オンライン面接のマナーとは?ポイントや注意点について徹底解説
2024/9/24更新
はじめに
昨今の新型コロナウイルスの影響でテレワーク・オンライン授業などが加速してきました。
海外の普及率と比べると日本はまだまだですが、オンラインを軸とした取り組みは今後もおこなわれていくでしょう。
就活でもオンライン面接での採用試験が増えています。
自宅にいながら受験できれば、遠方の人でも気軽におこなえますよね。
そこで気になるのが、オンライン面接でのマナー。
これまでの面接とは異なるため、注意するポイントも変わってきそうです。
そのため本記事では、「オンライン面接」をテーマに下記内容を解説します。
- オンライン面接の概要
- オンライン面接の具体的なマナー
- オンライン面接で好印象をあたえるポイント
- オンライン面接の注意点 など
「オンライン面接では何を気をつければいい?」「好印象に映るポイントってある?」と気になっている学生におすすめの内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
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オンライン面接とは?
名前の通りオンライン(Web)上で行う採用面接を指し、「Web面接」とも言われます。
新型コロナウイルスの感染拡大が起きた2020年から急速に普及し、近年では就活市場で「当たり前」の存在に。
また世間が新型コロナウイルスとの共存に適応しつつある現在において、企業は対面・オンライン面接の各々のメリットを活かしたハイブリッドな選考を実施。
具体的には最終面接のみ対面で実施し、それまでの1次・2次面接はオンラインで実施するなど、「採用の効率性」と「企業と学生のミスマッチ削減」の両方を追求した選考フローです。
なおオンライン面接が普及し、選考方法が多様化したことは他にも下記のメリットをもたらします。
- 遠方の企業の採用面接に参加しやすくなった。
- 移動時間が伴わないため、多くの企業の面接が受けられるようになった。
- 自宅など「自身の慣れたスペースで」面接に臨むことができる。
- 交通費の負担がない。 など
一方オンラインで映る姿は「カメラの高さ」や「明るさ」などで、相手方に与える印象が大きく左右されます。
そのため以降で紹介するオンライン面接でのマナー・自身を好印象に映すコツは必ず把握して、自身の就活に活かしてください!
オンライン面接のマナー
細かいポイントを挙げればキリがありませんが、以下5つのマナーを押さえておけば、安心です。
- 入室:10分前にはスタンバイ
- 挨拶:「おはようございます」「こんにちは」
- 背景:何も映り込まない無地
- 服装:指定がなくてもスーツ
- 通信音:オフまたはマナーモード
普段の面接で気をつけていれば、新しく覚えることは多くありません。
どれも基本的な物事ですので、この機会に覚えていきましょう。
①入室:10分前にはスタンバイ
オンライン面接では、10分前を目安に入室しておくのがいいでしょう。
早く入室する分には構いませんが、相手がログインしていなければ始まりませんので、必要以上に早くスタンバイしなくて大丈夫です。
企業によっては「オンタイムで入室をお願いします」と事前に伝えているケースもあるため、指示があればそれに従います。
指示がなければ「10分前入室」と心得ておきましょう。
その際は、いつでも始められるような状態にして待っておきます。
②挨拶:「おはようございます」「こんにちは」
実際の面接とさほど変わりませんが、挨拶は「おはようございます」「こんにちは」などで大丈夫です。
加えてフルネームで「名前」を伝えたあと、お辞儀をすればスマートで好印象に映ります。
たまに挨拶をしながらお辞儀をする学生がいますが、少しだらしなく見えてしまうので、「挨拶」と「お辞儀」はわけておこなうのが適切です。
「挨拶」をしたあと「お辞儀」といった流れを意識してみてください。
また、オンライン面接だからといって特別な行動があるわけではありません。
実際の面接と同じ振る舞いをすれば大丈夫です。
③背景:何も映り込まない無地
背景の設定を何もせずそのままにしている学生がいますが、設定に迷っているなら「無地」がおすすめです。
自宅の場合でも後ろが壁になるように配慮をします。
ごちゃごちゃした部屋でおこなわないようにしましょう。
「背景を整えることと面接は何の関係があるの?」と思うかもしれませんが、実はとても大切です。
