【学生と社会人の違い】面接での具体的対策と注意点を解説
2022年12月8日更新
はじめに
「学生と社会人の違いは何?」
「面接で学生と社会人の違いを質問されたら、どう回答すればいい?」
このような悩みを抱えていませんか?
「学生と社会人の違いは、何だと思いますか?」という質問は、面接で頻出の上位10問ではないものの、よく聞かれる質問内容です。
緊張感の伴う面接本番であなたが想定していない質問をされたら、パニックになってしまいますよね。
しかし、想定外の抽象的な質問をされた場合に、なんとなく回答して採用になるほど就活は甘くありません。
面接官の質問意図を汲み取り、落ち着いて的確な回答を行うことが重要です。
そこで今回は
- 学生と社会人の違いの質問意図
- 学生と社会人の違いを回答するときのポイント
以上の2点について、抽象度の高い質問への対策方法も交えながら解説します。
学生と社会人の違う点って?
それぞれの意味について見ていきましょう。
そもそも社会人とはどんな人を指す?
社会人とは、社会を構成する一員としての個人、または社会で職業に就き、活動している人のことです。
学生と対比して使用される言葉であり、学校や家庭などの保護を離れて、自立している人を指します。
とはいえ、社会人の範囲に明確な定義はありません。
例えば、大学生がアルバイトをして収入を得ていても、その本分は学生であるため社会人とは呼びません。
社会への関わりを持っている点で、専業主婦の方も社会人として含まれると考えられています。
学生気分が抜けていないとはどんな行動を指す?
「学生気分が抜けきれていない」とよく耳にする言葉ですが、学生気分とは一体どのような行動を指して言うのでしょうか?
一般的に言われる学生気分とは、以下のような内容です。
- 言葉遣いが丁寧ではない
- 時間や約束を守れない
- 無責任な行動を取る
- 身だしなみが整っていない
- 仕事に対する真剣さに欠ける
- 自身の能力を過信するあまり、謙虚さがない
- 公私混同してオンオフの切り替えができない
- 感情を優先してしまう
仕事に取り組む姿勢や周囲への接し方は、社会に入って少しずつ慣れていくものでもあります。
しかし、言葉遣いや時間厳守などは最低限のマナーです。
学生では許された内容も、社会人となれば許されません。
たとえ面接を通過し入社できたとしても、考え方や行動を改めなければ、いずれ周囲に見限られてしまうでしょう。
質問に対して的確に回答するためには、上記のように学生と社会人の違いを認識できていなければなりません。
学生と社会人の違いを面接官が質問する理由
就活で面接官が行う質問には、どの質問にも必ず意図があります。
この意図を理解することで、あなたが回答すべき内容が見えてくるでしょう。
面接官は、学生気分のままの学生を採用したくありません。
学生気分のまま就職した学生は、仕事でトラブルを起こしやすく、早期離職に繋がりやすいからです。
学生と社会人の違いを面接官が質問する理由は、以下の3つです。
- 社会人になる覚悟を確認したいから
- 仕事に対する考え方を確認したいから
- 仕事に対する意欲を確認したいから
それぞれ詳しく解説します。
社会人になる覚悟を確認したいから
社会人生活は、学生時代から環境が大きく変化します。
「報酬を得て働くことへの自覚があるか?」
「社会の厳しさが分かっているか?」
挨拶・言葉遣い・立ち居振る舞いから、あなたが社会人になる準備を整えているかを面接官は判断しています。
あなたが学生と社会人の違いを認識できていれば、社会人としての意識が備わっていると面接官に受け取ってもらえるでしょう。
仕事に対する考え方を確認したいから
面接官は、あなたの仕事に対する考え方や価値観を聞き出したいと考えています。
例えば、仕事と割り切って淡々と業務を行いたいのか?
それとも企業や社会に対して貢献し、自身の成長に繋げたいと意識高く業務に取り組みたいのか?
企業が求める人物像と合致しているかを、面接官は回答内容から見極めようとしています。
仕事に対する意欲を確認したいから
新卒採用の段階で能力が大きく変わらないのであれば、重視されるのは意欲の高さです。
意欲高く仕事に取り組む人材は、早いスピードで成長していくでしょう。
また、モチベーションが高ければ、早期離職の懸念を払拭でき、採用コストの無駄をなくすことに繋がります。
結果的に企業にとって大きなメリットとなるため、あなたが仕事に対する高い意欲をアピールすることは重要です。
学生と社会人の違いを回答するときのポイント
学生と社会人の違いを回答するときのポイントとして、最初に学生と社会人の違いを明確に説明する必要があります。
具体的には、以下の違いが挙げられます。
- 社会的な立場が主体的か受動的か
- 責任の重さ
- 時間の自由度
- 周りの人間関係
- 評価方法
- 金銭面の自由度
- 言葉遣い
- 意識・考え方
上記のどの内容について取り上げても構いません。
あなたが話を組み立てやすい項目を選択し、経験などを交えられる内容であるとさらに説得力が増します。
仕事への向き合い方を交えて、論理的に説明しましょう。
回答例を以下に示します。
主体的と回答する場合
- 「学生は講義を受ける受け身の状態で済む場面が多くあります。しかし、社会人は自らが積極的に動かなければ知識や経験を得られません。上司や先輩社員の方から指示を待つのではなく、自分で考え能動的に行動することを心がけ、1日でも早く御社へ貢献できるようにいたします」
責任の重さと回答する場合
- 「学生と社会人の違いは、責任の重さであると考えます。学生は親をはじめ、いろいろな方に守られています。しかし、社会人はすべてが自己責任です。一つひとつの仕事に対して、責任感を持って取り組むことで御社へ貢献できるよう精進いたします」
