合もあるかもしれません。

就活は、もちろん就活生の実力や強みを求める点もありますが、その企業とマッチしているかという面もあり、ここが学生時代の入試やテストと異なります。

着飾ったり、より良く見せようとしたりした結果、入社後にギャップが出てきてしまうのは、企業はもちろん、実際に働くみなさんにも良いことはありません。

自分が欠点だと思うような点も、ありのままに受け入れてくれる企業にこそ、内定を取りたいものですね。

客観的に自分を見れているかを知るため

自分をどれだけ客観的に見れているかという確認にも、企業は短所に関する質問を利用します。

プラス評価は受け止めやすくても、マイナス評価はなかなか受け入れられないという人は少なくありません。

しかし、客観的な意見こそが自身の成長につながるものであり、そのためにはマイナス評価を受け入れることが重要なのです。

通常就活の面接では自己PRや自分の強みを確認していきますが、反証として短所を聞く場合もあります。

もしここでこれまでの自己PRと整合性のつかない話になると、自己分析が的確ではないと判断されます。

話の整合性がつかないほとんどの原因は準備不足によるものですが、最悪のケースは企業側に「この人は嘘をついているのでは?」と思われてしまうことです。

自己分析とは、自分の良いところや得意なところを把握するだけではなく、自分に足りないところは何か、それに対してどうフォローしていくかというところまで掘り下げましょう。

誰にでも苦手なことや不得意なことはあるものです。

苦手や不得意が出来るようになることは素晴らしいですが、就活に向けて短所を完全に克服する必要はありません。

目をそらすのではなく、しっかり向き合って、自分らしい生き方や行動につなげていくことが大切といえます。

短所を改善しようとする姿勢の有無を確認するため

自分で短所を把握するだけでなく、どのように改善していこうとしているのかという姿勢も、人事は見ています。

短所を改善しようとする心がけをすることは良いことですが、必ず短所を克服する活動をしなければならないのではありません。

課題やハードルへの取り組み方を問われているのです。

実際に業務を開始すると、うまくいくことの方が少ないでしょう。

慣れていけばスムーズに業務を行うことができるかもしれませんが、それまでは日々改善を繰り返していく必要があります。

そのため、短所に向き合う姿勢は、うまくいかない業務に対する向き合い方だと捉えることができるといえます。

したがって人事は、短所に関する質問を通じて、入社後に働いているイメージを醸成しているのです。

短所を改善するとは、必ずしも克服することを意味するのではありません。

それに代わる別の考えや行動ができるか、と言った考え方も重要なのです。

例えば、高所が苦手な人が、努力によって高所も大丈夫になれば素晴らしい改善ですが、誰にでもできるものではありません。

高所が苦手だということをあらかじめ周囲にどう伝え、自分のできる範囲で調整するか、自分に出来ることはあるか、といった考え方が、ビジネスでも求められるのです。

仕事に対する耐性を確認するため

一見すると、短所を訪ねることは失礼だと感じるかもしれません。

それも、この質問の狙いである場合もあります。

仕事をする上では、メンタルヘルスが非常に重要です。

企業は、自社の雰囲気に合うかどうか、言い換えれば自社の仕事に対する耐性があるかということを、短所に関する質問を通じて確認しているのです。

企業によって、仕事内容や従業員の雰囲気、評価制度は全く異なります。

仕事内容や雰囲気に合わない場合には、企業・学生双方にとってデメリットしかありません。

そのため学生に直接短所を聞くことで、企業は自社との相性を見極めているのです。

一方で、短所をたずねられたときに、動揺したり、変に反抗的になることは好ましくありません。

あらかじめ「そういう質問が来る」ことも想定しながら、どの様な質問にも冷静に落ち着いて回答できるようにしましょう。

短所「心配性」を伝えるポイント

短所「心配性」を伝えるポイント

では、短所が「心配性」である場合、どのように伝えるのが良いでしょうか。

ここでは具体的なポイントについて詳しく説明していきます。

「心配性」をエピソードを交えて具体化して伝える

「心配性」といっても、どの様な考えや振る舞い、行動になるのかは人それぞれです。

そのためには、より具体的に自分の短所である心配性を説明したほうが的確に相手に伝わります。

具体的に伝えるには、具体的なエピソード・実体験を話したほうが確実です。

これにより、あなたの考える心配性がどのような程度かを企業側も判断しやすくなります。

例えば以下のようなケースです。

心配性と思われる思考や行動の例
  • 一度気になると、思考がそればかりになってしまう
  • 一つの問題を深く考え込んでしまう
  • どれだけ準備をしても安心できない、落ち着かない
  • 自分の発言に誤りがあったのではないかと気にしてしまう

