【面接対策】自分の性格を聞かれた時の答え方を解説
2022年11月15日更新
はじめに
就活を始めると、面接の場で「自分の性格について教えてください」と言われる機会は多いのではないでしょうか。
多くの人が自分の性格をある程度自覚している一方で、面接という場での回答に困る人も多いです。
「この回答で問題ないか?」
「ネガティブな性格だと思われないか?」
「何を知りたくて、人事はこの質問をするんだろう?」
など、疑問や不安を抱きやすい質問だということができるでしょう。
そこで本記事では、人事がなぜ「自分の性格」を面接で聞くのかといった理由や、自分の性格を人事に伝えるポイントなどをご紹介します。
面接の際にスムーズに自分の性格を伝えたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
1.人事が「自分の性格」を面接で聞く理由
まずはじめに、人事はなぜ「自分の性格」を面接で聞くのでしょうか。
①応募者の性格を確認するため
②応募者の性格が自社に合うのかを確認するため
③自分のことを客観的に見れているか確認するため
④入社後に活躍できるかを確認するため
⑤入社後の配属部署を検討するため
その理由となる5点をご紹介します。
①応募者の性格を確認するため
最も大きな理由は、応募者の性格を確認するためです。
面接は、短ければ30分、長くても1時間という時間の中で応募者について適切に把握する必要があります。しかし、限られた時間の中では必ずしも全てを把握することは難しくなってしまいます。
そこで、応募者に直接「自分の性格」を聞くことで、応募者の性格を把握しようとしているのです。
本人に直接性格を聞くと、正しい回答を得ることができないのでは?と考える人がいるかもしれません。しかし、応募者自身がどのように自分の性格を捉えているのかを人事が把握することで、客観的な印象と比較することが可能になります。
そのため、応募者自身に「自分の性格」を質問するという工程は非常に重要なのです。
②応募者の性格が自社に合うのかを確認するため
応募者の性格を確認した上で、その性格が自社に合っているのかという観点も非常に重要なポイントです。そのため、社風に合うのかという点を確認するために「自分の性格」を質問することがあります。
社風は、企業の性格と言い換えることもできるでしょう。
個人プレーを得意とする社風、チームワークを重視する社風など、企業によって雰囲気は全く異なります。
応募者がどれだけ優秀であったとしても、社風が合わなければ能力を発揮できるタイミングが遅くなってしまうかもしれません。
そのため、自社の社風に適応し、活躍できる人材が求められているのです。
③自分のことを客観的に見れているか確認するため
「自分の性格」を言語化しようとすると、予想以上に難しいと感じる人がいるのではないでしょうか。頭の中では理解していても、いざ言葉にしようとすると中々出てこないということもあるでしょう。
「自分の性格」を誰かに伝える際には、自分自身を客観的に見ることが求められます。
応募者自身がどれだけ自分を認識できているかも、重要な指針として問われるのです。
自分を客観的に認識できていないと人事が判断すると、「なぜ自社に応募してくれたのか?」「本当にこの仕事をやりたいと思っているのか?」など、人事側の懸念が大きくなり、面接に落ちる可能性が高くなってしまいます。
④入社後に活躍できるかを確認するため
入社後に活躍できるかどうかを判断する指針として性格が重視されるため、「自分の性格」を質問して確認することがあります。
これまでの経験はもちろん大切ですが、仕事ではこれまでの経験をそのまま活かせるわけではありません。その経験を元に、どのような行動をしていくかという点では性格が非常に重要となるため、面接時の質問として「自分の性格」を確認するのです。
企業としてはもちろん、入社後すぐに活躍してほしいと思っています。
そのため、できる限り応募者が活躍しやすい環境で働いてほしいという想いで「自分の性格」を確認するのです。
⑤入社後の配属部署を検討するため
入社後にどの部署に配属するのかを検討する際の参考として、「自分の性格」を確認します。
どのような仕事が向いているのかという観点はもちろん、どのような上司と相性が良いのかということを探るためにも、応募者自身がどのように「自分の性格」を捉えているのかを確認するのです。
仕事内容や上司、さらには他メンバーとの相性は、実力発揮に大きく影響します。
また、部署ごとに所属人数が決まっていることがあるため、配属イメージを膨らませるための必要情報として「自分の性格」は非常に重要な情報なのです。
2.自分の性格を人事に伝えるポイント
面接前に準備をしていても、いざ聞かれるとどのように答えるべきか分からないという方は多いのではないでしょうか。
人事に自分の性格を伝える際には、押さえておくべきポイントがあります。
①自分の性格をポジティブに伝える
②他人からの評価も織り交ぜて伝える
③良い面だけではなく懸念点も伝える
④懸念点はどのように対処するのかを伝える
⑤入社後に自分の性格とどのように向き合うかを伝える
以上5つのポイントをご紹介しましょう。
①自分の性格をポジティブに伝える
自分の性格を伝える際、謙虚であろうとするあまり自分の性格をネガティブに伝えたくなりませんか?
