
【就活攻略】自己PR動画のおすすめ方法とコツ・注意点を解説!
2022年7月26日更新
はじめに
「企業から自己PR動画を提出してくださいと言われたけど、具体的にどうすればいいの?」といった悩み事を最近よく聞くようになりました。
2、3年前までは実施していなかった業界・企業も動画の形式を取り入れるようになり、就活生たちも対応を求められています。新しい形式で慣れない学生もいるとは思いますが、難しいスキルがなくても、実は簡単に撮影することが可能です。
そこで今回は、自己PR動画のおすすめとコツ・注意点を解説していきます。「初心者でも簡単に撮影できる方法ってある?」「動画を上手く見せるコツがあれば知りたい」といった方にもピッタリの内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。
1.就活で自己PR動画が求められている理由とは
もうすでにPR動画を作成した経験がある学生は知っているかもしれませんが、ここで簡単に背景をおさらいしておきます。では、次をご覧ください。
・採用選考を効率化したいから
・就活生の志望度を知りたいから
・書類で見えない人柄を知りたいから
企業だけの都合に思えるかもしれませんが「自分らしさ」を伝えることができれば、立派なアピールの場になるのです。それぞれ具体的に見ていきましょう。
採用選考を効率化したいから
採用活動が始まると、企業には数百から数万人のエントリーシートが集まります。従来では担当者が一つひとつを確認していましたが、これは少々負担となるでしょう。文章を読み、頭で理解し「適正なのか否かなのか」を判断するのは、想像以上に体力が必要です。
そこで自己PR動画があれば、より少ない時間で同等以上の内容が把握できます。学生の声色や表情などから「温度感」も感じられるため、企業との適性も判断しやすいです。企業と学生の相性を早い段階で見極められれば、双方にとっても嬉しいのではないでしょうか。
就活生の志望度を知りたいから
学生の雰囲気を通して「どのくらい熱量があるのか」を知ることができます。「熱量」は数値化して客観的に判断できるものではないですが、結局「人対人」の関わりによって採用は決まります。
つまり、目に見えない「想い」を重視する業界・企業が増えている証拠とも言えるでしょう。
また、志望度が高くリサーチも入念にしているのなら、話せる話題がたくさんあるはずです。一方、志望度が低くリサーチが甘いと「何を話そう」「話せる話題があまりない」などとなり、PR動画の内容も薄くなります。
「志望度の高さ」と「PR動画の内容」が必ずしも比例するわけではないですが、採用担当者はきちんと見抜いてくるため、選考通過には下準備が重要です。
書類で見えない人柄を知りたいから
「リーダーシップがある」「論理的思考能力が高い」などが書面でわかっていても、学生自身の「人となり」まではわかりません。PR動画を見れば企業は「人となり」を含めて「この子はなら馴染んでくれそうだ」とイメージができます。
即戦力になる学生を採用するのももちろん大事ですが、環境に適応することで真価を発揮する人もいるでしょう。そのためにも企業は、学生の「人となり」を早い段階で把握しようとしているのです。
2.就活における自己PR動画を撮影するならフリップ式がおすすめ
結論から伝えますと、フリップ式なら動画に慣れていない就活生でも簡単におこなえます。なぜなら厚紙やスケッチブックに概要を書いて、話す内容を覚えておけば完成だからです。他に特別なことをしなくていいので、話す内容に集中できます。
具体的な内容は以下の通りでまとめてみるといいかもしれません。
・はじめ|名前・大学・学部・学科
・2枚目〜|学生時代に力を入れたこと
・おわり|入社後に「何をしたいか」「どう活躍したいか」
「はじめ」と「おわり」は変えずに「2枚目〜」の中身をいろいろと工夫してみるのがいいでしょう。学業、アルバイト、サークルなど大学生活で力を入れて成し遂げたことをまとめてみてください。
自己PR動画に載せる内容はESと同じで大丈夫
「自己PR動画に載せるものって何がいいんですか?」と質問をいただいたことが何度かあります。指定がない限りはエントリーシートに書く予定のものと同じで大丈夫です。
「学生時代に力を入れてきたこと」「自分の強み」などを一度文章に書いてから、ふたたび動画にまとめればスムーズにできます。
ただし、より自然に「自分の想い」を届けるためには、内容をきちんと理解して覚えておく必要があります。まったく理解もせず「ただ言葉だけの暗記」は、不自然さが残りイメージもよくないので気をつけてください。