たとえば、対面の面接をする際に「何もないスッキリした部屋」と「ごちゃごちゃした部屋」の2つなら、どちらが面接に集中できるでしょうか。
おそらく前者の「何もないスッキリした部屋」のはず。
目に入る情報が整理されているため、話に集中できます。
これと同じように、オンライン面接でも背景は「何も映り込まない無地」がよいです。
④服装:指定がなくてもスーツ
服装はスーツでおこなうのが適切です。
企業によっては「私服でよい」と前もって伝えてくれる場合もありますが、それ以外はスーツでおこなってください。
また、学生の中にはズボンをジャージなどのラフな格好で望む人もいますが、これもNGです。
オンライン面接でもお辞儀などをする可能性が高いため、立ち上がった際に服装がわかります。
対面の面接でやらないことは、オンライン面接でもおこなわないようにしましょう。
⑤通信音:オフまたはマナーモード
自宅でおこなえるがゆえに、通信音の設定を忘れてしまう学生がいますが注意しなければいけません。
着信音やバイブレーションは音が響くため、面接時の妨害になりやすいです。
入室する前に携帯の電源を切るか、サイレントモードで音・振動が発生しないように設定しましょう。
通信音が鳴ったからといってその場ですぐに不合格にはなりませんが、面接官への印象はおそらくよくないです。
携帯などの設定は、面接前の数分で対策ができることなので、忘れずにおこなってください。
オンライン面接のポイント
明日から活用できるオンライン面接でのポイントが2つありますので、こちらをシェアしていきます。
- 明るい表情でハキハキと話す
- 目線はカメラに向ける
対面ではないため「温度感」が伝わりづらいです。
オンラインの場合は、いつもより少しでいいので、テンションを上げて臨むのがいいかもしれません。
明るい表情でハキハキと話す
画面越しだと雰囲気が伝わりにくくなるため、いつも以上に明るい表情を心がけましょう。
Zoomなどであれば自分自身の表情をチェックできるので、たまに確認する程度ならよいかもしれません。
あまり視線が動くと、集中していないと思われる可能性があります。
また、オンラインでおこなう場合は声のボリューム感もわかりづらいです。
なるべくハキハキと話すようにするか、自分の声がちゃんと聞こえているのかを先方に確認するのをおすすめします。
目線はカメラに向ける
オンライン面接で、相手の目を見て話そうとすると視点がズレてしまいます。
面接官からすると目線が下がっているように見えることも。
目線が下がっていると、せっかくの素敵な面接が台無しです。
面接官と目線をあわせるなら、画面ではなくカメラを見るように意識してみてください。
どのように映っているか心配な方は、あらかじめ友達と予行練習で確認しておくといいですよ。
なお面接時の目線については下記で詳しく解説しているため、気になる学生はぜひ目を通してみてください。
オンライン面接でカンペは用意しすぎないのがおすすめ
オンライン面接ではカメラに映るものしか見えないため、カンペを用意する学生も多いかと思います。
重要なキーワード・伝えたいセリフ・企業の情報など、いろいろと準備しておけると心強いですよね。
しかしカンペを用意しすぎると面接をする際に、話が途切れたり視線がズレたりしやすいです。
相手にもカンペを見ながら話していることが伝わり、悪い印象に映ってしまいます。
オンライン面接とはいえ、対面の面接と同じものと考え、伝えたい言葉や企業の情報は頭の中に入れておくのがよいです。
もしそれでもカンペを用意しておきたいなら、2〜3個までとするのがいいかもしれません。
「志望動機:〇〇」「自己PR:〇〇」などにして、本当に大切なキーワードだけに絞りましょう。
オンライン面接での注意点
パソコンを通して面接をおこなうので、慣れていないと忘れてしまうことがあるかもしれません。
あらかじめチェックして備えていきましょう。具体的には次の2つです。
- 接続機器の設定やツールを入念にチェックしておく
- 全身の身だしなみを整えておく
パソコンが機能しなければ面接そのものが受けられないため、入念に確認しておいてください。
接続機器の設定・ツールを入念にチェックしておく
オンライン面接をおこなう際は、接続機器設定・ツールがきちんと機能するのかを確認します。
「Wi-Fiの速度は問題ないか」「カメラは使用できるか」「Zoomなどの面接ツールは設定してあるのか」など、面接に必要なものをチェックしておきましょう。