もちろん上記以外にも心配性だと考える行動が思い浮かぶのではないでしょうか。

どのような行動が心配性だと考えるか、なぜそのような行動をしてしまうのかについて、過去の経験やその時の自分の心情をわかりやすく伝えることが重要となります。

「心配性」の理由を伝える

なぜ「心配性」になったのか、その理由やきっかけを伝えることも大切です。

「心配性」になるには、何らかのきっかけがあるはずです。

例えば以下のようなエピソードがきっかけとなったのではないでしょうか。

心配性になってしまったエピソードの例
  • 発表会など前に出る対応にミスをしたことがある
  • 準備不足によって失敗してしまったことがある
  • 周囲に自分の意図が伝わらずすれ違いやそれによる失敗がある
  • 具体的な体験はないが、上記のような事が発生することが不安になる

こうした「心配性になった」論理的な理由も含めたエピソードがあると、聞き手にも納得感が生まれます。

なぜ短所だと思うのかを伝える

「心配性」は、必ずしも短所だとは限りません。

些細なことも準備しないと落ち着かないという人の場合、徹底して準備するので、日常生活でも、仕事においてもマイナスに働くことは少ないでしょう。

しかし自分自身が短所として挙げるということは、短所だと思う理由があるはずです。

「心配性すぎてどこに行くにも大荷物になってしまう」「人の倍準備に時間が掛かってしまう」など、短所だと思う具体的な理由も伝えることで、「心配性」を短所に挙げる説得力が増すでしょう。

一方で、自分がこうした気づかいや段取りの高さを「心配性」と捉えるという逆のアピールもあります。

ある程度自己分析ができている人にとっては、自分の個性が長所にも短所にもなりうることを把握できていることでしょう。

自分の個性が、プラスに働くときは長所、マイナスに働くときは短所として自己アピールをすることで一貫性が生まれます。

ただし、聞き手側がそういった狙いで聞いたわけではなく、本当に「(短所として)自分が悩み困っていること」をたずねているケースもありますので、質問の意図には十分注意しましょう。

