【超人事目線】200字自己PRを攻略する簡単3ステップとは

【超人事目線】200字自己PRを攻略する簡単3ステップとは

2022年10月27日更新

はじめに

「自己PRって何を書けばいいの?」

「200字だと文字数が少なくて、上手くまとまらない…」

「200字の自己PRで人事は何を見てるんですか?」

など、エントリーシートの自己PR欄を前に佇んでいませんか?

 

自己PRは漫才でいう「つかみ」にあたる部分で、上手くいけば、会いたい学生だと認識してもらえますし、失敗すれば、そのESはゴミ箱行きになってしまいます。

 

実は、自己PRも要領さえ掴めば、どんな業種や企業にも対応可能な人事に響く文章を量産できます。

 

本記事では、元人事の目線で自己PRの目的や作成ポイント、型や例文を交えて1人でも作成できるようにジックリ解説していきます。

 

10分ぐらいで、その疑問がすべて解消しますので、最後まで一気にスキミングしてくださいね。

1.自己PRで人事が知りたい3つこと

何事も最初に相手の知りたいことを掴んでおかないと、ハズす文章を量産してしまいます。

 

まず最初に自己PRを通じて、人事が何を知りたいのかを3つ押さえておきましょう。

 

①会って話を聞いてみたい学生か?

ESの自己PRを見て、まず人事は「会うに値する人物かどうか」を品定めしています。

 

自己PRの中身がプアーだと当然その場で退場になりますし、会ってみたいと思わせるような興味深い内容であれば、通過します。

 

特に200字を指定してくる企業は、応募者のエントリー数がかなり多く、効率よく審査するために短めの自己PRを要求してきます。

 

なので、一発であなたの良さを人事に印象付ける技術が必要になりますね。

 

➁面接で何を深掘りするか?

「この学生を呼んでみたい」と思うと、次は「面接で何を聞こうか」に思考が移ります。

 

自己PRは「ガクチカの種まき」とよく言われますが、ガクチカの入口まで誘導するお役回りがあるんです。

 

「自己PRとガクチカの内容は一緒でいいんですか?」という質問をよくもらいますが、同じで全く問題ありません。

 

自己PRで興味を持ってもらい、ガクチカで具体的に説明するといった感覚でOKです。

 

この辺の人事の心理を逆読みできると、人事の顔をイメージしながら気の利いた文章が書けるというわけです。

 

③伝えたいことを簡潔にまとめられるか?

ビジネスの現場では、相手が理解できるレベルで効率的にコミュニケートする能力が求められます。

 

特に、昨今はビジネススピードが加速していると同時に、メールやチャットなど文字でやりとりする仕事のスタイルが常態化しているため、ますます「時短で言語化できる能力」が問われています。

 

そのため、200字の自己PRは、その能力をはかるための格好の材料になるというわけです。

 

 

 

2.自己PRで大切な3つのこと

自己PRを作成する際に重要なことが3つあります。

 

これを知らなければ、人事がシラケるような自己PRのオンパレードになりますし、知っていれば確実に首を縦に振ってもらえるような洗練された自己PRが完成します。

 

それでは、その3つが何かを見ていきましょう。

 

①企業の求める人物像にマッチさせる

自己PRで大切なことの1つ目は、「企業の求める人物像に寄せる」ということです。

 

自己PRの強み=他の人にはないあなただけの強み✖企業のニーズ

 

なので、単なる独善的な強みでなく、企業側のニーズにマッチさせる必要があります。

 

そのためには、企業側の「求める人物像」に添わせなければいけません。

 

たとえば、A社の求める人物像が「積極性」や「主体性」だった場合に

 

「私の強みは素直で、指示されたことを確実に完結する力です」

 

と自己PRした場合、どうでしょう?

 

言っていることは悪くはないんだけど、きっと会いたいとは思わないですよね。

 

それは求める人物像とズレがあるからです。

 

逆に、「協調性」や「チームワーク」が求める人物像のB社であれば、響くかもしれません。

 

このように同じ自己PRでも、相手のニーズによって生きることもあれば、死ぬこともあるので、最初の段階でここを踏み外さないように注意が必要です。

 

➁拾って深掘りして欲しいエピソードを1つに絞る

特に200字の自己PRの場合、エピソードを1つに絞ってください。

 

エピソードを複数書くと字数が収まりませんし、他に伝えたいことが伝えられなくなります。

 

逆に、400字や800字の自己PRになれば、エピソードを1つ、2つ増やすことで字数を盛れますし、「再現性」のアピールにもつながります。

 

そして、このエピソードを呼び水として「深く掘って欲しい入口に見せる」という意識を持ってください。

 

そのために大切なことは、「全部を見せない」ことです。

 

たとえば、映画のCMなんかは全部を見せていないですよね。

 

全部ネタばれしてしまうと、映画館に行く必要がなくなるからです。

 

