【就活生必見】履歴書に書ける資格一覧や書き方・注意点について
2022年9月8日更新
はじめに
「就活を少しでも有利に進めたい」などの理由から、資格を取る学生も珍しくありません。企業に関する資格であれば、入社してから即戦力となる可能性も。
そのような人材は、企業も素早く確保したいと考えるのが自然なはずです。アピールできる資格を持っているなら、履歴書にきちんと記載しておきましょう。就活を成功させる大事な要因のひとつです。
そこで今回は、履歴書に書ける資格一覧や書き方・注意点について解説していきます。
「そもそもどんな資格なら履歴書に書いて大丈夫なの?」「注意しておくべきポイントも知りたい」と気になっている学生にもピッタリです。
1.就活で履歴書に書ける資格一覧
下記表に、具体的な資格をまとめました。その資格を持っていることで、就活で有利となる業界も並べているので、ぜひ参考にしてみてください。
資格 | 業界 |
TOEIC・英検 | メーカー・外資系・商社 |
日本商工会議所簿記検定 | コンサル・金融・商社 |
ファイナンシャルプランナー | 保険・金融・税理士 |
マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト | 小売・福祉・サービス業 |
宅地建物取引士 | 不動産 |
社会保険労務士 | 企業全般 |
秘書技能検定 | ホテル・ブライダル |
ITパスポート | IT・商社 |
普通自動車免許 | 自動車・介護・不動産 |
上記の中には、高いスコア・級を取得していなければ有利にならないものもあります。
たとえば、英検であれば2級〜準1級です。資格をもっていても級が低ければアピールにはならないため、注意しておきましょう。
2.履歴書に資格を書く際の正しい書き方
資格を書く際はルールがあるため、履歴書を書く前に一度確認しておくのがおすすめです。具体的には次をご覧ください。
- 資格名は正式名称で書く
- 取得した日付順で書く
- 西暦和暦を統一する
- 複数ある場合は優先度が高いものを書く
- 取得予定なら「勉強中」と書く
- 資格がないなら「特になし」と書く
それでは具体的に見ていきましょう。
資格名は正式名称で書く
資格にそれぞれ正式名称があるのをご存じでしょうか。略称や適当な資格名を書くのは厳禁とされています。
たとえば、多くの方が馴染みある「英検」。正しくは「実用英語技能検定」です。間違っても「英検〇級取得」と履歴書に書かないようにしましょう。
運転免許も種類によりますが「普通自動車第一種免許」などです。個別で調べれば、正式名称で出てくるので、適切な名称を書くようにしてください。
取得した日付順で書く
資格は、取得した日付順で履歴書に書きます。証明書などに取得日が記されているはずなので、それを日付として記してください。
まれに、受験した日付や証明書をもらった日付を書く学生もいますが、適切ではないため注意しましょう。
例外ではありますが、運転免許証ははじめに記載します。資格の中でも多くの方が取得しているため、最初にあるほうがわかりやすいからだそうです。
免許証を最初に記載しなくてもマイナス評価になる可能性は低いですが、面接官は一度に大量の履歴書を見ます。そのため、適切な配慮をおこなえると好印象です。
西暦和暦を統一する
履歴書に年号を書く際は、西暦和暦を統一してください。
ここでおさらいしておきますと、西暦は「2022年」「1991年」などで、和暦は「昭和」「平成」「令和」です。
西暦、和暦のどちらを使用しても構いませんが、使用する際はどちらか一方にあわせます。西暦和暦の両方を混合させると、年号が伝わりづらくなるため、気をつけてください。
複数ある場合は優先度が高いものを書く
在学中に多くの資格を取得し、免許・資格の欄に入りきらない学生もいるかもしれません。その場合は、企業と関連性が高いものを優先的に書きます。
外資系や海外で仕事をする可能性が高いなら、英検・TOEICは必須です。関連性・優先度が低いものは記載しなくても構いません。
取得予定なら「勉強中」と書く
資格を勉強している最中であれば「〇〇の資格取得に向けて勉強中」「〇〇検定 勉強中」などと記載すれば大丈夫です。
取得予定がわかるものであれば「〇〇年〇〇月に取得予定」とします。わからない場合は空欄でよいです。勉強中であることを明記すれば、熱量の高さをアピールできます。
ただし、記載する資格は企業と関連があるものにしましょう。何でもかんでも勉強中と書いても、関連性が低ければ意味がありません。企業としても「なぜこの資格を勉強しているんだろう」と不思議に思われます。
関連がなければ、仮に勉強中であったとしても記載しないのが無難です。
資格がないなら「特になし」と書く