遠慮や謙遜をすることが大切なシーンはありますが、面接の場では自分の良いところを中心に、ポジティブに紹介することを意識しましょう。
例えば、「時間を忘れてひとつのことに没頭してしまう」という性格があったとします。
このまま伝えてしまうと、「融通が効かない」など、ネガティブな印象を持たれかねません。
そこで、「ひとつのことに対する集中力が高い」など、聞き手がポジティブに感じるような言い回しに変換することを心掛ける必要があります。
面接の場はあくまでも自分を売り込む場であることを理解し、最大限に言葉で伝えましょう。
②他人からの評価も織り交ぜて伝える
自分が思う性格を伝えることはもちろんですが、なぜそう感じるのか、他人からの評価も織り交ぜて伝えるとさらに効果的です。
「ゼミの先生にこう言われます」
「サークルの仲間にはよくこう言われます」
「バイト先ではこのような評価です」
など、自分をよく知る人の言葉を織り交ぜて伝えることで、人事はより納得感を持って応募者の性格を理解することが可能です。
客観的な評価を持ち合わせていない場合は、無理に伝える必要はありません。
万が一、把握していた場合には積極的に活用しましょう。
③良い面だけではなく懸念点も伝える
より人事に「自分の性格」について納得感を持ってもらいたい場合は、自分の性格の懸念点も合わせて伝えるのがおすすめです。
例えば、以下のような伝え方です。
「私はひとつのことに対する集中力が高く、スピード感を持って目の前のことに取り組むことができます。一方で、集中している時は他の人の言葉を受け取りにくい状態になっています。」
このように伝えることで、自分の性格の良い面はもちろん、懸念点もしっかり把握していることを伝えることが可能です。
結果的に、より客観性を持って「自分の性格」を理解していると認識してもらうことが可能となります。
どのような性格も、一長一短なはずです。
自分の性格の良い面の裏側にも目を向けることで、人事に強い納得感を与えることができます。
④懸念点はどのように対処するのかを伝える
ただ懸念点を伝えるのではなく、自分が把握している対処法を合わせて伝えることも大切です。
先の例であれば、
「私はひとつのことに対する集中力が高く、スピード感を持って目の前のことに取り組むことができます。一方で、集中している時は他の人の言葉を受け取りにくい状態になっています。」
と伝えた後に、
「そのため、日頃から他の人からのアドバイスなどがある時は手を止め、耳を傾けることを意識しています」
などと伝えると人事は安心できるでしょう。
なお、この時に「社会人になったら~」という言い回しを使う人がいます。
しかし、性格は年齢に関係なく気にかけることができるため、現在進行形で気にかけていることが伝わるようにしましょう。
⑤入社後に自分の性格とどのように向き合うかを伝える
社会人になると、学生時代には経験しなかったような様々なことが起こり得ます。
そのため、自分の性格を理解した上で、どのように対処していくのかを把握しておくことは非常に重要です。
自分の性格を客観的に理解できているほどに、入社後多少の壁とぶつかっても大丈夫だという安心感を人事に持ってもらうことができます。
自分の性格とどのように向き合うのか、仕事をする上で何を意識しようと思っているのかを伝えると、さらに好感度がアップするでしょう。
3.性格を伝える際の話し方のポイントとは?
①結論から伝える
②エピソードを織り交ぜて話す
③1文を端的にして伝える
以上3つのポイントをご紹介します。
①結論から伝える
面接の場は、どのような質問であっても結論ファーストです。
必ず結論から伝えるようにしましょう。
そのため、性格を答える際は以下のような回答になります。
「私は、自分の性格をたくさんの人と話すことが好きであり、得意だと思っています。なぜなら~…」
まずは自分の結論を端的に伝え、そのあとにその理由や、エピソードを話す構成にすることが大切です。
②エピソードを織り交ぜて話す
結論から伝えたあとは、なぜ自分がそのように感じるのかというエピソードを話しましょう。
第三者からの客観的な理由がある場合は、エピソードトークに織り交ぜて話すのがおすすめです。
エピソードトークと言っても、難しく考える必要はありません。
自分がなぜそのような性格だと思うようになったのか、きっかけなどを織り交ぜて話すことでスムーズに話すことができるはずです。
「私がこのような性格だと思うようになったきっかけは、高校時代に友人にかけられた言葉がきっかけです。」
といった入りなどが便利です。
③1文を端的にして伝える
1文をできる限り端的に伝えることも重要です。
自分の性格を伝えようとすると、つい冗長な文章になってしまうことは少なくありません。
そのため、意識的に1文を端的にすることを心掛けましょう。
1文は、句読点が3回以上付くようであれば長すぎるイメージを持ち、接続詞を積極的に活用することが大切です。
聞き手にとって聞きやすい長さの文章を意識しましょう。
4.面接で聞かれる「自分の性格」に関するよくある質問
Q.自分の性格に良い面が見つからない
A.自分の性格を考えていくと、謙虚な人ほどなかなか良い面を言語化できないという壁に当たることがあります。
しかし、どのような人でも良い面がないということはあり得ません。
遠慮せず、自分自身が良い面だと考える点は積極的に言語化することが大切です。
どうしても自分では良い面を見つけられない場合は、友人など第三者に頼ってみるのも良いでしょう。
Q.どの面を切り取って伝えるのが良いのか分からない
A.自分の性格を一言で言い表せる人は少ないのではないでしょうか。
そのため、面接時にどの部分を切り取って伝えるのが良いのか分からないという人は少なくありません。
その際には、企業の文化や風土を確認し、自分の性格の中で1番武器になりそうなものを選ぶのがおすすめです。
5.ポイントを押さえて自分の性格を魅力的に発信
今回は、人事がなぜ「自分の性格」を面接で聞くのかといった理由や、自分の性格を人事に伝えるポイントなどをご紹介してきました。
「この回答で問題ないか?」
「ネガティブな性格だと思われないか?」
「何を知りたくて、人事はこの質問をするんだろう?」
といった疑問は解消されたでしょうか?
自分の性格は、自分が最も理解しているようで、誰かに伝えようとすると答えにくい内容かもしれません。そのため、事前準備をしっかりと行い、いざという時にすぐに答えられるようにしておくことが大切です。
この機会に自分の性格と向き合うことで、ぜひ就活に役立ててみてはいかがでしょうか。