逆に、見たくなるような場面を切り取って、「その先を知りたい」という欲求を駆り立てているわけです。

 

自己PRは映画のCMと同じようなテクニックを使って、「チラ見」させることがコツです。

 

➂興味性・具体性・ベネフィットを意識する

あまり言われていませんが、実は文章を書く時の究極のライティング・マインドセットが存在します。

 

それのマインドセットとは、

 

相手は、

 

100%読まない

100%信じない

100%行動しない

 

です。

 

読み手がこのぐらいシビアな人間だと思って文章を書く必要があります。

 

基本的に人事は忙しいです。採用活動がピークになると、なおさらです。

 

そんな忙しいときに、あなたの自己PRを読む気にさせなければいけません。

 

要は、そんな怠け者を何で振り向かせるかですが、それは「興味性」です。

 

「興味性」で誘導して、仮に相手があなたの文章を読んだとします。

 

でも、「これって本当?にわかに信じがたいなぁ」となって、信じてくれません。

 

こんな猜疑心まみれの相手をどう信じさせるかですが、それは「具体性」で牽引します。

 

仮に「具体性」で相手に納得してもらっても、あなたにはまだやり残したことがあります。

 

それは「相手の背中を押す」という動きです。

 

仮に信じてくれても、相手があなたを合格にするかどうかは別の話です。

 

なので、あなたはもう一押しする必要があるわけです。

 

では、どうやって相手の背中をもう一押しするかですが、これは「ベネフィット」を使います。

 

「ベネフィット」とは何かというと、「相手の得たい結果」や「相手も求める未来像」を指します。

 

要は、「あなたを雇うことで得られるメリット」を訴求して、フィニッシュすることが大切だということですね。

 

この辺りの具体的な内容を「型」と「例文」を使って解説したいので、次の章にお進みください。

 

3.人事を魅了する自己PRの書き方と例文

それでは人事が食い入るように読んでしまう自己PRの「型」と「例文」をお見せします。

 

自己PRの「型」は、先ほどのライティングマインドセットと、就活記事でよく登場する結論やエピソードで連結すれば、下記のとおり自動的に作り出せます。

 

100%読まない=「興味性」で誘導→結論

100%信じない=「具体性」で牽引→エピソード

100%行動しない=「ベネフィット」で最後の一押し→ベネフィット

 

ここから、

 

①結論

➁エピソード

➂ベネフィット

 

という「型」ができるわけです。

 

よろしいですか?

 

それでは、各パーツのポイントを説明します。

 

まず①の「結論」のポイントは、「端的に興味深く」です。

 

結論は、一発で相手の脳にインストールしなければなりません。

 

そのためには強いショートメッセージを弾く必要があります。

 

何行も続くようなダラダラした煩雑な結論では、相手の脳に混乱をきたすばかりで記憶に定着しません。

 

加えて、そこに「興味性」がないと相手の気を惹くことができません。

 

そのためには、「引き金単語」と言いますが、誰もが使わない「興味性」のある単語を使ったり、真逆の組み合わせの単語を使って相手の気をこちらに向ける必要があります。

 

たとえば、

 

「私の強みは、冷静な猪突猛進です」

 

はどうでしょうか?

 

脳が「???」となりませんか?

 

これは「冷静な」と「猪突猛進」が真逆の関係だからです。

 

さらに、「猪突猛進」だけでは向こう見ずな危なっかしい鉄砲玉野郎を連想させますが、「冷静な」というクールな形容詞と組み合わせることで、「猪突猛進」の行動力の側面をアピールしながら、弱点をカバーしています。

 

このように奇襲作戦のような意表を突く言葉の組み合わせや引き金単語で、相手を振り向かせることが可能になりますし、ひいてはそれがオリジナル性につながります。

 

続いて「具体性」ですが、エピソードを使って「物語」を語ってください。

 

物語には「粘着性」がありますので、相手の脳にこびり付いて落ちません。

 

たとえば、あなたは桃太郎の物語をそらんじられると思います。

 

「昔々、あるところにお爺さんとお婆さんが…」

 

別に覚えようと思って、覚えたわけではないですよね。

 

でも、覚えていますよね。

 

これは、物語の粘着性が起因しています。

 

なので、「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「どのように」「なぜ」といった5W2Hをフルに活用することで、物語ができ、相手の記憶に留めることが可能になるわけです。

 

加えて、数値やたとえ話、五感、固有名詞を使ってあげると、さらにイメージ化に成功し、信憑性を持たすことができます。

 

最後の「ベネフィット」ですが、強みを言った後に接続詞「だから」を挟んで生成してください。

 

たとえば、

 

「私の強みは冷静な猪突猛進です」→だから→「冷静に状況を分析しつつ、ここぞと思うときは好機を見逃さず、目標に向かって突進し、果実を確実もぎ取ることができます」

 

といった「相手が得たい結果」や「求める未来像」を描いて締めくくります。

 

以上、各パーツのポイントを解説してきましたが、例文がないと何かとイメージが湧きにくいと思いますので、例文をお示ししましょう。

 

例文

まずは、誰もが書きそうなインターンの自己PR文をみてください。

 

【ビフォー】

私の強みは、困難にも屈さない粘り強さです。

所属するサッカー部でも発揮した強みです。レギュラーとして活躍していたのですが,

大ケガをしてしまいました。しかし、諦めず、辛いリハビリを乗り越えました。日によっては朝から夜までリハビリをした程です。その結果、再度レギュラーに返り咲いた経験があります。

インターンで壁にぶち当たっても諦めず、結果にこだわる人材として活躍します!

