【就活】人事に刺さる「自分の得意なこと」のアピール方法とは?

【就活】人事に刺さる「自分の得意なこと」のアピール方法とは?

2022年12月12日更新

はじめに

就活を始めると、想像以上に様々な角度で質問されると感じる方は多いのではないでしょうか。

好きなものや嫌いもの、これまでしてきたことや苦手だったことなど、その質問は多岐に渡ります。

 

その中でも、「自分が得意なこと」を聞かれるシーンはかなりの確率であるのではないでしょうか。

その際、「特技」ではなく「得意なこと」と聞かれると、どのような内容を伝えるべきか、迷ってしまう人がたくさんいます。

 

「自分が得意なことってそもそも何だろう?」

 

「仕事で活かせそうなことじゃないといけないかな?」

 

「得意だと自信を持って言えることが無い…」

 

このような懸念点を払拭すべく、本記事ではそもそもなぜ人事は「得意なこと」を質問するのか、その上で、どのようにすると得意なことを洗い出しやすいのかということをご紹介します。

 

自分の「得意なこと」を迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

就活では「自分の得意なこと」を聞かれることがある

就活の場では、想像以上に「自分の得意なこと」を聞かれます。

エントリーシートで聞かれることはもちろん、面接でも非常によく聞かれる質問です。

 

その上でまず注意すべきは、「好き」と「得意」を分けて考えることです。

 

「好き」と「得意」の違い

 

「好き」は自分軸の判断で完結しますが、「得意」は他者軸が介在します。

 

「好き」は誰に何を言われようと、自分自身の意思があれば誰も覆すことはできません。

誰かが否定したとしても、自分の気持ちが「好き」にあれば、それは他者が否定する権利はないのです。

 

一方、「得意」は他者軸が介在します。ここで言う他者軸とは、他者の客観的な評価や、他者と比較した際に自分が「得意」かどうかを判断する指標です。

 

「得意」は自分が主張しても、他者から見て「苦手」であればそれは「苦手」に分類されます。

この時他者は、他者自身もしくは他者の周囲の人と比較をして、「得意」や「苦手」を判断しています。

このように、一見すると近い意味を持つ言葉のように感じますが、似て非なるものであることを正しく理解する必要があるのです。

 

したがって「自分の得意なこと」を聞かれた際には、「第三者の目線で見ても自分自身が得意だと言えること」を伝える必要があります。

人事が「得意なこと」を聞く理由

では、なぜ人事は「得意なこと」を聞くのでしょうか。

 

①どれだけ自分自身に客観性を持っているか知りたい

②どのような人間性なのかを知りたい

③どのような能力があるかを知りたい

 

代表的な3つの理由をご紹介します。

 

①どれだけ自分自身に客観性を持っているか知りたい

先にもお伝えした通り、「得意なこと」には必ず第三者の目線が必要です。

すなわち、自分自身で「得意なこと」を主張するということは、自分自身が客観性を持っているという証明にもなります。そのため、人事は敢えて面接などの場で、学生自身の言葉で「得意なこと」を語ってもらうようにするのです。

 

納得感を持って相手に「得意なこと」を伝えようとする場合、必然的に客観的な目線で得た要素を加えて話す必要が生じます。

他の質問でも客観性を問うことは可能ですが、その中でも「得意なこと」は客観性を確認する上で非常に分かりやすい質問なのです。

 

②どのような人間性なのかを知りたい

「得意なこと」というフィルターを通して、人間性を把握することもできるため、人事は積極的に質問します。

 

客観性が必要な「得意なこと」は、周囲からの自分の見られ方を言語化することと同義です。自分以外の人が態度や言葉で示す情報をどのように受け取っているのかということをはじめ、受け取った上で自分自身がどのようにかみ砕いているのかは、その人自身の人間性が大きく影響します。

 

「あなたはどのような人間ですか?」という質問では確認することができない人間性が、「あなたの得意なことは何ですか?」という質問では確認することができるのです。

 

③どのような能力があるかを知りたい

質問に対する直接的な回答として、学生自身がどのような能力を持っているのかということを知りたいという思いもあります。

 

質問に対する回答が適切な場合には、そもそもどのような能力を持っているのか、能力を持っている場合には社会人としてどのようなシーンで活用できそうなのかを確認するために質問しています。

 

ES・面接で「得意なこと」を伝えるポイント

では、実際に得意なことを伝える場合にはどのような点に注意するべきなのでしょうか。

 

①主観ではなく客観であることを伝える

②実際に得た結果などを交えて伝える

 

具体的な方法を2つほど紹介します。

 

①主観ではなく客観であることを伝える

最も大切なポイントは、主観ではなく客観性を持った「得意」であることを伝えることです。

「〇〇さんに言われました」などの断定的な話では意味がなく、あくまでもエピソードトークの中に第三者の意見を織り交ぜるように話すことがおすすめです。

 

例えば、以下の様に伝えるのが良いでしょう。

「私が得意なことは、物事を効率化することです。これはアルバイトの経験を通して、私自身が感じているだけでなく、周囲のメンバーにもよく言われてきました。

私のアルバイト先は、オペレーション上の無駄が多く、そのために接客時間が削られてしまっていました。そこで私は、現在の問題点を洗い出し、効率化できる部分は効率化できるようにしていきました。…」