資格をもっていないなら、履歴書には「特になし」とします。
空欄で提出する学生もいますが、企業に「記入漏れなのか資格がないのか、どっちなのだろう」と疑念を与えてしまうかもしれません。
悩ませる種を植え付けるのは、印象としてもよくないため、なるべく避けたいところ。そのため、こちらの意図が確実に伝わる書き方を心がけましょう。
3.志望企業と関連性が高い資格を書くことが大切
履歴書に書く資格は、志望企業と関連性が高いものにします。まったく関係のない資格をやみくもに書いてもアピールには繋がりません。
志望企業と関連性が低い資格を並べると、かえって「自分の非効率さ」を伝えてしまう恐れがあります。資格はたしかに就活を有利に進めるための武器になりますが、なくても内定を得るのは可能。
履歴書に記載できる資格があるかどうかより「志望度の高さ」「将来のビジョン」などを明確に伝えることが大切です。
今一度、履歴書に記載する資格は、志望企業と関連性があるのかを見直してみてください。
4.履歴書に資格を書く際の注意点
- 趣味感のある資格は書かない
- 効力・期限が切れている資格は書かない
「念のために一応書いておこう」と考える学生もいると思います。しかし、資格を記載しても企業と関連がなければ効果は薄いです。確認すればわかることなので、あらかじめ調べておきましょう。
趣味感のある資格は書かない
学生のうちだと「どのような資格」が「どのような職種」に活かせるのかが、適切に区別できない場合があります。せっかく資格をもっているなら「念のために履歴書に書いておこう」と考える方も多いはず。
ただし、趣味感のある資格を書く場合は注意が必要です。企業としても「この学生は、仕事に必要な資格を理解しているのか」「企業研究を怠っているのではないか」と思われる可能性があります。
具体的な資格は次の通りです。
- 各種ソムリエ
- ダイエット検定
- パーソナルカラー検定
- アロマテラピー検定
- アンティーク検定
- 全国道の駅検定
上記は一例ですが、志望企業と関連性がなければ意味がないでしょう。もちろん、それぞれの検定は適切な職種に求められているので、すべてが無意味ではありません。
これから資格の取得を検討している学生は、ご自身が受ける企業と資格に関連があるのかを調べるのが重要です。
効力・期限が切れている資格は書かない
学生の中には、ずいぶん前に資格を取得された方もいるのではないでしょうか。もし、資格を履歴書に書く際は「期限が切れていないかどうか」を確認しておきましょう。
資格の中には定期的な更新が必要なものがあります。たとえば、運転免許証・Web検定・スポーツ指導者などです。資格にもよりますが、2〜4年前後で更新手続きをします。
就活をする前に期限が切れてしまうものがあれば、更新を済ませておくのがよいです。
5.履歴書に書ける資格に関するよくある質問
履歴書に書ける資格に関するよくある質問とその答えをまとめました。
- パソコンや簿記の資格は有利になる?
- どの職業でも役に立つ資格はあるの?
- 履歴書に書ける資格で簡単に取得できるものは?
それぞれ具体的に見ていきましょう。
パソコンや簿記の資格は有利になる?
パソコンや簿記の資格も十分有利になります。
ワードやエクセルなどは、どの仕事でも必須のツールです。在学中に資格を身につけ、ある程度使いこなせていれば、入社してからすぐに仕事を任されるでしょう。事務仕事をやる方にもおすすめです。
簿記は、商社・金融・税理士などへの就職を検討している際に有利となります。将来、自分自身で独立される方にも役立つはず。取得を検討しているなら、2級以上を目指してみてください。
どの職業でも役に立つ資格はあるの?
結論から伝えると、あります。ただし、どの職業でも役立つものは言い換えれば専門性があまり高くないです。専門性が高くなければ「能力の高さ」をアピールすることには繋がりません。
たとえば、自動車免許があれば運転がおこなえるため、車を使用するなら役立ちます。
しかし、運転ができても強いアピールにはならないでしょう。幅広い分野で役立つ分、多くの人が取得しているからです。専門性が高くないものは「替えが効く」とも考えられます。
資格を取得するなら、志望する企業と関連性が高いものを目指すのがもっとも効果的です。
履歴書に書ける資格で簡単に取得できるものは?
就活でも有利になりやすく、簡単に取得できるものは「秘書検定」がおすすめです。オフィスマナーを身につけられるだけではなく、コミュニケーション能力の高さをアピールできます。
合格率は、2・3級だと「62・63.7%」です。就活を有利に進めるなら、2級以上の取得が望ましいとされています。3級と合格率もさほど変わらないので、せっかくなら2級を目指してみてはいかがでしょうか。