(182字)

 

それでは先ほどの「型」を使って書き換えてみます。

 

【アフター】

私の強みは、踏まれても踏まれても立ち上がる雑草のような粘り強さです。

この強みは、大学2年生のサッカー部の練習試合で骨折した辛い事故から奮起した際に発揮されました。

最初はショックでプレーを断念しかけましたが、毎日10時間の唸るような厳しい6か月間のリハビリを経て、レギュラーとして再起を果たしました。

御社のインターンでは難題にぶち当たっても跳ねのける岩をも砕く雑草のような人材として活躍します。

(196字)

 

いかがですか?

 

伝えたいことは同じですね。

 

結論で比喩を入れながら強い単語を用い、エピソードで数値を盛り込み、当時の感情も差し込みながら映像化させ、結論でサイド比喩を入れながらベネフィットでフィニッシュしています。

 

ぜひ参考にしてくださいね。

 

4.自己PR時短作成3ステップ

ステップ1:アピールしたい強みを1つ決定する

 

まずはアピールしたい強みを1つ選定してください。

 

その際に注意してほしいことは、記事内で何度もお伝えしているとおり、あなたの強みではなく、企業に刺さるニーズのある強みです。

 

したがって、一辺倒の強みがどの企業にも響くというわけではなく、企業によって強みを変える柔軟性が必要だということですね。

 

「でも、自分の強みがよくわかりません」という人は、以下の例を参考に思い当たる強みを選んでください。

 

系 列強みの例
行動力系集中力、向上心、努力家、積極性、チャレンジ精神、実行力、行動力、ハングリー精神、継続力
対人関係力系協調性、競争心、負けず嫌い、社交性、交渉力、傾聴力、発信力、思いやり、ホスピタリティ、育成力、柔軟性、コミュニケーション能力、笑顔、リーダーシップ、臨機応変、調整力、縁の下の力持ち、気配り
思考力系論理的、理解力、発想力、想像力、企画力、分析力、状況認識力、文章力、工夫力、記憶力、思考力、マーケティング力
マインド系プラス思考、ポジティブ、明るい、忍耐力、真面目さ、誠実さ、責任感、計画性、環境適応能力、情熱、判断力、好奇心旺盛、っ直、几帳面、慎重、冷静、丁寧、謙虚
スキル系PCスキル、語学力、資格、知識、プレゼン力

 

ステップ2:感情的に書き殴る

 

ステップ1で方向性が決まったら、次は「型」に沿って感情的に書き殴ってください。

 

感情脳は車でいうと、「アクセル」です。

 

感情が乗ると、人間は文章をアウトプットし出します。

 

逆に、思考脳は「ブレーキ」です。

 

思考は文章の体裁を考えながら、整えるのに適した脳です。

 

感情脳と思考脳を同時に使うと、アクセルをかけながらブレーキをかける行為と同じで、エンジンである脳がオーバーヒートしてしまいます。

 

なので、まずはアクセル全開で感情的に書き殴ってください。

 

書きながら、綺麗な文章を作ろうとするので、途端に脳に負荷がかかり、文章が出てこないのです。

 

逆に、文脈や助詞などの文体を何も考えずにただアウトプットすると、暴走機関車のように淀みなく書くことが可能になります。

 

ステップ3:大切なエッセンスだけ残して校正

 

ステップ2で思いっきり書き殴ったら、今度は冷静な頭にスイッチして、思考脳で校正していきます。

 

ここでは冷静な裁判官のように、文脈や助詞、使っている単語など論理的に整合性があるかジャッジしてください。

 

その時に助かるテクニックが、「声に出して読み上げる」ことです。

 

発音することで、リズムやテンポがわかりますし、黙読では気付かなかった変な言い回しや語尾などを認識することができます。

 

この3ステップで文章を作成すると、驚くほどタイパのいい文章が量産できますので、ぜひトライしてみてくださいね。

 

5.おわりに

以上、本記事では200文字自己PRの効果的な作り方を型や例文を交えながら、解説してきました。

 

加えて、文章作成の時短3ステップも公開しましたので、自己PRを作成する武器はすべて揃いました。

 

あとは訓練だけなので、今回のテクニックを駆使して、あなたの望む企業から「合格」という2文字を引き寄せてくださいね。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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就活ハンドブック編集部

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