 

「誰かに言われた」「周囲によく言われる」「バイト先の上司が評価してくれた」など、第三者の意見であればある程度信憑性を持って聞くことができますが、自分自身が他人と比較した上で「得意だと思っている」ことは、客観ではなく主観に過ぎません。

 

この違いを十分に理解して、話している相手に客観性があることを理解してもらえるようにしましょう。

 

客観性に関する質問については以下の記事も是非参考にしてみてください。

【人事直伝】面接「周りからどう思われていますか?」への秀逸な答え方

②実際に得た結果などを交えて伝える

ただ「得意なこと」を伝えるよりも、得意なことを通じて得た結果があれば、それを合わせて伝えることがおすすめです。

結果は誰かが言ったことではないかもしれませんが、最上級の客観的な評価だと言い換えることができます。

 

例えば部活動をしていた場合、「〇〇大会優勝」などは分かりやすく結果として伝えることができるでしょう。

一見するとスポーツをはじめとする大会での入賞系しか想像できないかもしれませんが、そんなことはありません。

 

「学園祭で目標〇円に対して、さらに〇円の売り上げを達成した」ということも、ひとつの結果です。

この結果に付随して、「戦略を立てることが得意」「周囲の人を巻き込むことが得意」などの「得意なこと」を主張できるはずです。

 

テキストに落とし込んだ例を見ていきましょう。

「私が得意なことは、目標達成のための戦略を立て、着実に実行していくことです。

私は学園祭の出店出店で、◯円の売上達成が必要でした。しかし、ただ売るだけでは到底到達できる目標ではなかったため、確実にこなすべき施策と、可能であれば実行する施策に分け、それぞれの施策に優先度を付けて実行していきました。その結果、◯円という売上を達成できました。…」

 

受賞系にとらわれず、積極的に自分の成果を洗い出してみましょう。

得意なことが見つからない場合の対処法

では、得意なことが見つからない場合にはどのように対処するべきでしょうか。

 

①家族や友人に聞く

②長時間行っていて苦ではないことを考える

③これまで夢中で取り組んできたことを洗い出す

 

取り組みやすい3つの方法をご紹介します。

 

①家族や友人に聞く

最も手軽なのは、自分自身を良く知る家族や友人に聞いてみることです。

この時、自分への理解度が高いと思う人に聞いてみることがおすすめです。

 

友人に聞く場合は、昔から知っている友人、大学生活で出会った友人、アルバイト先の友人、インターン先の友人など、所属や関係値が異なる友人に網羅的に聞いてみるのがおすすめです。

出会った時期や関わってきた時間に関係なく、得意だと言われることは自分にとって無意識的にできてしまっている「得意なこと」である可能性が高いと言えます。

 

意識せずともできている「得意なこと」ほど、他者と比較して強いものはありません。

周囲の力を借りて見つけることが可能なのであれば、ぜひ見つけてみてはいかがでしょうか。

 

②長時間行っていて苦ではないことを考える

「特に得意なことが思いつかない…」という場合には、自分自身が長時間行っていても苦ではないことを考えてみるのがおすすめです。

 

例えば「読書」が出てくる人は、長時間集中することが得意なのかもしれません。もしくは、自分が知らない新しい世界への興味を持ち、何らかのアクションを起こすことが得意なのかもしれません。

 

「運動」が得意な人は、体を鍛えることが好きなのかもしれません。これも一見すると娯楽のようですが、言い変えれば努力で自分自身を変化させていくことが得意なのかもしれません。

 

このように、一見関係ないように感じることも、言い変え次第では十分に「得意なこと」になる可能性があります。自分自身の可能性を絞りすぎずに、まずはできる限り洗い出してみましょう。

 

③これまで夢中で取り組んできたことを洗い出す

自分目線・他者目線に関係なく、これまで夢中になって取り組んできたことを洗い出すのもおすすめです。

 

「2長時間行っていて苦ではないことを考える」と近い内容ではあるものの、夢中で取り組んでいたことは自分だけではなく、他者の意見を活用することが可能です。

また、自分自身は無意識でも他者から「夢中」に見えている場合には、自分では無意識のうちに「得意」になっていることがあるかもしれません。

 

言葉を「夢中」で考えてみることで、これまで全く気付いていなかった新たな可能性に気付くことができるかもしれません。「得意なこと」が見つからない場合には、「夢中になれたこと」という角度で考えてみるのがおすすめです。

 

誰にでもある「得意」をこの機会に言語化してみよう!

いかがでしたか?

本記事ではそもそもなぜ人事は「得意なこと」を質問するのか、その上で、どのようにすると得意なことを洗い出しやすいのかということを紹介してきました。

 

「自分が得意なことってそもそも何だろう?」

「仕事で活かせそうなことじゃないといけないかな?」

「得意だと自信を持って言えることが無い…」

といった疑問を解消することはできたでしょうか?

 

「得意なこと」は、誰もが持っているものです。

もし「ない」と感じているならば、それは「ない」のではなく「気付いていない」だけです。

 

就活中は、いきなり「得意なこと」を聞かれて困ることがあるかもしれませんが、自分自身がこれまで気付いていなかった「得意なこと」を見つけるチャンスです。

ぜひ就活をきっかけにして、自分の言葉で言語化してみてはいかがでしょうか。

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