SCOAって何?SCOAの特徴や対策方法を徹底解説!

SCOAって何?SCOAの特徴や対策方法を徹底解説!

2022年11月29日更新

はじめに

就活で基礎能力を図るテスト=SPIだと思っていませんか?

 

実際認知度が高く、多くの企業で導入されているSPIですが、企業によってはSPI以外を導入しているケースがあります。

 

そのうちのひとつが「SCOA(スコア)」です。今回この記事を通じて初めてSCOAを知る人も多いでしょう。

 

「SCOAってそもそも何?」

 

「難易度が高いって聞いたけど本当?」

 

「どのような対策をしたら良いのか分からない…」

 

このような疑問に本記事ではお答えしていきます。

 

今後SCOA受験を控えており、基礎的な知識や具体的な対策例を知りたい方はもちろん、後学のためにSCOAについて学んでおきたい人も、ぜひこちらの記事を読んでみてくださいね。

1.就活で行うwebテストの一つ、SCOAとは?

では早速、SCOAの基本的な情報を確認していきましょう。

 

SCOAとは、いわゆる総合適性検査です。個人の持ち味を多面的に評価することを目的としており、以下3つの側面を測っていきます。

 

  • 知:基礎的な知的能力や実務遂行能力
  • 情:持って生まれた気質
  • 意:後天的に形成される性格や意欲

 

SCOAのコンセプトは、「人を知り、人を活かす」。

一人ひとりの個性を理解し、持ち味を生かすことを目的として1985年に開発されて以降、そのデータは常に厳しく分析されています。

 

従来一面的に評価されていた個人の能力を多面化して捉えることで、より企業に適した人材を発掘することを可能にしています。

 

 

公務員試験でしか採用されていないって本当?

SCOAは公務員試験での導入が多く、一般企業ではあまり導入されていない…という噂を聞いたことはありませんか?しかし、実際のところそうではありません。

 

幅広い能力を確認できるだけでなく、SPIほど学生の対策が及んでいないという判断から、SCOAを導入する一般企業は少なくありません。

また、公務員試験では基礎的な能力を幅広く確認できるという理由から、「SCOA-A」を導入する自治体が多くなっています。

 

事前に対策をしたい場合には、過去に同じ企業を志望していたOBやOGの口コミを参照するなどしておくことがおすすめです。

 

2.SOCAで問われる能力とは?

では、さらに詳しくSCOAで問われる能力をご紹介します。

 

①基礎能力

②事務能力

③パーソナリティ

 

こちらの3点について、詳しく見ていきましょう。

 

①基礎能力

まず問われるのは、言語・数理・倫理・常識・英語の5つの尺度から測定される「基礎能力」です。知的能力と言い換えることもでき、一般的な学力を見ていくために利用されます。

 

言語・数理はSPIに登場するような内容とほぼ同様と言えます。そのため、これまでの勉学の知識が相対的に反映される内容となっています。

 

一方倫理・常識・英語は、勉学に留まらない実社会で必要とされる基礎知識を測る内容になっています。

倫理では、様々な思考能力が問われます。論理的思考だけではなく、抽象的思考についても問われます。また、常識ではいわゆる社会のような内容を含み、一般常識や時事問題が問われます。

 

英語については、あくまでも基礎的な知識を測るための設問が出題されます。難易度は高くはないため、一般的な知識さえあれば安心して解くことが可能です。

 

②事務能力

より仕事に活きる能力を測るために、事務能力が問われる点はSCOAならではの特徴と言えます。事務処理におこける能力を測る基準として、「スピード」と「正確性」が求められることから、これらを測るための設問が用意されています。

 

知識ではなく、あくまで処理能力を測るため、苦手な人は事前に対策が必須な項目と言えます。

 

③パーソナリティ

知識だけではなく、持って生まれた気質としてパーソナリティを見ていくのもSCOAの特徴です。パーソナリティとは、言い換えれば人々の固有の行動パターンであり、生まれてから大きく変化していない気質だと言えます。

 

パーソナリティは、以下3つの視点から判断されます。

 

  • 気質類型:受験者固有の考え方や行動パターンを判断
  • 性格特徴:日常の行動傾向を判断
  • 意欲・態度:職場で重視される意欲・態度を判断

 

知識だけではなく、このパーソナリティをデータ的に把握できる点がSCOAの大きな強みです。

気質傾向を通じてストレス耐性を見ることもできるため、企業は入社時の判断はもちろん、入社後の配属にも活かしやすい情報を得ることができます。

 

3.SCOAの種類

ここまで、SCOAの特徴をご紹介してきました。

 

SCOAのもう一つの大きな特徴として、測りたい項目に応じてテストの種類が分けられているということが挙げられます。

 

「知」を測る「SCOA-A・F」「SCOA-」「SCOA-C」、「情」「意」を測る「SCOA-B」という、4つの種類を細かく見ていきましょう。

 

SCOA-A・F

まず見ていきたいのは、「SCOA-A・F」です。これらのテストは「SCOA-A」「SCOA-F」の2つに分けることができます。

 

いずれのテストも、元から備わっている知的能力と、後天的な努力によって差が付く学力を測定・評価していきます。項目としては「言語」「数理」「論理」「常識」「英語」が該当しますが、企業が指定する評価尺度に応じて受験項目や受験レベル、受験時間が異なります。

 

