
【徹底解説】最終面接で社長と話す際の対策や注意点について
2022年9月7日更新
はじめに
企業がおこなう最終面接は人事や役員などが面接官です。
一次・二次面接とは違い、重きを置いているのがわかります。「本当にこの学生はうちに適しているのか」を見極めるためには、キャリアを積んだ重役の判断が必要です。
中には、社長が直接学生と面接する場合もあり、学生にとっては気が引き締まるでしょう。
今回は、最終面接で社長と話す際の対策や注意点について解説します。
面接官が社長となると、何か特別な対策が必要に思えますが、やることは至ってシンプルです。加えて「なぜ社長が面接をおこなうのか」といった理由を知れると、より面接対策がしやすいかもしれません。
内定を獲得したい学生は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
1.最終面接を社長がおこなう理由とは
企業によって考え方は異なりますが、主に次の3つが考えられます。
- 志望度の高さを確認したい
- 企業の社風とあうのかを確認したい
- 企業の方向性に共感してくれるのかを確認したい
社長自身も、自分の会社に勤める人は「どのような人材なのか」を確認したいはず。せっかく一緒に働くのであれば、同じ志をもっている者がよいと考えるのではないでしょうか。
志望度の高さを確認したい
学生が一次・二次選考を通過したとしても、志望度の感じ方は面接官によっても異なります。そこで最後に、社長自身が直接確かめることができれば、納得感をもって学生を採用できるはず。
学生としても、社長に的確な逆質問ができればアピールに繋がります。志望度の高さを直接うったえることができるので、好機の場にできるでしょう。社長が求めているものを提供できるように、事前準備を心がけてください。
企業の社風とあうのかを確認したい
最終面接を社長がおこなう理由として「この学生はうちの社風とあうのか」といった懸念点が挙げられます。貢献してくれるのは嬉しいですが、それ以上に学生が長く勤めてくれるかどうかも重要です。
どれだけ優秀な学生でも、社風とあわないために退職する方もいます。ミスマッチを最小限にするためにも、社長が面接をおこなうのです。
学生も内定を獲得したいと考えているので、本音をさらけ出すのは難しいかもしれません。
しかし、現時点で不安に感じていることがあるなら、思い切って打ち明けるのがよいでしょう。社長も学生からの「リアルな声」を求めているからです。
その場で問題解決ができ、気持ちよく入社できた学生もいますよ。
企業の方向性に共感してくれるのかを確認したい
社長は企業を繁栄させるために、長期的なビジョンを描いて今日に打ち込んでいます。いわば船のかじ取りのような存在。
企業の方向性に社員が共感してくれれば、社長もさらに前進していけるはず。学生のうちだと不明点も多いですが、現時点で共感しているかが大切です。
もし、気になる点があるなら直接社長に確認してみるのをおすすめします。最終面接で確認したうえで入社できるほうが、お互いにとってのメリットだからです。
資料や説明会でわからない点を聞き、自分が目指す方向と合致しているなら、その旨をきちんと伝えてみてください。「この学生は企業の方向性に共感してくれているんだな」と伝われば「内定の2文字」がきっと届くでしょう。
2.最終面接で社長に聞かれること
面接対策が順調な学生もそうでない方も、最終面接をおこなう前に「社長に聞かれること」を復習しておくといいかもしれません。
- 志望動機
- 自己PR
- ビジョン設計(5〜10年後など)
- 入社したら挑戦したいこと
- 自社事業がこれからどうなると思うか
- 問題が発生した際の対処法
- 最後に伝えておきたいこと
企業によって異なりますが、基本的な質問も多いです。
ただし、どの質問に対しても具体的に答えられる準備をしておく必要があります。「それはなぜですか?」と深掘りされる可能性が高く、曖昧な返答だと業界・企業研究不足と思われるためです。
納得感のある回答に仕上げるためにも、日常から疑問に思う癖をもっておきましょう。
3.最終面接で社長と話す際の対策
学生の中には何もせず臨む方がいますが、時間に余裕があるなら対策をおこなうのがおすすめ。適切に答えるためには、企業研究・自己分析などが必要だからです。事前準備が肝です。
具体的には次をご覧ください。
- 5〜10年後のキャリアプランを考える
- 志望動機を熟考する
- 業界・企業研究を深掘りしておく
- 逆質問を3〜5つほど考える
- 社長についてリサーチしておく
一次・二次選考の内容を思い返しながら、一貫性を保つのも忘れないでおきましょう。
関連記事:【就活生必見】最終面接のおすすめ対策と注意点の紹介
①5〜10年後のキャリアプランを考える
企業に貢献できる人材であることを示すために、5〜10年後のキャリアプランを伝えるのが効果的です。いま現在考えられる範囲でいいので、大きく「3年・5年・10年後」の3パターンくらいがあるといいかもしれません。
その際、本当に達成できるかどうかはあまり考えなくても構いません。企業も、社会経験がない学生であるのを理解したうえで、話を聞いてくれているからです。
一方、最終面接でより具体的かつ現実味のあるビジョンを伝えられるなら、非常に強いアピールに繋がります。
まずは「何をやりたいか」「どんな社会人生活を歩んでいきたいのか」を整理しておいてください。時間に余裕があれば、私たちジョーカツに相談するのもおすすめです。
②志望動機を熟考する
これまでの志望動機でもいいですが、深掘りできるなら熟考しておくといいかもしれません。掘り下げるポイントとしては、入社後のやりたいこと・実現したいことの明確化です。
「人に感動を与える仕事がしたい」のであれば「どのような業務で、どのような人たちに感動を与えたいのか」と具体化します。志望業界・企業を例として考えてみるのがいいでしょう。
社長とはいえ、初対面の人には変わりません。初対面の人でも納得できる志望動機に仕上げるのが望ましいです。
③業界・企業研究を深掘りしておく
念のために業界・企業研究をふたたびおこなっておくのがよいです。「競合他社ではなく御社である理由は何か」などと聞かれたときに、他企業などを知っておく必要があります。
「他の企業では〇〇ですが、御社は△△を独自でおこなっており、私はその姿勢に大変共感したからです」などと答えられるといいでしょう。
ひとつの企業に深い意見を伝えたいなら、他社に目を通して「違い」を見つけておくのをおすすめします。「違い」が企業にとっての独自性になるからです。
独自性を伝えられれば、納得感のある答えに仕上がります。
④逆質問を3〜5つほど考える
「最後に何か質問はありますか?」と聞かれたら、すぐに対応できるように逆質問を用意しておきます。具体的には次の通り。
- 御社で活躍されている方は、どのような特徴がありますか?
