【ES・面接】企業が求める資格ランキングは?就職に有利な資格は?
2023年3月18日更新
はじめに
就活を見据えた学生の中には、以下のような悩みや疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか?
- 資格を効果的にアピールする方法は?
- 企業が求める資格ランキングは?
- 新卒の就職で有利な資格は何?
この記事を読めば、こういった悩みや疑問はすべて解決できます!
難しい内容ではありませんので、ぜひ気軽にお読みください!
それでは以下の「もくじ」に沿って解説していきます。
1.そもそも資格で就職は有利になるのか
このように考える就活生はとても多いですが、そもそもの前提として、資格で就職は有利になるのでしょうか?
結論から言うと、「資格があるだけ」では有利にはなりません。
資格を活かして就職で有利になるためには、相応のアピールが必要なのです。
これらの点について、詳しく解説していきます。
①就活における資格の扱われ方
②資格を効果的にアピールする方法
①就活における資格の扱われ方
まずは就活における資格の扱われ方、具体的には企業側が資格をどの程度重要視しているのかについて見ていきましょう。
リクルートが行った調査によれば、「企業が採用基準で重視している項目」として回答した選択肢のTOP3は、
- 人柄:93.1%
- 自社/その企業への熱意:78.3%
- 今後の可能性:68.9%
となっています(複数回答)。
「取得資格」を選択した企業の割合は、なんとわずか「12.4%」!
企業側は資格よりも就活生の内面的な要素の方を圧倒的に重視しているわけです。
就活で資格を重要視しすぎるのは危険だということがわかります。
②資格を効果的にアピールする方法
資格よりも内面が大事とは言っても、資格が必要ない、役に立たないというわけではまったくありません。
冒頭でお伝えしたように、資格を使って就職活動で有利になるためには、アピールの仕方が大切なのです。
効果的なアピールの方針は、先述の「企業が採用基準で重視している項目」に絡めること。
具体的に言うと、「人柄」、「自社/その企業への熱意」、「今後の可能性」などの点で企業側に良い印象を与えられるように、
- なぜその資格を取ろうと思ったのか
- 取るまでにどんな行動をとったのか
といったような過程、エピソードを伝えれば良いのです。
資格の活用の仕方のより詳しい説明は、以下の記事でご覧いただけます。
2.企業が求める資格ランキング
「企業が欲しがってる資格があれば就活が楽になりそう!」
本記事にたどり着いた就活生の中には、このように考える方が多いのではないでしょうか?
それでは、過去に公開されたことがあるそんなランキングについて簡単に触れておきましょう。
以前リクルートが転職以上での求人情報等のデータを基に、「企業が応募者に求める資格ランキングトップ10」として以下のような内容を発表しました。
順位 | 資格名 |
1位 | 日商簿記2級 |
2位 | 1級建築士 |
3位 | 宅地建物取引士 |
4位 | 公認会計士 |
5位 | 2級建築士 |
6位 | 第三種電気主任技術者 |
7位 | 日商簿記1級 |
8位 | 基本情報技術者 |
9位 | 社会保険労務士 |
10位 | 第一種電気工事士 |
ざっと見ていただいた感想はいかがでしょうか?
リクルートは転職市場における求人情報が基礎になっているため、新卒の就活生ならまず取得することのない、むしろ取得する必要性のない資格が多いことがお分かりになるかと思います。
- 建築士
- 公認会計士
- 電気主任技術者
- 社会保険労務士
- 電気工事士
特にこういった資格は新卒の学生には不要であり、就職してから取れば十分です。
企業は就活をしている時点で高い専門性を求めているわけではありませんからね。
このような形で業界や職種を限定せずにランキングを作ろうとすると、どうしても信憑性という面において不十分なものになってしまうのです。
「企業が求める資格ランキングが知りたい!」
と思って本記事をお読みいただいた方には申し訳ないのですが、現時点では有用性、信憑性の高い「企業が求める資格ランキング」は存在しないことをご理解ください。
とはいっても、「とりあえず取っておけば間違いない、無駄にならない資格」は存在するのです。
ここからは、取っておけば間違いない「就職に有利な資格、おすすめの資格」を簡単にご紹介いたします。
3.就職に有利な資格、おすすめの資格|選考基準を紹介
ここでご紹介するのは、どの業界を志望しているかに関わらず、就活生ならとりあえず取っておくことをおすすめしたい資格、就職に有利になりやすい資格です。
選出基準は、次の2つ。
- 現代における社会人として働く上で、どのような業界でも求められる知識、スキルを保有していることの証明となる資格であるということ。
- 取得するのに必要な勉強時間をそこまで多く必要としないこと。
汎用性が高くて極めてコスパの良い資格と言っても良いでしょう。
「就職活動の中で少しでも有利になりたい!」
と考えているのであれば、とりあえず以下にご紹介する資格を取得しておけば間違いありません。
さて、就職に有利な資格、おすすめの資格は以下の2つです。
①TOEIC(700点以上)
②日商簿記2級
それぞれ見ていきましょう。
①TOEIC(700点以上)
主催団体 | 国家/民間 | 級位(点数) | 試験内容 | 難易度、合格率 | 取得に必要な勉強時間 |
一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会 | 民間資格 | 10点〜990点(5点刻み) | リスニング約45分間 リーディング75分間 | 高校卒業程度の英語力 | 250〜350時間 (大学生の平均スコア616点から700点を目指す場合) |