時間の自由度と回答する場合
- 「学生は多くの時間を自由に使えます。しかし、社会人は限られた時間を管理しなければなりません。業務においては、優先順位を考慮し、時間内に結果を出すことが重要です。時間管理を徹底し、締め切りやアポイントなどを確実に遂行していきます」
論理的な説明を行うためには、まず結論を述べましょう。
次に、具体的な理由、またはあなたの考えを述べてください。
最後に、あなたが社会人としてどのようになりたいかを伝えましょう。
学生と社会人の違いを回答するときの注意点
学生と社会人の違いを回答するときの注意点は、以下の3つです。
それぞれ詳しく解説します。
事実だけを述べない
学生と社会人の違いを回答するときは、単に事実だけを述べてはいけません。
例えば、以下のような回答です。
「社会人は、会社で仕事をします」
「学生は、学業に励みます」
「社会人は、自分の非ではない場面でも謝罪しなければなりません」
面接官は、あなたの考えを聞きたいのであり、当たり前の事実を聞きたいわけではありません。
NG回答例
- 「学生と社会人の違いは、責任の重さであると考えます。社会人のミスは自分だけでなく、周りにも迷惑をかけてしまう可能性が高いからです。自分の非ではない場面でも謝らなくてはならないので大変だと思いますが、仕方ないと考え、割り切って業務に邁進します」
この回答は、自分に非はなかったのかを省みていません。
他人の責任のために謝らなくてはならないのか?と社会人に対するネガティブな印象を面接官に与えてしまいます。
自分の行動を振り返り、謙虚な姿勢でいることの重要性を考えられない学生と面接官に受け取られてしまうでしょう。
意欲が感じられない回答をしない
面接は、自己アピールをする場です。
抽象的な質問であっても、回答内容によって意欲が感じられない内容は避けましょう。
ポジティブな回答を行い、仕事に対して意欲高く取り組めることをアピールすることが重要です。
NG回答例
- 「学生と社会人の違いは、学び方に対する姿勢であると考えます。学生は受け身の状態で学んでも構いませんが、社会人には主体性が必要です。私は積極的に勉強しなくても上位の成績でしたが、社会人になれば自分から質問するなど積極的な姿勢を心がけます」
「学生時代にしていなかったことを社会人になってから急にできるのか?」と面接官に思われるかもしれません。
「入社してからきちんとします」では、働く意欲が低いと捉えられる恐れがあります。
学ぶ姿勢が悪いことを自ら伝えてしまっている内容であるため、おすすめできません。
一般論のみの回答をしない
一般論だけでは個性をアピールできません。
面接官は回答内容から、あなたの個性・考え方・人柄を判断したいと考えています。
一般論で留まることなく、自分の考えも含めることが重要です。
NG回答例
- 「学生と社会人の違いは、時間の自由さであると考えます。学生は基本的に学業だけに時間を費やすことができますが、社会人は仕事による拘束時間が長いためにオンオフの切り替えが重要です。自分なりのストレス発散方法で、気持ちをリフレッシュして、仕事に前向きに取り組めるよう自己管理を徹底します」
一見問題ないことを発言しているように思いますが、具体性がありません。
また、社会人に対するネガティブな印象と受け止められかねません。
一般論だけで終わらせるのではなく、あなたの体験を交え、より具体的な内容に仕上げる必要があります。
ほかの学生と同じようなことを言っても自己アピールにならず、ライバル学生に埋もれてしまい、面接官の印象に残りません。
抽象度の高い質問への対策方法
抽象的な質問を行う企業は、コンサルティング会社・外資系投資銀行・ベンチャー企業などに多く見受けられます。
ほかの抽象的な質問例は、以下のとおりです。
- あなたの一番の生きがいは何ですか?
- あなたが一番輝いていると思うのは、何をしているときですか?
- あなたにとって良い会社とはどんな会社ですか?
- あなたの働きたいと思う会社はどういう会社ですか?
企業が抽象的な質問を行う目的とその回答内容について見ていきましょう。
企業が抽象的な質問を行う目的
面接官が抽象的な質問を行う目的は、あなたの主体性・論理的思考力・価値観・性格を確認するためです。
決まった答えを求めているわけではなく、その場でさっと考え、論理的に説明できるか自分の頭で考える力を問われています。
的確な回答を行うことにより、あなたの地頭力を評価してもらえるでしょう。
とはいえ、抽象的な質問は答えにくく、正解はありません。
内容に加え、自己分析や企業選びにどれだけ深く取り組んでいるかという点で、あなたの就活に対する本気度を示すことも重要です。
面接官に抽象的な質問をされたときの回答方法
主体的・論理的思考力をアピールし、焦らずに落ち着いて回答を行うことが重要です。
抽象的な質問の想定場面などが分からない場合、具体的な質問に言い換えてみましょう。
以下のように自分から面接官に質問するのも一つの方法です。
「〇〇という質問は、△△という場面で考えてもよろしいですか?」
具体的な質問から回答が浮かんだら、論理的に説明しましょう。
コミュニケーション能力も問われているため、伝え方にも気を配る必要があります。
回答内容に自信がなければ、客観的なフィードバックやアドバイスがもらえる第三者から意見をもらうのもおすすめです。
おすすめの就活エージェント
面接対策を受けられるおすすめの就活支援サービスは、次の3つです。
- スタキャリ
- DiG UP CAREER
- レバテックルーキー
それぞれ詳しく解説します。
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