3.内定率がアップする自己PR動画を上手く見せるコツ
以下4つのポイントをおこなえば、自己PR動画が一層よくなるはずです。
・友達に向かって話すイメージをもつ
・清潔感のある服装を心がける
・背景は無地でスッキリさせる
・何度も反復して練習をする
練習量の差が内定率に表れます。では、具体的に見ていきましょう。
友達に向かって話すイメージをもつ
動画の先には「人」がいるのを忘れないでください。また、あまりに緊張しすぎると内容がぎこちなく伝わる可能性があるため「友達に話すような感覚」を意識すると、自然に話せます。
リラックスした雰囲気で伝えることができれば、担当者の心にもスーッと入っていくでしょう。高評価に繋がる可能性があります。
プレゼンテーションや大人数の前で話すときも「誰か一人に向けて話す」のを意識すると、緊張感もほぐれて的確に言葉が選べるようです。話し慣れていない学生は、ぜひ試してみてください。
清潔感のある服装を心がける
たとえば、誰かと会うときに失礼のないよう清潔感のある髪型・服装を心がけないでしょうか。自己PR動画でも同じです。服装に関しては、スーツであれば問題ありません。
シワが目立たないきれいなシャツに、男性であれば前髪を分けて、女性であれば結んでいるのがおすすめです。業界・企業によっては私服でもよい場合があるので、指定があるかどうかを今一度確認します。
第一印象がよいだけで相手に好印象が与えられるので、気を抜かずに準備をしていきましょう。
背景は無地でスッキリさせる
背景がごちゃごちゃしていると、画面に入る情報量が増えるため、自己PR動画に集中できないことがあります。そのため、背景がスッキリしている部屋での撮影が最適です。
可能であれば白地の背景がシンプルでもっとも映えるでしょう。顔色も鮮明に映りますし、物を使用して説明する際にも適しています。
自宅で撮影するのが難しければ、学校で先生に相談して部屋を貸してもらうのが確実です。
何度も反復して練習をする
そして最後は動画撮影に限りませんが、何度も練習するのが大切です。撮影するための環境作りは一度おこなってしまえば、継続する必要はないですが、話す内容は一回だけの練習では物足りません。
フリップを使用する場合は、話しながらページをめくっていかなければいけないため、ある程度の慣れが必要です。「もうこれ以上は必要ない。大丈夫」と思っていても、撮影当日まで何度も練習しておきましょう。
理想は、話す内容がすらすらと脳内で再生されるレベルです。このレベルまでできれば、かなり余裕をもって自己PRがおこなえます。
4.就活における自己PR動画を撮影する際の注意点
動画撮影のコツと同じくらい知っておいてほしい注意点がありますので、次をご覧ください。
・差別化を狙って目立とうとしない
・映像が暗くなりすぎないようにする
・声のトーンが小さくならないようにする
注意点を押さえつつ、他の学生や先生に確認してもらうとなおよいです。では、それぞれ見ていきましょう。
差別化を狙って目立とうとしない
他の就活生と違いをつくるために、目立とうとする学生がいますが、裏目に出る可能性が高いのでおすすめできません。そもそも「差別化=優位」ではないため、他人と比較をせずに、自分ができることに集中している方が成果が出ます。
大切なのは隣にいる学生の出来具合より、あなたを見てくれる企業に「想い」を届けることです。「どんな自己PRにしよう」「どうやったら自然に伝えられるだろうか」などを何度も考え、練習することに時間を割きましょう。
映像が暗くなりすぎないようにする
動画撮影に慣れていないと、設定の段階で損をしているケースがあります。画面が暗いままだと、せっかくの素晴らしい自己PRも効果が半減するでしょう。残念な結果にならないためにも、撮影前の設定はきちんとおこなっておいてください。
特に夜の時間や日差しが入らない部屋は、機材の設定だけでは明るさが足りない可能性もあります。必要ならばライトを活用して、撮影をしましょう。ちょっとした工夫をするだけで、理想的な自己PR動画が出来上がります。
声のトーンが小さくならないようにする
自分だけではあまり気づきませんが、声のトーンが小さくなる場合があります。再生してみると思っている以上に、声が聞こえないことも珍しくないです。機材の設定で音量をコントロールできますが、限度があります。自ら声のボリュームを調整するといいでしょう。
1メートル先の友人に話しかけるようなトーンでおこなうと自然なボリュームで伝わります。機材相手に話していると声が縮まりがちなので、具体的な人物をあえて設定して撮影してみると、上手くいくはず。撮影後、友人にチェックしてもらうのも効果的です。