「SCOA-A」は、最も基礎的な能力を測る際に利用されます。

レベルは最も低い難易度であるレベル1から、最も高い難易度であるレベル3までが該当し、尺度は「言語」「数理」「論理」から成る3尺度、「言語」「数理」「論理」「常識」「英語」から成る5尺度から指定されます。

回答時間はレベルに応じて、45分から60分として設定されています。

 

「SCOA-F」では、「SCOA-A」と異なり「常識」を測る尺度が用意されていません。

また、レベル1の用意もないことから、「言語」「数理」「論理」の3尺度、もしくは「言語」「数理」「論理」「英語」の4尺度で評価・測定していきます。

レベルの高さから、回答時間は50分から65分と「SCOA-A」と比較しやや長めです。

 

いずれも「テストセンター方式」「SCOA cross方式」「マークシート方式」の3つの回答方式から実施されます。

 

なお、企業が実施する多くは「常識」を含んだ「SCOA-A」であることが多く、「SCOA-F」を利用する企業は非常に稀であると言えるでしょう。

 

SCOA-i

元から備わっている知的能力の評価・測定に特化しているのが「SCOA-i」です。

 

ここで言う知的能力は基本的認知能力を指しており、「言語」「数・論理」「空間」と「知覚の正確さ」という4つの項目で測定していきます。

 

回答方式はスマートフォン・タブレットからの受験も可能なWeb方式に限定されているほか、20分という時間のため、対策の手間なく受験することが可能です。

 

SCOA-C

事務能力を測る「SCOA-C」は、レベル2・レベル3に該当する「照合」「分類」「言語」「計算」「読図」「記憶」の6尺度を評価・測定していきます。

 

50分の回答時間で、「テストセンター方式」「マークシート方式」いずれかの方法で回答します。

 

日頃から「要領が良い」と言われる人は感覚的に解くことが可能なため、早めの対策で向き・不向きを判断するのがおすすめです。

 

SCOA-B

「SCOA-B」では、持って生まれた気質を評価・測定していきます。

 

以下3つの尺度を、それぞれ6タイプ、5尺度、5尺度に分けて見ていきます。全てのテストの中で、唯一レベル感が共通のみです。

 

  • 気質:身体的生理的特徴を基礎として生得的に決定されるもの
  • 性格特徴:個人が経験した環境的要因によって形成されるもの
  • 意欲・態度:成長するにしたがって自分なりに持つ価値観や興味、意欲

 

「Web方式」「テストセンター方式」「マークシート方式」のいずれかの回答方式で、35分で回答します。

 

企業によっては自社独自の質問を追加しているケースがあるものの、対策できない範囲のため特に気にする必要はないでしょう。

4.SCOAの難易度とSPIとの違い

SCOAは特別難易度が高いテストとは言えません。落ち着いて問題を解くことができれば、中学・高校レベルの問題が多くそこまで難しくはないでしょう。

 

しかし、全体的にテスト実施時間が短い傾向があります。

いきなり受験するのではなく、ある程度問題に慣れるなどしながら、時間短縮の方法を心得ておくことは必須です。

 

SPIとの違い

一般的に、SPIの方が難易度が高いとされています。

その理由として、SPIは非言語や構造的把握に関する設問が多く、対策を十分に行っていたとしても点数を獲得するのが難しい傾向があるためです。

しかし、世の中に一般的に浸透しているテスト形式のため、1度受験すると結果を使いまわすことができます。

 

ただし、SCOAは事前対策で十分に得点が可能なため、確実に得点を獲得したい人には適したテストだと言えるでしょう。

 

SPIに関する内容はこちらの記事を参考にしてみてください!

【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル

5.SOCA対策のポイント

では、最後に、SCOAの対策についてご紹介します。

 

問題集を通じてSOCAに慣れる

 

まず行うべきは、問題集を通じてSCOAの出題形式に慣れることです。

 

SCOAは中学・高校レベルの基礎的な問題が多いため、問題集を通じて改めて知識をインプットしたり、傾向を掴むことができれば十分に解くことが可能です。

 

そのためまずは、自分に合った問題集を見つけて、何度も解きなおすことがおすすめです。

 

おすすめの参考書はこちら

これが本当のSCOAだ! 2024年度版 【SCOAのテストセンター対応】

 

 

アプリなどを活用しスピード感に慣れる

問題の傾向に慣れてきたら、アプリなどを活用して実践的な対策を行うようにしましょう。

 

SCOAは問題の難易度こそ高くないものの、制限時間が短いという特徴があります。そのため、体感的に1問をどのくらいで解くべきなのかという訓練をすることがおすすめです。

 

現在は、SCOA対策用のアプリが多数登場しています。

ぜひこちらも積極的に利用してみてはいかがでしょうか。

6.SOCAは対策することで攻略可能!

いかがでしたか?

 

ここまで「SCOAってそもそも何?」「難易度が高いって聞いたけど本当?」「どのような対策をしたら良いのか分からない…」といった疑問にお答えしてきました。

 

SCOAは、自分の対策次第で十分に結果を期待することができるテストです。

SCOA受験が確定したタイミングからでも、十分な対策を行うことができます。

 

ぜひこの記事を参考に、前向きにSCOAと向き合ってみてくださいね。

 

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監修者情報

近藤明弘

キャリアアドバイザー

株式会社ニトリに新卒入社。
個人売率ランキングでは全国で10位に入賞するなど、多くの成果を生み出してきた。 2021年より株式会社ナイモノにジョイン。 リクルーティングアドバイザー(RA)とキャリアアドバイザー(CA)の経験を持ち、現在はCAとして急成長中。