たとえば、住まいによってはWi-Fiが遅い可能性もあると思います。
その場合は、大学でおこなうなどの対策を考えておかなければいけません。
当日のオンライン面接で慌てないように、入念な下準備をしていきます。
全身の身だしなみを整えておく
髪型・スーツなど、全員の身だしなみを整えておくのが大切です。
具体的には、前髪でしたら眉毛にかからない長さにしておきます。
男性であればセットで前髪をあげておく、女性ならわけておくといいかもしれません。
髪の雰囲気で顔の印象が変わってくるため、明るい雰囲気をつくりたいなら前髪は重要です。
服装に関しては、シワがないようにアイロンできれいに伸ばしておきます。
ちょっとした工夫で、オンライン面接での印象がグッとよくなるので、ぜひ試してみてください。
なお、就活の身だしなみについては下記で詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
オンライン面接をする就活生からのよくある質問
最後にオンライン面接をする就活生からのよくある質問とその答えをまとめました。
- オンライン面接でイヤホンをするのはマナー違反?
- オンライン面接で聞かれることは何?
- オンライン面接中に電波が悪くなり、面接が続行できなくなった場合は?
それぞれ具体的に見ていきます。
オンライン面接でイヤホンをするのはマナー違反?
結論から伝えますと、マナー違反ではありません。
イヤホンを使うことで面接官の声が聞き取りやすくなりますし、コミュニケーションもスムーズにおこなえるためおすすめです。
ただし、ヘッドホンのようなサイズが大きいものは、NGではないにしても面接官によっては気になる方がいるかもしれません。
使用する際は、あまり目立たないシンプルなものにしましょう。
AirPodsなどでも構いません。
オンライン面接で聞かれることは何?
通常の面接と聞かれることは変わりません。
具体的には以下の通りです。
- 志望動機
- 自己PRやガクチカ
- 将来のビジョン
- 入社してからやりたいこと
- 逆質問
つまり、面接対策をしっかりおこなっておけば、それがオンライン面接で活用できます。
面接対策については下記で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
オンライン面接中に電波が悪くなり、面接が続行できなくなった場合は?
オンライン面接をする以上、必ず想定されるトラブルのため、焦らず対応しましょう。
また対応方法としては、面接を受ける企業の電話連絡先をあらかじめ把握したうえでオンライン面接に臨み、アクシデントが起きた時点ですぐに連絡することです。
そして電波の不調が続いてオンライン面接の続行が不可能と判断された場合の措置は企業によって異なり、例えば下記のケースが挙げられます。
- 再度日程の調整を行い、後日あらためて実施。
- 電話で面接を続行。 など
いずれにせよ、電波不調が原因でオンライン面接が上手くいかない場合は採用の合否に影響はないため、落ち着いて対処しましょう。
さいごに
今回は「オンライン面接のマナー」について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
記事の内容を簡単にまとめます。
- オンライン面接を受ける場合は10分前に入室しておく。
- 背景は何も映りこまない無地、服装はスーツが良い。
- オンライン面接ではいつも以上に明るく振る舞うべき。
- オンライン面接でカンペは用意しすぎない。
- オンライン面接前に、必ず使用機器の設定などを済ませておくべき。
- オンライン面接前に企業の電話連絡先を把握する。
企業によっては通常の面接仕様に戻っているところもありますが、オンライン面接は一度経験しておくと入社後にも応用できます。
テレワークだけではなく、オンライン会議などをする際に役立つからです。
取引先の企業と打ち合わせをするときにも間違いなく使用するので、オンラインツールに今のうちから触れておくといいかもしれません。
また、就活対策と考えると一時的なもののように思えますが、入社してからはオンラインでのコミュニケーションも盛んです。
そのための予行練習と考えて取り組むほうが、後々にも繋がるのではないでしょうか。
なお、オンライン面接で好印象を残すコツについては下記でも解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。