TOEIC(Listening & Reading Test)は、日本では国際ビジネスコミュニケーション協会が執り行う英語能力を測るテストです。
大学生の多くが一度は受験したことがあるのではないでしょうか。
TOEICは正確には「資格」ではなく英語力の度合いを証明する「テスト」ではありますが、就活における扱われ方は「資格」とほぼ同列ですので選出しています。
急速にグローバル化が進んでいる現代社会においては、あらゆる業界で英語力の需要は高く、むしろ「英語力があって当たり前」という価値観も醸成されつつあります。
外資系企業や大手グローバル企業の採用活動においては、TOEICで高得点を取得していることが必須条件になっていたりもするのです。
新卒就活での高いTOEICスコアは、就職活動を有利にするための大きな武器の一つとなるでしょう。
さて、TOEICのスコアは「10点〜990点まで5点刻み」で評価されるのですが、新卒就活で高評価を得たいのであれば最低限700点以上を目指さなければなりません。
TOEIC700点を取るために必要な英語力は、一般的に高校卒業程度と言われているものの、TOEIC公式データによれば大学生の平均スコアは616点とされています。
(出典:TOEIC Program DAA2021(和文)2021年7月版)
各々英語力は異なるため一概には言えませんが、目安としてTOEICのスコアを100点上げるために必要な勉強時間を確認しておきましょう。
オンライン英会話でお馴染みのレアジョブが運営する英語情報メディア「RareJob English Lab」によれば、下表に記載の勉強時間が必要となっています。
現在のレベル | 100点アップに必要な勉強時間の目安 |
200〜300点 | 300~400時間 |
300~400点 | 300~400時間 |
400~500点 | 250~350時間 |
500~600点 | 250~350時間 |
600~700点 | 250~350時間 |
700~800点 | 500~700時間 |
800~900点 | 500~700時間 |
(引用:RareJob English Lab TOEIC700点に必要な勉強時間&勉強法は?転職での評価やおすすめ教材も紹介)
大学生の平均スコア616点から700点まで到達するために必要な勉強時間は、250時間〜350時間が目安となるようです。
高い英語力は、就職活動や入社後の働き方に留まらず、人生に良い影響を与えてくれるものでもありますので、これを機にぜひTOEICの勉強に取り組んでみてください。
②日商簿記2級
主催団体 | 国家/民間 | 級位(点数) | 試験内容 | 難易度、合格率 | 取得に必要な勉強時間 |
日本商工会議所など | 公的資格 | 3級 2級 1級 | 90分 商業簿記 工業簿記 (原価計算を含む) 5題以内 | 2級合格率 15〜30% | 370〜490時間 |
日本商工会議所などが試験を執り行う日商簿記は、一言で言えばお金の流れを記録するためのルール等の理解力を証明する資格です。
資格の知名度という点ではTOEICよりも日商簿記の方が圧倒的に上でしょう。
簿記と聞いて、
「簿記って、経理を目指す人のための資格でしょ?」
「営業職を目指しているから関係ないのでは?」
と感じる方もいるかもしれませんが、この考えはぜひ改めていただきたいです。
実のところ、簿記の考え方や能力は経理職だけに収まるものではなく、あらゆる業界、業種で働く上で必要とされるものなのです。
簿記の知識があることで得られるメリットは、例えば次のようなものが挙げられます。
- 自社や他社の経営状況が理解できる
- 自社が提供するサービスのコストを財務状況等に照らして考えることができる
いかがでしょうか?
これだけでも「全業界で必要な知識であること」、「営業担当、企画担当をはじめとしてあらゆる職種の人に必要な知識であること」がおわかりいただけるかと思います。
簿記の知識があれば、あらゆる面で仕事の質が高まるのです。
業界研究、企業研究にも簿記の考え方、数字の見方は大いに役立つんですよ。
さて、そんな日商簿記ですが、就活で高い評価を受けるのは2級以上であると言われています。
「以上」とはいっても、1級の取得難易度は極めて高く、コスパが悪いです。
就活生の皆さんは日商簿記2級の取得を目指していただければ十分です。
日商簿記2級の取得に必要な勉強時間の目安は、370〜490時間と言われています(独学の場合)。
(参考:資格の学校TAC)
また、2級の合格率は15〜30%となっており、簡単な試験ではありません。
しかしながら、先述の通り取得することで得られるメリットが極めて大きいため、総合的に考えると日商簿記2級はとてもコスパに優れた資格だと言えるでしょう。
他の就活生に差を付けて有利になるためにも、ぜひ取得しておくことをおすすめします。
なお、就職活動における簿記の有用性については、以下の記事でさらに詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
取得すべき時期、勉強を開始すべき時期などについてもおわかりいただけます。
4.よくある質問
よくある質問 |
Q.就職に役立つ資格で大学生におすすめなのは? Q.就職に有利な資格で文系におすすめなのは? Q.持ってるとかっこいい資格は? Q.就職に有利な資格で主婦におすすめなのは? |
Q.就職に役立つ資格で大学生におすすめなのは?
A.TOEIC(700点以上)、日商簿記2級がおすすめです。
Q.就職に有利な資格で文系におすすめなのは?
A.TOEIC(700点以上)、日商簿記2級がおすすめです。
Q.持ってるとかっこいい資格は?
A.「かっこいい」の定義にもよりますが、民間資格よりも国家資格の方が資格としての信頼度が高いです。
Q.就職に有利な資格で主婦におすすめなのは?
A.TOEIC(700点以上)、日商簿記2級がおすすめです。