- 社長が私の立場でしたら、どのような軸で就活をされますか?
- 私は御社の課題を〇〇と考えていますが、社長はどう感じていますか?
的確な逆質問は、志望度や向上心の高さをアピールできます。
また、調べてわかる・すでに面接で話した内容は、逆質問に採用しないようにしましょう。
⑤社長についてリサーチをしておく
業界・企業研究を熱心にやっている学生は多くても、志望する企業の社長についてまでは知らないと聞きます。時間に余裕があるのであれば、社長についてリサーチしておくといいかもしれません。
「社長がなぜ今の会社をやっているのか」「どのような価値観を大切にしているのか」などを押さえておきます。おこなっている事業に関心をもつのはもちろん必要ですが、社長自身に共感の姿勢を示すのも大切です。
企業によっては業界誌にコラムを掲載したりインタビューに出ていたりするので、あわせてチェックしておいてください。
4.最終面接で社長と話す際の注意点
内定まであと少しです。注意点をしっかり押さえたうえで、臨んでいきましょう。
- 逆質問で「特にないです」は避ける
- 社長が面接官でも落ちる可能性もある
では、それぞれ見ていきます。
逆質問で「特にないです」は避ける
社長から「何か最後に質問はありますか?」と聞かれたときに「特にないです」と答えるのは避けてください。
逆質問は、質問しなければ落ちるものではないですが、学生がアピールできる最後の場。「質問=相手への興味」でもあるため「質問がない=興味がない」と捉えられる可能性があるからです。
難しい質問でなくていいので、事前にいくつか考えておくのをおすすめします。本記事で紹介した逆質問例文も活用できます。
社長が面接官でも落ちる可能性もある
「社長が面接官だから、内定をもらえるのでは?」と思っている学生がいるかもしれません。お気持ちもわかりますが「社長=合格のサイン」ではないため、油断は禁物です。
どちらかといえば、相手が社長だからこそ、きちんと志望度の高さを伝える必要があります。曖昧な返答・分析不足などだと、社長に不安の材料を与えてしまい落ちるケースも。
面接官がどのような人だとしても、入念な対策をおこなっておけば心配はいらないでしょう。
5.最終面接まで通過した就活生からのよくある質問
最後に、最終面接まで通過した就活生からのよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- 社長面接はほぼ内定って聞いたけどほんと?
- 社長面接の合格率はどのくらい?
- 最終面接後のお礼メールの送り方は?
少しでも不安点を払拭してから、臨んでいきましょう。
社長面接はほぼ内定って聞いたけどほんと?
結論から伝えると、落ちる場合もあります。
最終面接を社長がおこなう理由は、内定を通知するためではなく「志望度の高さ」や「貢献してくれる人材なのか」を確認するためです。
企業によっては、簡単な確認で終えるかもしれませんが、それなら社長が出向く必要はありません。社長が面接官なのは、何かしら理由があると思っておくのがいいでしょう。
社長面接の合格率はどのくらい?
企業によって完全に異なるため、具体的な割合はわかりません。しかし、最終面接をしっかり通過する学生は「志望度の高さ」がうかがえます。
志望動機の深掘りをおこない逆質問も用意をして、入念な準備をしているからこそ内定を獲得するのです。
仮に合格率があったとしても、合格を保証するものではありません。数字に惑わされず、自分がやるべきことをおこないましょう。
最終面接後のお礼メールの送り方は?
最終面接が終了してから翌日までに送るのがベスト。内定通知をもらってからでは意味がないため、なるべく早めに送ります。
内容は感謝の気持ちを伝えれば大丈夫です。シンプルに伝え、相手に負担とならない内容にするのがスマートと言えます。
まれに、最後のアピールと思いメールで質問をする学生もいますが避けてください。質問をするなら、最終面接でおこなうのが適切です。メールでおこなうのはマナー違反になるため、注意しておきましょう。