改善に向けて取り組んでいることを伝える

ただ短所を伝えるのではなく、改善策も合わせて伝えることが大切です。

万が一取り組んでいる改善策がない場合には、面接のタイミングで何か検討してみるのが良いかもしれません。

前の章でもお伝えした通り、短所を克服することだけが改善ではなく、短所を意識したうえでどう行動するかが大切になっていきます。

「今の自分はこうである」「でもこうなりたいと考えている」「そのために今はこれをしている」の流れを伝えられれば、回答としてほぼ不足はないでしょう。

到達できるかわからないストレッチされた目標を持つことも大事ですが、現実的な小さな解決や達成を重ねることも、重要な行動です。

改善に向けた動きは、仕事で壁にぶつかったときの動きと大きな差がないことから、小さな改善策であっても積極的に伝えましょう。

短所「心配性」を伝える例文の紹介

では、「心配性」を短所として伝える際には、どのように伝えるのが良いでしょうか。

「心配性」であることを面接などで伝える具体例として、3つの例文をご紹介します。

石橋を叩きすぎてしまう「心配性」の例文

私の短所は心配性であることです。

心配性であるために、つい石橋を叩きすぎてしまい、最初の一歩が遅くなってしまうことがあります。

これにより、他の誰かが同じことを始めるまで行動できなかったり、自分で考え得るリスクを全て確認しなければ行動に移せないことが多々ありました。

失敗をしにくくなるというメリットがある一方で、取り戻せないほどの時間の遅れが出来てしまう可能性があります。

そのため現在は、まず一歩を踏み出した上で、並行してリスクを確認する方法を取るようにしています。

最も分かりやすい「心配性」の例として、石橋を叩きすぎてしまって中々最初の一歩が踏み出せないという具体例です。

短所に「心配性」を挙げようとしている人の中には、このようなタイプの人は多いのではないでしょうか。

このように、まず「短所はXXです」という結論から伝えた後に、具体例を示すとより分かりやすく伝えることができます。

また、最後に改善策を伝えることで、より説得力がある内容になるでしょう。

極度に緊張してしまう「心配性」の例文

私の短所は心配性であることです。

何事もスムーズに進めるために、あらゆるミスを想定してしまうため、極度に緊張してしまうことが多くあります。

一方で、失敗したくないという気持ちを誰よりも強く持っていると言い換えることができると考えています。

だからこそ私は、自分の短所である心配性という面を活かすために、自分が緊張しないように事前準備を徹底し、常に自分が安心感を持てる状態になるように工夫をしています。

心配性という形で自分の特性を切り取ると短所に見えますが、完璧主義の一面があると捉えて行動するようになってからは、自分自身に強くプレッシャーを感じにくくなってきました。

極度に緊張してしまうという具体例を考えている人も多いのではないでしょうか。

ミスをしてしまうことが不安だからこそ、緊張しすぎてしまい、動きがぎこちなくなってしまったり、言葉に詰まってしまうこともあるでしょう。

「心配性」をただ短所として伝えるのではなく、長所にもなるという話を交えることで、非常にポジティブな印象になります。

このような話し方は、短所と長所を差し替えているような話し方に見えるかもしれませんが、短所を改善する方法とも捉えることができるため、問題はありません。

これは少し高度なテクニックですが、自分では短所だとは思っていなくても、自分の個性や強みが、極端に効きすぎる可能性を「短所」に上げるのも一つの手です。

どのような個性や強みも、やりすぎてしまえば自分自身や周囲に悪影響を与える可能性があります。

「自分は心配性ではない、段取りが計画に余念がないことは長所だ」と考えている人も、もし短所を聞かれた場合には、それが過度に出た時の悪影響を想像すると良いかもしれません。

実際の失敗エピソードではなくとも、可能性を論理的に説明できるのはアピールとして十分有効です。

考えすぎて発言できない「心配性」の例文

私の短所は心配性です。

周囲の目を気にしてしまうため、自分の意見を積極的に発言することができません。これは幼少期の出来事が大きなきっかけとなっています。

小学生の頃、転勤族だったため周囲の環境が変化することが多く、その土地の文化や雰囲気をつかむために、最初はあまり発言せず、様子を見る癖が付いてしまっていました。

しかし最近では就職活動を通じて、バックグラウンドが異なる人との出会いがたくさんあったことを受け、自分の発言に責任を持つことができれば、周囲に過度に遠慮する必要がないことが分かってきました。

最後にご紹介するのは、周囲の目を気にしすぎるがあまり、発言できなくなってしまうという例文です。

相手のことを気にしてしまい、意見を積極的に発言できないという理由から、自分は「心配性」であるという人は多くいます。

この例では、なぜ「心配性」になったのかという点について、きっかけを中心に話しています。

きっかけを中心に話す場合は、現在はどのように考えているかといった点や、どのように行動しているかという点を必ず含むようにしましょう。

取り組んでいる改善策まで伝えることができると、なお良いです。

さいごに

本記事では、そもそもなぜ人事は面接で短所を聞くのかということや、「心配性」を伝える際の工夫を紹介してきました。

長所・短所は、自分自身の個性を説明するための切り口の一つにすぎず、どの様な個性も、長所にも短所にもなりえます。

就活では、自己PRや長所、得意なことを主に聞かれますが、短所について聞かれた際にも、変に動揺せず冷静に回答できるようにしっかり準備しておきましょう。

短所の中でも「心配性」という点は、ビジネスにおいてそれほど欠点だと思う人はいません。

むしろ、事前の危険予知や落とし穴に対する段取り力など、重要な感性の一つです。

もちろん、自分自身にとって積極的になることができない心配性や、周囲に余計な負担をかけるなどの、欠点としての心配性ももちろん存在します。

欠点を持たない人などいません。

もし自分にとってネガティブだなと感じていれば、どう向き合い、できることなら改善する道筋まで述べられれば自己アピールとしての役割を十分果たすでしょう。

ぜひ就活を通じて、自分自身を磨き上げ、よい結果を残すことができれば幸いです。

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